TPシステムに関する運用操作法について説明します。 WebOTX V6.3以降の統合運用管理ツールでは、WebOTX V5の運用管理ツールと比べてショートカットキーが一部以下のように変更されています。
メニュー | V6.3以降 | V5 |
---|---|---|
起動 | CTRL+S | F7 |
停止 | CTRL+T | Shift+F7 |
強制停止 | CTRL+F | - |
削除 | DEL | Del |
モジュールの活性化 | CTRL+E | - |
モジュールの閉塞 | CTRL+D | - |
新規作成 | CTRL+N | Ctrl+N |
図7.1.1.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.*
otxadmin> set tpsystem.serverName=host1
システムパラメータ、イベントジャーナル、ジャーナルに関する設定はTPシステムが停止している必要があります。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
システムパラメータ/静的情報 | 最大オペレーション数 | TPシステムで作成できるオペレーション数の最大値を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 既に作成してあるオペレーションの数よりも少ない値にする事はできません。 この数値はファクトリオペレーションとWebOTX Application Server内部オペレーション(1システムで5+プロセスグループ×7)も含んだ数にする必要があります。 |
10000 | Standard:200, Enterprise:1000 | |
システムパラメータ/静的情報 | 最大コンポーネント数 | TPシステムに登録できるコンポーネント数の最大値を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 |
1000 | Standard:200, Enterprise:1000 | |
システムパラメータ/静的情報 | 最大インターフェース数 | TPシステムで登録できるインターフェース数の最大値を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 |
2000 | Standard:200, Enterprise:1000 | |
システムパラメータ/動的情報 | 最大プロセス数 | TPシステムで作成できるプロセス数の最大値を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 既に作成してあるプロセスの数よりも少ない値にする事はできません。 |
100 | Standard:20, Enterprise:100 | |
システムパラメータ/動的情報 | 最大スレッド数 | TPシステムで作成できるスレッド数の最大値を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 既に設定してあるスレッドの数よりも少ない値にする事はできません。また、TPシステム内の全プロセスグループの合計スレッド数よりも大きな値を設定する必要があります。 プロセスグループの各プロセスではスレッド数の設定で指定したスレッドの他にWebOTX Application Serverが内部で使用する3つのスレッドが動作するため、 1つのプロセスグループで動作するスレッドの総数は、プロセス数*(スレッド数+予備スレッド数+3)となることに注意してください。 |
300 | 200 | |
システムパラメータ/動的情報 | 送受信用共有メモリサイズ | メモリプールサイズ | 送受信用共有メモリのサイズを設定します。この設定は同時に実行できるリクエスト数や電文のサイズに影響し、不足すると全てのリクエスト処理がエラーとなります。 この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 |
Windows(x86):32MB, それ以外:128MB | |
上限設定 | プロセス障害時の再起動回数 | 例外などでプロセスが異常終了したとき、自動的にプロセスを再起動させる回数を1〜55000の整数で指定します。 1を設定の場合、再起動は行わずすぐにプロセスグループが停止します。 全てのプロセスグループに対してこの設定は有効となります。 |
5回 | ||
上限設定 | プロセスを正常と仮定する間隔 | プロセス正常と仮定しプロセス再起動回数をリセットするための間隔を秒単位で指定します。 この時間内にプロセスの異常終了が起こらなかった場合、そのプロセスは正常とみなされ、再起動回数はクリアされます。 -1を指定した場合は、間隔は無制限とします。 上記再起動回数だけ再起動を終えるとプロセス再起動は行いません。 全てのプロセスグループに対してこの設定は有効となります。 |
3600秒 | ||
上限設定 | オペレーションの再試行回数 | オペレーション再試行回数 | オペレーションの再試行回数を設定します。データベースのデッドロックの発生など、再試行が可能な障害が発生した場合に、APIを通してプロセスグループから再試行の指示があると、 この設定で指定した回数を上限としてオペレーションを再試行します。-1を指定すると無限に再試行します。 再試行回数がこの設定値を超えた場合は、オペレーションの実行は失敗します。 |
-1 | |
上限設定 | プロセスのストール監視間隔 | プロセスの初期化処理または終了処理のタイムアウト時間を設定します。プロセスの初期化・停止処理に長時間かかる場合、もしくはプロセスの初期化・停止処理に無応答となる異常を検知したい場合は、この設定を変更してください。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。プロセスグループの属性"スレッドの初期化時間の上限"で設定した時間はこの時間に含まれません。設定値がTPシステムの属性"プロセスを正常と仮定する間隔"より長い場合、TPシステムの属性で指定した"プロセス障害時の再起動回数"に関係なく無限ループします。また、オペレーションが通常でも長時間の場合(DBアクセス等)は、APループの値を極端に短くすると意図せずオペレーションが中断します。 |
600秒 | ||
上限設定 | 送受信用共有メモリ使用量の閾値 | メモリプールサイズの閾値 | 送受信用共有メモリ使用量を監視し、警告を出す閾値を設定します。送受信用共有メモリ使用量が設定した閾値を超えた場合、イベントログ・シスログにWARNINGレベルで警告メッセージを出力します。0を指定した場合はメッセージを出力しません。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 |
90% | |
上限設定 | 送受信用共有メモリサイズの閾値を超えてから次の警告を出すまでの時間 | メモリプールサイズの閾値を超えてから次の警告を出すまでの時間 | 送受信用共有メモリサイズの閾値を超えてから次の警告を出すまでの時間を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 | 3600秒 | |
クライアント制御 | TCPレイヤーのアライブチェックを行う | TCPレベルでのアライブチェックを行う | OSのkeepaliveの機能を使って、TCPレイヤーでクライアントのアライブチェックを行う機能を有効にするかどうかを設定します。この機能はクライアントのアボートにより無効となってしまったセッションをクリアする場合に利用します。特に連続運用をする場合は設定が必要です。この機能はOSに依存した機能のため、keepaliveの間隔はOSで設定した値が適用されます。WebOTX Application ServerがWebサーバと通信を行う構成の場合は、本説明中のクライアントはWebサーバになることに注意してください。運用管理コマンド(otxadmin)では「TCPレイヤーのアライブチェックを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
アライブチェックを行う(true) | |
システム情報 | 接続サーバ名 | クライアント(Webサーバ)がWebOTXに接続するときに利用するサーバ名を127文字以内で指定します。 サーバ名にはホスト名、IPアドレス、ドメイン付きホスト名のどれかを指定してください。 クライアント側で実際にこの名前を用いてセッションの接続を行います。Javaアプリケーションでは、プロセスグループ起動時のJavaシステムプロパティ ExternalHostNameのホスト名としても利用します。 よってクライアント側で認識できる名前を指定してください。 |
自ホスト名 | ||
システム情報 | システム名 | TPシステムの名前です。 ドメイン作成時に設定した名前は変更することはできません。 |
- | ||
システム情報 | システムID | システムIDを設定します。システムIDはドメイン間で一意になるように設定してください。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 この設定値は共有メモリの識別やラウンドロビン設定時のIDに使用されます。 |
- | ||
システム情報 | 名前サーバのホスト名 | 名前サーバホスト名 | オブジェクトリファレンスを登録する名前サーバのホスト名を127文字以内で指定します。ホスト名、IPアドレス、またはドメイン付きホスト名のいずれかで指定してください。 別のサーバに構築した名前サーバを使用する場合に設定を変更します。 アプリケーションで名前サーバへ登録を実行すると、ここで指定した名前サーバにオブジェクトリファレンスを登録します。 |
自ホスト名 | |
システム情報 | 名前サーバのポート番号 | 名前サーバポート番号 | オブジェクトリファレンスを登録する名前サーバのポート番号を設定します。異なるドメインまたはサーバに構築した名前サーバを使用する場合に設定を変更します。 0を指定した場合は、本ドメインで定義している名前サーバのポート番号を使用します。 |
0 | |
システム情報 | CORBAエラーの詳細化を行う | CORBAエラーの詳細化 | クライアントに返却するCORBAのエラーを詳細形式にするかどうかを設定します。運用管理コマンド(otxadmin)では「CORBAエラーの詳細化を行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
詳細にする(true) | |
システム情報 | IPv6優先 | IPv6を優先的に使用します。この設定の変更はTPシステムの再起動が必要になり、プロセスグループ起動時の動作も連動して変わります。ドメインのIPv6の設定(IPv6優先:ipv6-enable)と連動します。 |
IPv4優先(false) | ||
システム情報 | 10MB以上の電文を使用する | 10MB以上の電文を利用する | 10MB以上の電文を使用するかどうかを指定します。有効にした場合は、メモリプールサイズの値の調整が必要です。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。運用管理コマンド(otxadmin)では「10MB以上の電文を使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
使用する(true) | |
システム情報 | デフォルトWebモジュールの管理名 | デフォルトWebモジュールの管理名を設定します。配備したWebアプリケーションのコンテキストルートが「/」に設定されている場合に、 この値を統計情報やアプリケーションの構成情報を変更する際に使用する管理名として使用します。 変更を反映するには該当Webアプリケーションを再配備する必要があります。 |
otx-default-web-module | ||
システム情報 | オペレーション実行中の停止操作をエラーとする | オペレーション実行中の停止をエラーとする | オペレーション実行中はモジュールの停止や配備解除など停止を伴う操作をエラーにするかどうかを指定します。配備解除など停止を伴う動作時と平行してオペレーションが実行される環境や、 すぐに完了するオペレーションを連続実行する環境では設定を有効にしないでください。 運用管理コマンド(otxadmin)では「オペレーション実行中の停止操作をエラーとする/しない」をtrue/falseで設定します。 |
エラーにしない(false) | |
システム情報 | Coreファイルの出力先 | - | Unixの場合に、Coreの出力先をAgentプロセスと異なるディレクトリにするかを指定します。 Windowsでは本設定の値にかかわらず、OSの指定した出力先に固定されます。 Unixでは設定を有効にしている場合、以下のディレクトリにcoreファイルが出力されます。 ${Instanceroot}/logs/tpsystem 運用管理コマンド(otxadmin)では「Coreファイルの出力先をAgentプロセスと異なるディレクトリにする/しない」をtrue/falseで設定します。 |
する(true) | - |
システム情報 | TPモニタのログを採取する | - | TPモニタのログを採取するかどうかを指定します。 ログは以下のパスに固定で出力されます。 ${Instanceroot}/logs/tpsystem/tpmonitor.trc 運用管理コマンド(otxadmin)では「TPモニタのログを採取する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
ログを採取しない(false) | - |
システム情報 | TPAのログを採取する | - | TPAのログを採取するかどうかを指定します。 ログは以下のパスに固定で出力されます。 ${Instanceroot}/logs/tpsystem/tpadmd.trc 運用管理コマンド(otxadmin)では「TPAのログを採取する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
ログを採取しない(false) | - |
システム情報 | TPA受信タイムアウト | - | TPAからの応答を受信する際のタイムアウト時間を指定します。 TPA受信、停止時のタイムアウト値を1以上の整数で設定してください。指定した時間以内に応答ない場合、エラーが出力されます。 |
120秒 | - |
システム情報 | TPモニタのログの最大ライン数 | - | TPモニタのログの最大行数を指定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。ログが指定ラインに達したら再帰出力を行います。 |
100000行 | - |
システム情報 | TPAのログの最大ライン数 | - | TPAのログの最大行数を指定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。ログが指定ラインに達したら再帰出力を行います。 |
100000行 | - |
オペレーション制御 | 重み付けオペレーション優先度制御 | 重み付けラウンドロビン方式でオペレーションの優先度制御を行います。 0-5の範囲で指定します。省略時の既定値は0となります。 重みは同じ優先度のオペレーションの繰返し数で指定します。 ある優先度のオペレーションが指定回数実行されていれば、まだ同じ優先度のオペレーションが存在しても次の優先度のオペレーションを実行します。 このような制御を各優先度に対して順番に繰返します。 数が大きいほうが、優先度の高いオペレーションを多く実行します。 0が指定された場合、重み付けラウンドロビン方式での制御を行いません。ある優先度のオペレーションの滞留が全て無くなってから、次の優先度のオペレーションを実行します。 |
0 | ||
オペレーション制御 | オペレーションの統計情報を採取しない | オペレーションの統計情報を採取するかどうかを指定します。オペレーションの統計情報を採取することで、統計情報の表示、監視や運用アシスタントによるオペレーションの監視を行うことができます。 採取する場合は無効(false)、採取しない場合は有効(true)を設定してください。 統計情報を採取しない場合は、コマンドもしくはツールで運用アシスタントを使用しないようにTPシステムのプロパティを変更して下さい。 これにより運用アシスタントの機能を使用できなくなります。変更はドメイン再起動後に有効になります。 運用管理コマンド(otxadmin)では「オペレーションの統計情報を採取しない/する」をtrue/falseで設定します。 |
採取する(false) | ||
オペレーション制御 | 例外時のダンプ採取 | - | 例外発生時にダンプを採取するかどうかを指定します。「採取する」指定時、例外ハンドルの指定に関係なく、例外時のダンプファイル採取が可能です。運用管理コマンド(otxadmin)では「例外時のダンプ採取をする/しない」をtrue/falseで設定します。 |
採取する(true) | - |
オペレーション制御 | 例外時のダンプ出力世代数 | - | 例外発生時に出力するダンプファイルの世代数を指定します。-1を指定した場合、無制限となります。 |
10 | - |
起動/停止 | 起動タイムアウト | システム起動タイムアウトの設定を秒単位で指定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
起動/停止 | 停止タイムアウト | システム停止タイムアウトの設定を秒単位で指定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
起動/停止 | プロセス停止時の終了処理を行う | プロセスを即時停止する | プロセスの停止時に停止処理を行わずに即時停止するかどうかを指定します。 プロセスグループの後処理ではログ採取を行っているため、即時停止すると障害解析が困難になる可能性がありますのでご注意下さい。 この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 プロセスを即時停止する場合、アプリケーショングループ、プロセスグループ、アプリケーション停止時の後処理をおこなわないため、停止時間が短縮されます。 運用管理コマンド(otxadmin)では「プロセス停止時の終了処理を行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
即時停止しない(false) | |
起動/停止 | アプリケーショングループの起動間隔 | アプリケーショングループの起動間隔を指定します。 複数アプリケーションが同時に起動することにより、一時的なリソース不足になる場合は、本指定で起動間隔の調整を行ってください。自動起動時は<アプリケーショングループ数>*<設定された間隔>で起動されます。合計値が「起動タイムアウト」に設定されている値より上回る値を設定しないでください。 |
0秒 | ||
イベントジャーナル | イベントジャーナルの採取機能を有効にする | イベントジャーナルを採取する | 障害解析に有効な内部情報(イベントジャーナル)を採取するかどうかを設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 オペレーションの実行の過程で起きる障害については、イベントジャーナルを追っていくことで、どこで障害が発生しているか調べることができます。 また、イベントジャーナルではクライアントからの受信開始から応答の送信終了までを確認できるため、障害箇所がサーバ側なのかそうではないのか(ネットワークやクライアント側なのか)を切り分けることができます。 運用管理コマンド(otxadmin)では「イベントジャーナルの採取機能を有効にする/無効にする」をtrue/falseで設定します。 |
有効にする(true) | |
イベントジャーナル | イベントジャーナルの詳細化を行う | イベントジャーナルの簡易採取を行う | イベントジャーナルで採取する情報を詳細形式にするかどうかを設定します。イベントジャーナルの採取時間やCPU使用率を減らしたい場合は本機能を無効にしてください。 運用管理コマンド(otxadmin)では「イベントジャーナルの詳細化を行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
詳細にしない(false) | |
イベントジャーナル | ファイルサイズ | イベントジャーナルの採取情報を保存するファイルのサイズを2以上の整数で設定します。イベントジャーナルを多く採取したい場合はこのサイズを増やしてください。 この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 イベントジャーナルはこのファイルサイズで上書き保存されます。 |
10MB | ||
イベントジャーナル | バックアップファイル数 | イベントジャーナルの採取情報を保存するファイルのバックアップ数を0以上の整数で設定します。0を指定した場合は、同一のファイルにファイルサイズ以内で上書き保存します。 この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。イベントジャーナルはこのファイル数で上書き保存されます。 |
0 | ||
イベントジャーナル | 出力ファイルの最大行数 | イベントジャーナルを出力するファイルの行数の上限を7〜2147483647の整数で設定します。 イベントジャーナルは[採取したイベントジャーナルの編集(editEventJournal)]オペレーションを実行すると、この行数を上限として複数のファイルに分割されて出力されます。 出力ファイル名は(システム名)_woejout(数字).logとなります。 |
30000行 | ||
ジャーナルの設定 | ジャーナルの採取機能を有効にする | ジャーナルを採取する | 性能および統計情報(ジャーナル)を採取するかどうかを設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 ジャーナルはWebOTXの稼働状況を評価するための性能及び統計情報を各種レポートとして提供します。 運用管理コマンド(otxadmin)では「ジャーナルの採取機能を有効にする/無効にする」をtrue/falseで設定します。 |
有効にする(true) | |
ジャーナルの設定 | ファイルサイズ | ジャーナルの採取情報を保存するファイルのサイズを1〜1000の整数で設定します。 ジャーナルはこのファイルサイズで上書き保存されます。 この設定の変更はTPシステム起動時であっても行えますが、反映するためにはシステムを再起動する必要があります。 |
10MB | ||
例外ハンドル | WebOTXで例外処理を行う | 例外ハンドルを行う | 例外発生時(OSからのシグナル受信時)に、WebOTXで例外処理を行うかどうかを設定します。OSのデバック情報(Windows環境でのワトソンログやUNIX環境でのcoreファイル)を出力させる場合は無効にします。 この設定は、言語がJava以外のプロセスグループのみ有効です。運用管理コマンド(otxadmin)では「例外処理を行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
例外処理を行う(true) | |
WatchServer | WatchServerを使用する | WatchServerを使用するかどうかの設定を行います。有効にした場合、「名前サーバのホスト名」で設定したサーバのWatchServerに対してオブジェクトリファレンスの登録・削除処理を行います。 運用管理コマンド(otxadmin)では「WatchServer を使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
使用しない(false) | ||
WatchServer | WatchServerホスト名 | - | WatchServerが動作するホスト名を指定します。省略した場合は、名前サーバのホスト名と同じ値で動作します。 |
- | |
WatchServer | WatchServerポート番号 | - | WatchServerのポート番号を指定します。 |
5190 | - |
状態 | 状態 | TPシステムの起動状態です。 システムの状態を表示します。 状態と数値は以下の通りに対応します。 0:起動処理中 1:起動中 2:停止処理中 3:停止中 4:起動/停止処理失敗 |
- | ||
状態 | TPシステムを監視する | アライブチェックモニタの自動登録を行う | TPシステムを定期的に監視するかどうかを設定します。運用管理コマンド(otxadmin)では「TPシステムを監視する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
監視する(true) | |
状態 | TPシステムの監視間隔 | 監視間隔 | TPシステムを監視する間隔を設定します。 |
30000ミリ秒 | |
状態 | 非アライブ状態の際にイベントを発生させる間隔 | イベントを連続発生させる間隔 | 監視対象リソースがアライブ中でない状態が続く場合にイベントを発生させる間隔を設定します。0を設定した場合イベントを発生しません。 |
0ミリ秒 | |
状態 | 現在の総コンポーネント数 | 現在のコンポーネント数 | 現在のコンポーネントの総数を表示します。 |
- | |
状態 | 現在の総インタフェース数 | 現在のインターフェース数 | 現在のインタフェースの総数を表示します。 |
- | |
状態 | 現在の総オペレーション数 | 現在のオペレーション数 | システムに登録されているオペレーション数を表示します。 この数値はファクトリオペレーションとWebOTX Application Server内部オペレーション(1システムで5+プロセスグループ×6(プロセスグループの種類がJ2EE、CORBA Javaの場合7))を含みます。 |
- | |
状態 | 現在の総プロセス数 | 現在のプロセス数 | 現在のプロセスの総数を表示します。 |
- | |
状態 | 現在の総スレッド数 | 現在のスレッド数 | 現在のスレッドの総数を表示します。 プロセスグループ内のプロセスごとにWebOTX Application Server内部で使用するスレッドが3つあるため、各プロセスグループで使用するスレッド数は設定したスレッド数+予備スレッド数+3×プロセス数となります。 |
- | |
運用アシスタント | 最終情報採取時刻 | 運用アシスタント機能が最後にTPシステムの稼動情報を採取した時間を表示します。 |
- | ||
運用アシスタント | 稼働情報の採取と設定更新の間隔 | 情報採取間隔 | TPシステムの稼働情報採取と、設定値の自動更新の間隔を設定します。ここで設定した時間を経過するたびにTPシステムの情報を採取し、自動更新の設定に応じて多重度や実行時間の上限の推奨値算出および設定を行います。ここで設定された値はオペレーションジャーナルの最小編集単位となります。 |
5分 | |
運用アシスタント | 実行時間の上限の推奨値の最小値 | 実行時間上限推奨値の最小値 | 実行時間の上限として運用アシスタントが算出する推奨値の最小値を設定します。ここで設定した値より小さな値が算出された場合、推奨値には設定されません。 | 60秒 | |
運用アシスタント | 多重度最適化支援機能で動的変更するプロセス数の最大値 | 最大マルチプロセス数 | 多重度最適化支援機能で変更するプロセス数の最大値を設定します。運用アシスタントは、この値を超えてプロセスグループのプロセス多重度を設定することはありません。 |
5 | |
運用アシスタント | スローダウン監視機能 | - | スローダウンを監視する機能を選択します。 WebOTX V8以前の互換動作をさせる場合、「運用アシスタント機能を使用する」を選択してください。 0: フェイルセーフ機能を使用する 1: 運用アシスタント機能を使用する(V8互換機能) 2: スローダウンを監視しない |
フェイルセーフ機能を使用する | - |
運用アシスタント | スタックトレース採取回数 | - | スローダウン、長期スローダウン発生時にスタックトレースを採取する回数を設定します。 |
3回 | - |
システムパラメータ | history.actの1ファイルあたりの最大行数 | history.actの最大ライン数 | history.actの1ファイルあたりの最大行数を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。ログが指定行数に達すると上書きで出力を行います。世代数を2以上の値に設定している場合は、世代数が設定値に達すると古いファイルから上書き出力が行われます。 |
10000行 | |
システムパラメータ | history.actのバックアップ世代数 | history.actの世代数 | history.actのバックアップの世代数を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。history.actの出力が指定行数に到達するかTPシステムが起動した時にバックアップが作成され、設定値まで世代切り替えを行います。 |
10 | |
システムパラメータ | sysmsg.trcの1ファイルあたりの最大行数 | sysmsg.trcの最大ライン数 | sysmsg.trcの1ファイルあたりの最大行数を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。ログが指定行数に達すると上書きで出力を行います。世代数を2以上の値に設定している場合は、世代数が設定値に達すると古いファイルから上書き出力が行われます。 |
10000行 | |
システムパラメータ | sysmsg.trcのバックアップ世代数 | sysmsg.trcの世代数 | sysmsg.trcのバックアップの世代数を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。sysmsg.trcの出力が指定行数に到達するかTPシステムが起動した時にバックアップが作成され、設定値まで世代切り替えを行います。 |
10 | |
システムパラメータ | トレースファイルの保存期間 | プロセスグループのトレースファイルの保存期間を設定します。ドメイン起動中にトレースファイルが指定した保存期間を超過すると、トレースファイルは削除されます。トレースファイルを削除しない場合は-1を指定してください。 |
30日 | ||
システムパラメータ | トレースファイル名を固定する | ログファイル名の固定化 | トレースファイル名に固定IDを使用し、プロセスIDに関係なく固定するかどうかを指定します。外部のシステムでトレースファイルを監視する場合などにこの機能を使用できます。この設定が有効の場合、トレースファイル名は"プロセスグループ名.固定ID"になります。 この設定が無効の場合、トレースファイル名は"プロセスグループ名.PID"になります。運用管理コマンド(otxadmin)では「トレースファイル名を固定する/しない」をtrue/falseで設定します。 注意事項) トレースファイル名の固定化を有効にしている場合、動的設定変更、動的多重度変更の実行は推奨しません。動的設定変更、動的多重度変更を行った場合、プロセス異常終了を含むプロセス再起動後に設定される固定IDは不定です。 |
固定しない(false) | |
名前サーバへの登録 | CORBAアプリケーションの配備時に自動でリファレンスを登録する | CORBA自動名前登録 | CORBAアプリケーションのオブジェクトリファレンスを配備時に自動で登録するかどうかを指定します。この設定が有効の場合、WebOTXが既定値としているオブジェクト名で名前登録が行われます。この設定は次の配備から反映されます。運用管理コマンド(otxadmin)では「自動登録する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
自動で登録しない(false) |
図7.1.1.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-system停止
otxadmin> stop-system
WebOTXシステム(TPシステム)の状態について説明します。
状態 | アイコンの色 | 説明 |
---|---|---|
起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はサービスの再起動を行なってください。 |
起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 システムを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はサービスの再起動を行なってください。 |
停止 | 赤色 | 停止状態です。 システムを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるにはサービスの再起動を行なってください。 |
ドメイン起動中(TPモニタ・マネージャライフサイクル起動処理中)にTPシステムの状態チェックコマンドを実行すると、TPモニタ・マネージャライフサイクルの起動に失敗することがあります。 ドメインが起動状態になってから状態チェックを行ってください。
IIOPリスナの状態は、個別に起動停止することはできません。 TPシステムの起動停止に合わせて動作します。 状態に関しては、TPシステムの状態と同じです。 アライブチェックを行うために、TPモニタ・マネージャからIIOPリスナに対してセッションを1本張ります。 このアライブチェックに失敗した場合、起動停止処理失敗となります。
図7.1.2.1-1
なお、直接該当アプリケーショングループ名のノードを選択して右クリックメニューより「アプリケーショングループの削除」を実行することもできます。
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> create-apg apg削除
otxadmin> delete-apg apg
アプリケーショングループ作成後にドメインのパスを変更することはできません。
図7.1.2.2-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.applicationGroups.apg.*
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.applicationGroupAutoStart=true
アプリケーショングループの各プロパティについては、アプリケーショングループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはアプリケーショングループの再起動が必要です。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
自動起動 | アプリケーショングループを自動起動する | システム起動時、アプリケーショングループを自動起動する | システム起動時にアプリケーショングループを自動で起動するかどうかを指定します。多数のアプリケーショングループやプロセスグループを動作させる場合は、システムの起動に時間がかかる原因となるため、本設定を「自動起動しない」にしてください。 運用管理コマンド(otxadmin)では「自動起動する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
自動起動する(true) | |
初期プロセス | 初期プロセスを使用する | アプリケーション初期プロセスを使用する | 初期プロセスを使用するかどうかを指定します。初期プロセスはアプリケーショングループ開始前に実行されます。 初期プロセスを使用する場合は以下の項目を設定する必要があります。 ・アプリケーションの種類 ・アプリケーションのWebOTX AS のバージョン ・共有コンポーネント名 ・アプリケーションのクラス名(Java言語(J2SE)のみ指定) 初期プロセスを含めてアプリケーショングループの起動に時間がかかる場合、タイムアウトで起動に失敗することがあります。 この監視時間を変更するにはシステムTPPの設定を変更します。 運用管理コマンド(otxadmin)では「初期プロセスを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
初期プロセスを使用しない(false) | |
初期プロセス | アプリケーションの種類 | 利用言語 | 初期プロセスで実行するアプリケーションの種類を指定します。「初期プロセスを使用する」を指定した場合必ず設定してください。 Javaは、全OSで選択可能です。 C++ (UNIX)は、Windows 以外のOSで選択してください。 Visual C++ 2012は、バージョン9以上選択時、OSがWindows (x64)のみ選択可能です。 Visual C++ 2010は、バージョン8以上選択時、OSがWindows (x64)のみ選択可能です。 Visual C++ 2008は、バージョン8以上選択時、OSがWindows (x86/x64)で選択可能です。 Visual C++ 2005は、バージョン6以上選択時、OSがWindows (x86)のみ選択可能です。 Visual C++ .NET 2003は、バージョン6以上選択時、OSがWindows (x86)のみ選択可能です。 Windows SDKは、OSがWindows (x64)のみ選択可能です。 Platform SDKは、OSがWindows (x64)のみ選択可能です。 |
Java | |
初期プロセス | アプリケーションのWebOTX AS のバージョン | WebOTX AS バージョン | 初期プロセスで実行するアプリケーションがリンクしているWebOTX ASライブラリのバージョンを選択します。"初期プロセスを使用する"を指定した場合必ず選択してください。 ・OSがWindows (x86)の場合はバージョン6以上選択可能です。ただし、アプリケーションの種類により選択可能バージョンが変わります。詳細は"アプリケーションの種類"のヘルプを参照してください。 ・OSがHP-UX (IPF)、Linux (x86)、Windows (x64)の場合はバージョン6以上が選択可能です。 ・OSがLinux (x64)の場合はバージョン7以上が選択可能です。 |
9 | 8 |
初期プロセス | 共有コンポーネント名 | ライブラリファイル名 | 初期プロセスで実行するアプリケーションが含まれるライブラリの共有コンポーネントを選択します。"初期プロセスを使用する"を指定した場合必ず選択してください。共有コンポーネントに登録されているものがリスト表示されますので、指定するコンポーネントを共有コンポーネントとしてあらかじめ登録しておく必要があります。 "アプリケーションの種類"を変更すると、選択可能なライブラリファイルの一覧が対応したものに更新されます。 |
- | |
初期プロセス | アプリケーションのクラス名 | クラス名 | 初期プロセスとして実行するアプリケーションのクラス名を指定します。"初期プロセスを使用する"を選択し、"アプリケーションの種類"に「Java」を選択した場合は、必ず指定してください。 "アプリケーションの種類"が「Java」以外の場合は必要ありません。 |
- | |
初期プロセス | コマンドライン引数 | アプリケーション引数 | 初期プロセスとして実行するアプリケーションに渡すコマンドライン引数を511文字以内で指定します。初期プロセスのアプリケーションで引数が必要な場合は指定してください。 |
- | |
初期プロセス | その他の引数 | - | 初期プロセスの起動時にJavaVMオプションに設定する引数を2550文字以内で指定します。引数を空白で区切って設定してください。ダブルクォーテーションで括られた文字列は一つの文字列とみなします。引数中に区切り以外で空白を用いる場合(パス名など)はダブルクォーテーションで括ってください。また、\に続くダブルクォーテーションや\はそのまま文字として表現されます。 |
- | |
起動/停止 | 起動タイムアウト | 起動タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
起動/停止 | 停止タイムアウト | 停止タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
状態 | 状態 | アプリケーショングループの起動状態です。状態と数値は以下の通りに対応します。 0:起動処理中 1:起動中 2:停止処理中 3:停止中 4:起動/停止処理失敗 10:クライアント接続中 |
- |
図7.1.2.4-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-apg apg停止
otxadmin> stop-apg apg強制停止
otxadmin> stop-apg --force=true apg
停止しようとしているプロセスグループがクライアントからのオペレーション実行中の場合、通常停止処理が失敗(タイムアウト)する場合があります。 通常停止を行なっても停止できない場合は強制停止を行なって停止させてください。 なお、強制停止を行なった場合実行中の処理は強制的に終了させますので、処理の保証は行なえません。 したがって強制停止は通常停止が行なえない場合に限り利用ください。
アプリケーショングループの状態について説明します。
状態 | アイコンの色 | 説明 |
---|---|---|
起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 アプリケーショングループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
停止 | 赤色 | 停止状態です。 アプリケーショングループを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるには強制停止を行なってください。 |
クライアント接続中 | 水色 | 起動中状態であり、クライアントがそのアプリケーショングループに接続しています。 アプリケーショングループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 停止した場合、接続しているクライアントにはエラーが返却されます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
図7.1.3.1-1
アプリケーションの種類は以下の通りです。 コマンド指定時文字列は、運用管理コマンドからプロセスグループを作成するときに指定します。
アプリケーションの種類 | コマンド指定時文字列 | 説明 |
---|---|---|
Java EE | javaee | Java EEアプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン9選択時のみ作成可能です。 |
CORBA Java | corbajava | CORBA Javaアプリケーションを配備する場合に作成します。 バージョン7以上選択時に作成可能です。 |
CORBA C++ | cpp | CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。
|
CORBA VC++ 2012 | vc2012 | Microsoft Visual C++ 2012を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 OSがWindows (x86/x64)のみ、バージョン9選択時に作成可能です。 |
CORBA VC++ 2010 | vc2010 | Microsoft Visual C++ 2010を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 OSがWindows (x86/x64)のみ、バージョン8以上選択時に作成可能です。 |
CORBA VC++ 2008 | vc2008 | Windows SDK for Windows Server 2008、Microsoft Visual C++ 2008を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 OSがWindows (x86/x64)のみ、バージョン8以上選択時に作成可能です。 |
CORBA VC++ 2005 | vc2005 | Microsoft Visual C++ 2005を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 OSがWindows (x86)の場合は全バージョン、OSがWindows (x64)の場合はバージョン8以上選択時に作成可能です。 |
CORBA VC++ .NET 2003 | vc2003 | Microsoft Visual C++ .NET 2003 を用いて作成した CORBA C++アプリケーションを配備する場合に作成します。 OSがWindows (x86)のみ、バージョン8以下選択時に作成可能です。 |
なお、直接該当プロセスグループ名のノードを選択して右クリックメニューより「プロセスグループの削除」を実行することもできます。
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> create-pg --version 8 --kind javaee --apgroup apg pg削除
otxadmin> delete-pg --apgroup apg pg
プロセスグループの作成、削除は、アプリケーショングループ起動中の場合は実行できません。 アプリケーショングループを停止して実行してください。
図7.1.3.2-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.*
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.processCount=1
otxadmin> set tpsystem.applicationGroups.apg.processGroups.pg.javaSystemPropertyList={{var1,value1},{var2,value2}}
プロセスグループの各プロパティについては、アプリケーショングループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはアプリケーショングループの再起動が必要です。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
基本設定 | アプリケーションの種類 | モジュールの種類 | 動作するアプリケーションの種類です。プロセスグループ作成後に変更することはできません。 |
- | |
基本設定 | WebOTX AS バージョン | アプリケーションのWebOTX ASのバージョンです。プロセスグループ作成後に変更することはできません。 |
- | ||
基本設定 | アプリケーショングループ起動時に起動する | アプリケーショングループ起動時、プロセスグループを起動する。 | アプリケーショングループ起動時に起動するかどうかを指定します。複数のプロセスグループを一斉に起動するなどプロセスの起動処理に長い時間がかかる場合は、起動処理がタイムアウトする可能性があるため、本機能を無効にしてください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
起動する(true) | |
Java非同期メッセージ | 非MDBのJava非同期メッセージを使用する | 非MDBのJava非同期メッセージを使用します。 | 非MDBのJava非同期メッセージを使用します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
使用しない(false) | |
トレース設定 | トレースレベル | ログ出力の制御に使用するトレースレベルを指定します。J2EEアプリケーションのAPI(TPSUserTrace)とWebOTXの内部処理のログ出力に影響があります。トレースレベルを7にすると性能に影響を及ぼす場合があります。 トレースレベルは以下の意味になります。 0 パニック状態 1 データベースが壊れているなど即時に訂正すべきである状態 2 ハードウェア、デバイスエラーのような致命的なエラー 3 一般的なエラー 4 警告メッセージ 5 通知メッセージ 6 運用履歴を確認するための情報メッセージ 7 障害を解析するためのデバッグメッセージ -1 トレースを採取しない |
5.通知メッセージ | ||
トレース設定 | トレースファイルのローテーション方式 | - | トレースファイルのローテーションのさせ方について指定します。0を指定した場合は、従来から提供している方式で動作します。 トレースファイルのローテーション方式は以下の3つの中から選ぶことができます。 ■ファイルサイズ指定による単一バックアップ: 指定したサイズに達すると、1世代のみバックアップファイルを作成します。バックアップ後のファイル名は拡張子「.bak」に変わります。 ■ファイルサイズ単位で指定:指定したサイズに達すると、指定した[最大バックアップ数]までバックアップします。バックアップ後のファイル名は拡張子「.<数字(世代数)>」に変わります。 ■実行する間隔を秒単位で指定: 指定した[ローテーション間隔]で定期的にファイルを[最大バックアップ数]までバックアップします。例えば、24時間ごとのローテーションにより、日単位でバックアップをとることができます。また、ローテーションの起点となる時刻を指定することができ、トレースファイル名にはローテーションの開始日時が付与されます。 ローテーションされたトレースファイルは、バックアップファイルとしてトレースファイルと同じディレクトリに退避されます。プロセスグループ内で稼働中のアプリケーションプロセスが停止すると、そのプロセスが作成したバックアップファイルはsaveディレクトリに退避されます。 設定を反映させるにはプロセスグループを再起動する必要があります。 |
0.ファイルサイズ指定による単一バックアップ | - |
トレース設定 | トレースファイルの最大サイズ | トレースファイル最大サイズ | サーバアプリケーションログのトレースファイルの最大サイズを指定します。最大サイズを超えると、既存の情報はバックアップ(トレースファイル名).bakに待避し、新規にトレースファイルを作成します。(単位:KB) |
1024KB | |
トレース設定 | システムトレースファイルの最大サイズ | システムトレースファイル最大サイズ | サーバアプリケーションログのシステムトレースファイルの最大サイズを指定します。最大サイズを超えると、既存の情報はバックアップ(トレースファイル名).bakに待避し、新規にシステムトレースファイルを作成します。(単位:KB) |
1024KB | |
トレース設定 | 最大バックアップ数 | - | ローテーション実行後に保存するトレースファイルの最大個数を指定します。過去のローテーションによってバックアップされたファイルの数がこの設定値を超えると、最も古いバックアップファイルが削除されます。0を指定した場合、バックアップファイルを作成しません。 トレースファイルのローテーション方式として[0:ファイルサイズ指定による単一バックアップ]以外を指定した場合に有効です。バックアップファイル数がこの値を超えると、最も古いファイルが削除されます。0を指定した場合、バックアップファイルを作成しません。 |
1 | - |
トレース設定 | ローテーション起点時刻 | - | ローテーションする起点時刻を00時00分からの分単位で指定します。0を指定した場合は、00時00分が起点時刻となります。(単位: 分) トレースファイルのローテーション方式として[2: 実行する間隔を秒単位で指定]を指定した場合に有効となります。 指定可能な値は0から1439の間で、例えば、1350を指定した場合、22時30分を起点としてローテーションを実施します。 設定を反映させるには、プロセスグループを再起動する必要があります。 |
0 | - |
トレース設定 | ローテーション間隔 | - | 指定した秒間隔毎にトレースファイルをバックアップファイルとして退避します。退避するタイミングは、指定された時間間隔に達した後、最初のログ出力時になります。(単位: 秒) トレースファイルのローテーション方式として[2: 実行する間隔を秒単位で指定]を指定した場合に有効となります。ローテーションされたトレースファイルは、バックアップファイルとしてトレースファイルと同じディレクトリに退避されます。 設定を反映させるには、プロセスグループを再起動する必要があります。 |
86400 | - |
トレース設定 | トレースファイルに標準出力も出力する | 標準出力の出力先 | アプリケーションの標準出力をトレースファイルに出力するかどうかを指定します。 |
トレースに統合する | |
トレース設定 | トレースファイルに標準エラー出力も出力する | 標準エラー出力の出力先 | アプリケーションの標準エラーをトレースファイルに出力するかどうかを指定します。 |
トレースに統合する | |
プロセス制御 | プロセス数 | マルチプロセスで動作させるプロセス数を指定します。プロセスを分割することにより、プロセス障害が発生したときの障害の影響範囲をそのプロセスが使用しているクライアントだけに限定することができます。動的多重度変更時のプロセス上限値でもあります。(既定値:1) |
1 | ||
プロセス制御 | プロセスの優先度 | プロセスの優先度を指定します。プロセスを優先順位制御(固定優先度制御、Linuxのみ変動優先度制御)の対象とするときに指定します。未指定を指定した場合は、プロセス優先度制御を使用しません。LOW、BELOW、MIDDLE、ABOVE、HIGHの順に優先度が高くなります。 Solaris、HP-UX、Linuxは、OSの制限によりスーパーユーザでないとプロセスの優先度を変更できません。本機能の利用には、スーパーユーザによるWebOTX Application Serverの起動が必要となります。 Windowsでは、障害発生時にタスクマネージャからプロセスが強制終了できなくなるため、優先度をHIGH以上に設定できません。 各プラットフォームのプロセス優先度値のマッピングは以下の通りです。 Windows:ABOVE 10、MIDDLE 8、BELOW 6、LOW 4 Solaris:HIGH 60、ABOVE 45、MIDDLE 30、BELOW 15、LOW 0 HP-UX:HIGH 178、ABOVE 198、MIDDLE 217、BELOW 236、LOW 255 Linux:HIGH -20、ABOVE -10、MIDDLE 0、BELOW 10、LOW 19 |
未指定 | ||
プロセス制御 | 動的設定変更時初期化待ち時間 | 動的設定変更時の初期化待ち時間を指定します。(単位:秒) |
600秒 | ||
プロセス制御 | 動的設定変更時終了待ち時間 | 動的設定変更時の終了待ち時間を指定します。(単位:秒) |
600秒 | ||
プロセス制御 | リカバリプロセスを起動する | リカバリプロセスはプロセスが異常終了した場合に終了処理が完了できなかった資源を解放するために起動するプロセスです。設定を有効にすることでプロセスの異常終了時に名前サーバに一時的に扱うの設定で登録されたオブジェクトリファレンスを削除します。配備したアプリケーションとオブジェクトリファレンスのポリシを確認して適切な設定を行ってください。 Webアプリケーションの場合、またはEJBアプリケーションでオブジェクトリファレンスのポリシを永続的としている場合、「起動しない」に設定することを推奨します。EJBアプリケーションでオブジェクトリファレンスのポリシを一時的としている場合、必ず「起動する」に設定してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
起動する(true) | ||
スレッド制御 | スレッド数 | スレッド数を指定します。この値と予備スレッド数を足した値が動的多重度変更時のスレッド上限値になります。 Java EEプロセスグループの場合、Webコンテナの動作モードによって既定値が変わります。 アドバンスドモード(Webコンテナがプロセスグループ上で動作する):3 スタンダードモード(旧互換、Webコンテナがエージェント上で動作する):1 指定したスレッド数の他に、WebOTX Application Server内部で使用するスレッド3つが動作します。 そのため、プロセスグループで動作する全スレッドは、プロセス数*(スレッド数+予備スレッド数+3)となります。 TPシステム内の全プロセスグループの合計スレッド数(WebOTX Application Server内部で使用するスレッド含む)が、TPシステムの属性【システムパラメータ】の最大スレッド数を超えない範囲で設定可能です。 |
アドバンスドモード 3 スタンダードモード(旧互換) 1 |
||
スレッド制御 | スレッドのスタックサイズ | スレッドスタックサイズ | スレッド1つあたりのスタックサイズを指定します。スタックサイズの不足が原因でプロセスが異常終了する場合には、スタックサイズを増やしてください。(単位:KB) |
1000KB | |
スレッド制御 | スレッドの初期化時間の上限 | スレッド初期化時間 | スレッド初期化処理の応答時間を秒単位で1以上を指定します。 この時間以内にアプリケーションの初期化処理が完了しない場合は、プロセス起動に失敗します。 マルチスレッドの場合は各スレッドの初期処理を順番に行うため、アプリケーションの初期化処理時間は全スレッドでかかった時間の総計になります。 また、この時間以内にアプリケーションの終了処理が完了しない場合は、スレッドの終了処理を打ち切って終了します。 マルチスレッドの場合は各スレッドの終了処理を順番に行うため、アプリケーションの終了処理時間は全スレッドでかかった時間の総計になります。 |
600秒 | |
スレッド制御 | オペレーションを異常終了時に閉塞させる | オペレーション異常終了時にオペレーションを閉塞させる | オペレーション実行中に例外が発生した場合、自動的にそのオペレーションを閉塞状態にするかどうかを指定します。閉塞状態にすることにより、WebOTX Application Serverサービス全体を停止することなく、障害の影響が拡大することを防ぐことができます。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
しない(false) | |
スレッド制御 | 予備スレッド数 | 予備スレッド数を指定します。この値とスレッド数を足した値が動的多重度変更時のスレッド上限値になります。予備スレッドを使用する場合は、動的多重度変更を行って下さい。 |
0 | ||
非同期オペレーション呼び出し | プロセスグループ間で非同期オペレーション呼び出しを行う | 非同期オペレーション呼び出しを行う | このプロセスグループから他のプロセスグループへトランザクション型VDを用いた非同期オペレーション呼び出しを行うかどうかを指定します。詳細は [ 7.1.7.6. 非同期トランザクション ] を参照してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
行わない(false) | |
キューの最大数 | リクエストキューのサイズ | キューの最大数 | プロセスグループのリクエストキューのサイズを設定します。TPシステムはここで指定した値以上の要求が来るとエラーを返します。この設定により待ち要求の数を制限して、高負荷による無応答を回避できます。-1を指定すると無制限になります。ここで指定した値はシステムの設定より優先されます。 |
-1 | |
Transaction Service | Transaction Service連携を行う | Transaction Service連携を行うかどうかを指定します。 詳細は [ 7.1.7.7. Transactionサービス連携 ] を参照してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
JavaEEコンポーネント:行う(true),その他:行わない(false) | ||
Transaction Service | トランザクションの制御 | Transaction Service連携のトランザクション制御方式を選択します。 Recovery Coordination Server:Recovery Coordination Server を使用してアプリケーションと同一のプロセス空間でトランザクション処理を実行する |
Recovery Coordination Server | ||
Transaction Service | OTSポリシ | Transaction Service連携のOTSポリシの選択をします。 ADAPTS: オブジェクトはトランザクション内でもトランザクション外でも動作できる REQUIRES: オブジェクトは必ずトランザクション内で動作する必要がある FORBIDS: オブジェクトは必ずトランザクション外で動作する必要がある |
ADAPTS | ||
ESB | ESB JBIコンテナの起動 | インストール時にWebコンテナをアドバンスドモードの動作モードにした構成で、ESB JBIコンテナを起動するかどうかを指定します。 有効にすると、プロセスグループ起動時にJBIコンテナも起動します。スタンダードモード(旧互換モード)では指定できません。 運用管理コマンド(otxadmin)では「ESB JBIコンテナを起動する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
行わない(false) | ||
起動/停止 | 起動タイムアウト | 起動タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に起動要求が完了しない場合、起動要求はタイムアウトします。 ただし起動処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に起動が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
起動/停止 | 停止タイムアウト | 停止タイムアウト値(秒)を設定します。 指定した時間以内に停止要求が完了しない場合、停止要求はタイムアウトします。 ただし停止処理はタイムアウトした後も行いますのでタイムアウトした後に停止が完了する場合があります。 タイムアウトした場合は状態を確認してください。 |
120秒 | ||
WatchServer | オブジェクトリファレンスの多重度 | 登録するオブジェクトの多重度 | WatchServer使用時登録する多重度を設定します。 WatchServerを使用する場合、名前サーバに登録するオブジェクトの多重度を1-10の間で設定します。多重度に合わせてそのシステムの負荷が分散されます。 |
1 | |
コマンドライン引数 | コマンドライン引数 | プロセスに渡すコマンドライン引数を指定します。先頭に'#',';'は使用できません。コマンドライン引数 例えば、プロセスグループからデータベースに直接接続する場合に、"SID"、"ユーザ名"、"パスワード"などを指定して、プロセスグループで使用する事ができます。 |
<アプリケーショングループ名>-<プロセスグループ名> | ||
JavaVMオプション | 最大ヒープサイズ | 最大ヒープサイズを2メガバイト以上のバイト数で指定します。"最大ヒープサイズの単位"で「バイト(-)」を選択した場合には、1024の倍数を指定してください。-1を指定すると、JavaVMの既定値になります。 |
Windows x86の場合 128/それ以外の場合 -1 | ||
JavaVMオプション | 最大ヒープサイズの単位 | 最大ヒープサイズの単位を指定します。単位は、キロバイトなら‘k’、メガバイトなら‘m’、バイトなら‘-’で指定してください。指定しないときはJavaVMの既定値(JavaVMに依存)になります。 |
m | ||
JavaVMオプション | 初期ヒープサイズ | 初期ヒープサイズを1メガバイト以上のバイト数で指定します。"初期ヒープサイズの単位"で「バイト(-)」を選択した場合には、1024の倍数を指定してください。-1を指定するとJavaVMの既定値になります。 |
32 | ||
JavaVMオプション | 初期ヒープサイズの単位 | 初期ヒープサイズの単位を指定します。 単位は、キロバイトなら‘k’、メガバイトなら‘m’、バイトなら‘-’で指定してください。 指定しないときはJavaVMの既定値(JavaVMに依存)になります。 |
m | ||
JavaVMオプション | スレッドのネイティブスタックサイズ | スレッドのネイティブスタックサイズを指定します。-1を指定するとJavaVMの既定値になります。 |
-1 | ||
JavaVMオプション | スレッドのネイティブスタックサイズの単位 | スレッドのネイティブスタックサイズの単位を指定します。 単位は、キロバイトなら‘k’、メガバイトなら‘m’、バイトなら‘-’で指定してください。指定しないときはJavaVMの既定値(JavaVMに依存)になります。 |
k | ||
JavaVMオプション | クラスのガベージコレクションをオフにする | クラスのガベージコレクションをオフにするかどうかを指定します。有効にするとクラスのガベージコレクションが行われなくなりますので、明示的に行う必要があります。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
オフにしない(false) | ||
JavaVMオプション | スタックトレース採取時にJavaヒープの情報を採取する | アプリケーションプロセスでOutOfMemoryErrorが発生しスタックトレースを採取した際に、Javaヒープの情報を採取するかどうかを指定します。また、Ctrl+Break,SIGQUIT受信時にもJavaヒープの情報を採取します。 Javaヒープの情報にはクラス名やオブジェクトサイズ合計、オブジェクト数などが含まれ、クラスごとのオブジェクトサイズの合計の降順でソートされて標準出力に出力されます。(トレース設定の既定値では、標準出力はプロセスグループのトレースに統合されて出力される) 運用管理コマンド(otxadmin)では、採取する・採取しないをtrue/falseで設定します。 |
採取する(true) | ||
JavaVMオプション | Javaヒープの情報採取時に何位の情報まで出力するか | Javaヒープの情報を採取するとき、何位の情報までを出力するかを設定します。 |
20 | ||
JavaVMオプション | その他の引数 | 上記以外の引数を2550文字以内で指定します。引数を空白で区切って設定してください。ダブルクォーテーションで括られた文字列は一つの文字列とみなします。引数中に区切り以外で空白を用いる場合(パス名など)はダブルクォーテーションで括ってください。また、\に続くダブルクォーテーションや\はそのまま文字として表現されます。 -XbootclasspathはWebOTX Application Serverで内部的に使用しているので設定できません。また、-Xdebugはサポートしていません。 |
- | ||
JavaVMオプション | プロセスごとに指定する | プロセス固有指定を行う | プロセスごとにJavaVMオプションを設定するかどうかを指定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「プロセスごとにJavaVMオプションを設定する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
固有指定しない(false) | |
JavaVMオプション | プロセスごとの引数 | プロセス固有の引数 | プロセス毎に引数を1023文字以内で指定します。引数を空白で区切って設定してください。ダブルクォーテーションで括られた文字列は一つの文字列とみなします。引数中に区切り以外で空白を用いる場合(パス名など)はダブルクォーテーションで括ってください。また、\に続くダブルクォーテーションや\はそのまま文字として表現されます。 -XbootclasspathはWebOTX Application Serverで内部的に使用しているので設定できません。 |
- | |
リソース | 使用するデータソース | 使用するデータソースリスト | 使用するデータソースを指定します。プロセスグループで使用するデータソースのJNDI名を選択してください。 |
- | |
リソース | 使用するコネクタリソース | 使用するコネクタリソースリスト | プロセスグループの起動時にロードするコネクタリソースを指定します。プロセスグループ上で動作するEJBが使用するコネクタリソースのJNDI名を指定してください。 |
- | |
リソース | 使用するリソースアダプタ | 使用するリソースアダプタリスト | プロセスグループの起動時にロードするリソースアダプタを指定します。そのプロセスグループ上で動作するEJBが使用するリソースアダプタの名前を指定してください。 |
- | |
データソース | 使用するデータソース | 使用するデータソースリスト | 使用するデータソースを指定します。プロセスグループで使用するデータソースのプロパティファイル名を選択してください。 |
- | |
データベースプロセス定義 | データベース(ORACLE)を使用する | データベース連携機能を使用するかどうかの設定を行います。使用する場合、本設定を有効にして以下の項目の設定を行ってください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「データベース(ORACLE)を使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
利用しない(false) | ||
データベースプロセス定義 | SID | プロセスグループ起動時にデータベース連携機能で自動接続するORACLEデータベースのSID名を指定します。 |
- | ||
データベースプロセス定義 | ユーザ名 | データベース連携機能でORACLEデータベースの接続に使用するユーザ名を指定します。 |
- | ||
データベースプロセス定義 | パスワード | データベース連携機能でORACLEデータベースの接続に使用するパスワードを指定します。 |
- | ||
データベースプロセス定義 | Oracle Netの使用 | SQL Netを使用する | データベース連携機能でOracle Net経由でデータベースを使用するかどうかを指定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「Oracle Net経由でデータベースを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
しない(false) | |
データベースコネクションプーリング | コネクションプーリングの使用 | コネクションプーリングを行う | ODBCドライバVersion 3.0以上を使用してデータベースをアクセスするときにコネクションプーリングの機能を使用するかどうか指定します。 有効にするとWebOTX Application Serverは自動的にコネクションプーリング機能を使用します。 運用管理コマンド(otxadmin)では「コネクションプーリングを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
使用しない(false) | |
常駐オブジェクト | 常駐オブジェクトを使用する | 常駐オブジェクトを使用するかどうかを指定します。 詳細は [ 7.1.7.2. 常駐オブジェクト ] を参照してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「常駐オブジェクトを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
しない(false) | ||
Javaシステムプロパティ | 既定Javaシステムプロパティ | - | プロセスグループ作成時に既定で設定されるJavaシステムプロパティが表示されます。 Javaシステムプロパティ、その他引数に同名のプロパティが設定されている場合、ここで設定される値は上書きされます。 |
- | |
Javaシステムプロパティ | Javaシステムプロパティ | Javaシステムプロパティを指定します。プロパティに空白は使用できません。 java.class.path, org.omg.CORBA.ORBClass, org.omg.CORBA.ORBSingletonClassはWebOTX Application Server内部で使用しているため設定できません。 既定値として以下の設定がありますが、統合運用管理ツールの既定値ボタンを押したときは再設定されません。手動で設定しなおす必要があります。 変数=値 log4otx.configuration=file://WebOTXインストールディレクトリ/domains/ドメイン名/config/tpsystem/logconf/アプリケーショングループ名-プロセスグループ名/log4otx.xml (Windowsの場合は値が file:///... となります) java.endorsed.dirs=WebOTXインストールディレクトリ/lib/endorsed java.security.policy=WebOTXインストールディレクトリ/domains/ドメイン名/config/server.policy Webコンテナをマルチプロセスで利用する場合は、以下の設定も追加されます。 log4j.configuration=file://WebOTXインストールディレクトリ/domains/ドメイン名/config/tpsystem/logconf/アプリケーショングループ名-プロセスグループ名/log4j.xml (Windowsの場合は値が file:///... となります) com.nec.webotx.enterprise.taglibs=wosv-jstl.jar,jsf-impl.jar |
- | ||
環境変数 | 環境変数 | 環境変数を1008文字以内で指定します。変数に空白は使用できません。TPM_ 、WOTX_ から始まる変数はWebOTX Application Server内部で使用しているため設定できません。登録できる環境変数の種類は50個までです。 変数を展開後の文字数が4044文字を超えるとエラーとなります。 |
- | ||
上限設定 | キュー滞留時間監視タイマ | アプリケーションの応答を監視する間隔(キュー滞留時間監視タイマ)を指定します。-1を指定した場合は、IIOPリスナの応答監視設定にあわせます。 |
-1 | ||
上限設定 | 同時受付オペレーション数 | プロセスグループで同時に受け付けるオペレーション数を指定します。オペレーション数には実行中のオペレーション、キューに滞留中のリクエストのオペレーション、WebOTX内部で生成されるオペレーションを含みます。-1を指定した場合は無制限となります。 |
-1 | ||
アプリケーションリスト | 登録されているアプリケーション | プロセスグループに登録されているアプリケーションリストです。 | - | ||
動作情報 | スレッド情報 | プロセスグループの現在のスレッドの情報です。WebOTX Application Server内部で利用するメインスレッド(MAIN)、受信スレッド(RECV)、送信スレッド(SEND)も表示します。 pid:プロセスID tid:スレッドID thno:論理スレッド番号 状態:スレッドの動作状態 モジュール:オペレーション実行中の場合、モジュール名を表示 インタフェース:オペレーション実行中の場合、インタフェース名を表示 オペレーション:オペレーション実行中の場合、オペレーション名を表示 経過時間:オペレーション実行中の場合、その経過時間を表示 クライアント:オペレーション実行中の場合、クライアントIPアドレスを表示 ユーザCPU時間:スレッドのユーザモードCPU時間を表示(ミリ秒) システムCPU時間:スレッドのシステムモードCPU時間を表示(ミリ秒) CPU使用率:現在のCPU使用率(%) 稼働情報の採取と設定更新の間隔:スレッド情報の採取間隔(ミリ秒) |
- | ||
動作情報 | プロセス情報 | プロセスグループの現在のプロセス情報です。 pid:プロセスID CPU使用率:現在のCPU使用率(%) CPU時間:現在までのトータルCPU時間(ミリ秒) ユーザCPU時間:現在までのトータルユーザCPU時間(ミリ秒) システムCPU時間:現在までのトータルシステムCPU時間(ミリ秒) コンテナ状態:コンテナの次の状態をとります。 APINIT:プロセス起動処理中 CONFREAD:設定ファイル読み込み中 CREJVM:JavaVM起動処理中 LOAD:コンポーネント読み込み中 ORBINIT:ORB初期化中 OBJCRE:サーバオブジェクト作成中 APINIT_E:スレッド起動処理準備中 THINIT:スレッド起動処理中 RESICRE:常駐オブジェクト作成中 ACT:起動状態 THTERM:スレッド停止処理中 RESIDEL:常駐オブジェクト削除中 OBJDEL:サーバオブジェクト削除中 THTERM_E:スレッド停止処理中 APTERM:プロセス停止処理中 UNLOAD:コンポーネントアンロード中 DESJVM:JavaVM終了処理中 TERM:停止状態 仮想メモリ使用量:Windowsの場合はページングファイル使用サイズ、HP-UXの場合はプロセス全体の仮想メモリの合計、Linuxの場合はVmSizeとなります(KB)。Solarisは対応していません。 物理メモリ使用量:Windowsの場合はワーキングセットサイズ、HP-UXの場合は常駐メモリサイズ、Linuxの場合はVmRSSとなります(KB)。Solarisは対応していません。 |
- | ||
状態 | 状態 | プロセスグループの起動状態です。 状態と数値は以下の通りに対応します。 0:起動処理中 1:起動中 2:停止処理中 3:停止中 4:起動/停止処理失敗 11:プロセス稼動中 12:リカバリ実行中 |
- | ||
状態 | プロセスグループアイドル時間 | プロセスグループに登録されたアプリケーションのアイドル時間のうち最小のものを表示します。アプリケーションが登録されていない場合は0が表示されます。(単位:秒) |
- | ||
状態 | 動的設定変更状態 | 動的設定変更状態です。 |
- | ||
運用アシスタント | 現在までの学習時間 | 情報採取開始から現在までの学習時間です。(単位:分) |
- | ||
運用アシスタント | スローダウン継続時間 | プロセスグループ内のオペレーションのスローダウン継続時間の最大値を表示します。全てのオペレーションが正常状態の場合は-1が表示されます。表示は"稼働情報の採取と設定更新の間隔"ごとに更新されます。(単位:分) |
- | ||
運用アシスタント | スローダウン時に自動スタックトレースを採取する | スローダウン検出時に、自動でスタックトレースを採取するかを設定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「採取する/採取しない」をtrue/falseで設定します。 |
採取する(true) | ||
運用アシスタント | 多重度最適化支援 | 多重度最適化支援機能の設定を行います。 「通知のみ」を選択した場合、稼働情報の採取と設定更新の間隔(「TPシステム」-"稼働情報の採取と設定更新の間隔")が経過するごとに多重度の適正をチェックし、 多重度設定が不適切だと判断すると、その旨をイベントログ出力し、統合運用管理ツールに通知します。実際の多重度変更はオペレータ判断になります。 「設定を変更する」を選択した場合、稼働情報の採取と設定更新の間隔(「TPシステム」-"稼働情報の採取と設定更新の間隔")が経過するごとに多重度の適正をチェックし、 必要に応じてプロセス数を動的に変更します。 「動作しない」を選択すると、多重度の適正をチェックしません。 |
通知のみ | 推奨通知 | |
運用アシスタント | 多重度最適化支援:目標応答時間(秒) | 多重度最適化支援機能の目標応答時間設定を行います。 現在キューの最後尾で待機しているリクエストが目標応答時間を越える可能性があると予測される場合、 運用アシスタント機能は多重度が不足していると判断します。 リクエストの応答時間の予測は、オペレーションの優先度が同一である場合が想定されています。 目標応答時間は秒単位で設定してください。旧表記は「多重度最適化支援:応答期限(秒)」です。 |
600秒 | ||
運用アシスタント | 多重度最適化支援:アイドルCPU使用率(%) | 確保すべきアイドルCPU使用率を設定します。 多重度が不足と判断されても、多重度を増加させた場合にアイドルCPU使用率がこの基準を下回ることが予測されるならば、 多重度変更の推奨/自動設定を行いません。 アイドルCPU使用率は%単位で設定してください。 |
30% | ||
運用アシスタント | 多重度最適化支援:多重度を過剰と見なす間隔(分) | 多重度最適化支援機能の多重度を過剰と見なす間隔の設定を行います。 プロセス数を減らしてもオペレーション実行に影響を与えない期間がこの時間を超えた場合、 多重度が過剰だと判断されます。旧表記は「多重度最適化支援:多重度過剰期限(分)」です。 |
1440分 | ||
運用アシスタント | 多重度過剰期間 | 現在の多重度過剰期間です。 |
- | ||
運用アシスタント | 多重度最適化支援:予備プロセス数 | 多重度最適化支援機能の予備プロセス数設定を行います。 ここで設定された予備プロセス数分はプロセス数が過剰であっても、多重度過剰とは判断されません。 障害回避の観点でプロセス数を多めに用意している場合は、こちらを設定してください。 |
1 | ||
統計レポート | 統計レポート出力 | - | 統計レポートが有効化されている時、このプロセスグループをレポート出力対象にします。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「出力対象にする/出力対象にしない」をtrue/falseで設定します。 |
対象にする(true) | - |
モジュールログレベル | Admin | Adminモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Apache Commons | Apache Commonsモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | JNDI Service | JNDI Serviceモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Security | Securityモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Server Core | Server Coreモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Catalina | Calalinaモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Http Listener | Http Listenerモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | JSP | JSPモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Web Container | Web Containerモジュールのログレベルを設定します。 | INFO | ||
モジュールログレベル | EJB Container | EJB Containerモジュールのログレベルを設定します。 | INFO | ||
モジュールログレベル | JDBC DataSource | JDBC DataSourceモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | JDBC Driver | JDBC Driverモジュールのログレベルを設定します。 | WARN | ||
モジュールログレベル | JTA | JTAモジュールのログレベルを設定します | CONFIG | ||
モジュールログレベル | JMS | JMSモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Object Broker Java Library | Object Broker Java Libraryモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Object Broker Java Message | Object Broker Java Messageモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Web Service | Web Serviceモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | JPA | JPAモジュールのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Webotx Cache Impl | WebOTXにおけるデータグリッド実装のログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Coherence | Coherenceのログレベルを設定します。 | CONFIG | ||
モジュールログレベル | Infinispan | Infinispanのログレベルを設定します。 | CONFIG |
図7.1.3.4-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> start-pg --apgroup apg pg停止
otxadmin> stop-pg --apgroup apg pg強制停止
otxadmin> stop-pg --apgroup apg --force=true pg
停止しようとしているプロセスグループがクライアントからのオペレーションが実行中の場合、通常停止処理が失敗(タイムアウト)する場合があります。 通常停止を行なっても停止できない場合は強制停止を行なって停止させてください。 なお、強制停止を行なった場合実行中の処理は強制的終了させますので、処理の保証は行なえません。 したがって強制停止は通常停止が行なえない場合に限り利用ください。
プロセスグループの状態について説明します。
状態 | アイコンの色 | 説明 |
---|---|---|
起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合は停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 プロセスグループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 起動中状態であるアプリケーショングループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、もう一度停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合は強制停止を行なってください。 |
停止 | 赤色 | 停止状態です。 プロセスグループを起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
プロセス稼働中 | 水色 | 起動中状態であり、クライアントがそのプロセスグループのオペレーションを実行しています。 プロセスグループを停止させるときは停止処理により停止することができます。 停止した場合、接続しているクライアントにはエラーが返却されます。 起動中状態であるプロセスグループについては、強制停止をできるだけ行なわないでください。 強制停止を行ないますと正常に終了処理が行なわれない場合があります。 |
リカバリ実行中 | 橙色 | プロセスが例外や実行時間の上限オーバにより異常終了した場合、また強制停止を行い、プロセスが停止要求に応答しない場合にリソースを解放するために行なうリカバリ実行中状態です。 リカバリ実行中状態では60秒経過すると停止状態となります。 |
図7.1.4.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.sharedComponentList=shareApp
モジュールの各プロパティについては、プロセスグループ起動中でも設定は可能ですが、設定内容を反映させるにはプロセスグループの再起動が必要です。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
コンポーネント初期化関数 | コンポーネント初期化関数 | コンポーネント初期化関数(Javaの場合は初期化クラス)を1023文字以内で指定します。IDLコンパイラ(woi2j,woigenxx)でソースを自動生成した場合、指定の必要はありません。 | - | ||
基本設定 | ifファイル | CORBAサーバアプリケーションのifファイル名を指定します。 共有コンポーネントとして配備されているifファイルを指定して配備することもできます。 | - | ||
基本設定 | 更新日時 | サーバアプリケーションの更新日時です。 | - | ||
基本設定 | サイズ | サーバアプリケーションのファイルサイズ(単位:Byte)です。 | - | ||
基本設定 | 自動起動設定 | プロセスグループ起動時にモジュールを起動するかどうかを指定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「プロセスグループ起動時にモジュールを起動する/しない」をtrue/falseで設定します。 | する(true) | ||
基本設定 | 共有コンポーネントのifファイルを参照する | 共有コンポーネントの使用 | 共有コンポーネントのifファイルを使用するかどうかを指定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「共有コンポーネントのifファイルを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 | - | |
基本設定 | アプリケーションの種類 | モジュールの種類 | 動作するアプリケーションの種類です。プロセスグループ作成後に変更することはできません。 | - | |
共有コンポーネント | 使用する共有コンポーネント | モジュールが使用する共有コンポーネントを指定します。配備済みの共有コンポーネントの中から、アプリケーションで利用する言語にあった共有コンポーネントを指定してください。 | - | ||
状態 | 状態 | モジュールの起動状態です。状態と数値は以下の通りに対応します。 0:起動処理中 1:起動中 2:停止処理中 3:停止中 4:起動/停止処理失敗 |
3 | ||
状態 | モジュールアイドル時間 | モジュール配下のオペレーションが最後に呼ばれた時刻からの経過時間を示します。(単位:秒) | - | ||
状態 | アクティブオブジェクト数 | モジュールアクティブオブジェクト数 | モジュール内のアクティブオブジェクト数を表示します。ステートフルの場合、この値が0となっている時は利用しているクライアントが無いことを意味します。 | - |
図7.1.4.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.enable閉塞
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.disable
モジュールの状態について説明します。
状態 | アイコンの色 | 説明 |
---|---|---|
起動処理中 | 黄色 | 起動処理中状態です。 起動処理中状態から状態が遷移しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |
起動中 | 緑色 | 起動中状態です。モジュールを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
停止処理中 | 橙色 | 停止処理中状態です。 停止処理中状態から遷移しない場合は、アプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |
停止 | 赤色 | 停止状態です。 モジュールをも起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
起動停止処理失敗 | 赤色に×印 | 起動・停止処理に失敗しました。 復旧させるにはアプリケーショングループもしくはプロセスグループの停止を行なってください。 それでも状態が変更しない場合はアプリケーショングループもしくはプロセスグループの強制停止を行なってください。 |
図7.1.5.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.maxGenerationObject=0
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
事前生成オブジェクト | オペレーションコールのモード | オブジェクトに登録されているオペレーションをステートフルで動作させるかステートレスで動作させるかを指定します。 | ステートレス | ||
事前生成オブジェクト | スレッディングモデル | オブジェクトのスレッディングモデルを指定します。 ステートレスの場合は以下のApartment、Freeから指定します。ステートフルの場合はFreeで固定となります。 Apartment: オブジェクトをスレッド毎に生成 Free: オブジェクトとは独立して生成 |
Apartment | ||
事前生成オブジェクト | 事前生成するオブジェクト数 | 事前生成オブジェクト数 | 事前生成するオブジェクト数を指定します。 0を設定した場合、事前にオブジェクトは生成しません。 ステートレスかつApartmentモデルの場合:プロセスグループのスレッド数が設定されます。変更する場合はプロセスグループのスレッド数から変更してください。 ステートレスかつFreeモデルの場合:プロセスグループのスレッド数が設定されます。アプリケーション単位で個別に設定することもできます。 ステートフルかつApartmentモデルの場合:オブジェクトを生成できないため設定できません。 ステートフルかつFreeモデルの場合:事前にオブジェクトを生成できないため設定できません。 |
- | |
事前生成オブジェクト | 生成可能な最大オブジェクト数 | 最大生成オブジェクト数 | 生成可能な最大オブジェクト数を設定します。 ステートフルの場合:1つの業務で一定数以上のオブジェクトを生成させたくない場合に、生成可能なオブジェクト数の上限を指定します。この上限を越えてオブジェクトを生成しようとすると、オブジェクト生成が失敗します。上限チェックを行わない場合は0を指定します。"事前生成するオブジェクト数"以上の値を指定してください。 ステートレスの場合:Freeスレッディングモデルのときは"事前生成するオブジェクト数"?スレッド数の範囲で指定してください。 |
- | |
事前生成オブジェクト | コネクション制御ポリシ | Object Brokerにおけるオペレーション呼び出し毎のコネクション制御ポリシを設定します。ロードバランサ使用時には、このポリシを変えることにより、サーバ側のどの単位で負荷分散を行うかを指定できます。ステートレスの場合に設定可能です。ステートフルでは設定できません。 ホスト単位:同一ホストに対するコネクションを再利用する。コネクションが切断されるまでは同一のホストへ送信する。 オブジェクト単位:リファレンス単位にコネクションを再利用する。 コネクションを再利用しない:コネクションを再利用しない。オペレーション呼び出し毎にコネクションを接続する。 |
ホスト単位 | ||
名前サーバへの登録 | 名前サーバへ登録する | 名前サーバへの登録設定 | 名前サーバへの登録を行うかどうかを設定します。登録する場合、別途名前サーバへのIOR登録URL等の指定が可能になります。 |
登録する | |
名前サーバへの登録 | 登録するURL | 名前サーバ登録名のリスト | 名前サーバへオブジェクトリファレンスを登録する際のcorbaname形式のURLを1023文字以内で指定します。既定値はIDLファイルのモジュール名、インタフェース名から構築されたURLです。 |
- | |
名前サーバへの登録 | オブジェクトリファレンスのポリシ | 名前サーバへの登録 | 名前サーバへオブジェクトリファレンスを登録するポリシを設定します。 永続的に扱うを選択した場合、名前サーバへのオブジェクトリファレンスの登録はアプリケーションプロセスの状態に関係なく行えます。このため、一時的に扱うを選択した場合に比べてアプリケーションプロセス起動時の名前サーバへのアクセス負荷を軽減することができます。 一時的に扱うを選択した場合、アプリケーションプロセスの起動時にオブジェクトリファレンスを名前サーバへ登録します。この設定は名前サーバのラウンドロビン機能を有効にしたときにも使用します。 |
永続的に扱う | |
名前サーバへの登録 | マルチサーバのサーバグループ名 | 複数サーバシステムグループ名 | このアプリケーションを使用するマルチサーバのサーバグループを選択します。名前サーバへリファレンスの登録時に、選択したサーバグループ内で定義されている全てのサーバ情報が登録されます。マルチサーバを使用しない場合は「使用しない」を選択してください。 |
使用しない | |
名前サーバへの登録 | オブジェクトリファレンスのラウンドロビンを行う | ラウンドロビン機能を使用する | 同一のサーバアプリケーションが登録されたTPシステム間で名前サーバを使ってオブジェクトリファレンスのラウンドロビンを行うかどうかを設定します。有効にした場合、Object Brokerの設定でも名前サーバのラウンドロビン機能を設定する必要があります。 運用管理コマンド(otxadmin)では「ラウンドロビンを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
ラウンドロビンを行わない | 使用する |
名前サーバへの登録 | 種別 | インタフェースの種別です。 | - |
図7.1.6.1-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.*
otxadmin> set applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).exetimeMax=-1
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
オペレーション制御 | アプリケーショングループ起動時、オペレーションを自動活性する | アプリケーショングループ起動時にオペレーションのサービスを開始するかどうかの選択をします。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「オペレーションを自動活性する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
自動活性する | ||
オペレーション制御 | オペレーションの優先度 | オペレーションの優先度を設定します。数字の小さい方が優先度は高くなります。 | 2 | ||
オペレーション制御 | 実行時間の上限 | 実行時間上限 | オペレーションの実行時間の上限を設定します。オペレーションが指定時間を過ぎてもレスポンスを返却しない場合にオペレーション処理を中断します。-1を設定すると上限を設定しません。 この設定を変更した場合、運用アシスタントの"実行時間の上限に推奨値を自動設定する"設定は、「自動設定しない」に変更されます。運用アシスタントに実行時間の上限を自動設定させたい場合は、「自動設定する」に変更し直してください。 スローダウン監視機能の指定により、以下のように既定値が異なります。
|
説明欄参照 | 600 |
オペレーション制御 | 実行時間の上限超過時にプロセスを強制停止する | プロセスを強制停止する | オペレーションが実行時間の上限を超過した時(WebOTX内部の精度は最大10秒の遅れがあります)にプロセスを強制停止するかどうかを指定します。オペレーションの実行時間が上限を超えたスレッド以外のスレッドでは現在処理中のオペレーションの完了を待ちあわせ、全てのスレッドでオペレーションが完了するか待ち合わせ時間を経過したらスレッドの終了処理を行います。オペレーション完了待ち合わせ時間は調整可能で、既定値は600秒です。この設定は、詳細内容を参照し十分に理解した上で変更して下さい。 また、オペレーションの実行時間の上限は運用アシスタントにより推奨値が自動設定されている場合があります。プロセスを強制停止する場合は、実行時間の上限の設定値が問題ないかを検討して下さい。 プロセスを強制停止する設定に変更した場合、予期しない時間で強制停止されることを防ぐために、運用アシスタントの「実行時間の上限に推奨値を自動設定する」設定は、「自動設定しない」に変更されます。運用アシスタントに実行時間の上限を自動設定させたい場合は、「自動設定する」に変更し直してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
強制停止しない | |
オペレーション制御 | 実行時間の上限の推奨値 | 実行時間上限推奨値 | 現在までの実行履歴の統計情報をもとに算出された実行時間の上限の推奨値を表示します。 | - | |
データベースの設定 | データベース入出力時のエラー処理 | データベース連携機能を利用中にデータベース入出力エラーが発生した場合の処理を設定します。 | 実行中のオペレーションをキャンセルし以後このオペレーションは閉塞 | ||
データベースの設定 | オペレーション終了時にデータベースの自動コミット/ロールバックを行う | データベース連携機能を利用時に、オペレーション終了時のステータスによってデータベースの自動コミット/ロールバックを行うかどうかを指定します。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「オペレーション終了時にデータベースの自動コミット/ロールバックを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
指定しない | ||
状態 | 状態 | オペレーションの起動状態です。 |
- | ||
運用アシスタント | 学習期間 | 学習期間を設定します。 学習期間内は実行時間の上限や多重度の自動設定・一括設定を行いません。学習期間には各サービスのデータが十分に採取できる時間を設定してください。たとえば、週末は負荷が高いサービスであれば、学習期間には1週間以上を設定してください。 |
1440分 | ||
運用アシスタント | 実行時間の上限の推奨値を提示する | 実行時間上限推奨値を提示する | 実行時間の上限の推奨値を提示するかどうか設定します。 推奨値を提示しない場合は実行時間の上限の自動設定機能も働きません。 スローダウン監視機能の指定により、以下のように既定値が異なります。
|
説明欄参照 | する |
運用アシスタント | 実行時間の上限の推奨値を更新する | 実行時間上限推奨値を更新する | 実行時間の上限の推奨値を更新するかどうか設定します。 「更新する」を設定すると稼働情報の採取と設定更新の間隔(「TPシステム」-"稼働情報の採取と設定更新の間隔")ごとに推奨値が更新されます。推奨値の妥当性を検証したい場合など、推奨値の更新を止めることもできます。 スローダウン監視機能の指定により、以下のように既定値が異なります。
|
説明欄参照 | する |
運用アシスタント | 実行時間の上限値の推奨基準 | 実行時間上限値 推奨基準 | 実行時間の上限値の推奨基準を設定します。 早期復旧優先を設定した場合は短めの値が、オペレーション継続優先を設定した場合は長めの値が実行時間の上限値として推奨されます。 |
ノーマル | |
運用アシスタント | 実行時間の上限に推奨値を自動設定する | 実行時間上限を自動設定する | オペレーション固有の実行時間の上限に運用アシスタントが算出した推奨値を自動設定するかどうかを設定します。有効にすると稼働情報の採取と設定更新の間隔([TPシステム]-"稼働情報の採取と設定更新の間隔")ごとに実行時間の上限が自動的に更新されます。 推奨値が設定値の90%〜100%であるような微小な減少では値は自動設定されません。推奨値が0以上9以下である場合も自動設定されません。 スローダウン監視機能の指定により、以下のように既定値が異なります。
|
説明欄参照 | する |
運用アシスタント | スローダウンを監視する | スローダウン障害を検出する | スローダウンを監視するかどうかを指定します。 スローダウン障害検出有無を設定します。trueにすると稼働情報の採取と設定更新の間隔([TPシステム]-"稼働情報の採取と設定更新の間隔")が経過するごとにスローダウン障害が発生していないか調べます。スローダウン障害の検出は、稼働情報の採取と設定更新の間隔内に実行された全てのオペレーションの統計から総合的に判断されます。スローダウン障害の疑いがあっても、正常動作の可能性が多く残る場合は、スローダウン障害として検出しません。スローダウン障害を検出すると、イベントログ出力と統合運用管理ツールへの通知が行われます。スローダウンを検出してすぐに、ログの待避ジャーナルの待避・イベントジャーナルの編集を行うと障害解析に役立ちます。 スローダウン監視機能の指定により、以下のように既定値が異なります。
|
説明欄参照 | する |
運用アシスタント | スローダウン障害検出基準 | スローダウン障害の検出基準を設定します。 スローダウン障害を早期に検出したい場合は「早期検出優先」を設定してください。 正常動作とみなせるオペレーションまでスローダウン障害として検出されてしまう場合は「長め」を設定してください。 |
ノーマル | ||
運用アシスタント | スローダウン継続時間 | オペレーションのスローダウン継続時間の最大値を表示します。ノーマル状態の場合は-1が表示されます。表示は"稼働情報の採取と設定更新の間隔"ごとに更新されます。 |
- | ||
運用アシスタント | スローダウンの継続を監視する間隔 | スローダウン継続監視時間 | スローダウンの継続有無を監視する間隔を設定します。設定した時間を経過してもスローダウン状態が解消されない場合は「長期にわたるスローダウン」として警告メッセージを出力します。-1を設定すると、スローダウンを検出してからの経過時間を監視しません。 スローダウンを検出してからの経過時間は、"稼働情報の採取と設定更新の間隔"ごとにチェックされます。 |
1200秒 | 20分 |
運用アシスタント | 現在までの学習時間 | 情報採取開始から現在までの学習時間です。 |
- | ||
運用アシスタント | スローダウンの判定時間を自動計算する | - | 運用アシスタントでスローダウンの判定に使用する応答時間について、統計情報から自動計算するかどうかを指定します。判定時間を手動で設定する場合は無効にしてください。 |
自動計算する | - |
運用アシスタント | スローダウンとみなす応答時間 | - | スローダウンの判定に使用する応答時間を設定します。「スローダウンの判定時間を自動計算する」を有効にした場合この設定は無視されます。 |
40秒 | - |
図7.1.6.3-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).start停止
otxadmin> invoke applications.j2ee-applications.ShopApp.ShopApp.ear.ShopEJB.Shop.addAccount(int).stop
オペレーションの状態について説明します。
状態 | アイコンの色 | 説明 |
---|---|---|
起動中 | 緑色 | 起動中状態です。 モジュールを停止させるときは停止処理により停止することができます。 |
停止 | 赤色 | 停止状態です。 オペレーションをも起動させるときは起動処理により起動することができます。 |
接続しているクライアント制御の設定について以下に示します。
統合運用管理ツールで[クライアントセッション]を選択することにより現在接続しているクライアントに関する情報を表示します。 ただし thinクライアントから利用している場合は、実際にTPシステムにアクセスを行っているのはWebコンテナであるため、Webコンテナの情報が表示され、実際のブラウザの情報は表示されません。
V6.5より、IIOPリスナのアライブチェックを行うため、TPモニタ・マネージャよりIIOPリスナに対してセッションを1本張っています。 このときのIPアドレスは127.0.0.1です(127.0.0.1であるセッションすべてがアライブチェック用のセッションとは限りません)。 このセッションは切断しないように注意してください。 切断した場合、IIOPリスナが起動停止失敗(failed)状態になります。 ただし、つぎのアライブチェック時にセッションを張りなおします。
接続クライアント情報の各項目は以下の通りです。項目名 | 説明 |
---|---|
接続クライアント名 | WebOTX Application Server内部で使用しているクライアントの論理識別名 |
ホスト名 | クライアントのホスト名(クライアント情報表示時にホスト名の逆引き処理を行う場合のみ表示) |
IPアドレス | クライアントのIPアドレス |
接続状態 | コネクション接続状態(Not connected/ Now accepting.../ Now connecting.../ Connecting/ Now disconnecting.../ Trouble/ Exit Trouble) |
接続時間 | コネクション接続時間(秒) |
接続しているクライアントを統合運用管理ツール上で切断することができます。
接続しているクライアントに統合運用管理ツールよりメッセージを送ることができます。 ただし、メッセージが送れるクライアントはクライアント管理ライブラリをリンクしているCORBAのクライアントアプリケーションのみです。
クライアントに送信するメッセージは187バイト以内で指定します。 メッセージに半角セミコロン";"は使用できません。
接続しているクライアントより、一定時間が経過してもオペレーション呼び出しがない場合、強制的にクライアントからの接続を切断させることができます。
クライアント及び回線の有効性を確認するため、WebOTXの機能を使用して所定の間隔でアライブチェックを行うことができます。 アライブチェックで応答がないクライアントは強制的に切断されます。 ただし、アライブチェックが可能なクライアントはクライアント管理ライブラリを使って決められた手続きを行っているCORBAのクライアントアプリケーションのみです。 クライアント管理ライブラリを使っていないクライアントがいる環境でクライアントアライブチェックを使用しても害はありませんが機能しません。
統合運用管理ツールの[クライアントセッション]では接続しているクライアントのホスト名の表示を行っています。 ただ、クライアントのIPアドレスからホスト名への変換ができない場合に、ホスト名変換ができずにWebOTX全体のレスポンスを悪化させてしまいます。 そのような環境の場合は接続クライアント情報のホスト名表示を行わない指定をする必要があります。
クライアント及び回線の有効性を確認するため、OSの機能を使用してアライブチェックを行うことができます。 アライブチェックで応答がないクライアントは強制的に切断されます。 WebOTXの機能を使ったCORBAのクライアントアプリケーションのアライブチェックと違って本機能は全てのクライアントに有効です。 但し、アライブチェック間隔はOS側の設定となります。 OS側の設定については [ 高度な管理と運用サイクルガイド > 2. チューニング > 2.9. 通信 > 2.9.1. TCP/IPに関する設定 ] を参照してください。
TPシステムに関しては以下の手順で設定してください。
常駐オブジェクトは、あらかじめ共有コンポーネントとして登録されている必要があります。 統合運用管理ツール上で[アプリケーション]を選択し、[操作]-[コンポーネントの配備]コマンドを実行すると、コンポーネント(C++,VC++.NETの場合は.DLL(.SL,.SO),Javaの場合は.ZIPもしくは.JAR)を追加または置換することができます。
常駐オブジェクトとして登録する場合は.IFファイルを指定する必要はありません。 常駐オブジェクトとして使用する場合、プロセスグループのプロパティにおいて常駐オブジェクト名を指定する必要があります。
統合運用管理ツールで、常駐オブジェクトを使用するプロセスグループの設定を行います。
統合運用管理ツールを起動し、ドメインと接続します。 プロセスグループを選択し[常駐オブジェクト]を選択して[常駐オブジェクトを使用する]にチェックを入れて更新します。 配下に[常駐オブジェクト]が表示されますのでそれを選択し[操作]-[複数常駐オブジェクトの設定]を実行して以下の項目について設定します。
新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|
オブジェクト識別名 | 常駐オブジェクトを識別するための識別名を16文字以内の英数字で一意に設定します。 最初の文字は英字で指定してください。 ここでは大文字と小文字は区別されます。 |
- | ||
共有コンポーネント名 | コンポーネント名 | 常駐オブジェクトに指定する共有コンポーネント名を設定します。 共有コンポーネントに登録されているものがリスト表示されますので、指定するコンポーネントを共有コンポーネントとしてあらかじめ登録しておく必要があります。 |
- | |
常駐オブジェクトのクラス名 | オブジェクトクラス名 | 常駐オブジェクトのクラス名を指定します。 例えばpreObjというクラス名を指定するときは、次のように設定します。 Packageありの場合:jp.co.nec.preObj Packageなしの場合:preObj |
- | |
オペレーション開始時の呼び出しを行う | オペレーション開始時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行うかどうかを指定します。 複数常駐オブジェクトの場合のみ指定可能です。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「オペレーション開始時の呼び出しを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
行う(true) | ||
オペレーション正常終了時の呼び出しを行う | オペレーション正常終了時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行うかどうかを指定します。 複数常駐オブジェクトの場合のみ指定可能です。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「オペレーション正常終了時の呼び出しを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
行う(true) | ||
オペレーション異常終了時の呼び出しを行う | オペレーション異常終了時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行うかどうかを指定します。 複数常駐オブジェクトの場合のみ指定可能です。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「オペレーション異常終了時の呼び出しを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
行う(true) | ||
例外発生時の呼び出しを行う | 例外発生時に常駐オブジェクトへの呼び出しを行うかどうかを指定します。 複数常駐オブジェクトの場合のみ指定可能です。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「例外発生時の呼び出しを行う/行わない」をtrue/falseで設定します。 |
行う(true) | ||
ロード順 | 常駐オブジェクトをロードする順番を設定します。複数の常駐オブジェクトを指定する場合必ず一意となるように設定してください。設定した順番が複数存在する場合は、指定した内容が優先的に設定され、 他の重複していた番号は一意となるように、自動で次の優先順位に順番を振りなおします。 |
1 |
ここで登録した常駐オブジェクトはコールバック呼び出しの際にリストの登録順に呼び出されます。 また、Javaの場合はクラスパスにこの順番で追加されます。
順番を変えたいときは設定した常駐オブジェクトを選択し、[常駐オブジェクト]の[ロード順]を変更してください。
C++パターン | 1 | 2 |
---|---|---|
オブジェクト識別名 | ○ | × |
結果 | 上書 | 追加 |
Javaパターン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オブジェクト識別名 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
オブジェクトファイル名 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | × | × |
常駐オブジェクトクラス名 | ○ | × | ○ | × | ○ | × | ○ | × |
結果 | 上書 | 上書 | 上書 | 上書 | 追加 | 追加 | 不可 | 追加 |
削除したい場合は[常駐オブジェクト]を選択し、[複数常駐オブジェクトの削除]などの削除メニューを実行してください。 削除する項目を選択して削除を実行してください。
常駐オブジェクトを削除する場合、そのオブジェクトをロードしているサーバアプリケーションを含むアプリケーショングループを停止する必要があります。
各プロセスが共通に使用するコンポーネントや共通の基底クラスをもつコンポーネントなどは共有コンポーネントとして追加します。 以下に共有コンポーネントの設定について示します。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
共有コンポーネント | コンポーネントの名前 | 共有コンポーネントのファイル名です。 |
- | ||
共有コンポーネント | コンポーネントの種類 | 共有コンポーネントの種類です。 Java:Java共有コンポーネント C++:C++共有コンポーネント ifファイルのみ:ifファイルのみの登録 |
- | ||
共有コンポーネント | ifファイル名 | ifファイル名です。 共有コンポーネントのインタフェース情報定義ファイル名です。Ifファイルのみの登録もできます。CORBAアプリケーション配備時にこのifファイルを指定して配備することもできます。 |
- | ||
共有コンポーネント | 更新日時 | 共有コンポーネントの更新日時です。 |
- | ||
共有コンポーネント | サイズ | 共有コンポーネントのファイルサイズです。(単位:Byte) |
0 | ||
共有コンポーネント | 全てのモジュールで使用する | 全てのモジュールで使用するかどうか設定します。 trueの場合、全てのモジュールへ該当共有コンポーネントを使用するように設定します。falseの場合は何も行いません(すべてのモジュールからはずす処理は行いません)。 |
使用しない(false) |
統合運用管理ツール上で[アプリケーション]を選択し、[操作]-[コンポーネントの配備]コマンドを実行して配備します。 コンポーネントタイプとして、共有コンポーネントを選択してください。
また、共有コンポーネントとして登録されているifファイルを指定してコンポーネントを登録することができます。 複数実装を実現する際、共通部分は共有コンポーネントとして作成してあらかじめ登録しておき、実装部分のみを個別に作成してコンポーネントとして登録することができます。 共有部分として作成したコンポーネントをここで登録してください。
ifファイルのみを登録することもできます。 コンポーネント登録時にこのifファイルを参照することができます。
共有コンポーネントとして使用する場合、モジュールのプロパティにおいて共有コンポーネント名を指定する必要があります。 使用しないものについては、モジュールのプロパティから共有コンポーネント名を削除する必要があります。 使用しない場合、共有コンポーネント情報は継承されません。
共有コンポーネントのプロパティにおいて、「全てのコンポーネントで使用する」チェックボックスをチェックしたときは、全てのモジュールのプロパティにおいて使用する設定になります(既定値:使用しない)。 ただし、チェックをはずした場合はモジュールのプロパティを変更しません。 モジュールのプロパティ設定はそのままになります。
また、チェックしてある場合、以降に配備したモジュールは自動的にその共有コンポーネントを使用する設定になります。 チェックしていない場合は、以降に配備したモジュールは自動的にその共有コンポーネントを使用しない設定になります。
継承情報の更新はプロセスグループを選択し、[操作]-[継承情報の更新]コマンドを実行してください。
統合運用管理ツール上で[アプリケーション]配下のアプリケーション名を選択し、[操作]-[配備解除]コマンドを実行して配備解除します。
共有コンポーネントのifファイルを使用してコンポーネントの配備をしている場合、共有コンポーネントの削除によってそのコンポーネントが正常に動作しなくなります。 削除前にコンポーネントのほうから削除してください。
CORBAコンポーネントでは名前サーバへのInteroperable Object Reference(IOR)登録URLをcorbaname形式で任意に指定することができます。EJBコンポーネントの場合URLはcorbaname://*となります。
また、その登録を永続化するか一時的に扱うかを選択し、どのタイミングで名前サーバに登録するかを選択することができます。 名前サーバへのIOR登録方法は名前サーバへの負荷を軽減するため"永続的に扱う"が既定値です。 つまり、プロセス起動時に自動で登録されないため、運用管理ツールから手動で登録を行う必要があります。 プロセス起動時に自動で登録する場合は運用管理ツールから名前サーバの登録で"一時的に扱う"設定にしてください。 システムの名前サーバの登録でも"一時的に扱う"設定にすることができます。
サーバアプリケーションのオブジェクトは、WebOTXが名前サーバに登録するほかに、ユーザが任意に登録することができます。 その登録内容をWindows版のOrbManagerを使用して確認することができます。 以下にその確認方法について示します。
なお、orbmanag.exeは指定したホストで名前サーバが起動していないとエラーになります。 かならず名前サーバが起動しているホスト名を指定して下さい。
orbmanag.exe起動中にオブジェクトが登録された時、ツリービューが構築されない時はツリーを一度閉じてください。
IORを永続的に扱う設定をしている場合、IORの削除をしないうちにコンポーネント削除や置換によるインタフェース名の変更・削除があると、登録されたIORは無効となります。 運用管理ツールからは情報が消えるため削除できなくなりますのでコンポーネント削除やインタフェース名変更前に名前サーバからIORを削除してください。 IORを一時的に扱う設定にしている場合はプロセス停止時にWebOTXが削除します。
IOR削除前にインタフェース名を変更・削除してしまった場合は、実行環境のIOR削除コマンドwoiorunbindで手動削除してください。 この時指定するURLは、名前サーバホスト名の省略はできません。
コマンドは以下の位置にインストールされています。
URLを指定できずコマンドも使用できないという場合はOrbManagerを起動し、手動で削除してください。 起動の方法に関しては名前サービスに登録したオブジェクトリファレンスの確認を参照してください。
ただし、このツールで表示されるURLはユーザが手動登録したIOR以外も含まれます。 WebOTXが自動登録したIORやWebOTX製品自身が動作するのに必要なIORを削除した場合、動作が不定になります。 IOR削除は極力運用管理ツールでインタフェース変更・削除前に行うかIOR削除コマンドで行ってください。どうしてもOrbManagerを使用しなければならない場合は誤って他のIORを削除することのないよう取り扱いには十分注意してください。
CORBAアプリケーションの自動名前登録の設定を以下に示します。
運用管理ツールからの配備時に自動名前登録を行う場合は、[TPシステム]-[アプリケーション]を右クリックし、表示されたメニューより[コンポーネントの配備]を選択します。
[コンポーネントの配備]-[CORBA関連情報]の名前サーバの登録方式を"永続的に扱う"を選択し、配備を行います。
図7.1.7.4-1
また、運用管理コマンドからの配備時に自動名前登録を行う場合は、以下のコマンドを使用し"--bindtype"オプションを使用します。
詳細は、deployコマンドを参照してください。
otxadmin> deploy --apgroup <アプリケーショングループ名> --pgroup <プロセスグループ名> --bindtype=<transient|persistent> <配備するファイル>
マルチサーバラウンドロビン負荷分散はEJBのホームインタフェース、ステートレスセッションBeanのリモートインタフェース、CORBAアプリケーションのオブジェクトリファレンスに複数の接続先の情報を含める(IOR 多重化)ことにより、クライアントからのオペレーション呼び出し毎にラウンドロビン方式で接続先を決定することにより、複数ドメイン間の負荷分散運用を行うことができます。
オブジェクトのIORにマルチサーバの定義を行うためのサーバ、クライアントの設定について説明します。
サーバ実行環境においては、統合運用管理ツールを使って以下の設定を行います。 全てのサーバで同一の設定を行ってください。
マルチサーバ負荷分散を行うためのクライアント実行環境の設定について説明します。
クライアントの実行環境においては、レジストリまたはAPIで以下の設定を行います。
クライアントの実行環境においては、システムプロパティまたはAPIで以下の設定を行います。
ステートレスセッションBeanやファクトリを使用したCORBAアプリケーションをステートレスで動作させる場合、クライアントでオペレーション呼び出し毎、もしくは頻繁にEJBホームインターフェースのcreate()、CORBA ファクトリオブジェクトのCreateServerObject()を呼び出してオブジェクトリファレンスを取得すると負荷が偏るのでご注意下さい。これはcreate()、CreateServerObject()で取得したリファレンスに対する呼び出しは複数の接続先の中から同じ順番で振り分けられるためです。
非同期トランザクションの設定方法について以下に示します。
図7.1.7.6-1
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
VD | VDを使用する | VDを使用するかどうかを設定します。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 運用管理コマンド(otxadmin)では、「VDを使用する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
使用する(true) | ||
VD | 最大VD数 | 最大VD数を設定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 使用するVDの最大数を1から1000の整数で設定してください。すでに作成されているVD数以上の値を指定してください。 TPシステム起動時に変更するとエラーになります。 設定変更時、VDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 |
10 | 1 | |
VD | VDマスタデータファイルのフラッシュを行う | VDで使用するデータファイルの更新時にディスクへのフラッシュを行うかどうかを設定します。フラッシュを行うとオペレーティングシステムのダウン後もデータファイルを使用できます。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
フラッシュしない(false) | ||
VD | VDマスタデータファイルの初期化を行う | TPシステム起動時にVDマスタデータファイルを初期化するかどうかの設定を行います。 初期化を行うと前回の電文は全て消去され、行わないと前回運用時のVDのメッセージをそのまま使用できます。設定変更時はVDデータファイルの初期化が必要です。初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
初期化する(true) | ||
VD | 呼び出したオペレーション終了待ち合わせ時間 | 呼び出したオペレーション終了待ち合わせ時間の設定を行います。 トランザクション型VDの場合、呼び出したオペレーションをvdserverが監視しています。その待ち合わせ時間を指定します。0秒を指定すると無限待ちとなります。 |
30秒 | ||
VD | 非同期オペレーションの電文サイズ | 非同期オペレーションの電文サイズを設定します。9765(KB)以上の値を設定する場合は、TPシステムの「10MByte以上の電文を利用する」設定が有効になっている必要があります。 |
32KB |
以下に、トランザクション型VDと間接型VDについて説明します。 端末型VDに関しては、[ 7.1.7.9. 帳票印刷(WebOTX Print Kit) ] を参照してください。
なお、直接該当VD名のノードを選択して右クリックメニューより「削除」を実行することもできます。
VDのプロパティについて以下に示します。 なおプロパティを設定する場合はVDを停止してから行ってください。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
基本設定 | VDの型 | VDの型を設定します。型についてはVD作成時に指定します。作成後、変更することは出来ません。 VDの型を端末型、トランザクション型、間接型(ラウンドロビン)、間接型(滞留数優先)から選択してください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションを選択してください。これによって選択されたオペレーションは非同期オペレーションとなります。このオペレーションが非同期オペレーション呼び出しをする設定にしたプロセスグループからVD経由で呼ばれることになります。 すでに他のVDによって選択されているオペレーションを選択することはできません。 間接型VDはトランザクション型VDがないと作成できません。 間接型VDは次のような機能を持っています。 ラウンドロビン:間接型VDはラウンドロビンで決定した配下のVDへ送信する 滞留数優先:間接型VDは滞留数の最も少ない配下のVDへ送信する 間接型VDを作成した場合は、使用するトランザクション型VDを選択してください。複数選択が可能です。選択されたトランザクション型VDは統合運用管理ツールからは見えなくなります。間接型VDを削除すると再び見えるようになります。 |
- | ||
基本設定 | ドメイン起動時にVDも起動する | ドメイン起動時にVDを起動する | ドメイン起動時のVDの状態を指定します。 起動しない:ドメイン起動時にVDを起動しない 起動する:ドメイン起動時にVDを起動する 閉塞状態で起動:ドメイン起動時にVDを共有メモリ上へ展開のみ行う |
起動する(true) | |
基本設定 | 実行優先度 | 実行優先順位 | VD間の実行優先度を設定します。数字が低いほど優先的に実行されます。実行優先度機能を利用すると、複数のVDに滞留が発生した場合に、どのVDを優先的に処理するかを制御できます。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 |
2 | |
基本設定 | VDマスタデータファイルに情報を置かずに個別で持つ | 個別にデータファイルを持つかどうかを設定します。データファイルを多数利用するとVDの性能に影響があります。 ファイルを複数利用する必要がない場合はマスタデータファイルのみを利用してください。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
持たない(false) | ||
基本設定 | 個別VDデータファイルサイズ | VDのメッセージを格納するデータファイルのサイズを設定します。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 |
1MB | ||
基本設定 | VDデータファイルのフラッシュを行う | 個別VDデータファイルのフラッシュを行う | VDで使用するデータファイルの更新時にディスクへのフラッシュを行うかどうかを設定します。フラッシュを行うとオペレーティングシステムのダウン後もデータファイルを使用できますが、フラッシュのたびにディスクI/Oが発生し、性能が著しく劣化するため、通常はフラッシュを行わないでください。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
しない(false) | |
基本設定 | 個別VDデータファイルの初期化を行う | VDサーバ起動時に保存メッセージを消去して初期化するかどうかを設定します。VDに関連するプロパティの変更を行った場合、TPシステムを停止して次のファイルを削除してください。 個別にデータを持つ設定にしている場合:ドメインルート/config/tpsystem/vdf配下 個別に持たない場合:ドメインルート/config/tpsystem/data/vd_master (マスタデータファイル) 設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 |
する(true) | ||
基本設定 | 個別VDデータファイル名 | VDで使用するデータファイルの名前を設定します。入力しなかった場合はVD名が個別VDデータファイル名となります。個別VDデータファイルは以下の位置に作成されます。 Windows:[WebOTX AS install directory]\domains\[ドメイン名]\config\tpsystem\vdf\[個別VDデータファイル名] UNIX:[WebOTX AS install directory]/domains/[ドメイン名]/config/tpsystem/vdf/[個別VDデータファイル名] |
VD名 | ||
トランザクション型VDのプロパティ | アプリケーショングループ名 | 非同期オペレーションが属するアプリケーショングループ名です。作成時に指定した値を変更しないでください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションが属するアプリケーショングループが表示されます。作成時に指定した値を変更しないでください。 |
- | ||
トランザクション型VDのプロパティ | プロセスグループ名 | 非同期オペレーションが属するプロセスグループ名です。作成時に指定した値を変更しないでください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションが属するプロセスグループが表示されます。作成時に指定した値を変更しないでください。 |
- | ||
トランザクション型VDのプロパティ | モジュール名 | 非同期オペレーションが属するモジュール名です。作成時に指定した値を変更しないでください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションが属するモジュールが表示されます。作成時に指定した値を変更しないでください。 |
- | ||
トランザクション型VDのプロパティ | インタフェース名 | 非同期オペレーションが属するインタフェース名です。作成時に指定した値を変更しないでください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションが属するインタフェースが表示されます。作成時に指定した値を変更しないでください。 |
- | ||
トランザクション型VDのプロパティ | オペレーション名 | 非同期オペレーション名です。作成時に指定した値を変更しないでください。 トランザクション型VDを作成した場合は、非同期オペレーションが表示されます。作成時に指定した値を変更しないでください。これによって選択されたオペレーションは非同期オペレーションとなります。このオペレーションが非同期オペレーション呼び出しをする設定にしたプロセスグループからVD経由で呼ばれることになります。 |
- | ||
間接型VDのプロパティ | トランザクション型VDリスト | 間接型VDが使用するトランザクション型VDのリストを設定します。 |
- | ||
統計情報 | VDの接続状態 | VDに接続しているクライアントの有無を表示します。 |
未接続(false) | ||
状態 | VDの起動状態 | VDの起動状態です。 |
- |
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/mcs追加する設定
VDCTLVDF ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/data/vd_cntl
複数に分散されたデータベースの一括更新管理を行う場合、2フェーズコミットメント機能を提供する「Transactionサービス」を利用する必要があります。
Transactionサービスは、StandardまたはEnterpriseをインストールすると標準でインストールされます。
次に、Transactionサービスと連携するための設定について示します。
図7.1.7.7-1
なお、連携時にはRecovery Coordination Server(RCS)が起動している必要があります。
ダウンローダ管理ツールを使ってクライアント配布を行う場合や、syslog(unix)とイベントログ(Windows)に出力されるOTX190000xxメッセージを抑制する場合にはダウンローダ管理サービスの設定が必要です。 ダウンローダ管理サービスの設定について以下に示します。
ダウンローダ管理サービスの設定内容は次の通りです。 設定は統合運用管理ツールと運用コマンドから行うことができます。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
基本設定 | ダウンローダ管理ツールの接続を受け付ける | - | ダウンローダ管理ツールからの接続を受け付けるかを指定します。ダウンローダ管理ツールから本サーバに接続する場合、設定を有効にしてください。 |
無効(false) | - |
基本設定 | ポート番号 | 利用するポート番号を1〜65535の整数で指定します。 システムで使用する全てのポート番号の中で一意に設定してください。 設定を反映させるにはドメインの再起動が必要です。 |
5202 | ||
基本設定 | バッグログサイズ | 通信ソケットのバックログサイズを指定します。 |
50 | ||
基本設定 | 待ち受けタイムアウト値 | 通信ソケットの待ち受けタイムアウト値を指定します。 |
5秒 | ||
基本設定 | 受信タイムアウト値 | 受信タイムアウト値を指定します。 | 10秒 |
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> get tpsystem.downloaderManagerService.*
otxadmin> set tpsystem.downloaderManagerService.portNumber=port番号
otxadmin> set tpsystem.downloaderManagerService.ignoreMessage=番号,番号,番号
WebOTX Print Kitなどを使って帳票印刷を行うためには端末型VDとOLFリスナの設定が必要です。 サーバ実行環境側の設定について以下に示します。
なお、直接該当VD名のノードを選択して右クリックメニューより「削除」を実行することもできます。
VDのプロパティについて以下に示します。 なおプロパティを設定する場合はVDを停止してから行ってください。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
基本設定 | ドメイン起動時にVDを起動する | ドメイン起動時のVDの状態を指定します。 起動しない:ドメイン起動時にVDを起動しない 起動する:ドメイン起動時にVDを起動する 閉塞状態で起動:ドメイン起動時にVDを共有メモリ上へ展開のみ行う |
起動する(true) | ||
基本設定 | 実行優先度 | 実行優先順位 | VD間の実行優先度を設定します。数字が低いほど優先的に実行されます。実行優先度機能を利用すると、複数のVDに滞留が発生した場合に、どのVDを優先的に処理するかを制御できます。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 | 2 | |
基本設定 | VDマスタデータファイルに情報を置かずに個別で持つ | 個別にデータファイルを持つかどうかを設定します。データファイルを多数利用するとVDの性能に影響があります。 ファイルを複数利用する必要がない場合はマスタデータファイルのみを利用してください。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | 持たない(false) | ||
基本設定 | 個別VDデータファイルサイズ | VDのメッセージを格納するデータファイルのサイズを設定します。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 | 1MB | ||
基本設定 | VDデータファイルのフラッシュを行う | 個別VDデータファイルのフラッシュを行う | VDで使用するデータファイルの更新時にディスクへのフラッシュを行うかどうかを設定します。フラッシュを行うとオペレーティングシステムのダウン後もデータファイルを使用できますが、フラッシュのたびにディスクI/Oが発生し、性能が著しく劣化するため、通常はフラッシュを行わないでください。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | しない(false) | |
基本設定 | 個別VDデータファイルの初期化を行う | VDサーバ起動時に保存メッセージを消去して初期化するかどうかを設定します。VDに関連するプロパティの変更を行った場合、TPシステムを停止して次のファイルを削除してください。 個別にデータを持つ設定にしている場合:ドメインルート/config/tpsystem/vdf配下 個別に持たない場合:ドメインルート/config/tpsystem/data/vd_master (マスタデータファイル) 設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。 |
する(true) | ||
基本設定 | 個別VDデータファイル名 | VDで使用するデータファイルの名前を設定します。入力しなかった場合はVD名が個別VDデータファイル名となります。個別VDデータファイルは以下の位置に作成されます。 Windows:[WebOTX AS install directory]\domains\[ドメイン名]\config\tpsystem\vdf\[個別VDデータファイル名] UNIX:[WebOTX AS install directory]/domains/[ドメイン名]/config/tpsystem/vdf/[個別VDデータファイル名] |
VD名 | ||
端末型VDのプロパティ | クライアントの一時的な送信エラー時の後処理 | クライアント永久障害発生時の後処理 | 一時的な送信エラーが発生したときに、VDの切り離しを行うかどうかを指定します。行わない場合は送信をリトライします。運用管理コマンド(otxadmin)では、「VDの切り離しを行う/VDの切り離しを行わず送信リトライする」をtrue/falseで設定します。 |
VDの切り離しを行わずに送信リトライする(false) | |
端末型VDのプロパティ | 取り出し後のメッセージ | 取り出し後のメッセージを保留するかどうかを設定します。設定変更時にはVDの初期化が必要です。VDデータファイルの初期化を行う設定になっていない場合は、TPシステムを停止してVDのクリアを実行してください。運用管理コマンド(otxadmin)では、「メッセージを保留する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
しない(false) |
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/mcs追加する設定
VDCTLVDF ${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/data/vd_cntl
OLFTPリスナに関する設定は統合運用管理ツールを実行し、ドメインと接続を行い[OLFTPリスナ]を選択して設定します。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
リスナ | 平文のポート番号 | 平文ポート番号 | OLF/TP通信で使用する平文のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に指定してください。WebOTX 印刷キットなどから接続する場合はこのポート番号を指定します。 |
- | |
リスナ | OLFTPリスナを起動する | TPシステム起動時にOLF/TPリスナを起動するかどうかを指定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。運用管理コマンド(otxadmin)では、「OLFTPリスナを起動する/しない」をtrue/falseで設定します。 |
起動しない(false) | ||
上限設定 | 最大同時接続クライアント数 | 利用可能な同時接続クライアント数 | OLF/TP通信の最大同時接続クライアント数を指定します。複数のクライアントから同時にWebOTX Application Serverに接続する場合に指定してください。OLF/TPリスナ自身のアライブチェックでも1つ接続するため、その分を考慮した値を指定してください。設定の変更はTPシステム稼働中に行うとエラーになります。ここで指定した数を超えて新たにクライアントからの接続は行えません。 |
4 |
動的変更の設定について以下に示します。
otxadmin> invoke tpsystem.aplicationGroups.<アプリケーショングループ名>.proecssGroups.<プロセスグループ名>.dynamicUpdateProperty
図7.1.7.10-1
以下の動作の場合は、再起動回数による起動リトライは行われず、旧設定のプロセスで動作継続します。
旧設定のプロセスの終了でタイムアウトが発生した場合、タイムアウトの旨をプロセスIDとともにsyslog(またはイベントログ)に出力しますが、 再起動処理自体は正常終了となり、業務は新プロセスで継続します。
動的設定変更に対応している項目は以下となります。
動的設定変更に関する以下の設定及び状態が追加になります。
上記設定は、運用管理ツールの以下の箇所で設定・参照することができます。
MOの属性名は以下となります。
動的設定変更で出力するTPSメッセージは、 [ メッセージ一覧 > 3. TPシステム > 3.2. メッセージ一覧 > 3.2.4. イベントログ出力されないメッセージ ] を参照してください。
予備スレッドの事前生成と活性化の設定を以下に示します。
予備スレッドはプロセス起動時には閉塞状態となっており、オペレーションの実行を行うことができません。
予備スレッドの閉塞・閉塞解除は、[TPシステム]-[アプリケーショングループ名]-[プロセスグループ名]を右クリックし、表示されたメニューより[動的多重度変更]の"スレッドの多重度"を設定することにより閉塞解除できます。このとき、"プロセス多重度"の設定は必須です。
スレッドの多重度は "スレッド数"+"予備スレッド数"の範囲で設定してください。
図7.1.7.11-1
図7.1.7.11-2
予備スレッド数は運用管理ツールから設定する場合、
で設定することができます。
また、運用管理コマンドからは以下のMOの属性に設定します。
プロセスグループの強制停止処理に即時強制停止する設定を以下に示します。
運用管理ツール上の設定項目は以下の通りとなります。
上記に対応するMOの属性は、
となります。
RMI-IIOPのリクエストを処理するリスナです。統合運用管理ツールで設定できる項目は次の通りです。
タブ表記 | 新項目名(V9) | 旧項目名(V8) | 説明 | 新既定値(V9) | 旧既定値(V8) |
---|---|---|---|---|---|
リスナ | 平文のポートを使用する | 暗号化しない通信を行う | IIOP通信において平文のポートを使用するかどうかを設定します。SSLを設定できないOS・バージョンでは必ず平文のポートを指定する必要があります。 通常ドメイン作成時に指定します。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 |
平文のポートを使用する(true) | |
リスナ | 平文のポート番号 | 平文ポート番号 | IIOP通信で使用する平文のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に指定してください。 | 5151 | |
リスナ | 着呼時のIPアドレスの待ち受け指定 | 着呼時のIPアドレスの待ち受け設定をします。IPv4とIPv6の場合は両方で待ち受けます。 IPv4のみを指定した場合、IPv6の着呼待ちを行いません。また、IPv6のみの場合、IPv4の着呼待ちを行いません。 | IPv4とIPv6 | ||
リスナ | 通信管理部分のログを採取する | - | IIOPリスナの通信管理部分のログを採取するかどうかを設定します。 ログは以下のパスに固定で出力されます。 ${Instanceroot}/logs/tpsystem/iiopbase.log 詳細な通信ログを採取するため、性能劣化が発生します。トレースの採取が終わりましたら、設定は元に戻してください。 | 採取しない(false) | - |
リスナ | 通信管理部分のログファイルサイズ | - | IIOPリスナの通信管理部分のログファイルサイズをキロバイト単位で設定します。ログが指定したサイズに達したら、再帰出力を行います。 | 10240KB | - |
リスナ | 振り分け部分のログを採取する | - | IIOPリスナの振り分け部分のログを採取するかどうかを指定します。 ログは以下のパスに固定で出力されます。 ${Instanceroot}/logs/tpsystem/<システム名>_IIOPLsn.log 詳細な通信ログを採取するため、性能劣化が発生します。トレースの採取が終わりましたら、設定は元に戻してください。 | 採取しない(false) | - |
リスナ | 振り分け部分のログファイルサイズ | - | IIOPリスナの振り分け部分のログファイルサイズをキロバイト単位で設定します。ログが指定したサイズに達したら、再帰出力を行います。 | 32KB | - |
リスナ | IIOPAsyncのポート番号 | - | IIOPAsyncのポート番号を設定します。クライアント管理ライブラリやVBクライアント、CORBA Gatewayを使用している場合、クライアントと通信を行うために使用します。 クライアントとの間で制御的なコネクションを確立し、クライアントのアライブチェックや非同期メッセージ送信を行います。異常終了時はTPシステムの再起動が必要です。 0の場合、5219+(システムID)がポート番号として利用されます。システムIDはTPシステム毎に設定されている一意の値です。統合運用管理ツールを利用した場合、「TPシステム」ノードの「システム情報」でシステムIDの設定値を確認することができます。 | - | - |
上限設定 | 最大同時接続クライアント数 | 利用可能な同時接続クライアント数 | IIOP通信の最大同時接続クライアント数を指定します。複数のクライアントから同時にWebOTX Application Serverに接続する場合に指定してください。 IIOPリスナ自身のアライブチェックでも1つ接続するため、その分を考慮した値を指定してください。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 ここで指定した数を超えて新たにクライアントからの接続は行えません。 | 100 | |
上限設定 | AP応答監視タイマ | AP応答監視タイマを秒単位で指定します。 | 2147483秒 | ||
上限設定 | 同時受付オペレーション数 | IIOPリスナで同時に受け付けるオペレーション数を指定します。実行中のオペレーションとキューに滞留中のオペレーションの両方を含みます。 また、WebOTX内部で生成されるオペレーションも含みます。 -1を指定した場合は無制限となります。 | -1 | ||
上限設定 | 更新通知リトライ回数 | - | IIOPリスナへの更新通知のリトライ回数を設定します。更新通知の送受信に失敗した場合、更新通知リトライ間隔で指定した間隔で、設定値の回数だけリトライを行います。 | 3回 | - |
上限設定 | 更新通知リトライ間隔 | - | IIOPリスナへの更新通知のリトライ間隔を設定します。更新通知の送受信に失敗した場合、設定値の間隔で、更新通知リトライ回数で指定した回数リトライを行います。 | 5秒 | - |
クライアント制御 | クライアントとの無通信監視を行う | クライアント無通信監視を行う | クライアントとの無通信監視を行うかどうかを指定します。監視間隔を過ぎても新たなリクエストがクライアントから来ない場合、接続を切断します。運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | しない(false) | |
クライアント制御 | クライアントとの無通信監視間隔 | クライアント無通信監視間隔 | クライアントからの通信の監視間隔を秒単位で設定します。 | 600秒 | |
クライアント制御 | クライアントのアライブチェックを行う | クライアントアライブチェックを行う | クライアントに異常が発生していないかどうかのアライブチェックを行うかどうかを指定します。 クライアントに異常が発生していると判断されると、自動的にコネクションの切断とリソースの解放が行われます。 クライアントアライブチェック機能を使うにはクライアントアプリケーションがクライアント管理ライブラリをリンクしている必要があります。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | しない(false) | |
クライアント制御 | クライアントのアライブチェック間隔 | クライアントアライブチェック間隔 | クライアントのアライブチェック間隔を秒単位で設定します。 | 600秒 | |
クライアント制御 | 送信データ分割サイズ | 送信時のデータを分割するサイズをバイト単位の整数で設定します。 | 32768Bytes | 4488Bytes | |
クライアント制御 | 接続要求最大保留数 | クライアントからの接続要求を保留する数を設定します。この数をこえて同時にクライアントからのセッション接続要求はエラーとなります。 | 100 | 5 | |
クライアント制御 | 1セッションあたりのリクエスト多重度 | 1プロセス当たりの多重度 | 1セッション当たりのリクエスト処理同時実行多重度を指定します。マルチスレッド構成のクライアントで1つのセッションから同時にリクエスト処理を行う場合、 この数を超えて同時リクエスト処理は行えません。WebOTX Application Serverの前段にWebサーバがある構成ではWebサーバがクライアントになるため、 この設定がWebサーバの同時リクエスト処理数(ThreadsPerChild)に対応する点に注意する必要があります。 | 128 | |
SSL | SSLを使用する | IIOP通信においてSSLを使用するかどうかを指定します。SSLの使用を有効にするには、属性"クライアント認証なしのSSLを利用する"、 "クライアント認証なしのSSLポート番号"もしくは属性"クライアント認証ありのSSLを利用する"、"クライアント認証ありのSSLポート番号"が指定されている必要があります。 この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | しない(false) | ||
SSL | SSLライブラリ | 使用するSSLライブラリを設定します。指定する場合は各ライブラリの設定項目も入力してください。 SSLを使用しない場合は[なし]を選択し属性"SSLを使用する"を無効に設定してください。また、この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 | OpenSSL | ||
SSL | クライアント認証なしのSSLを利用する | SSLポート番号クライアント認証なし | IIOP通信においてSSLポート番号クライアント認証なしのポートを使用するかどうか指定します。 | しない(false) | |
SSL | クライアント認証なしのSSLポート番号 | SSLポート番号クライアント認証なし | IIOP通信におけるSSLポート番号もしくはクライアント認証なし時のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に設定してください。 | - | |
SSL | クライアント認証ありのSSLを利用する | SSLポート番号クライアント認証あり | IIOP通信においてSSLポート番号クライアント認証ありのポートを使用するかどうか指定します。この設定の変更はTPシステム起動時に行うとエラーになります。 | しない(false) | |
SSL | クライアント認証ありのSSLポート番号 | SSLポート番号クライアント認証あり | IIOP通信におけるSSLポート番号クライアント認証あり時のポート番号を指定します。全TPシステムで使用する全てのリスナポート番号の中で一意に設定してください。 | - | |
SSL | 認証情報が存在しない場合の接続を許可する | 認証情報が存在しない場合の接続可否 | SSL通信においてクライアント認証情報が送られない場合に接続を許可するかどうかを設定します。本機能を使用する場合、属性「SSLを使用する」が有効になっている必要があります。 運用管理コマンド(otxadmin)では、有効・無効をtrue/falseで設定します。 | しない(false) | |
OpenSSL | 秘密鍵ファイル名 | サーバの秘密鍵を格納したファイル名を指定します。OpenSSLを利用する場合は必ず指定してください。証明書ファイル名と同じ名前を指定することもできます。 | - | ||
OpenSSL | 証明書ファイル名 | サーバの証明書を格納したファイル名を指定します。OpenSSLを利用する場合は必ず指定してください。秘密鍵ファイル名と同じ名前を指定することもできます。 | - | ||
OpenSSL | 信頼するCAの証明書ファイル名 | 信頼するCAの証明書ファイル名を指定します。OpenSSLを利用する場合は必ず指定してください。 | - | ||
OpenSSL | 証明書ファイルのパスワード | サーバ認証で使用する証明書ファイルのパスワードを指定します。 | - | ||
SecureWare | 鍵識別子 | SecureWare/セキュリティパック の鍵識別子を指定します。SecureWare/セキュリティパック を利用する場合は必ず指定してください。 | - | ||
状態 | 状態 | IIOPリスナの起動状態です。
状態と数値は以下の通りに対応します。 0:起動処理中 1:起動中 2:停止処理中 3:停止中 4:起動/停止処理失敗 |
- | ||
状態 | IIOPリスナを監視する | アライブチェックモニタの自動登録を行う | IIOPリスナを定期的に監視するかどうかを設定します。運用管理コマンド(otxadmin)では「IIOPリスナを監視する/しない」をtrue/falseで設定します。 | する(true) | |
状態 | IIOPリスナの監視間隔 | 監視間隔 | IIOPリスナを監視する間隔を設定します。 | 30000ミリ秒 | |
状態 | 非アライブ状態の際にイベントを発生させる間隔 | イベントを連続発生させる間隔 | 監視対象リソースがアライブ中でない状態が続く場合にイベントを発生させる間隔を設定します。0を設定した場合イベントを発生しません。 | 0ミリ秒 | |
状態 | アライブチェックの受信待ちタイムアウト時間 | 受信待ちタイムアウト | IIOPリスナへのアライブチェックの受信待ちタイムアウト時間を秒単位で指定します。 この時間が経過しても応答がない場合は、リスナが無応答状態であるとみなします。 平文のポートが有効であるときのみ無応答状態かどうかのアライブチェックが可能で、有効になっていない場合はアライブチェックを行いません。 | 5秒 | |
状態 | アライブチェックの開始時間 | アライブチェックの開始時間(秒単位) | TPモニタが起動してからIIOPリスナのアライブチェックを開始するまでの時間を設定します。 | 120秒 |
SSL通信を行うための設定手順は次の通りです。
統合運用管理ツールから確認できるスレッド情報、CPU情報、キュー情報、接続クライアント情報に関して説明します。
起動しているプロセスグループのスレッド情報を見ることができます。
* Linux版、Solaris版ではCPU時間取得機能を提供していません。列 | 説明 |
---|---|
pid | プロセスID |
tid | スレッドID |
thno | スレッド論理ID
|
状態 | スレッドステータス
|
モジュール | モジュール名 |
インタフェース | インタフェース名 |
オペレーション | オペレーション名 |
経過時間 | 実行時間(ミリ秒) |
クライアント | 接続クライアントIPアドレス |
ユーザCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したユーザモードCPU使用時間 |
ユーザCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したユーザモードCPU使用時間 |
システムCPU時間 | 該当スレッドが現在までに消費したシステムモード(カーネルモード)CPU使用時間 |
CPU使用率 | 該当スレッドのCPU使用率(直近の情報採取間隔時間が対象) |
情報採取間隔 | 前回の情報採取からの経過時間。最初の情報採取の場合は、プロセス起動時からの経過時間 |
起動しているプロセスグループのプロセス情報を見ることができます。
* Linux版ではCPU時間取得機能を提供していません。列 | 説明 |
---|---|
pid | プロセスID |
CPU使用率 | 該当プロセスの現在のCPU使用率(%) |
CPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したCPU時間(ミリ秒) |
ユーザCPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したユーザCPU時間(ミリ秒) |
システムCPU時間 | 該当プロセスが現在までに消費したシステムCPU時間(ミリ秒) |
コンテナ状態 | 該当プロセスの起動/停止処理がどこまで進んでいるかの状態 |
仮想メモリ使用量 | 該当プロセスの仮想メモリ使用量(KB) |
物理メモリ使用量 | 該当プロセスの物理メモリ使用量(KB) |
起動しているTPシステム全体のキュー情報を見ることができます。
列 | 説明 |
---|---|
名前 | キュー名 |
優先度 | 実行優先度 |
滞留数 | 現在のキュー滞留数 |
TPシステムと接続しているクライアント情報を見ることができます。
列 | 説明 |
---|---|
クライアントID | 論理端末ID |
IPアドレス | 接続クライアントIPアドレス |
ホスト名 | 接続クライアントホスト名(逆引きをしない設定になっている場合は表示されません) |
接続アプリケーショングループ名 | 接続アプリケーショングループ名 |
接続状態 | 接続状態
|
接続時間 | 接続経過時間(秒) |
ジャーナルはWebOTXの稼働状況を評価するための性能及び統計情報を各種レポートとして提供します。 レポートの種類は以下の通りです。
ジャーナル採取の手順は以下のようになります。
SIZE(MB) = 0.084nt + 0.028mt + 0.009gt
jnldisp [-C journaldir]
********** Control File Infomation ********** Status : Active Groupnum : 1 Filenum : 3 Filesize : 10 ****** Group 0 Journal File Infomation ***** ***** Current Journal File ***** number : 2 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0002.log record count : 1 Save Flag : 0 : (Not Save) FirstDate : 2005.04.12 FirstTime : 10:10:36 LastDate : 2005.04.12 LastTime : 10:10:36 number : 1 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0001.log record count : 67 Save Flag : 0 : (Not Save) FirstDate : 2005.04.11 FirstTime : 15:37:16 LastDate : 2005.04.11 LastTime : 21:02:16 number : 3 PathName : C:\Program Files\NEC\WebOTX\domains\domain1\config\tpsystem\jnl\jnl0003.log record count : 99 Save Flag : 1 : (Saved) FirstDate : 2005.04.11 FirstTime : 15:22:16 LastDate : 2005.04.11 LastTime : 15:34:51Filenum:ファイル数
*** Current Journal File ***ジャーナルファイルが新しい順に表示されます。 最初に表示されるジャーナルファイルをカレントジャーナルファイルと言います(例ではjnl0002.logのファイル)。
jnlsave -n SystemName [-C journaldir] [-d savefilename] [file_num]
wojnledt [-I InputFile] [-a ApplicationGroup] [-p ProcessGroup] [-t OutputType] [-x SuppressionType] [-l TimeLength] [-r ResponseTime] [-L LinesPerPage] [-O Output] [-D TargetTime]
指定例: 01,02,03 05_10 _05 (01から05まで) 11_(11から15まで)
ジャーナルのファイル数またはファイルサイズの変更手順は次の通りです。
オペレーションジャーナルは、システムの稼働状況・統計をオペレーション単位でレポート出力します。 オペレーションごとの実行時間情報(平均値・最大値・最小値)、オペレーションの実行回数、プロセスグループごとの稼動スレッド数(起動中のスレッドのうち実際にオペレーションを実行しているスレッド数)を知ることができます。 それぞれの情報について、全体の統計と単位時間ごとの推移がレポート出力されます。
V6.3からはこれに加えて、オペレーションのCPU使用時間(ユーザモード、カーネルモード)の平均・最大・最小、プロセスグループのCPU使用率・CPU使用時間(ユーザモード、カーネルモード)をレポート出力します。
* Linux版ではCPU情報出力機能を提供していません。またオペレーション情報のサマリに「実行時間の上限の推奨値」が追加されました。 実行時間の上限を設定する際の参考にしてください。
ジャーナルに蓄積された各オペレーションの実行時間データは、CVS形式のファイルで出力されます。 データはデータ種別(平均時間、最大時間、最小時間、呼び出し回数、最大同時稼動スレッド数、平均同時稼動スレッド数)ごとに編集可能です。 編集時刻、情報採取時間帯や、全体の情報がファイルの先頭に表示されます。 一度も実行されていないオペレーションについては表示されません。
コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIX版のWebOTXで、且つWebOTX運用ユーザを設定している場合は、WebOTX運用ユーザでコマンドを実行して下さい。
オペレーションジャーナル編集コマンドの使用方法は以下のとおりです。
> woopjnledt [-I InputFile] [-O Output] [-type EditType] [-intvl TimeLength] [-time TargetTime] [-line LinesPerPage] [-ag ApplicationGroup][-pg ProcessGroup] [-cmp Component] [-rep RepositoryID] [-op Operation] [-txid TXID] [-txn TxIDNumber] [-c CatalogDir]
使用例:
jnlsave -n MySystem -C ${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem\jnl -d jnlsv.log
woopjnledt -I jnlsv.log -c ${INSTANCE_ROOT}\config\tpsystem -O domain1jnl.csv
以下のオプションは必ず指定するようにしてください。
-c
カタログディレクトリ(${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem)を絶対パスで指定します。 省略時はプロセスグループ名、オペレーション名、起動時設定スレッド数、スレッド使用率などの一部情報が出力されなくなります。 スレッド数などの設定の変更を行っていない場合はカタログディレクトリを指定することを推奨します。
以下のオプションで編集間隔を指定することができます。
-intvl
時系列レポートの時間間隔(単位:分、1から999まで)を指定します。 省略時は30分となります。 「TPシステム」-「稼働情報の採取と設定更新の間隔」で設定された時間間隔より短い値を設定すると、編集結果が不正確になるのでご注意ください。
ファイル入出力に関するオプションには以下があります。
-I
入力ファイルのパス名を255文字以内で指定します。 省略時はカレントディレクトリのjnlsv.log(jnlsaveコマンドで生成)となります。 ジャーナルファイルとその退避ファイルを入力ファイルとして指定できますが、使用中のカレントジャーナルファイルは指定できません。
-O
レポートの出力先ファイル名を指定します。 省略時は標準出力に出力します。
以下のオプションはデータ量が多いときに使用してください。
情報のフィルタリングを行うオプションには以下があります。
-type
編集出力するレポートの種別を数値(01〜08)で指定します。 ","(カンマ)をデリミタとした複数指定できます。
指定した数値にかかわらず、20以降のレポートは出力します。省略時は全レポートを出力します。
レポートナンバー01がオペレーション情報サマリ、02がプロセス情報サマリ、03が平均値、04が最大値、05が最小値、06がオペレーション実行回数、07が平均同時稼動スレッド数、08が最大同時稼動スレッド数、20がCPU使用率、21がプロセスCPU使用時間(ユーザモード)
、22がプロセスCPU使用時間(カーネルモード)、30がオペレーションCPU使用時間平均(ユーザモード)、31がオペレーションCPU使用時間最大(ユーザモード)、32がオペレーションCPU使用時間最小(ユーザモード)、33がオペレーションCPU使用時間平均(カーネルモード)、34がオペレーションCPU使用時間最大(カーネルモード)、35がオペレーションCPU使用時間最小(カーネルモード)のそれぞれ集計です。
指定例:
01,02,03
-time
編集対象日時をdate1/time1_date2/time2で指定します。 date1(開始日)、date2(終了日)はyyyy.mm.ddの形式で指定します。 time1(開始時)、time2(終了時)はhh:mmの形式で指定します。 省略時は全レコードを編集します。
-ag
編集するアプリケーショングループを指定します。 指定されたアプリケーショングループに含まれるオペレーション、またはプロセスのみを編集します。 アプリケーショングループは複数指定できます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーション、またはプロセスについて編集します。 -pg,-txid,-rep,-cmp,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。 本オプションを使用するには、-cオプションによりカタログディレクトリを指定する必要があります。
-pg
編集するプロセスグループを指定します。 指定されたプロセスグループに含まれるオペレーション、またはプロセスのみを編集します。 プロセスグループは複数指定できます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーション、またはプロセスについて編集します。 -ag,-txid,-rep,-cmp,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。 -cによりカタログディレクトリが指定されていない場合、プロセスについては指定プロセスのみの編集となりますが、オペレーションについては全てのオペレーション情報を編集します。
-txid
編集するオペレーションをTxIDで指定します。 TxIDは複数指定することができます。 その場合はカンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 -ag,-pg,-cmp,-rep,-opオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-rep
編集するオペレーションをリポジトリIDで指定します。 指定されたリポジトリIDを持つ全てのオペレーションを編集します。 リポジトリIDは複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-cmp,-op,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-cmp
編集するオペレーションをコンポーネント名で指定します。 指定されたコンポーネント名を持つ全てのオペレーションを編集します。 コンポーネント名は複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-rep,-op,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
-op
編集するオペレーションをオペレーション名で指定します。 指定されたオペレーション名を持つ全てのオペレーションを編集します。 オペレーション名は複数指定することができます。 その場合は、カンマで区切ってください。 省略時は全てのオペレーションを編集します。 このオプションを利用するためには、-cオプションによりカタログディレクトリが指定されている必要があります。 -ag,-pg,-cmp,-rep,-txidオプションと共に使用された場合は、全ての条件に適合するオペレーションについて編集します。
テーブルの整形をするオプションです。
-line
レポートの1ページあたりの行数を指定します。 指定可能な範囲は30〜100000です。 省略された場合は、txt形式で60行、CSV形式で100000行となります。
-txn
1つの表に表示するオペレーションの数を指定します。 指定可能な範囲は1〜10000です。 指定された数を越えるオペレーションが存在する場合は、別の表に表示します。 省略された場合は、全てのオペレーションが1つの表に表示されます。
-txt
テキスト形式で編集します。 プロセスグループ名は先頭の14文字までしか表示されません。 省略した場合はCSV形式で出力します。
オペレーションジャーナル編集コマンドでは、以下の17種類のテーブルを出力します。
テーブルの読み方は以下のようになります。 ここではオペレーション情報統計サマリとプロセスグループ情報統計サマリを例にしています。 以下に示すテーブルはCSV形式で編集されたものです。
オペレーション実行時間統計サマリのレポートは以下のように出力されます。
図7.1.10.2-1
各値はそれぞれ秒単位です。
実行時間とCPU使用時間に差がある場合は、データベース処理やネットワーク関連など何らかの「待ち」が生じていると推測されます。 オペレーションジャーナルからCPUを多く使用しているオペレーションを特定することもできます。
プロセスグループ情報統計サマリのレポートは以下のように出力されます。
図7.1.10.2-2
どのプロセスグループでCPUを消費しているかがオペレーションジャーナルよりわかります。 障害解析や、システムの稼働状況把握に役立ててください。
ここでいうスレッド稼働率は、[稼動スレッド数/(稼動可能なプロセス数×稼動可能なスレッド数)]となります。 これは多重度設定が適切かどうかの指標になります。
オペレーションジャーナルの稼働情報の採取と設定更新の間隔は1分から1440分(24時間)の間で指定可能です。 デフォルトは5分となっています。 この稼働情報の採取と設定更新の間隔がオペレーションジャーナルの最小編集単位となります。 稼働情報の採取と設定更新の間隔を変更したい場合は以下の設定を変更してください。
「TPシステム」-「運用アシスタント」タブ-「稼働情報の採取と設定更新の間隔」
この設定は運用アシスタント機能でも使用されます。
オペレーションの実行の過程で起きる障害については、イベントジャーナルを追っていくことで、どこで障害が発生しているか調べることができます。 また、イベントジャーナルではクライアントからの受信開始から応答の送信終了までを確認できるため、障害箇所がサーバ側なのかそうではないのか(ネットワークやクライアント側なのか)を切り分けることができます。
イベントジャーナルの編集は統合運用管理ツールから実行できます。 編集の対象となる期間は前回TPシステム起動時から編集実行時までを1世代分として、3世代分まで遡って編集することが出来ます。 TPシステムを終了した状態で編集を実行しても前回の運用中の情報が採取できます。 ログは次の箇所に出力されます。
[世代数を指定しない、現在稼動しているシステムを選択した場合] ${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\{システム名}_woejout{数字}.log
[世代数を指定した場合] ${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\{システム名}_woejout_{世代数}_{数字}.log
以下に主な採取ポイントを示します。 空欄は採取項目がないか、もしくは開発向けの内部情報です。 また、採取ポイントは他にもありますが、それらも開発向けの内部情報です。
コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 | 項3 | 項4 | 項5 | 項6 | 項7 | 項8 | 項9 | 項10 | 項11 | 項12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LSN 通信リスナ | 01 キューアウト時 | キューID | 端末ID | 受信長 | TXシーケンス番号 | SPA長 | |||||||
02 キューイン時 | キューID | 端末ID | TXシーケンス番号 | TX名 | |||||||||
03 受信完了時 | 端末ID | 受信長 | エラーコード | ||||||||||
04 送信完了時 | 端末ID | 送信長 | エラーコード | ||||||||||
05 端末接続時 | 端末ID | IPアドレス | |||||||||||
06 端末切断時 | 端末ID | ||||||||||||
07 内部情報 | |||||||||||||
08 内部情報 | |||||||||||||
09 内部情報 | |||||||||||||
10 内部情報 |
コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 | 項3 | 項4 | 項5 | 項6 | 項7 | 項8 | 項9 | 項10 | 項11 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TPLIB サーバAP (ベースライブラリ) | 01 OBJMNG呼び出し時(※1) | TX名 | 端末ID/VDID | TXシーケンス番号 | リトライカウント | |||||||
02 API発行時 | 6 TPSRestart() | |||||||||||
7 TPSAbort() | abort種別 | |||||||||||
03 内部情報 | ||||||||||||
04 内部情報 | ||||||||||||
05 Commit/Rollback実行情報(※2) | TX名 | CANCEL(1)orCOMMIT(0) | DBのCOMMIT/ROLLBACKする(1)orしない(0) | TX完了時(1)orTXリスタート時(0) | TXシーケンス番号 | |||||||
06 キューイン時 | TX名 | キューID | TXシーケンス番号 | 端末ID | ||||||||
07 キューアウト時 | TX名 | キューID | TXシーケンス番号 | 端末ID | ||||||||
08 OBJMNG戻り時(※1) | TX名 | 端末ID/VDID | TXシーケンス番号 | 終了コード(※3) |
コンポーネント | 種別 | 項1 | 項2 |
---|---|---|---|
OBJMNG サーバAP(オブジェクトマネージャ) | 01 C++ Factoryオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
02 C++ ステートレスオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
03 C++ ステートフルオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
06 Java Factoryオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
07 Java ステートレスオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
|
08 Java ステートフルオブジェクト | TX名 | call in オブジェクト呼び出し時 call out 戻り時 |
コンポーネント | 種別 | 項1 |
---|---|---|
USER サーバAP(ユーザ実装部) | 01〜15 ユーザ指定 | ユーザ指定 |
TX処理における上記コンポーネント(通信リスナ、サーバAP)の位置づけを以下に示します。 図中の数字は上表での種別の数字に対応しています。
図7.1.11-1
次に編集形式を以下に示します。
Event Journal Ver6.2 05/04/12 (イベントジャーナルのバージョン) (編集日) System name : MySystem Last Output Time = 05/04/12:11:16:42 (情報の最終出力時刻) DATE TIME PID THREAD RECNO BLOCKNO COMP TYPE ITEM1 ITEM2 ... 05/04/12 10:05:26.622000 02728 65535 13832 000 TPLIB 01 Lower(IDL:Loop:1.0) sample 05/04/12 10:05:26.782000 02728 65535 13837 000 TPLIB 02 2 1 (日付) (時刻) (プロセスID) (レコード通番) (コンポーネント名) (項2) (スレッドID) (ブロック#) (種別)(項1)
イベントジャーナルの編集はコマンドでも実行可能です。 但しWebOTXが動作しているマシン上で直接コマンドを実行する必要があります。 コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIXでWebOTXの運用ユーザを設定している場合は必ず運用ユーザでコマンドを実行する必要があります。 また、運用管理コマンドからの実行も可能です。
コマンドは下記の通りです。
[コマンドからの実行]
> woejedit catalogpath maxline outpath systemname
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal maxline
実行例
[コマンドからの実行]
> woejedit /opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem 30000 /opt/WebOTX/domains/domain1/logs/tpsystem/ejout.log MySystem
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal 30000
この場合、実際の出力ファイルはejout1.log, ejout2.log, ejout3.log … となります。
イベントジャーナルの編集は基本的に1世代分(前回TPシステム起動時からコマンド実行時まで)の情報を編集します。 統合運用管理ツールによる編集と同じく、コマンドによる編集でも3世代前までの情報を編集することが可能です。 また、運用管理コマンドからの実行も可能です。
コマンドは下記の通りです。
[コマンドからの実行]
> woejedit catalogpath maxline outpath systemname savedfile
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal maxline generation
実行例
[コマンドからの実行]
> woejedit /opt/WebOTX/domains/domain1/config/tpsystem 30000 /opt/WebOTX/domains/domain1/logs/tpsystem/ejout.log MySystem #0msj
[運用管理コマンドからの実行]
otxadmin> invoke tpsystem.editEventJournal 30000 1
この場合、1世代前のイベントジャーナルを編集します。
なお、3世代分のイベントジャーナルの編集前ファイルは
${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/tmp/saveディレクトリに退避しています。
イベントジャーナル採取データはTPモニタにより定期的に${INSTANCE_ROOT}/config/tpsystem/tmpディレクトリ下のファイルmsjに出力されます。
msjファイルのファイルサイズは設定変更可能(既定値10MB)であり、そのサイズまでアペンド出力します。 ファイルサイズ上限に達した場合はサイクリックに出力されます。 設定は統合運用管理ツールの[TPシステム]をクリックし、右ページの[イベントジャーナル]-[ファイルサイズ]で行ってください。
クライアントからのリクエストは通信リスナが受付を行い、アプリケーション側のキューに一旦格納されます。 キューはプロセスグループ単位のキューとプロセス単位のキューが作成されますが、ステートレスの場合はプロセスグループ単位のキューが、ステートフルの場合はプロセス単位のキューが使用されます。 アプリケーション側では処理スレッドに空きがあればすぐにリクエストをキューから取りだして処理しますが、スレッドが塞がっている場合にはしばらくキューに滞留した状態が続くことになります。 以下では、このキュー滞留数を確認する方法を説明します。
otxadminコマンドを用いてキューの状態を確認できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.Queue.MaxStayMsgNum-Current
otxadmin> get --monitor tpsystem.applicationGroups.apg_name.processGroups.pg_name.queueingCount-Current
otxadmin> get --monitor server.applications.ap_name.module_name.interface_name.operation_name.queue-CurrentJava EEオペレーションの場合
otxadmin> get --monitor server.applications.ap_name.module_name.ejb_name.interface_name.operation_name.queue-Current
このコマンドで確認できるのはプロセスグループ単位での滞留リクエスト数(ステートレスの場合)、プロセス単位での滞留リクエスト数(ステートフルの場合)です。
コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。 UNIX版のWebOTX使用の場合は、WebOTX運用ユーザでコマンドを実行して下さい。
> quewrt -n システム名 -M 収集間隔 -C 収集回数 [-f ファイル名]
結果表示例:
MODE QUE-NAME MSG-NUM POOL-NAME CONECT DEQUE Q STPCTLQUE28752 0 ea60 ON ON Q QUE_TIMER 0 746d6d70 ON ON Q TPproc029983 0 ea60 ON ON Q java 0 ea60 ON ON Q _OTSLink 0 ea60 ON ON Q JOURNALQUE0 0 13880 ON ON Q SENDTPPQUE 0 ea60 ON ON Q STPRCVQUE 0 ea60 ON ON Q TPproc028754 0 ea60 ON ON Q IIOPLISTENER 0 ea60 ON ON Q TPproc028758 0 ea60 ON ON
このコマンドで確認できるのはオペレーション単位での滞留リクエスト数です。
このコマンドはWebOTX運用ユーザで実行してください。 コマンドはWindowsでは${AS_INSTALL}\Trnsv\bin、UNIXでは${AS_INSTALL}/Trnsv/commandにあります。
> contps -n システム名 DI N TR
結果表示例:
********** TPBASE TR STATUS **************************************************** TxID :処理状態:Tx滞留数 :総Tx数 :最小応答:最大応答:平均応答:応答合計 LOX000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 UKN000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 APR000 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABAAAB :START : 0: 1022991: 3: 503: 4: 4727079 ABAAAA :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa00 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa01 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa20 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ABaa21 :IDLE : 0: 0: -1: -1: -1: -1 ********** END OF TR STATUS ****************************************************
V6.3 から、オペレータの運用を支援する自律運用機能「運用アシスタント」を実現しました。 運用アシスタントに関する各種設定について以下に説明します。
運用アシスタント機能全体に関する設定について説明します。
なお、本節では統合運用管理ツールからの操作をメインに説明します。
統合運用管理ツールから設定する場合の設定箇所は、 「TPシステム」、「アプリケーショングループ」、「プロセスグループ」、「モジュール」、「オペレーション」ノードにある「運用アシスタント」タブになります。
ただしV9.2より既定設定ではオペレーションの監視は診断サービスが行うため、多くの設定項目は既定では表示されていません。 統合運用管理ツールの左上のメニュー「システム」-「システム設定」をクリックし、画面表示の「属性の表示レベル」と「操作の表示レベル」を「詳細レベルの情報を表示」に変更してください。 すると各ノードに「運用アシスタント」タブが表示されます。
以下の項目をまず確認してください。
以下の項目は必要であれば見直してください。
以下の操作により、内部的に蓄積された情報を一旦クリアすることができます。
多重度最適化支援機能の設定について以下に説明します。
多重度最適化支援機能ではシステムの稼働状況を解析し、多重度の増減を推奨、または自動変更します。 多重度の増減が推奨される場合は、以下のメッセージが統合運用管理ツールに通知され、イベントログ/syslog, webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力されます。 また、多重度不足時にはキューへのリクエスト滞留数とイベントジャーナルを採取します。
"OTX20220100 プロセスグループxxxの多重度が不足しています。プロセス数/スレッド数の増加を検討してください。" "OTX20220001 プロセスグループxxxは多重度を減らしても同じ処理能力を維持できます。プロセス数/スレッド数の削減を検討してください。もしくは予備プロセス数を変更してください。" "OTX20220100 The multiplicity of process group xxx is insufficient. Please examine an increase in the the number of process or threads." "OTX20220001 Even if the multiplicity is decreased, process group xxx can maintain the same processing performance. Please examine an decrease in the the number of process or threads, or modify backup process count."
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20220000 → OTX20220100
[注] OTX20220001のトレースレベルがV9.2から変更になりました(INFO → DEBUG)
多重度の自動変更機能を利用している場合は、以下のメッセージとなります。
"OTX20220010 プロセスグループxxxの多重度が不足しています。プロセス数をaに変更しました。" "OTX20220011 プロセスグループxxxは多重度を減らしても同じ処理能力を維持できます。プロセス数をaに変更しました。" "OTX20220010 The multiplicity of process group xxx is insufficient. So the count of process is changed to a." "OTX20220011 Even if the multiplicity is decreased, process group xxx can maintain the same processing performance. So the count of process is changed to a."
多重度最適化支援機能の設定としては、以下の設定をまず確認してください。
"OTX20220020 プロセスグループxxxの応答期限設定が小さすぎます。応答期限設定を変更するか、オペレーションzzzの処理を見直してください。" "OTX20220020 The response time limit of process group xxx is insufficient. So modify the configration or review the processing of operation zzz."このメッセージはオペレーションzzzのキュー待ち時間を含まない処理時間が応答期限設定を超えているため、多重度を増やしても応答期限を満たせないことを意味します。 運用アシスタントでは、このメッセージを出力した後もそれまでと同様に多重度最適化支援を続けます。
必要に応じて以下の設定も見直してください。 多重度を増加させるべきかの判断基準を示す設定には、上記の応答期限に加えて以下のものがあります。
設定名 | パラメータ | |
---|---|---|
既定値 | 最大値 | |
多重度最適化支援機能で動的変更するプロセス数の最大値 | 5 | 1000 |
"OTX20220012 プロセスグループxxxの多重度が不足していますが、多重度最適化支援機能で動的変更するプロセス数の最大値を超えるため、プロセス数をaに変更できません。" "OTX20220012 The multiplicity of process group xxx is insufficient. But the count of process cannot be changed to a , because over MaxMultiProcess."
多重度を減少させるかの判断基準を示す設定には、以下のものがあります。
以下の設定を変更することにより、そのときのシステム稼働状況に応じて動的に多重度を変更することができます。
[注] 多重度最適化支援機能は、各プロセスグループで学習が完了後(プロセスグループ配下の全アプリケーションに属する全オペレーションで、稼働時間が学習期間を超過)に動作する点ご注意ください。
実行時間の上限の適正値算出機能に関する設定について以下に説明します。 実行時間の上限とは、実行時間の上限を超えるオペレーションが検出し異常状態とみなされたプロセスを再起動させる、ストール障害自律復旧のための設定です。
運用アシスタントが算出した実行時間の上限の推奨値は、以下に表示されます。
運用アシスタントが算出した実行時間の上限の推奨値を実際に設定するには、以下の操作を実行します。
get *.rcmdExeMax
必要に応じて以下の設定も確認してください。
"OTX20310100オペレーションzzzの実行時間が実行時間の上限の推奨値を超えました。推奨値算定モードを見直してください。 実行時間=aaaa。 ObjectName=yyy" "OTX20310100 The execution time of zzz get over the recommended timeout value. Review rcmdExeMaxbase. Excecution Time is xxx. The ObjectName is yyy."[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20310000 → OTX20310100)
スローダウン障害検出機能のための設定について以下に説明します。
ここでスローダウン障害とは、「従来に比べて総体として遅くなった」状態を指します。 何回かのオペレーション実行がたまたま長いだけではスローダウン障害とは見なしません。
V9.2からV8までの統計情報によるスローダウン判定時間の自動設定に加えて、オペレーションごとにスローダウン判定時間を手動設定する機能を追加しました。スローダウン判定時間を切り替えるには、オペレーションのスローダウンの判定時間を自動計算するの設定を変更して下さい。
スローダウン判定時間の自動設定では、前回の情報取得までの統計情報と、最新の情報採取分(「稼働情報の採取と設定更新の間隔」分)のデータを比較します。 最新の情報取得で得た各オペレーションの実行回数が30回に満たない場合は、スローダウン検出を行わず、次回の情報取得分にマージさせます。 スローダウン障害の疑いがあっても、正常動作の可能性が多く残る場合は、スローダウン障害として検出しません。また、V8.2からは1秒以下でのスローダウンは検出しません。
スローダウン判定時間の手動設定では、稼働情報の採取と設定更新の間隔ごとにオペレーションの実行時間の平均を算出し、その時間が手動設定された値より大きい場合にスローダウンと判定します。
スローダウン障害を検出すると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。
このとき、スタックトレースを5秒間隔3回でアプリケーションログに出力し、イベントジャーナルとキュー情報を
${INSTANCE_ROOT}\logs\tpsystem\logcollect\{日付10桁}\配下に出力します。
これらの情報を確認することで障害解析に役立ちます。また、スタックトレースの採取回数はチューニング可能です。
"OTX20110100 オペレーションzzzのスローダウンを検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。プロセスグループ=vvv。 ObjectName=yyy" "OTX20110100 The Operation zzz get late. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20110000 → OTX20110100)
"OTX20110101 オペレーションzzzのスローダウンを検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。スローダウンとみなす応答時間=www秒。プロセスグループ=vvv。 ObjectName=yyy" "OTX20110101 The Operation zzz get late. Average of current time is xxx s. Response time border as slowdown is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
スローダウン障害からの回復を検出すると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。 遅くなったまま長期間状態が落ち着いた場合も以下のメッセージとなります。
"OTX20120100 オペレーションzzzがスローダウン状態からノーマル状態に遷移しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。プロセスグループ=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20120100 The Operation zzz transit from slowdown to normal. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
[注] イベントIDがV6.3から変更になりました(OTX20120000 → OTX20120100)
"OTX20120101 オペレーションzzzがスローダウン状態からノーマル状態に遷移しました。current:平均実行時間=xxx秒。スローダウンとみなす応答時間=www秒。プロセスグループ=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20120101 The Operation zzz transit from slowdown to normal. Average of current time is xxx s. Response time border as slowdown is www s. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
スローダウンが検出された場合は、システム運用上重要な問題となっていないか、オペレーションジャーナルや統合運用管理ツールを使用し稼動状態を調査してください。 スローダウン検出機能は、遅くなり始めた状態を検出するものであり、致命的な遅延となる前に自然復旧される場合もあります。 この場合は特に復旧処置は必要ありません。
スローダウン障害が、自然復旧される一時的なものか、オペレータによる対処が必要な恒久的なものかの判断を支援する機能として「長期スローダウン検出機能」があります。 オペレーションのスローダウンを検出してから「スローダウンの継続を監視する間隔」を超えてなお、スローダウン状態が継続していると以下のメッセージを統合運用管理ツールに通知し、イベントログ/syslog,webotx_agent.log(webotx_tpmmgr.log)に出力します。
"OTX20110200 オペレーションzzzの長期にわたるスローダウン状態を検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。normal:平均実行時間=www秒。スローダウン継続時間=uuu分。プロセスグループ名=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20110200 The Operation zzz is slow for a long time. Average of current time is xxx s. Average of normal time is www s. Duration of slow is uuu m. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
"OTX20110201 オペレーションzzzの長期にわたるスローダウン状態を検出しました。current:平均実行時間=xxx秒。スローダウンとみなす応答時間=www秒。スローダウン継続時間=uuu分。プロセスグループ名=vvv, ObjectName=yyy" "OTX20110201 The Operation zzz is slow for a long time. Average of current time is xxx s. Response time border as slowdown is www s. Duration of slow is uuu m. The Process Group is vvv. The ObjectName is yyy"
「長期にわたるスローダウン状態」を検出すると、メッセージ出力とともに、該当プロセスグループのスタックトレースを採取します。 このAPログに出力されるスタックトレースを参照することで、スローダウンの原因を調査することができます。
「長期にわたるスローダウン状態」が通知される場合、スローダウンが長期化しており、一時的なスローダウンでなく恒久的なスローダウンに陥っている可能性があります。 オペレーションジャーナルやスタックトレース、イベントジャーナルによりスローダウンの原因を調査してください。 必要に応じてプロセスグループの再起動などの復旧に向けた対処を検討してください。 運用管理製品などによりスローダウン障害を監視する場合は、本メッセージを監視することをお奨めします。
スローダウン状態が継続しているか否かは、「稼働情報の採取と設定更新の間隔」ごとに監視されます。 「スローダウンの継続を監視する間隔」を超えてスローダウン状態が継続していても、次の情報採取までは「長期にわたるスローダウン状態」が検出されません。 前回スローダウン状態か否かを解析してからの該当オペレーションに対する呼び出し回数が30に満たない場合は、スローダウン状態か否かの判断ができないため、「長期にわたるスローダウン」は検出されません(復旧したとも見なされません)。 スローダウン継続時間は、最初にスローダウンを検出した時間を0としてカウントされます。 「長期にわたるスローダウン状態」は同一オペレーションに対して連続して通知されません。
スローダウン障害検出機能のための設定には以下があります。 必要に応じて見直してください。
スローダウン状態がどのくらい長く継続しているかは、以下で参照できます。
TPシステムで同時に受け付けるオペレーション数を制限することができます。変更するには、同時受付オペレーション数を変更します。実行中のオペレーションとキューに滞留中のオペレーションの両方を含みます。WebOTX内部で生成され、IIOPリスナを経由して起動されるオペレーションも含まれます。非同期トランザクションは含まれません。
統合運用管理ツールからの設定は以下の通りとなります。
TPシステムで現在受け付けているオペレーション数は、統合運用管理ツールから参照できます。
TPシステムで現在受け付けているオペレーション数は、otxadminコマンドからでも参照できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.IIOPListener.simultaneousRequestsCount-Current
IIOPリスナは各プロセスグループにオペレーションを振り分けますが、その際にプロセスグループが同時に受け付けるオペレーション数を指定できます。実行中のオペレーションとキューに滞留中のオペレーションの両方を含みます。WebOTX内部で生成され、IIOPリスナを経由して起動されるオペレーションも含まれます。非同期トランザクションは含まれません。
統合運用管理ツールからの設定は以下の通りとなります。
プロセスグループで現在受け付けているオペレーション数は、統合運用管理ツールの統計情報から参照できます。
プロセスグループで現在受け付けているオペレーション数は、otxadminコマンドからでも参照できます。
otxadmin> get --monitor tpsystem.applicationGroups.apg_name.processGroups.pg_name.simultaneousRequestsCount-Current
Object Brokerに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.10. Object Broker > 1.10.1. Object Broker設定項目・設定方法 ]をご参照ください。
ここでは、Object BrokerコンフィグやObject Brokerサービスの各MOで実行可能なオペレーションについて説明します。
Object Broker コンフィグ のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
Object Broker サービス のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
oad のオペレーションを以下に示します。
namesv のオペレーションを以下に示します。
irsv のオペレーションを以下に示します。
corbaloc のオペレーションを以下に示します。
cnamesv のオペレーションを以下に示します。
oadj のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
ospprxy のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
WebOTX バージョン5 以前に作成したCORBA アプリケーションをStandard,
Enterpriseで運用操作する手順について説明します。Object Broker サービスのみを使用するWebOTX CORBA
アプリケーションの場合とObject Broker サービス以外のサービスを使用するWebOTX CORBA
アプリケーションの場合で環境の構築方法および運用方法が異なります。
ドメイン内のObject Broker, ドメイン内のTransaction
サービスとは、ドメインの起動および停止に連動することができ、${INSTANCE_ROOT}/config
に設定ファイルを持ち、統合運用管理ツールや otxadmin コマンドで制御できるプロセスのことです。
ドメイン外のObject Broker, ドメイン外のTransaction サービスとは、WebOTX バージョン5
以前と同様の運用管理方式で、サービスから起動するプロセスのことです。
ここでは、Object Broker サービスのみを使用するWebOTX CORBA アプリケーションの場合について説明します。 バージョン5 以前のWebOTX 旧互換ライブラリはドメイン固有の設定を参照することができません。このため、ドメインの設定 のほかに追加で旧互換の設定を行う必要があります。本節ではその手順について説明いたします。
1. ドメインを作成します。
2. Object Brokerの設定を変更します。
otxadmin> get server.objectbrokerservice.oad.OadPort otxadmin> get server.objectbrokerservice.namesv.NameServicePortserver.objectbrokerservice.oad.OadPortの値を設定名”OadPort”に設定します。
設定名 | 意味 |
---|---|
OadPort | oad の使用するポート番号を指定します。ORB 通信するすべてのホストで同一のポート番号を使う必要があります。未指定時の既定値は9825 です。運用開始後にoad のポート番号を変更すると、それ以前に作ったオブジェクトを呼び出すことができなくなります。変更するときは、oad やnamesv およびすべてのORB アプリケーションをいったん終了してから変更してください。 |
CorbalocDefaultPort | URL でポート番号を指定しなかったときの値を設定します。未設定時は2809 です。 |
NameServiceRoundRobin | on を設定します。名前サーバのラウンドロビン拡張機能が有効になります。同一の名前でresolve
を呼んだ場合、呼び出すたびに別のオブジェクトを返すためのWebOTX Object Broker 独自の機能です。 (注)ドメイン外で名前サーバを動作させて、ドメイン内のアプリケーションと連携させる場合、NameServiceRoundRobinの設定変更(on を設定する)が必要です。ドメイン内では、NameServiceRoundRobin=trueがデフォルトですが、ドメイン外ではNameServiceRoundRobinの指定なし(off)がデフォルトであるためです。 |
3. ドメイン外のObject Broker を起動します。
# /etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start)名前サーバ、IRサーバを起動するか否かについては[ WebOTX Object Broker JavaTM > 運用ガイド > 3. Object Brokerの起動/終了について ]を参照してください。
4. ドメインを起動します。
otxadmin> start-domain domain_name
5. アプリケーションの配備・設定をします。
運用上の注意点は次のとおりです。
otxadmin> start-domain domain_name
otxadmin> stop-domain domain_name
JMSに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の詳細については[ 7.3.1. JMSサービスの操作 > 7.3.1.2. 属性参照・設定 ]、および[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス ]を参照してください。
JMSサービスで管理しているJMSサーバの起動と停止、および、項目の参照と設定の手順について説明します。
図7.3.1.1-1
otxadmin> invoke server.jms-service.start |
otxadmin> start-jms |
otxadmin> invoke server.jms-service.stop |
otxadmin> stop-jms |
JMSサービスの属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-service」を参照してください。
統合運用管理ツールでの属性名 | 運用管理コマンドでの属性名(attribute-name) |
---|---|
システム内メッセージ最大数 | systemMaxCount |
システム内メッセージ最大合計サイズ | systemMaxSize |
最大メッセージサイズ | messageMaxSize |
ログレベル | loglevel |
ログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytes |
ログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecs |
自動トピック作成の許可 | autocreateTopic |
自動キュー作成の許可 | autocreateQueue |
自動生成キューに対するアクティブコンシューマの最大数 | autocreateMaxNumActiveConsumers |
自動生成キューに対するバックアップコンシューマの最大数 | autocreateMaxNumBackupConsumers |
JMSクライアントメモリ情報採取 | enableClientMetrics |
メッセージ一覧表示最大件数 | displayMessageCount |
パケット(メッセージ)情報採取 | logPacketMessage |
パケット(PING)情報採取 | logPacketPing |
パケット(運用管理)情報採取 | logPacketAdmin |
パケット(クラスタ)情報採取 | logPacketCluster |
パケットログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesPacket |
パケットログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsPacket |
運用管理操作履歴採取 | logAdmin |
運用管理操作履歴ファイルロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesAdmin |
運用管理操作履歴ファイルロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsAdmin |
メッセージライフサイクル情報採取 | logMessage |
メッセージログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesMessage |
メッセージログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsMessage |
エラー情報採取 | logError |
エラーログロールオーバーサイズ | logfileRolloverBytesError |
エラーログロールオーバー間隔 | logfileRolloverSecsError |
図7.3.1.3-1
図7.3.1.3-2
instance-name=jms1 |
JMSサーバクラスタを構成しているときに、クラスタ内の各JMSサーバの状態を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
この説明での「ローカルのJMSサーバ」とは、操作を実行したドメイン上のJMSサーバをさします。
表示名 | 説明 |
---|---|
Broker ID | JMSサーバインスタンス識別子。ローカルのJMSサーバのもののみ表示します。 |
Address | JMSサーバのアドレス。<ホスト名>:<ポート番号>の形式で表示します。 |
State | JMSサーバの状態。 OPERATING : ローカルのJMSサーバの場合は、起動状態であることを示します。リモートのJMSサーバの場合は、通信が確立できていることを示します。 BROKER_DOWN : リモートのJMSサーバが停止しているか、通信が確立できていない状態を示します。 |
図7.3.1.4-1
otxadmin> list-jms-services |
結果表示例) --------------------------------------------- Broker ID Address State --------------------------------------------- BROKER1 SVR1:9900 OPERATING BROKER2 SVR2:9700 OPERATING Command list-jms-services executed successfully.
JMSサーバに接続しているJMSクライアントのコネクションを確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
表示名 | 説明 |
---|---|
Connection ID | コネクションID |
Client ID | クライアントID |
User | ユーザ名 |
Service | コネクションサービス名。コネクションサービスには次のものがあります。 jms:JMSのコネクションサービス ssljms:JMSのSSLコネクションサービス admin:管理用のコネクションサービス ssladmin:管理用のSSLコネクションサービス |
Producers | プロデューサ数 |
Consumers | コンシューマ数 |
Host | ホスト名(IPアドレス) |
Port | ポート番号 |
Max Memory | 最大メモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |
Current Memory | 現在のメモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |
Peak Memory | ピーク時のメモリサイズ。「JMSクライアントメモリ情報採取(enableClientMetrics)」をtrueにしている場合、通常ユーザのコネクションに対する情報を表示します。 |
図7.3.1.5-1
otxadmin> list-jms-connections [--wojmsListType <表示対象タイプ>] [--wojmsDestinationName <送信先名>] |
otxadmin> list-jms-connections --wojmsListType CONSUMERS --wojmsDestinationName MyQueue |
結果表示例) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Connection ID Client ID User Service Producers Consumers Host Port Max Memory Current Memory Peak Memory ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 7738908095054457858 JMS_C00010 guest jms 0 1 127.0.0.1 2957 0 0 0 7738908095054509825 JMS_C00020 guest jms 0 1 127.0.0.1 2977 0 0 0 7738908095054473986 JMS_C00013 guest jms 0 1 127.0.0.1 2963 0 0 0 コマンド list-jms-connections は正常に実行されました。
JMSサーバから、JMSクライアントのコネクションを強制的にクローズする場合に利用します。
otxadmin> close-jms-connection [--wojmsCloseType <クローズ対象タイプ>] [--wojmsDestinationName <送信先名>] [--wojmsConnectionID <コネクションID>] |
otxadmin> close-jms-connection --wojmsCloseType CONSUMERS --wojmsDestinationName MyQueue |
otxadmin> close-jms-connection --wojmsConnectionID 102030494848 |
JMSサーバクラスタを構成しているときに、別のドメインからの伝播により作成した送信先のMOを表示するときに利用します。
otxadmin> invoke server.jms-service.updateJmsDestinations |
otxadmin> list-jmsdest |
otxadmin> invoke server.jms-service.dumpThreads |
物理的な送信先の作成と削除、および、項目の参照と設定の手順について説明します。
図7.3.2.1-1
otxadmin> create-jmsdest --desttype <送信先タイプ> [オプション] |
otxadmin> create-jmsdest --desttype topic --cascade MyTopic |
otxadmin> list-jmsdest [--desttype <送信先タイプ>] |
otxadmin> list-jmsdest --desttype topic |
otxadmin> delete-jmsdest <送信先名> |
otxadmin> delete-jmsdest --cascade MyTopic |
物理的な送信先の属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-physical-destination」を参照してください。
送信先の動作状況や、その送信先に接続しているプロデューサやコンシューマの情報を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
表示名 | 説明 |
---|---|
Current State | 送信先の状態。次の状態が存在します。 RUNNING : 動作中 CONSUMERS_PAUSED : コンシューマが停止している状態 PRODUCERS_PAUSED : プロデューサが停止している状態 PAUSED : コンシューマ、プロデューサともに停止している状態 |
Current Number of Messages | 滞留メッセージ数 |
Current Total Message Bytes | 滞留メッセージバイト数 |
Current Number of Producers | プロデューサ数 |
Current Number of Active Consumers | コンシューマ数 |
Current Number of Backup Consumers | バックアップコンシューマ数(キューの場合のみ) |
表示名 | 説明 |
---|---|
Producer ID | プロデューサID |
Connection ID | コネクションID |
Client ID | クライアントID |
表示名 | 説明 |
---|---|
Consumer ID | プロデューサID |
Connection ID | コネクションID |
Client ID | クライアントID |
Last Ack Time | コンシューマが最後に確認応答(ACKNOWLEDGE)を返した時刻 |
Selector | セレクタ |
図7.3.2.4-1
otxadmin> get-jmsdest-info <送信先名> |
otxadmin> get-jmsdest-info MyTopic |
結果表示例) Current State RUNNING Current Number of Messages 8 Current Total Message Bytes 1192 Current Number of Producers 2 Current Number of Active Consumers 1 Current Number of Backup Consumers 0 Producers: -------------------------------------------------- Producer ID Connection ID Client ID -------------------------------------------------- 7458277433419032321 7458277433419020544 7458277433396530432 7458277433396232704 Consumers: ---------------------------------------------------------------------------------------------- Consumer ID Connection ID Client ID Last Ack Time Selector ---------------------------------------------------------------------------------------------- 7458277433426870528 7458277433426854656 2009/03/04 11:46:12.590 TestProperty IS NULL コマンド get-jmsdest-info は正常に実行されました。
図7.3.2.5-1
なお、現時点の送信先の停止状態は、「情報取得」で確認することができます。
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.pause <停止タイプ> |
停止タイプ | 説明 |
---|---|
1 | コンシューマを停止(CONSUMERS_PAUSED) |
2 | プロデューサを停止(PRODUCERS_PAUSED) |
3 | コンシューマ、プロデューサともに停止(PAUSED) |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.pause 2 |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.resume |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.resume |
送信先に滞留している一つ一つのメッセージ情報を確認する場合に利用します。表示する情報は次のとおりです。
表示名 | 説明 |
---|---|
Timestamp | タイムスタンプ。JMSTimestamp ヘッダフィールドの値です。long 値を「yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS」形式に変換して表示します。 |
Type | メッセージタイプ。次のタイプが存在します。 TEXT_MESSAGE : javax.jms.TextMessage のメッセージ BYTES_MESSAGE : javax.jms.BytesMessage のメッセージ MAP_MESSAGE : javax.jms.MapMessage のメッセージ STREAM_MESSAGE : javax.jms.StreamMessage のメッセージ OBJECT_MESSAGE : javax.jms.ObjectMessage のメッセージ MESSAGE : javax.jms.Message のメッセージ |
MessageID | メッセージID。JMSMessageID ヘッダフィールドの値です。 |
CorrelationID | 相関ID。JMSCorrelationID ヘッダフィールドの値です。 |
DeliveryMode | 配信モード。JMSDeliveryMode ヘッダフィールドの値です。 |
Expiration | 有効期限。JMSExpiration ヘッダフィールドの値です。 |
State | JMSサーバに存在するメッセージの状態。送信先がキューの場合のみ表示します。次の状態が存在します。 INITIAL : 配信対象のコンシューマが決定していない状態 ROUTED : 配信対象のコンシューマが決定した状態 DELIVERED : コンシューマにメッセージを配信した状態 CONSUMED : コンシューマでメッセージを受信した状態 ACKED : コンシューマからの応答確認(ACKNOWLEDGE)が返ってきた状態 |
DeliveryCount | 配信回数。JMSXDeliveryCount プロパティの値です。送信先がキューの場合のみ表示します。 |
Priority | 優先順位。JMSPriority ヘッダフィールドの値です。もっとも低い順位が 0 で、もっとも高い順位が 9 です。 |
MessageProperty | メッセージプロパティ |
MessageBody | メッセージボディ。指定された場合のみ表示します。表示内容はメッセージタイプに応じて次のようになっています。 TEXT_MESSAGE : javax.jms.TextMessage のメッセージ BYTES_MESSAGE、MAP_MESSAGE、STREAM_MESSAGE : メッセージボディのサイズのみ表示 OBJECT_MESSAGE : javax.jms.ObjectMessage のメッセージ MESSAGE : (表示なし) |
otxadmin> list-jmsdest-messages [--fromIndex <表示開始点>] [--toIndex <表示終了点>] [--selector <メッセージセレクタ>] [--messageBody=(true|false)] <送信先名> |
otxadmin> list-jmsdest-messages --selector "NewsType = 'Sports' OR NewsType = 'Business'" MyQueue |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purgeMessage <メッセージID> |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyQueue.purgeMessage 6-172.16.254.239(fd:af:ca:bc:90:f6)-2380-1148467078081 |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purge |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyQueue.purge |
図7.3.2.8-1
otxadmin> list-jmsdest-dur <トピック名> |
otxadmin> list-jmsdest-dur MyTopic |
結果表示例) ------------------------------------------------------------------- Durable Sub. Name Client ID Number of Messages Durable Sub. State ------------------------------------------------------------------- subscription client1 92 false subscription client2 0 true Command list-jmsdest-dur executed successfully.表示する情報は、左から順に、永続サブスクリプション名、クライアントID、メッセージ数、状態(true:アクティブ/false:非アクティブ)です。
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.purgeDur <永続サブスクリプション名> <クライアントID> |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.purgeDur subscription client2 |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.<送信先名>.deleteDur <永続サブスクリプション名> <クライアントID> |
otxadmin> invoke server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.deleteDur subscription client2 |
環境構築時の確認や、コンシューマアプリケーションの受信動作確認など、簡単なメッセージ送信に利用できます。1回のメッセージ送信操作で送信できるメッセージは、1件です。
送信メッセージに設定できる項目と既定値は、次のとおりです。設定項目の()内の記述は、対応するヘッダフィールド名を示します。
設定項目 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
メッセージタイプ | 送信するメッセージのタイプ 次のタイプが送信可能。 TextMessage : メッセージボディにStringを含むもの Message : メッセージボディのない軽量なメッセージ BytesMessage : メッセージボディにバイト配列を含むもの |
TextMessage |
メッセージボディの指定方法 | メッセージボディの指定方法 text : メッセージボディに指定された文字列をボディそのものとして設定 file : メッセージボディに指定された文字列をファイル名として、指定されたファイルの内容をメッセージボディに設定 |
text |
メッセージボディ | メッセージボディ TextMessageの場合 : メッセージボディタイプのtext、fileをサポート。file を指定した場合、文字コードはプラットフォームのデフォルトエンコーディングなる Messageの場合 : メッセージボディなし。指定されていても無視 BytesMessageの場合 : メッセージボディタイプはfileのみ有効。指定されたファイルの内容をバイト配列に変換して設定 |
- |
配信モード (JMSDeliveryMode) | メッセージを永続化するかどうか PERSISTENT : 永続化する NON_PERSISTENT : 永続化しない |
PERSISTENT |
有効期限 (JMSExpiration) | メッセージの有効期限 (ミリ秒) |
0 (有効期限なし) |
優先順位 (JMSPriority) | メッセージの優先順位 (0-9) |
4 |
相関ID (JMSCorrelationID) | メッセージを対応付けるための文字列 指定可能な値は、Stringのみ。 |
- |
応答用送信先 (JMSReplyTo) | メッセージを受信したコンシューマが返信する送信先 |
- |
応答用送信先のタイプ | 応答用送信先のタイプ queue : キュー topic : トピック |
queue |
タイプ (JMSType) | 任意の文字列 |
- |
配信遅延時間 | 配信遅延時間 WebOTX JMS固有の拡張機能で、相対時間(秒)での指定のみ可能。 |
0 (遅延時間なし) |
メッセージプロパティ | メッセージプロパティ 設定可能なプロパティ値は、Stringのみ。 |
- |
otxadmin> send-jms-message [--msgtype <メッセージタイプ>] [--msgbodytype <メッセージボディの指定方法>] [--msgbody <メッセージボディ>] [--msgpersistent <配信モード>] [--msgexpiration <有効期限>] [--msgpriority <優先順位>] [--msgcorrelationid <相関ID>] [--msgreplyto <応答用送信先>] [--msgreplytotype <応答用送信先タイプ>] [--msgjmstype <タイプ>] [--msgdelaytime <配信遅延時間>] [--property <メッセージプロパティ>] <送信先名> |
送信先に滞留している通常メッセージや、不達メッセージ(再配信回数の上限を超えたメッセージ)、有効期限切れメッセージを別の送信先に移動する場合に利用します。移動後のメッセージはメッセージIDなどが変わります。移動によるメッセージヘッダや、プロパティの変更内容は次のとおりです。
ヘッダ / プロパティ | 移動対象 | ||
---|---|---|---|
通常メッセージ / 永続サブスクリプション | 不達メッセージ | 有効期限切れメッセージ | |
JMSDestination | 移動先の送信先 元の送信先の情報は、WOJMSOriginalDestinationName に設定します。 |
移動先の送信先 元の送信先の情報は、WOJMSOriginalDestinationName に設定します。 |
移動先の送信先 元の送信先の情報は、WOJMSOriginalDestinationName に設定します。 |
JMSDeliveryMode | 変更しない | WOJMSOriginalPersistentから復元 | WOJMSOriginalPersistentから復元 |
JMSExpiration | 変更しない | WOJMSOriginalExpirationから復元 | クリア(0を設定) |
JMSPriority | 変更しない | 変更しない | 変更しない |
JMSMessageID | 新規メッセージIDに変更 元の情報は、WOJMSOriginalMessageID に設定します。 |
WOJMSOriginalMessageIDから復元 | WOJMSOriginalMessageIDから復元 |
JMSTimestamp | 移動した時刻に変更 | WOJMSOriginalTimeStampから復元 | WOJMSOriginalTimeStampから復元 |
JMSCorrelationID | 変更しない | 変更しない | 変更しない |
JMSReplyTo | 変更しない | 変更しない | 変更しない |
JMSType | 変更しない | 変更しない | 変更しない |
JMSRedelivered | 変更しない | 変更しない | 変更しない |
WOJMSDelayTime | 変更しない | WOJMSOriginalDelayTimeから復元 | WOJMSOriginalDelayTimeから復元 |
WOJMSOriginalMessageID | 移動前のメッセージID | 削除 | 削除 |
WOJMSOriginalDestinationName | 移動前の送信先名 | 移動前の送信先名 | 移動前の送信先名 |
WOJMSOriginalExpiration | - | 削除 | 削除 |
WOJMSOriginalTransactionID | - | 削除 | 削除 |
WOJMSOriginalPersistent | - | 削除 | 削除 |
WOJMSOriginalTimeStamp | - | 削除 | 削除 |
WOJMSOriginalDelayTime | - | 削除 | 削除 |
WOJMSDeletedReason | - | 削除 | 削除 |
そのほかのメッセージプロパティ | 変更しない (すべてのプロパティをそのまま設定) | 変更しない (すべてのプロパティをそのまま設定) | 変更しない (すべてのプロパティをそのまま設定) |
otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovetype move_type [--selector selector] <移動元の送信先名> <移動先の送信先名> |
otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovedur durable_name --msgmovecid client_id <移動元の送信先名> <移動先の送信先名> |
otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovetype redelivery DMQ MyQueue |
otxadmin> move-jmsdest-messages --msgmovedur Sub1 --msgmovecid Client1 MyTopic MyQueue |
送信先に滞留しているメッセージの優先順位を、運用操作により変更する場合に利用します。
otxadmin> update-jms-message [--msgpriority <優先順位>] <送信先名> <メッセージID> |
otxadmin> update-jms-message --msgpriority 9 MyQueue 6-172.16.254.239(fd:af:ca:bc:90:f6)-2380-1148467078081 |
JMSリソース(コネクションファクトリリソース、送信先リソース)の作成と削除、および、項目の参照と設定の手順について説明します。
図7.3.3.1-1
otxadmin> create-jms-resource --restype <リソースタイプ> [オプション] <JNDI名> |
otxadmin> create-jms-resource --restype javax.jms.Topic --wojmsDestinationName MyTopic jms/MyTopic |
図7.3.3.2-1
otxadmin> delete-jms-resource <JNDI名> |
otxadmin> delete-jms-resource jms/MyTopic |
JMSリソース(コネクションファクトリリソース、送信先リソース)の属性の詳細については、MO定義リファレンスの「jms-connection-factory」、および、「jms-logical-destination」を参照してください。
otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.wojmsConnectionType |
otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.* |
otxadmin> set server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.wojmsConnectionType=TCP |
otxadmin> get server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.jms/MyQueueFactory.property.* |
JMSサービスに関する統計情報の採取、および、取得方法について説明します。統計情報の取得に関する詳細は、 [ ドメイン構築・基本設定ガイド > 9. モニタリング ] を参照してください。
図7.3.4-1
図7.3.4-2
otxadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jms-service=ON |
otxadmin> get --monitor=true server.jms-service.jms-physical-destination.MyTopic.* |
Transactionサービスに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]をご参照ください。
Transactionサービスの起動、および停止処理の手順について説明します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」を選択し右クリックします。
3. 「Transactionの開始」を選ぶとTransactionサービスを開始します。逆に「Transactionサービスの停止」を選ぶとTransactionサービスを停止します。
図7.4.1.1-1
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. Transactionサービスを開始する場合は次のコマンドを実行します。
3. 逆にTransactionサービスを停止する場合は次のコマンドを実行します。
2フェーズコミットの途中で障害が発生した場合、Transactionサービスは、トランザクションのリカバリ処理を実行します。リカバリ処理で使用するデータベースやコネクタリソースの情報を、Transactionサービスのリソースとして定義します。ここでは、そのリソースの登録・削除操作の手順について説明します。
JDBCリソース、JCAリソース、C++ XAリソースの登録・削除を行う場合は、次の手順で操作を行ってください。JDBCリソースは、「JDBCデータソースのテスト」操作を行った時や、トランザクション実行時に自動的に生成されます。そのため、登録作業を省略することができます。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「リソース」を選択します。
3. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
4. 表示された画面で、生成、または、削除するリソースの名前と、必要な情報を設定してください。設定内容の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。
5. 自動生成されたJDBCリソースを表示するためには、「リソース」の「リソースの再表示」オペレーションを実行します。
また、AP用C++ XAリソースの登録・削除を行う場合は、次の手順で操作を行ってください。TransactionサービスとAPで同じC++ XAリソースを使用する場合は、AP用C++ XAリソースの登録作業を行う必要はありません。
1. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「リソース」−「cppxa-resource」−「C++XAリソース名」を選択します。
2. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
3. 表示された画面で、生成、または、削除するリソースの名前と、必要な情報を設定してください。設定内容の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. リソースの登録、または、リソースの削除コマンドを実行します。
3. 自動生成されたリソースを表示します。
稼動中のトランザクション一覧情報を取得するための手順について説明します。
WebOTXでは、業務アプリケーションの稼動状態などの統計情報を採取する機能を提供しています。Transactionサービスに関しても、稼動中のトランザクション一覧や数、平均処理時間などの情報を採取し、表示する機能を提供しています。
ただし全ての統計情報を採取すると逆にトランザクション自体の性能劣化につながります。そのためTransactionサービスでは3つの情報採取レベルを用意し、レベルに応じて採取する情報の量を調整できるようにしています。詳しくは、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 3. モニタリング > 3.2. 採取可能なパフォーマンス情報 > JTAStats ]を参照してください。
なお、表示するトランザクション情報もそのレベルに応じて変わります。
Transactionサービスで用意している3つの情報採取レベルにはOFF/LOW/HIGHの3つがあります。それらのレベルに応じて表示する稼動中のトランザクション情報が異なります。障害状態になっているトランザクションなど重要度が高いものについては設定されているレベルが低くても表示されるようになっています。
項目 |
説明 |
表示対象となるトランザクション情報 |
---|---|---|
OFF (レベル0) | 統計情報は基本的に採取しません。 |
次の状態のトランザクション情報のみ表示します。
|
LOW (レベル1) | Transactionサービスで提供する統計情報のうち、障害レベルのものについてのみ採取します。レベルOFFの場合に比べ、若干のトランザクション性能劣化が発生します。 |
次の状態のトランザクション情報のみ表示します。
|
HIGH (レベル2) | Transactionサービスで提供する統計情報の全てを採取します。レベルLOWの場合に比べ、大きなトランザクション性能劣化が発生します。 | トランザクションの状態に関わらず全てのトランザクション情報を表示します。 |
これらのレベルについては次の手順で参照することができます。
図7.4.3.1-1
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」を選択すると右側に表示されます。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実行します。0〜2の数字が戻り値として表示されます。
なお、「Transaction情報」(tstxlist)からトランザクション情報採取レベルを設定することはできません。設定については上の絵の中に書かれているように「モニタリングサービス」のところから実施する必要があります。詳細は[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 3. モニタリング ]を参照してください。ここでは簡単に方法を記載します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「モニタリングサービス」−「モジュールモニタリングレベル」を選択します。
3. 右側に表示される項目のうち、「transactionserviceモニタリングレベル」のところにOFF/LOW/HIGHのいずれかを指定します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2.
次のコマンドのいずれかを実行します。’=’の後に「OFF」「LOW」「HIGH」のいずれかの文字列を指定します。
次に稼動中のトランザクション一覧の取得方法を記載します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」を選択し右クリックします。
3. 「Transaction一覧取得」を選ぶとサーバに対して処理要求を実施します。
4. 「Transaction情報」ツリーの下に各トランザクション情報が表示されます。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実行します。
3.
2.で実行したコマンドはサーバから情報を取得しただけなので、一覧を表示させるにはさらに次のコマンドを実行します。
4. 3.を実行すると次のようにリスト表示されます。
各トランザクションに対して強制的に完了操作を行うことができます。その手順について説明します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「Transactionサービス」−「Transaction情報」−「<トランザクション識別子>(数字の部分)」を選択し右クリックします。右側にはトランザクションに関する情報が表示されます。
3. 該当するトランザクションに対して行いたい処理に応じてメニューを選択します。ただしトランザクションの状態に応じて実行可能なコマンドの種類は限定されますのでご注意ください。
図7.4.4.1-1
1. otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 次のコマンドを実施すると稼動中トランザクションの識別子一覧を見ることができます。
3.
次のコマンドを実行してトランザクションの完了処理を行うことができます。<トランザクション識別子>のところには2.のコマンドで指定したstxid相当の数字を指定します。
なお、強制削除を行うとトランザクションの継続処理を全く実施せずにトランザクション情報を削除してしまいますので、場合によってはトランザクション全体としての結果に矛盾が生じる場合があります。慎重に行ってください。
また、トランザクションの操作については、統合運用管理ツールの「<ドメイン名>」-「統計情報」−「domain」−「トランザクションサービス」のところでも実施することができます。詳細については [ ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 ] をご参照ください。
登録・削除以外の、リソースの運用操作を行うための手順について説明します。
データベースサーバのメンテナンスを行う場合など、データベースサーバとのコネクションを切断する必要がある場合は、リソースの停止オペレーションを実行します。データベースサーバのメンテナンスが終わった場合は、リソースの開始オペレーションを実行し、トランザクションのリカバリ処理を行うことができる状態に戻します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより次のいずれかを選択します。
3. 右クリックメニューより次のいずれかのオペレーションを実行します。
「リソースの開始」、または、「リソースの停止」
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. リソースの開始、または、リソースの停止を実行します。
トランザクションのリカバリ操作は、通常、本マニュアルの[ 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 > 3.9.4.3. トランザクションの操作 ]の説明に従って実行します。ただし、まれにDBMS間との状態不一致などによりトランザクションマネージャ側でトランザクションの結果を自動追跡できなくなる場合があります。そういう状態になった場合には、リソース毎にリカバリ操作を実行します。
なお、[ 3. ドメイン > 3.9. 統計情報の取得 > 3.9.4. Transactionサービス(JTA)統計情報の取得 > 3.9.4.3. トランザクションの操作 ]で表示されるトランザクションの情報は、リソース毎の操作では表示されません。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより次のいずれかを選択します。
3. 右クリックメニューより「トランザクションの一覧表示」オペレーションを実行します。
4. 「トランザクションの一覧表示」で表示された “ShortTxId”を指定して次のいずれかのオペレーションを実行します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. トランザクションの一覧を表示します。
3. トランザクションのリカバリ処理を実行します。
どの操作を行うかどうかについては、「トランザクションの一覧表示」で表示されたXidをキーにしてデータベース側のトランザクションの状態を確認した上で、決定してください。詳細は、各データベースのオンラインリファレンスを参照してください。
Transactionサービスは、X/Open分散トランザクション処理にしたがったデータベースへのアクセス、および更新をサポートしており、トランザクションマネージャとリソースマネージャとのやりとりにはXAインタフェースが使われます。
Transactionサービス内のリソースマネージャには、2フェーズコミットメントによるトランザクションの調整をサポートする「2フェーズコミット対応リソース」と、ローカルトランザクションのような1フェーズコミットメント調整だけをサポートする「1フェーズコミット対応リソース」の2種類が存在します。
例えば、ACOS上で管理されるデータベースのような2フェーズコミットメントをサポートしていないものへのアクセスにこの「1フェーズコミット対応リソース」を利用します。Transactionサービスでは、ACOS Access Toolkit(AAT)が提供するJDBCドライバと連携するための「1フェーズコミット対応リソース」を実装しており、それを使用することで、2フェーズコミットメントに対応していないACOS上のトランザクションをWebOTXシステムの2フェーズコミットトランザクションに参加できる機能を提供しています。 つまり同一のトランザクションで、ACOS上のデータベースと、Oracleなどオープンサーバ上のデータベースの同時更新を管理することができます。
1フェーズコミット対応リソースをグローバルトランザクションに参加させる場合、JDBCデータソースに関する設定・登録が必要となります。登録の際にデータソースの種別(dataSourceType)に「JDBC API」を指定してください。リソースに対する運用操作については、リソースの種別に関わらず共通です。
JDBCデータソースに関する設定の詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.8. JDBCデータソース > 1.8.1. JDBCデータソース設定項目・設定方法 ]をご参照ください。また、AATとの連携のための準備についてもJDBCデータソースの章で掲載していますが、詳細はAATのマニュアルをご参照ください。
本来であれば、1つのグローバルトランザクション内で「2フェーズコミット対応リソース」と「1フェーズコミット対応リソース」を同時に参加させて、データの同時更新を行うことはできません。これは1フェーズコミット対応リソースが2フェーズコミットトランザクションに対応していないため、2フェーズコミットメントの第1段階(プリペア)を実行することができないからです。
WebOTXのTransactionサービスでは、上述のような混在を可能にする形態をサポートしています。ただしトランザクションの同時更新における一貫性を保証する関係上次のような構成上の制限をつけています。
・
1つのグローバルトランザクションに参加できる1フェーズコミット対応リソースは1つのみです。
・
伝播先トランザクションに1フェーズコミット対応リソースが参加している場合、伝播元(上位)のトランザクションに登録されているリソースが存在してはいけません。
(OKの場合その1)
図7.4.6.2-1
(OKの場合その2)
図7.4.6.2-2
(OKの場合その3)
図7.4.6.2-3
(OKの場合その4)
図7.4.6.2-4
(NGの場合その1)
図7.4.6.2-5
(NGの場合その2)
図7.4.6.2-6
(NGの場合その3)
図7.4.6.2-7
このような制限を設ける理由として、例えばApplication間でのトランザクション連携が別ベンダ製品を含む複数アプリケーションサーバをまたがって行われている場合が考えられます。互いのアプリケーションサーバで、それぞれ1フェーズコミット対応リソースが参加していてもそれを互いに認識するためのインタフェースが提供されているとは限らないからです。少なくともWebOTXのTransactionサービスにはそれを通知するための手段は提供していません。
このような構成でトランザクションのコミットを実施しようとすると失敗します。トランザクション全体としてはロールバックしTRANSACTION_ROLLEDBACK例外が返されます。
トランザクションのコミット時には、まず2フェーズコミット対応リソース群に対して第1段階(プリペア)要求を発行します。2フェーズコミット対応リソース群のうち1つでも異常終了した場合は、トランザクション全体をロールバックさせます。
逆に全ての2フェーズコミット対応リソースから正常終了が戻ってきたら1フェーズコミット対応リソースに対して、コミット要求を発行します。プリペア相当は存在しないため、このタイミングですぐにコミット処理となります。AATと連携する場合、ACOS側データベースに対してAATが提供するJDBCドライバを経由してコミット要求を発行します。これが正常に終了するとトランザクション全体はコミットします。すなわち2フェーズコミット対応リソース群に対してコミットを要求します。逆に異常終了すると2フェーズコミット対応リソース群に対してロールバックを発行します。
1フェーズコミット対応リソースがグローバルトランザクションに参加するモデルの場合、本来であれば1フェーズコミットメントでの動作を前提としているものを、いわば無理やり2フェーズコミットトランザクションに参加させているため、トランザクション完了処理の際にヒューリスティックとなる可能性が高くなります。つまりトランザクション全体をコミットしていいのかロールバックしていいのかTransactionサービス(トランザクションマネージャ)で判断がつかなくなる状態となります。
例えばACOSとの通信障害、あるいはアプリケーションの異常終了などにより1フェーズコミット対応リソースに対するコミット要求が失敗すると上述のような状態に陥ります。
この場合、ACOS側には処理要求が届いておりデータ更新が正常にコミットされているかもしれません。そうであればトランザクション全体をコミットする必要があります。逆に、処理要求自体がACOS側に到達していない可能性もあります。そうであればトランザクション全体をロールバックして更新を無効にしてあげなければなりません。
その際の復旧処理は次のように行います。
(1) データベースの更新状況の判断
(2) 該当するトランザクションの検索
(3) 該当するトランザクションへのコマンド発行
なお、トランザクション状態がStatusPreparingのものの一覧を表示させる場合、本マニュアルの[ 7.4.3. トランザクション一覧情報の取得操作 ]にあるように、トランザクションモニタレベルをHIGHにする必要があります。
クライアントアプリケーションにおいてもトランザクション機能を利用することができます。クライアントアプリケーションで利用するトランザクションを管理するためにProxy Recovery Coordination Server(以下Proxy RCS)、もしくは、リカバリサーバを利用する必要があります。ただし、EJBのクライアントであるアプリケーションクライアントではこれらのサーバは必要ありません。
Proxy RCSは統合運用管理ツールより起動することができます。詳細については、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.9. Transactionサービス > 1.9.3. Transactionサービスに関する設定 ]を参照してください。リカバリサーバはTS運用管理ツール、もしくは、サービス等から起動することができます。詳細については、 11.3. Transactionサービス (リカバリサーバ利用時) を参照してください。
なお、トランザクション機能を利用したクライアントアプリケーションのプログラミング方法については、 [ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.3. Transactionサービス ] の節を参照してください。
本節では、Proxy RCS、もしくは、リカバリサーバを利用するためのクライアント側の設定方法、及び、クライアントアプリケーションのトランザクションの動作トレースの採取の方法について説明します。
Proxy RCS、もしくは、リカバリサーバを利用する際にはクライアントアプリケーション起動時にProxy RCS、もしくは、リカバリサーバのリファレンス(TransactionFactory)を取得する必要があります。このリファレンスは名前サーバに登録されています。このリファレンスを取得するためには以下のように設定します。
名前 |
値 |
既定値 |
---|---|---|
TFDecision |
Proxy RCS、リカバリサーバの位置 0: 自マシン上にある 1: 他のマシン上のものを利用 |
0 |
TFMachine | TFDecisionが1の場合のマシン名 | 無し |
NSRoot |
Proxy RCS、リカバリサーバが利用する名前サーバの初期コンテキストをINS形式で指定する。 例:corbaloc://ホスト名:ポート番号/NameService |
無し(自ホストの名前サーバを利用) |
TxTimeout | トランザクションタイムアウト時間(秒)。0を指定するとタイムアウト無しとなる。 | 600 |
C++クライアントアプリケーションの場合)
Windows版:レジストリ(regeditで更新)\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\WebOTX_S\Client配下
UNIX版:/etc/WebOTX/TS/WebOTX_TS.confの[Client]セクション配下
Javaクライアントアプリケーションの場合)
クライアントアプリケーション起動時のシステムプロパティで指定する。(-D名前=値)
クライアントアプリケーションのトランザクションの動作トレースの採取は以下の手順で行なえます。なお、EJBのアプリケーションクライアントに関しても同様の手順で採取できます。
1. トレース採取方法設定ファイルを作成
以下にあるので生成の必要はありません。
以下のJavaコマンドを実行して作成してください。これにより、trace.confファイルが生成されます。
2. トレース採取方法設定ファイルの項目の設定
以下の項目を必要に応じて変更してください。
名前 |
値 |
既定値 |
---|---|---|
TraceLevel |
0〜5 0:無し、1:エラー、2:警告、3:情報、4:詳細、5:デバッグ |
1 |
TraceFileSize | トレースファイルサイズ(Byte)、TraceLevelを5にする場合には、サイズを大きくして下さい | 1048576(1MB) |
TraceFileName | 出力するトレースのファイル名 | CurTrace.trc(C++)、もしくは、引数で指定したもの(Java) |
3. クライアントアプリケーション起動時にトレース採取方法設定ファイルを指定して実行
特に指定しなくても自動的に参照します。
Javaクライアントアプリケーションの場合)クライアントアプリケーション起動時のシステムプロパティに以下を追加してください。
なお、採取したトレースを参照するためには以下のツールを利用してください。
Working Domain Coordinator に関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については、[リファレンス集 運用管理・設定編 > 1.13. Working Domain Coordinator ]を参照してください。
Working Domain Coordinator の起動、および停止処理の手順について説明します。
otxadmin> start-working-domain-coordinator |
otxadmin> stop-working-domain-coordinator |
ビジネスロジックグループは、各ドメイン内で稼動し、監視の対象となるビジネスロジック(プロセスグループ)の論理的な集まりです。Working
Domain Coordinatorはこのビジネスロジックグループを単位に負荷の監視、およびビジネスロジックの切り替えを行います。
ビジネスロジックグループの登録、および、削除の手順について説明します。
ビジネスロジックグループの登録
otxadmin> create-wdc-controlled-business-logic-group --maxQueuingRequests キュー滞留数上限値 ビジネスロジックグループ名 |
ビジネスロジックグループの削除
otxadmin> delete-wdc-controlled-business-logic-group ビジネスロジックグループ名 |
ビジネスロジックは、業務が動作するプロセスグループが該当します。
ビジネスロジックの登録、および削除の手順について説明します。
ビジネスロジックの登録
otxadmin> create-wdc-controlled-business-logic --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 ビジネスロジック名 |
ビジネスロジックの削除
otxadmin> delete-wdc-controlled-business-logic --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 ビジネスロジック名 |
ロードバランサは、業務の負荷を分散する負荷分散装置を表します。
ロードバランサの登録、および削除の手順について説明します。
ロードバランサの登録
otxadmin> create-wdc-loadbalancer --lbHostName ロードバランサのホスト名 ロードバランサ名 |
ロードバランサの削除
otxadmin> delete-wdc-loadbalancer ロードバランサ名 |
制御対象サーバは、WebOTX ASが稼動しているサーバのうち、Working Domain
Coordinatorの負荷分散制御の対象となるサーバを表します。
制御対象サーバの登録、および削除の手順について説明します。
制御対象サーバの登録
otxadmin> create-wdc-controlled-server --jmxAdminRemoteURL 管理ドメインのJMX Remote URL 制御対象サーバ名 |
制御対象サーバの削除
otxadmin> delete-wdc-controlled-server 制御対象サーバ名 |
制御対象ドメインは、WebOTX ASが稼動しているサーバのドメインのうち、Working Domain
Coordinatorの負荷分散制御の対象となるドメインを表します。
制御対象ドメインの登録、および削除の手順について説明します。
制御対象ドメインの登録
otxadmin> create-wdc-controlled-domain --controlledServerName 制御対象サーバ名 --jmxRemoteURL 制御対象ドメインのJMX Remote URL --businessLogicGroupName ビジネスロジックグループ名 制御対象ドメイン名 |
制御対象ドメインの削除
otxadmin> delete-wdc-controlled-domain --controlledServerName 制御対象サーバ名 制御対象ドメイン名 |
多数の制御対象ドメインを登録する必要がある場合、登録済みの制御対象ドメインの設定内容を引用して登録を行うことができます。なお、この操作は統合運用管理ツールからのみ行うことができます。
制御対象ドメインのインポート・エクスポートを行う際の手順について説明します。
制御対象サーバに定期的なサーバメンテナンスを行う必要がある場合、制御対象からの除外の設定を行うことで、そのサーバのみを負荷分散制御の対象から一時的に除外することができます。制御対象から除外されたサーバには、負荷の監視、および高負荷検出時の切り替え処理は行われません。
制御対象サーバのメンテナンスを行う際の手順について説明します。
制御対象サーバを制御対象から除外
otxadmin> suspend-wdc-controlled-server メンテナンスを行う制御対象サーバ名 |
制御対象サーバを制御対象に復帰
otxadmin> resume-wdc-controlled-server メンテナンスを行った制御対象サーバ名 |
Working Domain
Coordinatorには、LBの振り分け先の制御モードが3つあります。このLB制御モードが「LB制御依頼」に設定されている場合、LBの振り分け先の制御を運用担当者が行う必要があります。
LB制御モードが「LB制御依頼」に設定されている場合の切り替え処理の動作シーケンス、およびそれに伴う運用操作について説明します。
WebOTX Application Serverでは、Webサーバ層の提供機能として、 Javaベースの内蔵Webサーバと、Apache HTTP ServerベースのWebOTX Webサーバをバンドルしています。
本書では Apache HTTP Serverベースの WebOTX Webサーバを運用するための 運用操作法についての概要や具体的な設定項目や設定方法について記載しています。
ここでは、WebOTX Webサーバが提供する機能について説明します。
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server の Webサーバ層の機能を 提供しており、Webサーバのデファクトスタンダードである Apache HTTP Server の 次のバージョンをバンドルしています。(2014年7月現在)
Apache HTTP Server 2.2.27
WebOTX V9.1 以降、Apache HTTP Server 2.0.x は未サポートとなりました。
WebOTX Webサーバでは、Apache HTTP Server で提供される すべての機能に加え、次の機能を提供します。
SSL 通信のサポート(mod_ssl モジュールのバンドル)
WebOTX Application Server 連携用モジュールの提供
IPv6 環境での動作サポート
WebOTX 運用管理ツール/コマンドから定義情報を参照/更新する 機能の提供
なお、WebOTX Application Server では、ApacheベースのWebOTX Webサーバの 他に、Java
ベースの Webサーバを内蔵しており、そちらも利用可能です。
さらに、Internet Information Service(IIS) 、LinuxマシンなどのOSに添付 されている
Apache HTTP Server 2.2.25 以降との連携動作をサポート しています。
WebOTX Webサーバは、Apache HTTP Server が提供する Webサーバ動作に 関する基本機能をすべて提供します。
主に次の機能があります。
HTTP/1.1 サポート
Basic認証/Digest認証
仮想ホスト機能(VirtualHost)
クライアントアクセス制御機能
CGI スクリプト実行機能
ログ出力機能 等
SSSL (Secure Sockets Layer) は、公開鍵暗号方式を利用して
データの暗号化を行い、公開鍵と秘密鍵と呼ばれるキーの対を利用して、
情報の暗号化と復号を行います。公開鍵は、特定のアルゴリズムを使用して データを暗号化するためのものであり、他社に配布可能です。
秘密鍵は、一般には配布せず、サーバ上に安全が保たれた状態で保管する 必要があります。
SSL を使用してサイトにクライアントが接続すると、 サーバは証明書の一部として公開キーとそれに付随する情報を送信し、
クライアントが公開鍵暗号方式を利用してサーバの身元を確認します。
証明書は、認証局 (CA : Certificate Authority)によって発行された
電子的はドキュメントであり、インターネット上で個人または企業の 身元を保証するものであり、証明書にはサイトの公開鍵が含まれている
ため、クライアントはそれを利用して、サーバから送られてきたデータ を復号できます。
WebOTX Webサーバでは、OpenSSLライブラリを利用した mod_sslモジュールを使用して、SSL2.0/3.0 および
TLS1.0 を利用して、 かつ128Bit以上の暗号化方式をサポートしたセキュアなWebサイト
を構築することができます。
また、SSLクライアント認証機能も利用可能です。
クライアントがSSLを利用したセキュアなサイトにアクセスするには、 次の形式のURLを指定します。
https://ホストアドレス[:ポート]/ホスト内資源アドレス
HTTPS接続の場合、ポートは通常443が利用されます。ポート番号に 443を利用する場合は省略が可能です。
LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)サーバと連携して、
HTTP認証をLDAPエントリデータに登録されたユーザで行うことができます。
なお、WebOTX Application Server では、LDAPサーバとして
EnterpriseDirectoryServer(EDS)をバンドルしており、
EDSに登録したユーザを利用してHTTP認証を行うことができます。
IPv6 ネットワーク環境での動作をサポートします。
IPv6/IPv4ネットワーク混在環境において、それぞれ別々のIPアドレス、ポートに対して待ち合わせが可能です。
待ち合わせ用のポート番号は、IPv6/IPv4で同一にすることもできますし、別々に設定することもできます。
WebOTX Webサーバは、Apache HTTP Serverで提供される次のモジュール を提供しています。
デフォルトで組み込まれていないモジュールが提供する機能を利用する 場合には、 LoadModule
指示子により、モジュールのロードを行う 必要があります。
Apache 2.2
モジュール | 機能概要 | ||
---|---|---|---|
(コアモジュール) | (デフォルトで組み込まれている機能。ロードする必要はありません) | ||
core, http_core |
サーバのコア機能を提供します。 |
||
worker |
(UNIX)UNIX版のMPMモジュールはworkerとしています。Workerは、複数のスレッドを有するプロセスが複数個動作するモードです。クライアントから要求は、各スレッド上で受け付けを行い、処理を行います。 |
||
mpm_winnt |
(Windows)Windows向けに最適化されたマルチプロセッシングモジュールです。複数のスレッドを有するプロセスが動作するモードです。クライアントから要求は、各スレッド上で受け付けを行い、処理を行います。 |
||
mod_so |
起動時や再起動時に実行コードとモジュールをサーバにロードします。 |
||
(オプションモジュール) |
デフォルトで組み込まれていません。利用するにはLoadModule指示子により別途ロードする必要があります。 右欄は、W(Windows)、U(Unix: HP-UX/Solaris/Linux)を意味し、 各OSで提供しているモジュールに○をつけています。 |
W | U |
mod_actions |
メディアタイプやリクエストメソッドに応じてCGIスクリプトを実行する機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_alias |
ホストファイルシステム上のいろいろな違う場所をドキュメントツリーにマップする機能と、URLのリダイレクトを行う機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_asis |
自分用のHTTPヘッダの書かれているファイルを送信します。 |
○ |
○ |
mod_auth_basic |
Basic 認証機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_auth_digest |
digest |
○ |
○ |
mod_authn_alias |
xxxxxx |
○ |
○ |
mod_authn_anon |
認証が必要な領域への "anonymouse"ユーザのアクセスを許可する。 |
○ |
○ |
mod_authn_dbd |
SQL データベース |
○ |
○ |
mod_authn_dbm |
DBM ファイルを用いたユーザ認証機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_authnz_ldap |
LDAPディレクトリに格納されたデータベースを利用してHTTP基本認証を許可します。 |
○ |
○ |
mod_authz_dbm |
DBMファイルを用いたグループ認証 |
○ |
○ |
mod_authz_default |
承認フォールバックモジュール |
○ |
○ |
mod_authz_file |
プレーンテキストファイルを用いたグループ承認 |
○ |
○ |
mod_authz_host |
ホスト(名前もしくは IPアドレス)に基づいたグループ承認 |
○ |
○ |
mod_authz_owner |
ファイルの所有者に基づいた承認 |
○ |
○ |
mod_authz_user |
ユーザ承認 |
○ |
○ |
mod_autoindex |
UnixのlsコマンドやWindowsのdirシェルコマンドに似たディレクトリインデックスを生成します。 |
○ |
○ |
mod_cache |
URI をキーにしたコンテンツのキャッシュ |
○ |
○ |
mod_cern_meta |
CERN httpd が使う追加のHTTPヘッダ形式でメタ情報を指定できるようにします。 |
○ |
○ |
mod_cgi |
CGI スクリプトを実行します。 |
○ |
− |
mod_cgid |
外部CGIデーモンを使用したCGI スクリプトを実行します。 |
− |
○ |
mod_charset_lite |
キャラクターセットの変換と記録を指定します。 |
○ |
○ |
mod_dav |
分散オーサリングとバージョン管理(WebDAV)機能 |
○ |
○ |
mod_dav_fs |
mod_dav のためのファイルシステムプロバイダ |
○ |
○ |
mod_dav_lock |
mod_dav 用の汎用ロックモジュール |
○ |
○ |
mod_dbd |
SQL データベースコネクションを管理する |
○ |
○ |
mod_deflate |
クライアントへ送られる前にコンテンツを圧縮します。 |
○ |
○ |
mod_dir |
URLに指定される「最後のスラッシュ」のリダイレクトと、ディレクトリのインデックスファイルを扱う機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_disk_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュストレージを管理します。 |
○ |
○ |
mod_dumpio |
すべてのI/Oをエラーログにダンプします。 |
○ |
○ |
mod_env |
CGIスクリプト及びSSIページに渡される環境変数を変更する機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_expires |
ユーザの指定した基準に基づいたExpiresとCache-Control HTTPヘッダの生成をします。 |
○ |
○ |
mod_ext_filter |
レスポンスのボディをクライアントに送る前に外部プログラムで処理します。 |
○ |
○ |
mod_file_cache |
メモリ内にファイルの静的なリストをキャッシュします。 |
○ |
○ |
mod_filter |
Context-sensitive smart filter configuration module |
○ |
○ |
mod_headers |
HTTPリクエストヘッダとレスポンスヘッダをカスタマイズします。 |
○ |
○ |
mod_ident |
RFC 1413 ident lookups |
○ |
○ |
mod_imagemap |
サーバサイドのイメージマップを実行します。 |
○ |
○ |
mod_include |
サーバがパースするhtmlドキュメント(Server Side Includes) |
○ |
○ |
mod_info |
サーバの設定の包括的な概観を提供します。 |
○ |
○ |
mod_ldap |
LDAP連携用モジュール。 |
○ |
○ |
mod_log_config |
サーバへのリクエストのロギングを行います。 |
○ |
○ |
mod_log_forensic |
サーバに送られたリクエストをforensicロギングします。 |
○ |
○ |
mod_logio |
リクエスト毎に入力バイト数と出力バイト数をロギングします。 |
○ |
○ |
mod_mem_cache |
URIをキーにしたコンテンツキャッシュします。 |
○ |
○ |
mod_mime |
リクエストされたファイルの拡張子とファイルの振る舞い(ハンドラとフィルタ)、内容(MIMEタイプ、言語、文字セット、エンコーディング)とを関連付けます。 |
○ |
○ |
mod_mime_magic |
ファイルの内容を読み込んでMIMEタイプを決定します。 |
○ |
○ |
mod_negotiation |
コンテントネゴシエーション機能を提供します。 |
○ |
○ |
mod_proxy |
HTTP/1.1プロキシ/ゲートウェイサーバを提供します。 |
○ |
○ |
mod_proxy_ajp |
mod_proxyで AJP をサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
mod_proxy_balancer |
負荷分散のための mod_proxy拡張モジュール。 |
○ |
○ |
mod_proxy_connect |
CONNECT リクエストを扱う mod_proxy 拡張モジュール。 |
○ |
○ |
mod_proxy_ftp |
mod_proxyでFTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
mod_proxy_http |
mod_proxyでHTTPをサポートするモジュール。 |
○ |
○ |
mod_rewrite |
URLの書き換えを行うリライトエンジンを提供します。 |
○ |
○ |
mod_setenvif |
リクエストの特徴に基づいた環境変数の設定を可能にします。 |
○ |
○ |
mod_speling |
ユーザが入力したであろう間違ったURLを、大文字小文字の区別を無視することと一つ以下の綴り間違いを許容することで修正を試みます。 |
○ |
○ |
mod_ssl |
SSL通信用のモジュール。 |
○ |
○ |
mod_status |
サーバの活動状況と性能に関する情報を提供します。 |
○ |
○ |
mod_substitute |
Perform seach and replace operations on response bodies |
○ |
○ |
mod_unique_id |
それぞれのリクエストに対する一意な識別子の入った環境変数を提供します。 |
○ |
○ |
mod_userdir |
ユーザ専用のディレクトリを提供します。 |
○ |
○ |
mod_usertrack |
Cookieによりユーザの追跡を行います。 |
○ |
○ |
mod_version |
バージョン依存の設定をします。 |
○ |
○ |
mod_vhost_alias |
バーチャルホストに関する動的な設定を提供します。 |
○ |
○ |
mod_jk-22 |
Webコンテナと接続を行うコネクタモジュール。 WebOTX AS Express 利用時や、WebOTX AS Standard/Enterprise の「Webコンテナの動作モード」設定で「スタンダードモード」を選択した 場合に利用されます。 |
○ |
○ |
mod_jk_om-22 |
(WebOTX 独自) マルチプロセス対応のWebコンテナと連携を行うためのコネクタモジュール。 WebOTX AS Standard/Enterprise の「Webコンテナの動作モード」 設定で「アドバンスドモード」を選択した場合に利用されます。 |
○ |
○ |
その他の機能の詳細は、以下の Apache HTTP Server の Webサイトを参照してください。
または、WebOTX をインストールしたマシン上で、ブラウザから 次のURL にアクセスし、Apache HTTP Server のドキュメントを参照 してください。
WebOTX Webサーバの定義情報は、定義情報ファイル(httpd.conf)に格納され、WebOTX
Webサーバ起動時に読み込まれます。
定義情報を更新した場合には、WebOTX Webサーバの再起動が必要になります。
定義情報の詳細は[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.3. HTTPサーバ > 1.3.2. WebOTX Webサーバ設定方法]を参照してください。
ここでは、WebOTX Webサーバの運用・操作方法について説明します。
また、特定機能を利用する場合の設定方法についても説明します。
WebOTX Webサーバの起動・停止は、WebOTX Application Server のドメインの起動・停止に
連動して動作します。
WebOTX のドメインの起動・停止処理は、OS のサービスプログラムとして
動作しますので、通常、Webサーバの起動・停止だけを意識する必要はありませんが、 WebOTX
Webサーバの定義情報を変更するような場合に有効です。
WebOTX のドメインが起動している状態で、WebOTX Webサーバを単独で起動・停止を行う
場合は、統合運用管理ツールから操作するか、次のコマンドを実行してください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、マウスを右クリックして操作メニューを表示します。 あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
図7.6.4.1-1
表示されるメニューから「Webサーバの開始」を選択すると、 WebOTX Webサーバが起動します。
また、「Webサーバの停止」を選択すると、WebOTX Webサーバが停止します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバを起動する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.start
WebOTX Webサーバを停止する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.stop
WebOTX Webサーバの定義情報のうち、動作に必要となる一部の必須情報を WebOTX の統合運用管理ツール および 運用管理コマンドから参照すること ができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。
定義情報の参照
「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、Webサーバの各定義情報を表示します。
図7.6.4.2-1
「定義情報」、「定義情報(SSL)」、「アクセスログ」の各タブ情報を 選択することで、各項目の情報を参照できます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
運用管理コマンド(またはツール)から参照可能な定義情報の一覧については、 次の表を参照してください。
otxadmin>get server.WebServer.*
WebOTX 運用管理コマンド(ツール)から参照できる定義情報一覧
統合運用管理ツールでの属性名 | Server.WebServer.* | 説明 |
---|---|---|
ポート番号 | Port | Listen 指示子の設定値を取得します。 WebOTX Webサーバが待ち合わせを行うポート番号を表します。 |
バージョン情報 | Version | Webサーバのバージョン情報を表示します。 なお、この情報は httpd.conf には定義されていません。 |
ServerName | ServerName | ServerName 指示子の設定値を取得します。 |
DocumentRoot | DocuumentRoot | DocumentRoot 指示子の設定値を取得します。 ブラウザから見えるメインのドキュメントツリーになるディレクトリを 表します。 |
ErrorLog | ErrorLog | ErrorLog 指示子の設定値を取得します。 Webサーバのエラーログの出力先を表します。 |
LogLevel | LogLevel | LogLevel 指示子の設定値を取得します。 Webサーバのエラーログの出力レベルを表します。 |
最大同時接続数 | MaxClients | UNIX版の MaxClients 指示子、あるいは Windows版の
ThreadsPerChild 指示子の設定値を取得します。 クライアント(ブラウザ)から接続できる最大同時接続数を表します。 |
SSL(HTTPS)通信の使用の有無 | security-enabled | SSL(HTTPS)通信を利用するかどうかの情報です。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、 SSL(HTTPS) 通信が利用可能です。チェックされていない (コマンドで false が返却された)場合、SSL(HTTPS)通信は 利用できません。 この情報は、httpd.conf に定義されていません。 |
HTTPS 通信用ポート番号 | ssl-port | SSL用の定義情報ファイルである ssl.conf に定義されている Listen
指示子の設定値を取得します。 HTTPS通信で利用するポート番号を表します。 |
アクセスログ出力先と出力フォーマット | AccessLog | CustomLog 指示子の設定値を取得します。 アクセスログの出力先と、出力するフォーマット(LogFormat)情報の ニックネーム値を表します。 |
「リクエスト処理時間(秒)」情報の出力 | AccesslogTat | アクセスログに「リクエスト処理時間」の情報が出力されるように 設定されている(LogFormat
指示子に「%T」が設定されている) かどうかの情報を取得します。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、アクセスログに リクエスト処理時間(秒単位)が出力されます。 チェックされていない(コマンドで false が返却された)場合、 アクセスログにリクエスト処理時間の情報は出力されません。 |
アクセスログのローテーション | Rotatelog | アクセスログがローテーション出力されるように設定されている (CustomLog
指示子にローテーション出力が設定されている) かどうかの情報を取得します。 チェックされている(コマンドで true が返却された)場合、アクセス ログはローテーション出力を行います。チェックされていない(コマンド で false が返却された)場合、アクセスログはローテーション 出力されません。 |
ローテーション間隔 | RotationTime | 上記「アクセスログのローテーション」が設定されている場合、 そのローテーション時間(秒単位)の情報を取得します。 既定値は 864000 秒(=24 時間)です。 |
通常、WebOTX Webサーバの定義情報を更新するには、httpd.conf ファイルを直接編集する必要がありますが、一部の定義情報は、 WebOTX の統合運用管理ツール および 運用管理コマンドを利用して 設定値を更新することができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、Webサーバの各定義情報を表示します。
図7.6.4.3-1
「定義情報」、「定義情報(SSL)」、「アクセスログ」の各タブ情報を 選択し、各項目の情報を更新します。
例えば、ポート番号を 8080 に変更する場合には、現在定義されている
ポート番号の項目を選択し、「編集」ボタンを押下して、出力されたダイアログ に 8080 を設定します。
「更新」ボタンを押下することで、定義情報ファイル(httpd.conf)に変更した 情報が反映されます。
Webサーバの再起動 または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 変更した情報で Webサーバ が起動します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
運用管理コマンド(またはツール)から参照可能な定義情報の一覧については、 次の表を参照してください。
otxadmin>set server.WebServer.*=xxx
otxadmin>set server.WebServer.port=8080
Webサーバ の再起動または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 更新された情報で Webサーバが起動します。
WebOTX 運用管理コマンド(ツール)から更新できる定義情報一覧
統合運用管理ツールでの属性名 | Server.WebServer.* | 説明 |
---|---|---|
ポート番号 | Port | Listen 指示子を設定します。 WebOTX Webサーバが待ち合わせを行うポート番号を設定します。 [IPアドレス:]ポート番号 の形式で設定可能です。 また、複数の設定も可能です。 |
ServerName | ServerName | ServerName 指示子を設定します。 |
DocumentRoot | DocuumentRoot | DocumentRoot 指示子を設定します。 ブラウザから見えるメインのドキュメントツリーになるディレクトリを 設定します。 |
ErrorLog | ErrorLog | ErrorLog 指示子を設定します。 Webサーバのエラーログの出力先を設定します。 |
LogLevel | LogLevel | LogLevel 指示子を設定します。 Webサーバのエラーログの出力レベルを設定します。 |
最大同時接続数 | MaxClients | UNIX版の MaxClients 指示子、あるいは Windows版の
ThreadsPerChild 指示子を設定します。 クライアント(ブラウザ)から接続できる最大同時接続数を設定します。 |
SSL(HTTPS)通信の使用の有無 | security-enabled | SSL(HTTPS)通信を利用するかどうかを設定します。 SSL(HTTPS)通信を利用する場合は、チェックを行い(コマンド では true を設定し)、SSL(HTTPS) 通信を利用しない場合は、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
HTTPS 通信用ポート番号 | ssl-port | SSL用の定義情報ファイルである ssl.conf に Listen 指示子を設定します。 HTTPS通信で利用するポート番号を設定します。 |
アクセスログ出力先と出力フォーマット | AccessLog | CustomLog 指示子を設定します。 アクセスログの出力先と、出力するフォーマット(LogFormat)情報の ニックネーム値を設定します。 |
「リクエスト処理時間(秒)」情報の出力 | AccesslogTat | アクセスログに「リクエスト処理時間」の情報を 出力する(LogFormat 指示子に「%T」を設定する)
かどうかを設定します。 アクセスログにリクエスト処理時間(秒単位)を出力する場合、 チェックを行い(コマンドでは true を設定し)、 アクセスログにリクエスト処理時間の情報を出力しない場合、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
アクセスログのローテーション | Rotatelog | アクセスログをローテーション出力させるかどうかを設定します。 ローテーション出力を行う場合は、チェックを行い(コマンドでは true を設定し)、ローテーション出力を行わない場合は、 チェックを外します(コマンドでは false を設定します)。 |
ローテーション間隔 | RotationTime | 上記「アクセスログのローテーション」が設定されている場合、 そのローテーション時間(秒単位)を設定します。 既定値は 864000 秒(=24 時間)です。 |
通常、WebOTX Webサーバの定義情報を更新するには、httpd.conf ファイルを直接編集する必要がありますが、WebOTX の統合運用管理 ツール および 運用管理コマンドを利用して、httpd.confファイルに 現在設定されていない定義情報を追加することができます。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインに接続しておきます。「WebOTX 管理ドメイン[<サーバ名>]」− 「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「WebServer」 を選択し、マウスを右クリックして操作メニューを表示します。 あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
図7.6.4.4-1
表示されるメニューから「定義情報の追加」を選択すると、「定義情報の追加」 ダイアログが表示されます。
図7.6.4.4-2
「追加する定義情報」に追加する定義情報を設定します。
定義情報は、<指示子><設定値>の形式で指定する必要があります。
なお<指示子>だけの定義を設定する場合は、<指示子>の後に半角スペース を設定してください。
「実行」ボタンを押下することで、設定した定義情報が、定義情報ファイルに 追加されます。
Webサーバの再起動 または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 変更した情報で Webサーバ が起動します。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、運用管理コマンドで、ドメインにログインしておきます。otxadmin>login --user admin --passwprd adminadmin --port 6212
WebOTX Webサーバの定義情報に情報を追加するには、 次のコマンドを実行します。
otxadmin>invoke server.WebServer.setDirective "directive value"
otxadmin>invoke server.WebServer.setDirective "ListenBackLog 512"
otxadmin>invoke server.WebServer.setDorective "Win32DisableAcceptEx "
Webサーバ の再起動または WebOTX のドメインの再起動を行うことで、 更新された情報で Webサーバが起動します。
本節で説明している定義情報の追加処理は、httpd.conf ファイル に対してのみ有効です。ssl.conf ファイルに対しては、ツールやコマンドから 定義情報の追加を行うことはできません。
WebOTX Webサーバは、OpenSSL ライブラリを利用した mod_ssl モジュールと 連携することで、SSL
プロトコルを利用した HTTPS 通信を実現することができます。
ブラウザとWebサーバ間に HTTPS 通信を利用するには、次の設定が必要です。
HTTPS通信を利用するには、WebOTX Webサーバ用のSSL通信用ライブラリが インストールされている必要があります。
Windows版の場合、インストール時にWebOTX Webサーバをインストールする
ことを選択することで、SSL通信用ライブラリも一緒にインストールされます。
SSL 通信用ライブラリがマシンにインストールされているかの確認は、
「アプリケーションの追加と削除」(または「プログラムの追加と削除」)から 「SSL通信用ライブラリ (Webサーバ
Ver2.2)」がインストールされているかを確認してください。
図7.6.4.5-1
UNIX版の場合、インストール時にWebOTX Webサーバのインストールを
選択すると、SSL通信用ライブラリをインストールするかどうかが 選択できます。
SSL通信用ライブラリのインストールを選択していない場合には、 次のパッケージを別途インストールしてください。
プラットフォーム | バージョン | パッケージ |
---|---|---|
Linux (x86) |
2.2 |
/MODSSL/LINUX/modssl22-2.20.xx.xx-1.i386.rpm |
Linux (x64) |
2.2 |
/MODSSL/LINUX/modssl22-2.20.xx.xx-1.x86_64.rpm |
SSL通信用ライブラリをインストール後、SSL通信機能を有効にするために、 WebOTX Application Server
の設定変更を行う必要があります。
次の手順により、設定変更を行ってください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
SSL通信の有効化
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」
-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、「定義情報(SSL)」(※)
タブの「SSL(HTTPS通信)の使用の有無」をチェックします。
図7.6.4.5-2
「更新」ボタンを押下すると、SSL設定が有効になります。
SSLで利用するポート番号を変更する場合、 「HTTPS通信用の定義情報ファイル」の項目で表示されるファイルを
編集してください。
または「HTTPS通信用のポート番号」の項目を更新します。
WebOTX Webサーバを再起動することにより、SSL設定が有効になります。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
SSL通信の有効化
WebOTX WebサーバのSSL通信を有効化するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.security-enabled=true
SSL通信用のポート番号を変更するには、以下のコマンドを実行します。
例えば、8443に変更する場合、次のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.ssl-port=8443
WebOTX Webサーバを再起動します。
otxadmin>invoke server.WebServer.stop
otxadmin>invoke server.WebServer.start
WebOTX Webサーバでは、SSL通信用ライブラリをインストールすることで、
HTTPS接続評価用の証明書ファイルと秘密鍵ファイルが同時にインストールされます。
したがって、インストール直後でもローカルマシンのブラウザからHTTPSでの接続確認が 可能です。
ブラウザから次のURLを指定します。 SSL接続用のポート番号を変更している場合には、 そのポート番号も指定してください。
別マシンから接続確認を行う場合には、WebOTXをインストールした ホスト名を指定してください。
https://localhost/manual/
例えば、Apache2.2を利用している場合、次のような画面が表示されれば、 SSLで接続できたことが確認できます。
また、ブラウザのステータスバーに HTTPS 接続中であることを意味する
「鍵」マークが表示されていることを確認してください。
図7.6.4.5-3
ブラウザに表示される「鍵」マークをクリックすることで、 WebOTX WebサーバのSSL通信機能で利用している
証明書情報を参照することができます。
ただし、WebOTX WebサーバのSSL通信ライブラリが インストールする本証明書は、接続確認用の自己署名証明書であるため、
以下のように「信頼された証明機関がこの証明書を確認できません」 と表示されます。
「OK」ボタンを押下して証明書のダイアログを終了させてください。
図7.6.4.5-4
なお、Internet Explorer 7(IE 7)を利用した場合、次の画面
(IE7でのHTTPS接続画面-@)が表示されます。
これは、IE 7で証明書のチェックが厳しくなったために 出力される情報であり、SSLでの接続ができないという
訳ではありません。
「このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)。」を選択すると、 さらに次の画面(IE7でのHTTPS接続画面-A)が表示され、
アドレスバーに「証明書エラー」と表示されます。
本件は、信頼された証明機関から発行された正しい証明書 を利用することで解決します。
次節に示す手順により、正しい証明書を入手してください。
IE7でのHTTPS接続画面-@
図7.6.4.5-5
IE7でのHTTPS接続画面-A
図7.6.4.5-6
次に示す手順は、 CA機関に対して証明書の発行を要求する手順の一例です。
この例では、 Linux 上で OpenSSLコマンドを利用して、秘密鍵の生成と証明書署名要求の生成を行い、
CA機関に送付して証明書を取得し、WebOTX Webサーバへ設定を行うまでの手順を記載します。
詳細については、各CA機関での証明書の取得方法(Apacheの場合)を参照してください。
Windowsで OpenSSLコマンドを利用する場合には、OpenSSLのWindows用の
バイナリファイルを入手する必要があります。以下を参照してください。
http://www.openssl.org/related/binaries.html
/usr/local/openssl/private に 秘密鍵ファイル(server.key)を生成します。
キー生成のために、ランダムな情報が含まれている file1〜file3 をあらかじめ用意しておいてください。
>openssl genrsa -rand file1:file2:file3 1024 -out /usr/local/openssl/private/server.key
>chmod 400 /usr/local/openssl/private/server.key
>chmod 700 /usr/local/openssl/private
証明書著名要求 (CSR)ファイルを生成し、CA機関に送付します。
>openssl req -new -key server.key -out server.csr
CA機関から返信された証明書ファイル(server.crt)を /use/local/openssl/certs に格納し、アクセス権を設定します。
>chmod 400 /usr/local/openssl/certs/server.crt
>chmod 700 /usr/local/openssl/certs
証明書ファイルと秘密鍵ファイルを、 WebOTX Webサーバに設定します。
/opt/WebOTX/domains/domain1/conf/WebServer/ssl.conf の
SSLCertificateFile 指示子に入手した証明書ファイルを、
SSLCertificateKeyFile 指示子に秘密鍵ファイルを設定してください。
SSLCertificateFile /usr/local/openssl/certs/server.crt SSLCertificateKeyFile /user/local/openssl/private/server.key |
秘密鍵作成時にパスフレーズを設定している場合、証明書にアクセスするために
パスフレーズの読み込み処理を設定しておく必要があります。
SSLPassPhraseDialog 指示子を参照し、パスフレーズの設定を行ってください。
また、パスフレーズの読み込み処理を行うスクリプト(例えば、次のpass.sh
のようなシェルスクリプト)等をあらかじめ用意しておく必要があります。
なお、Windows の場合には、パスフレーズなしで秘密鍵を作成してください。
<</usr/local/openssl/private/pass.sh(※)の内容>>
#!/bin/sh echo "passphrease" exit 0 |
>chmod 500 /usr/local/private/pass.sh
設定した内容を反映するために、WebOTX Webサーバまたは WebOTX のドメインを 再起動します。
WebOTX Webサーバの出力するログファイルには、 クライアントからのアクセス状況を出力するaccess.logと、 Webサーバ本体側の動作に関連した情報を出力するerror.logがあります。
既定値の設定のままでWebOTX Webサーバを長時間動作させたままにすると、 access.log
に出力されるログ情報が蓄積されてディスク領域を 大きく占有する場合があります。
これを解消するために、access.logファイルを一定時間で ローテーションさせることが可能です。
次の例では、access.logファイルを24時間(86400秒)でローテーション
(1日毎にaccess.logファイルを作成)させる設定方法について記載します。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
アクセスログファイルのローテーション
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」- 「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-
「WebServer」を選択し、「アクセスログ」タブの 「アクセスログのローテーション」をチェックします。
図7.6.4.6-1
「ローテーション間隔」にローテーション時間を設定します。
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに反映されます。
Webサーバを再起動することにより、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
アクセスログファイルのローテーション
WebOTX Webサーバのアクセスログのローテーション設定を有効にするには、 以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.Rotatelog=true
ローテーション時間は既定値で24時間(=86400秒)が設定されますが、
ローテーション時間を変更するには、以下のコマンドを実行します。
例えば、1週間(=604800秒)でローテーションさせる場合は、 次のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.RotationTime=604800
設定内容を反映するには、Webサーバの再起動が必要です。
上記の設定により、定義情報ファイルに次の設定が追加されます。
なお、統合運用管理ツール/運用管理コマンドからの操作ができない場合には、
定義情報ファイルを直接編集し、次の設定を行ってください。
CustomLog "|/opt/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs \ |
CustomLog "||C:/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs.exe\ |
上記の設定により、Webサーバの再起動を実施することで、次のログファイルが順次生成されます。
access_log.1089207300 access_log.1083293700 access_log.1083380100 … |
なお、SSL通信用の定義情報ファイル(ssl.conf)に定義されている ssl_request_logファイルに対してローテーション設定を行う場合には、直接ssl.confファイルを編集し、次の設定を行ってください。
(UNIX)
CustomLog "|/opt/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs \ |
CustomLog "||C:/WebOTX/WebServer22/bin/rotatelogs.exe \ |
アクセスログに リクエスト処理時間の情報を出力することで、 Webサーバがそのリクエストを受け付けて、レスポンスを返却するまでの
時間を出力することができます。
この情報は、例えば、どのリクエスト(コンテンツ)に対する処理に時間が
かかっているかを調査するような場合に役立つことがあります。
ここでは、access.logファイルにリクエスト処理時間を出力する設定方法 について記載します。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
リクエスト処理時間の情報出力
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「アクセスログ」タブの「リクエスト処理時間(秒)情報の出力」 をチェックします。
図7.6.4.7-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに 反映されます。
Webサーバを再起動することにより、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
リクエスト処理時間の情報出力
WebOTX Webサーバのアクセスログにリクエスト処理時間 の情報を出力するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.AccesslogTat=true
設定内容を反映するには、Webサーバの再起動が必要です。
上記の設定により、定義情報ファイルに次の設定が追加されます。
なお、統合運用管理ツール/運用管理コマンドからの操作ができない場合には、
定義情報ファイルを直接編集し、LogFormat 指示子に%T を追加してください。
LogFormat "%h %l %u %t \”%r\”%>s %b %T" common |
この設定により、アクセスログには次のログ情報が出力されます。最後の項目がリクエスト処理時間(秒)となります。
なお、1秒未満でリクエスト処理が完了した場合には、0が表示されます。
(アクセスログの出力内容例)
図7.6.4.7-2
多数のブラウザから接続要求が同時に行われた場合 (最大同時接続数を超えた場合)、次のメッセージがerror.logに出力されます。
(UNUX) (Windows) |
最大同時接続数を増やすには、定義情報の次の設定を変更する必要があります。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
最大同時接続数の変更
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「定義情報」タブの「最大同時接続数」の値を変更します。
図7.6.4.8-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイルに 反映されます。
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
最大同時接続数の変更
WebOTX Webサーバの最大同時接続数を変更するには、 以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.MaxClients=250
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
なお、最大同時接続数の値を変更した場合は、次の設定も合わせて 変更してください。
Webコンテナの最大プロセッサ数
(server.thread-pools.thread-pool.<スレッドプールID>.max-thread-pool-size
デフォルトのスレッドプールIDはhttp-thread-pool )
プラグインモジュールの最大リクエスト処理数
(ドメインのconfig/WebCont/workers.properties ファイルに定義する
workers.ajp13.cachesize )
定義情報ファイルを直接編集する場合には、次の設定を変更します。
Windows の場合
ThreadsPerChild 指示子を変更します。この値は、子プロセス内で起動する
スレッド数となります。
Windows版では、クライアントから受け付けた1つのリクエストを 1つのスレッド上で処理します。
Windows の ThreadsPerChild の既定値は、250 です。
設定できる最大値は、ThreadLimit の設定(Windowsの既定値1920、最大値15000)に依存します。
なお、ThreadLimit の設定値は、OS側のシステムリソースに影響しますので、
システムで扱える範囲内で設定してください。
UNIX の場合
MaxClients 指示子を変更します。MaxClients を変更する場合、 ThreadsPerChild
/ ServerLimit / ThreadLimit の各値を調整します。
この値は、リクエストに応答できる全プロセス中の総スレッド数の 最大値となります。
UNIX版 では、複数のスレッドが動作するプロセスが複数個動作し、
クライアントから受け付けた1つのリクエストを 1つのスレッド上で処理します。
MaxClients の既定値は150です。
なお、ServerLimitの既定値は 16、最大で20000、ThreadLimit の既定値は(UNIXの場合) 64、
最大で15000まで設定可能です。 また、リクエスト処理中のプロセス数の最大値は、 MaxClients を
ThreadsPerChild で割った値となります。
特定のクライアンに対してアクセス制限をかける場合、 次の設定を追加します。
定義情報ファイルを直接編集してください。
例えば、次の設定例では、特定のフォルダ(静的コンテンツ)ごとに
アクセスを許可するクライアントを設定しています。
http://server/aaa にアクセスできるクライアントは
yourdomain.comに属するマシンに限定し、http://server/bbb にアクセスできるクライアントは
anotherdomain.com に属するマシンに限定しています。
<Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/aaa> Order Deny,Allow Deny form all Allow from yourdomain.com ... </Directory> <Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/bbb> Order Deny,Allow Deny form all Allow from anotherdomain.com ... </Directory> |
次の設定例では、特定のフォルダ(静的コンテンツ)に対してアクセスを拒否する クライアントを設定しています。
http://server/ccc にアクセスできるクライアントは、ccc.domain.com 以外に属するクライアントとなります。
ccc.domain.comに属するクライアントはhttp://server/cccにアクセスできません。
<Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot/ccc> Order Allow,Deny Allow from all Deny from ccc.domain.com ... </Directory> |
Webアプリケーションなどの動的コンテンツに対して、 アクセス制限する場合には、Location
指示子の設定を追加します。
例えば、http://server/webapp 配下に配備されているWebアプリケーションに対して、 yourdomain.com
以外からのアクセスを拒否するには、次のように設定します。
<Location /webapp> Order Deny,Allow Deny form all Allow from yourdomain.com ... </Location> |
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server にバンドルされている Enterprise
Directory Server(EDS)と連携動作が可能であり、
EDSに登録されたエントリ情報を、HTTP認証に利用することができます。
定義情報ファイル(httpd.conf) において、次の設定を追加します。
LoadModule ldap_module "/opt/WebOTX/WebServer22/modules/mod_ldap.so LoadModule auth_ldap_module /opt/WebOTX/WebServer22/modules/mod_auth_ldap.so <Directory /opt/WebOTX/domains/domain1/docroot> AuthType Basic AuthName "Enter username/password." AuthLDAPUrl ldap://ldap-server:ldap-port/dc=users,dc=webotx,o=NEC,c=JP?uid?sub Require valid-user </Directory> |
上記設定により、ブラウザから http://server/
に対してアクセスが行われた場合に、次のダイアログが出力されます。
ここで LDAPサーバに登録されたユーザ/パスワード を入力することで、ブラウザからのアクセスが可能となります。
図7.6.4.10-1
認証に失敗した場合には、次のメッセージ(HTTPステータスコード 401) がブラウザに出力されます。
図7.6.4.10-2
Windowsマシンに、IPv4 ネットワークとIPv6 ネットワーク のそれぞれのIPアドレスが設定されている環境において、 それぞれのIPアドレスに対してWebサーバでアクセス受付を行う場合、 Listen 指示子を利用して、IPv4とIPv6の それぞれのIPアドレスとポート番号を設定してください。
統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。
ポート番号の設定
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-
「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「WebServer」を選択し、
「定義情報」タブの「ポート番号」の値を更新します。
(例:WindowsマシンのIPv4/IPv6混在環境でポート番号80を有効にする場合、
編集ボタンや追加ボタンを押下して次の情報を設定します。)
0.0.0.0:80
[::]:80
図7.6.4.11-1
「更新」ボタンを押下することで、設定内容が定義情報ファイル に反映されます。
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。
otxadmin>login --user admin --password adminadmin --port 6212
ポート番号の設定
WebOTX Webサーバのポート番号を変更するには、以下のコマンドを実行します。
otxadmin>set server.WebServer.port=0.0.0.0:80,[::]:80
Webサーバを再起動することで、設定内容が反映されます。
上記の操作を行うことで、定義情報ファイルには、次の設定が反映されます。
#Listen 80 Listen 0.0.0.0:80 Listen [::]:80 |
それぞれIPアドレスに対して指定したポート番号で受付可能状態に なっているかを確認するには、netstat
コマンド等を利用し、設定したポート番号が LISTENING 状態となっていることを確認してください。
次の例では、 IPv4 および IPv6 のそれぞれのアドレスに対して ポート番号 80 がLISTENING
状態(リクエスト受付可能状態)になっている ことを意味します。
>netstart -an Proto Local Address Foreign Address State TCP 0.0.0.0:80 0.0.0.0:0 LISTENING … TCP [::]:80 [::]:0 LISTENING 0 … |
(UNIX)
LoadModule 指示子を利用してモジュールの動的ロードを行う場合、 モジュールが利用するライブラリをロードするために、
あらかじめシステム環境変数(LD_LIBRARY_PATH/SHLIB_PATH等)にライブラリ情報
を登録しておく必要がある場合があります。
この場合、次のファイルに必要となるシステム環境変数の設定を 追加してください。
${AS_INSTALL}/WebServer2/bin/envvars
<<envvarsの内容>>
LD_LIBRARY_PATH="xxx:/opt/WebOTX/WebServer22/lib:$LD_LIBRARY_PATH" export LD_LIBRARY_PATH |
WebOTX Webサーバは、WebOTX Application Server の起動と連動しており、 WebOTX Application Server の起動と同時にWebOTX Webサーバに対して、 アライブチェックモニタ機能が動作します。
WebOTX Webサーバの起動タイミングとアライブチェックモニタの 開始タイミングによっては、Webサーバが完全に起動する前に、 アライブチェックモニタ機能が動作するため、「Webサーバが起動していない」 というログが出力される場合があります。
この場合、WebOTX Application Server の JavaVM のオプションに次の設定を行うことで、Webサーバ起動後に アライブチェックモニタ機能を開始する時間(待ち合わせ時間) を秒単位で指定することができます。
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインし、次のコマンドを実行します。
otxadmin>create-jvm-options -Dwebotx.webserver.startup_wait_count=xxx(秒単位)
WebOTX Webサーバの起動/停止は、WebOTX Application Server のドメイン起動/停止に連動していますが、ポートの重複や定義情報の設定ミス等 により、WebOTX Webサーバの起動に失敗する場合があります。
WebOTX Webサーバの起動に失敗した場合、次のファイルに エラーメッセージが出力されますので、その内容を確認し、 エラー発生箇所を修正し、WebOTX Webサーバの再起動を行ってください。
エラー出力先)
/opt/WebOTX/domains/domain1/logs/webotx_agent.log
/opt/WebOTX/domains/domain1/logs/web/webotx_websv.log
エラーメッセージ内容)
OTX05230002: execute ExecException occurred
Error: com.nec.webotx.enterprise.util.ExecException:
abnormal sub process termination:
Detailed Message: Error Message
または
OTX05230002:
コマンドの実行(execute)で例外(ExecException)が発生しました。(com.nec.webotx.enterprise.syste.webserver)
Error: com.nec.webotx.enterprise.util.ExecException:
abnormal sub process termination:
Detailed Message: Error Message
Error Message には起動に失敗した原因を意味する メッセージが出力されます。
Webサーバの起動に失敗する主な原因は次のことが考えられます。
ポート番号の重複
netstat -an コマンドを実行し、Webサーバで利用するポート番号が、
他プロセスで利用しているポート番号と重複していないかを確認します。
定義情報の不正
<INSTANCE_ROOT>/bin/apachectl(.bat) configtest
コマンドを実行し、 定義情報に問題がないかを確認します。
必要ライブラリのリンク不正
UNIXの場合、ldd httpd を実行し、必要ライブラリが存在するかを 確認します。
また、LoadModule 指示子で ロードしているモジュールが存在するか、そのモジュールが
リンクしているライブラリへのパスが有効になっているか (システム環境変数に登録されているか)を確認します。
失敗原因についての詳細については、 [ トラブルシューティングガイド > 2. 障害解析 > 2.5. 機能別リンク > 2.5.9. Webサーバ(Apache HTTP Serverベース) ] を参照してください。
WebOTX Webサーバの注意・制限事項については、[ 注意制限事項 > 2. Webサーバ(Apache HTTP Serverベース) ]を参照してください。
以上の操作で、ドメイングループの管理対象への操作(配備以外)を行なうことができるようになります。
以上の操作で、ドメイングループの管理対象への配備操作を行なうことができるようになります。
図7.7.1-1
otxadmin> create-domain-group --anyedition=<Edition混在の許可フラグ[true|false]> --consistency=<自動的な設定差異検出の有無フラグ[true|false]> <グループ名> |
otxadmin> delete-domain-group <グループ名> |
otxadmin> list-domain-groups |
otxadmin> create-wdc-controlled-server --domainGroup <ドメイングループ名> --jmxAdminRemoteURL <管理ドメインのJMX Remote URL> <制御対象サーバ名> |
otxadmin> delete-wdc-controlled-server --domainGroup <ドメイングループ名> <制御対象サーバ名> |
otxadmin> create-wdc-controlled-domain --domainGroup <ドメイングループ名> --controlledServerName <制御対象サーバ名> --jmxRemoteURL <制御対象ドメインのJMX Remote URL> <制御対象ドメイン名> |
otxadmin> delete-wdc-controlled-domain --domainGroup <ドメイングループ名> --controlledServerName <制御対象サーバ名> <制御対象ドメイン名> |
otxadmin> add-group-domain --groupname <グループ名> --replace=<固有情報再設定の要否フラグ[true|false]> <ホスト名> <ドメイン名> |
otxadmin> remove-group-domain --groupname <グループ名> <ホスト名> <ドメイン名> |
otxadmin> list-group-domains <グループ名> |
otxadmin> invoke domain.setupForProxy <ドメイン名> <プロキシドメインに対するJMXリモート接続URL> <プロキシドメインに対するJMXリモート接続時のセキュリティ機能の有無[true|false]> <登録対象のドメイングループ名のリスト> <ドメイン固有情報に対する再設定処理の要否[true|false]> |
otxadmin> invoke domain.listSetupInfoForProxy |
otxadmin> start-group-domain --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> <グループ名> |
otxadmin> start-group-domain --targethost <ホスト名> --targetdomain <ドメイン名> --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> <グループ名> |
otxadmin> stop-group-domain --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> --force=<タイムアウト時の強制停止フラグ[true|false]> <グループ名> |
otxadmin> stop-group-domain --targethost <ホスト名> --targetdomain <ドメイン名> --waitingtimeout <タイムアウト時間(秒)> --force=<タイムアウト時の強制停止フラグ[true|false]> <グループ名> |
otxadmin> refresh-management-objects <グループ名> |
ドメイングループ内の各管理対象ドメインへのJMX接続のタイムアウトは以下の手順で変更可能です。
管理対象ドメインに対し、以下のシステムプロパティを設定することで指定可能です。この値は、設定された管理対象ドメインに対する接続のみに有効な値です。
com.nec.webotx.rmi.transport.tcp.readTimeout=<タイムアウト値[ms]>
設定方法は [ドメイン構築・基本設定ガイド] > [3. ドメイン] > [3.8. Java VMオプションの設定] > [3.8.2. ユーザ独自のJavaVMオプションの追加方法] を参照してください。
proxyドメインに対し、以下のシステムプロパティを設定することで指定可能です。この値は、proxyドメインから接続する全ての管理対象ドメインへの接続に対し有効な値です。
com.nec.webotx.rmi.transport.connectTimeout=<タイムアウト値[ms]>
既定値は10[s]です。
設定方法は [ドメイン構築・基本設定ガイド] > [3. ドメイン] > [3.8. Java VMオプションの設定] > [3.8.2. ユーザ独自のJavaVMオプションの追加方法] を参照してください。
otxadmin> set domain.groups.<グループ名>.<管理対象名>.<属性名>=<設定値> |
分散配備サービスの停止中は、配備に関わる操作は実行できません。情報の登録・削除等の操作は実行できます。
otxadmin> start-ddeploy-service |
otxadmin> stop-ddeploy-service |
otxadmin> clear-ddeploy-service |
otxadmin> ddeploy-register-component --componentType ejb --componentId ejb1 ./ejb/sample.jar |
otxadmin> ddeploy-unregister-component ejb1 |
otxadmin> ddeploy-link-component --constitutionName constitusion1 --serverName apg1-pg1 ejb1 |
otxadmin> ddeploy-unlink-component --constitutionName constitusion1 --serverName apg1-pg1 ejb1 |
otxadmin> ddeploy-export-component --path ../backup ejb1 |
CORBAコンポーネントの登録について説明します。
CORBAコンポーネントは、makecpkコマンドで作成したアーカイブファイル(cpk)を登録してください。
R5形式のCORBAアプリケーションを登録する場合は、アーカイブファイルに含まれるプロパティファイル名(拡張子を除く)を、 コンポーネントIDとして指定してください。プロパティファイルは、コンポーネント初期化ファイル名(component.initfuncで指定)が指定されているファイルです。 例として、corbaap.propertiesに指定されている場合は、corbaapをコンポーネントIDとして指定します。
CORBAアプリケーションの配備時に名前サーバへの登録も行う場合は、あらかじめ、名前サーバ登録情報ファイルをコンポーネントリポジトリに登録する必要があります。 名前サーバ登録情報ファイルは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「名前サーバ登録情報ファイル」 を指定します。登録した名前サーバ登録情報ファイルのコンポーネントIDを、CORBAコンポーネントの「名前サーバ登録情報ファイルコンポーネントID」 属性に指定します。
共有コンポーネントの登録について説明します。
共有コンポーネントは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「共有コンポーネント」を指定します。
共有コンポーネントは、makecpkコマンドで作成したアーカイブファイル(spk)を登録してください。
名前サーバ登録情報ファイルの登録について説明します。
名前サーバ登録情報ファイルは、CORBAアプリケーションの配備時に名前サーバへの登録を行う際、必要とする情報を記述したものです。
名前サーバ登録情報ファイルは、「その他のコンポーネント」に登録します。その際、コンポーネントタイプとして「名前サーバ登録情報ファイル」 を指定します。
名前サーバ登録情報ファイルは、次のxmlフォーマットに従って作成してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <DDNameServerInformation> <DDCORBAInterfaceInformation> <InterfaceName>インタフェース名</InterfaceName> <ConnectCtrlPolicy>コネクション制御ポリシ</ConnectCtrlPolicy><SystemSetupRefer>TPシステム設定の参照の有無</SystemSetupRefer><BindType>オブジェクトリファレンスのポリシ</BindType><UseMultiServer>登録するIORの生成方式(マルチサーバ使用有無)</UseMultiServer><MultiServerID>マルチサーバのシステムグループ名</MultiServerID> <RoundRobinFunction>ラウンドロビン機能を使用有無</RoundRobinFunction> <RegisterName>名前サーバ登録名</RegisterName> <RegisterName>名前サーバ登録名</RegisterName> </DDCORBAInterfaceInformation> </DDNameServerInformation>
要素名 | 説明 | 子要素 | 設定先 |
---|---|---|---|
DDNameServerInformation | 名前サーバ登録情報を設定します。名前サーバ登録情報ファイル内に1個だけ存在します。 | DDCORBAInterfaceInformation[1] | − |
DDCORBAInterfaceInformation | DDNameServerInformation内に1個だけ記述します。 |
InterfaceName[0,1] ConnectCtrlPolicy[0,1] SystemSetupRefer[0,1] BindType[0,1] UseMultiServer[0,1] MultiServerID[0,1] RoundRobinFunction[0,1] RegisterName[1,*] |
− |
InterfaceName | インタフェース名を指定します。DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 | − | − |
ConnectCtrlPolicy | コネクション制御ポリシを設定します。DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、BYHOST(ホスト単位), BYREFERENCE(オブジェクト単位) または NOREUSE(コネクションを再利用しない) です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の connectCtrlPolicy属性 |
非推奨 since V9.2 下位互換性維持の為に存在しています。本要素に指定された値は無視されます。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の |
|
BindType | 名前サーバへの登録方法を設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、TEMPORARY(一時的に扱う) または PERSIST(永続的に扱う) です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の bindType属性 |
非推奨 since V9.2 下位互換性維持の用に存在しています。本要素に指定された値は無視されます。 マルチサーバを使用する場合は、MultiServerIDを指定してください。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の |
|
MultiServerID | 複数サーバ設定を行うときシステムグループを設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は設定先の属性値に従ってください。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の multiServerID属性 |
RoundRobinFunction | ラウンドロビン機能の利用を設定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に0個または1個だけ記述します。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は、true または false です。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の roundRobinFunction属性 |
RegisterName | 名前サーバへの登録名を指定します。名前サーバへのIOR登録URLをcorbaname形式で指定します。 DDCORBAInterfaceInformation内に1個以上、任意の数だけ記述できます。 指定された値は「設定先」の属性に設定されます。設定値は設定先の属性値に従ってください。 |
− | WebOTXCORBAObject MO の urlList属性 |
otxadmin> ddeploy-add-constitution --domainGroup group1 constitusion1 |
otxadmin> ddeploy-delete-constitution constitusion1 |
otxadmin> ddeploy-copy-constitution --constitutionName constitusion1 constitution2 |
otxadmin> ddeploy-add-server --constitutionName constitution1 apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-delete-server --constitutionName constitution1 apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-link-configuration --constitutionName constitution1 domain.properties |
otxadmin> ddeploy-unlink-configuration --constitutionName constitution1 domain.properties |
otxadmin> ddeploy-deploy --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-undeploy --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-start --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-stop --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-distribute --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-replace --constitutionName constitution1 |
otxadmin> ddeploy-deploy --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-undeploy --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-start --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-stop --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-distribute --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-replace --constitutionName constitution1 --serverName apg1-pg1 |
otxadmin> ddeploy-deploy --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-undeploy --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-start --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-stop --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-distribute --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-replace --domainGroup domain1 --serverName apg1-pg1 --componentId ejb1 |
otxadmin> ddeploy-configure --domainGroup domain1 --componentId config1 |
otxadmin> ddeploy-status
実行結果は次のように表示されます。
deploy operation [DEPLOY] domain group [group5] status [DONE] distributed 1/1 * 100% completed * now distributing 0 * * running components * * [Host,domain group,server(target),component,elapsed time] Command ddeploy-status executed successfully. |
otxadmin> ddeploy-cancel |
otxadmin> ddeploy-re-operation |
otxadmin> ddeploy-start-admonitor |
otxadmin> ddeploy-stop-admonitor |
otxadmin> ddeploy-admonitor-status |
otxadmin> ddeploy-reserved-domains |
Webサービスの設定項目と運用操作について説明します。なお、各属性の詳細については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス ]を参照してください。
WS-ReliableMessaging機能を使用する場合の設定項目と運用操作について説明します。
使用手順については、 [ アプリケーション開発ガイド(Java EE) > 1. Webサービスアプリケーションの開発 > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.14. WS-ReliableMessaging > 1.2.14.1. 事前準備 ] を併せて参照してください。
WS-ReliableMessaging機能を使用する場合の設定項目について説明します。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「Webサービス」-「WS-ReliableMessaging」を選択します。設定はドメイン単位で有効です。
図7.8.1.1-1
項目 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
JDBCデータソースのJNDI名 | WS-ReliableMessagingで利用するJDBCデータソースのJNDI名を指定します。 |
jdbc/WSRM |
スレッドプール最大値 | WS-ReliableMessagingのスレッドプールの最大値を指定します。[1-2147483647] |
10 |
最大メッセージサイズ | WS-ReliableMessagingで処理する最大メッセージサイズを指定します。0を指定すると無制限になります。(単位:MB)[0-2147483647] |
4 |
デッドキュー保持期間 | WS-ReliableMessagingで有効期限切れのメッセージをデッドキューで保持する期間を指定します。(単位:分)[1-2147483647] |
43200 |
テーブル名プレフィックス | WS-ReliableMessagingで利用するテーブル名のプレフィックスを指定します。最大文字数は8文字です。 |
RMTABLES |
各項目の詳細については、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.16. Webサービス > 1.16.4. WS-ReliableMessaging Webサービスの設定 ] を参照してください。
WS-ReliableMessagingのキューを表示します。
図7.8.1.2-1
図7.8.1.2-2
項目 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
キューの種別 | キューの種別を指定します。 "キュー" を指定した場合、現在実行中のメッセージの一覧を表示します。 "デッドキュー"を指定した場合、アプリケーションの実行失敗したメッセージの一覧を表示します。 |
キュー |
エンドポイントURI | エンドポイントURIを指定します。 |
空白 |
取得開始日時 | キュー内容を取得する開始日時を指定します。(yyyy-MM-dd hh:mm:ss) |
空白 |
取得終了日時 | キュー内容を取得する終了日時を指定します。(yyyy-MM-dd hh:mm:ss) |
空白 |
ステータス | 取得するキューのステータスを指定します。 ステータスは、Web Services Reliable Messaging (WS-ReliableMessaging) Version 1.2 で定義される用語です。 |
ALL |
日時の表示順序 | キュー内容の表示順序を日時の降順または日時の昇順から指定します。 |
降順 |
表示件数 | キュー内容の最大表示件数を指定します。[1-2147483647] |
1000 |
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke server.web-service.ws-rm.listRmQueues <queueType> <endpointURI> <startDate> <endDate> <status> <desc> <count>パラメータの詳細については、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス > ws-rm > listRmQueues(キューの表示) ] を参照してください。
WS-ReliableMessagingのメッセージのエクスポートをします。出力件数が多い場合、出力に時間がかかる事があります。
図7.8.1.3-1
図7.8.1.3-2
項目 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
キューの種別 | キューの種別を指定します。 "キュー" を指定した場合、現在実行中のメッセージをエクスポートします。 "デッドキュー"を指定した場合、アプリケーションの実行失敗したメッセージをエクスポートします。 |
キュー |
エンドポイントURI | エンドポイントURIを指定します。 |
空白 |
シーケンスID | シーケンスIDをカンマ区切りで指定します。 シーケンスIDは、Web Services Reliable Messaging (WS-ReliableMessaging) Version 1.2 で定義される用語です。 |
空白 |
メッセージ番号 | メッセージ番号をカンマ区切りで指定します。 メッセージ番号は、Web Services Reliable Messaging (WS-ReliableMessaging) Version 1.2 で定義される用語です。 |
空白 |
相関ID | 相関IDをカンマ区切りで指定します。 相関IDは、Web Services Reliable Messaging (WS-ReliableMessaging) Version 1.2 で定義される用語です。 |
空白 |
エクスポートパス | メッセージをエクスポートするパスを指定します。 指定したパスに次のファイル名で出力します。 <エンドポイントURI(30文字打ち切り)>/<シーケンスID(UUID)>/<メッセージ番号>.log 指定しない場合、既定で下記の場所に出力します。 ${INSTANCE_ROOT}/logs/webservice/rm_msg/ |
空白 |
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke server.web-service.ws-rm.exportRmMessages <queueType> <endpointURI> <sequenceID> <messageNumber> <correlationID> <directoryPath>パラメータの詳細については、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス > ws-rm > exportRmMessages (メッセージのエクスポート) ] を参照してください。
WS-ReliableMessagingのキュー/メッセージを削除します。
図7.8.1.4-1
図7.8.1.4-2
項目 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
キューの種別 | キューの種別を指定します。 |
キュー |
エンドポイントURI | エンドポイントURIを指定します。 |
空白 |
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke server.web-service.ws-rm.deleteRmMessages <queueType> <endpointURI>パラメータの詳細については、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス > ws-rm > deleteRmMessages (キュー/メッセージの削除) ] を参照してください。
WS-ReliableMessagingのテーブルを作成します。
図7.8.1.5-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke server.web-service.ws-rm.createRmTables
WS-ReliableMessagingのテーブルを削除します。
図7.8.1.6-1
otxadmin> login --user admin --password adminadmin --port 6212
otxadmin> invoke server.web-service.ws-rm.deleteRmTables
インメモリデータグリッド連携部品 に関する運用操作法について説明します。なお、各属性の説明については、[リファレンス集 運用管理・設定編 > 1.19. インメモリデータグリッド連携 ]を参照してください。
L2キャッシュで使用するデータグリッドを指定する手順について説明します。
何も指定しない場合はEclipseLinkのL2キャッシュを使用します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択します。
3. 「L2キャッシュで使用するデータグリッド」に使用するデータグリッド名を指定します。
指定するデータグリッド名は、事前に「データグリッド」の設定で登録しておく必要があります。
尚、インメモリデータグリッド連携部品用のデータグリッドは、初期設定で「__default_jpa」で登録してありますので、必要に応じて、データグリッド製品等の設定を行ってください。
図7.9.1.1-1
データプリロードを実行する手順について説明します。
事前に、データプリロードの読み込み対象エンティティ、読み込みの振る舞いについて、統合運用管理ツールで設定しておく必要があります。
統合運用管理ツールから操作した場合は、ドメイン再起動時に有効となり、データプリロードを実行します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」−「データプリロード」を選択し、 右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
3. 表示されるメニューから「データプリロードの実行」を選択します。
図7.9.2.1-1
コマンドから操作した場合は、即時データプリロードを実行します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. データプリロードを実行する場合は次のコマンドを実行します。
性能情報採取を開始・停止する手順について説明します。
統合運用管理ツールから操作した場合は、ドメイン再起動時に有効となり、性能情報採取を行います。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択し、 右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
3. 表示されるメニューから「性能情報採取の開始」を選択します。
図7.9.3.1-1
3. 「性能情報」−「性能情報採取ステータス」に性能情報採取の状態が、開始した場合は「実行中」、停止した場合は「停止」と表示されます。
コマンドから操作した場合は、即時、性能情報採取を開始します。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 性能情報採取を開始する場合は次のコマンドを実行します。
3. 逆に性能情報採取を停止する場合は次のコマンドを実行します。
採取した性能情報をリセットする場合は、コマンドから操作します。性能情報採取中には実行することができません。
1. otxadmin コマンドを起動し、ドメインにログインします。
2. 採取した性能情報採取をリセットする場合は次のコマンドを実行します。
採取した性能情報から生成したJPAランキング情報は、データプリロードの読み込み対象の順番として利用することができます。
採取した性能情報からランキング情報を生成します。
ランキング情報を生成する場合は次のコマンドを実行します。
JPAランキング情報生成コマンドの詳細は、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 4. 運用管理コマンドリファレンス > 4.11. インメモリデータグリッド連携部品コマンド] 、および、 [ 製品構成と提供機能 > 3.提供機能> 3.7.12.5.JPAの性能情報プロファイルデータ ] を参照してください。
JPAランキング情報を利用する場合は統合運用管理ツールから操作します。
1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
2. ツリービューより「<ドメイン名>」−「アプリケーションサーバ」−「永続化サービス」を選択します。
3. 「データプリロード」−「ランキングデータのパス」に生成したランキング情報のファイルパスを指定します。
指定しない場合は、既定値として${ AS_INSTALL }/config/jpa/Profile/Ranking/ENTITY_ranking.dat のデータが使用されます。
この既定値のファイルパスは、WebOTXシステム全てのドメインのJPAランキング情報生成コマンドの既定値の出力先となっていますのでご注意ください。
JPAランキング情報生成コマンドの実行は、出力先を変更することを推奨します。
図7.9.5.2-1
4. ツリービューより「<エンティティ名>」−「プリロード対象エンティティID指定方法」で「ランキング順」を指定します。
図7.9.5.2-2