6. リソース

6.1. 提供リソース一覧

WebOTXで提供するリソースの一覧を以下に示します。なお個々のリソースについての詳細は [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 2. MO定義リファレンス ] を参照してください。

表6.1-1
リソース 説明 ドット区切りの名前
admin-object-resource アドミンオブジェクトリソース server.resources.admin-object-resource.<リソース名>
connector-connection-pool コネクションプール server.resources.connector-connection-pool.<リソース名>
connector-resource コネクタリソース server.resources.connector-resource.<リソース名>
custom-resource カスタムリソース server.resources.custom-resource.<リソース名>
external-jndi-resource JNDIリソース server.resources.external-jndi-resource.<リソース名>
jdbc-datasource JDBCデータソース。詳細については[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 6. リソース > 6.3. JDBCデータソース ]を参照してください。 server.resources.jdbc-datasource.<リソース名>
jms-connection-factory JMSコネクションファクトリリソース server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.<リソース名>
jms-logical-destination JMS送信先リソース server.resources.jms-resource.jms-logical-destination.<リソース名>
jms-resource JMSリソース server.resources.jms-resource
resource-adapter-config リソースアダプタ server.resources.resource-adapter-config.<リソース名>
resources リソースの親MO server.resources

6.2. 設定方法

6.2.1. 統合運用管理ツールから設定

  1. 統合運用管理ツールよりドメインと接続します。
  2. ツリービューより「リソース」を選択します。
  3. さらに追加もしくは削除したいリソースの種別を選択します。
  4. 右クリックを行い追加する場合「XXXXの登録」を、削除する場合「XXXXの削除」を実行してください。
  5. 登録の場合、表示された画面に登録するのに必要な情報を設定して「実行」ボタンをクリックしてください。削除の場合削除するリソースを選択し「実行」ボタンをクリックしてください。

Resource
図6.2.1-1

JDBCデータソース登録の詳細については[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 6. リソース > 6.3. JDBCデータソース ]を参照してください。

6.2.2. 運用管理コマンドから設定

コマンドでリソースを追加したり、削除したりすることが出来ます。なお各コマンドの詳細については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 4. 運用管理コマンドリファレンス ]を参照してください。

表6.2.2-1
コマンド 説明
add-resources 指定されたXMLファイルへリソースを登録
create-connector-resource 指定されたJNDI名でのリソースの登録
create-custom-resource カスタムリソースの登録
create-javamail-resource JavaMailリソースの登録
create-jdbc-datasource JDBCデータソースの登録。詳細については[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 6. リソース > 6.3. JDBCデータソース ]を参照してください。
create-jms-resource JMSリソースの登録
create-jndi-resource JNDIリソースの登録
delete-connector-resource 指定のコネクタリソースの削除
delete-custom-resource カスタムリソースの削除
delete-javamail-resource JavaMailリソースの削除
delete-jdbc-datasource JDBCデータソースの削除
delete-jms-resource JMSリソースの削除
delete-jndi-resource JNDIリソースの削除

6.3. JDBCデータソース

JDBCデータソースに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の詳細については[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.8. JDBCデータソース > 1.8.2. JDBCデータソース設定項目一覧 ]を参照してください。

6.3.1. JDBCデータソースの定義

JDBCデータソースの登録と削除、および項目の参照と設定の手順について説明します。

6.3.1.1. JDBCデータソースの登録

まず、[ 注意制限事項 > 6. JDBCデータソース ]に記載されている内容をご確認ください。

あらかじめ、JDBCドライバをクラスパスに追加しておきます。詳細は、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.8. JDBCデータソース > 1.8.12. クラスパス設定 ]を参照してください。


統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. 「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作] を選択します。
  2. 表示されるメニューから「JDBCデータソースの登録」を選択します。
  3. 表示されるダイアログで、「一般タブ」の「JNDIサーバへの登録名」、「JDBC URLまたはデータベース名、データソース名」を指定し、さらに、必要な属性を指定して「実行」ボタンをクリックします。
  4. 登録が正常終了すると、ツリービューの「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」配下に、指定したJDBCデータソース名でMOが表示されます。

    登録
    図6.3.1.1-1


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースを登録するためには、create-jdbc-datasourceコマンドを実行します。
    otxadmin> create-jdbc-datasource --dataSourceType <JDBCドライバベンダが提供するインタフェースの種類> <JDBCデータソース名>

    作成時に、属性や、プロパティを指定することもできます。コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「create-jdbc-datasource」を参照してください。


  2. 登録したJDBCデータソース一覧を表示するためには、list-jdbc-datasourcesコマンドを実行します。
    otxadmin> list-jdbc-datasources

    コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「list-jdbc-datasources」を参照してください。

旧互換用のコマンド(dsadm)からの操作
旧互換用のコマンド(dsadm)から登録することもできます。


次に、[ 6.3.2. JDBCコネクションプールの管理 > 6.3.2.1. 接続テスト ]によって、実際にデータベースと接続できるかどうかを確認してください。


6.3.1.2. JDBCデータソースの属性参照・設定

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. 「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択します。
  2. リストビューから変更したい属性を選択して変更します。
  3. 「更新」ボタンをクリックして変更を反映します。

運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. 属性に設定している値を参照するためには、getコマンドを実行します。

    例) 1つの項目(サーバ名)を参照する場合
    otxadmin> get server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.serverName

    例) すべての項目を参照する場合 (プロパティが設定されている場合は、プロパティも表示されます)
    otxadmin> get server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.*


  2. 属性の値を設定するためには、setコマンドを実行します。

    例) サーバ名を設定する場合
    otxadmin> set server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.serverName=<サーバ名>


表6.3.1.2-1
統合運用管理ツールでの属性名 運用管理コマンドでの属性名(attribute-name)
JNDIサーバへの登録名 jndiName
データソースの種別 dataSourceType
JDBC仕様のメジャーバージョン jdbcMajorVersion
JTA連携有無 useJTA
JDBCデータソースについての説明 description
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 dataSourceName
ユーザ名 userName
パスワード password
サーバ名 serverName
ポート番号 portNumber
カスタマイズテンプレート customizeTemplate
エージェントプロセス上でロードするかどうかを指定 use-jmx-agent
全てのEJBプロセスグループで使用するかどうか use-all-ejb-processgroups
最小プールサイズ minPoolSize
最大プールサイズ maxPoolSize
初期プールサイズ initialPoolSize
無通信時間の上限 maxIdleTime
プロパティ置換までの待機時間 propertyCycle
コネクションの一括破棄可否 resetAllConnectionsOnFailure
初期接続の接続リトライ使用有無 reconnectInitialPool
空きコネクション取得時の待ち合わせ時間 waitFreeConnTimeout
ステートメントの最大プール数 maxStatements
ログインタイムアウト loginTimeout
接続リトライ回数 connectRetryMax
接続リトライ間隔 connectRetryInterval
自動コミットのデフォルト値 defaultAutoCommit
コネクション解放までの待ち合わせ時間 shrinkDelayTime
クエリタイムアウト queryTimeout
ソケットの読み取りタイムアウト readTimeout
JDBCドライバの独自プロパティ driverVenderProperties
トランザクション遮断レベル transactionIsolationLevel
コネクションのガベージコレクト機能の動作オプション checkGarbageOption
コネクションのガベージコレクト間隔 checkGarbageInterval
データベースサーバの状態監視オプション checkServerOption
データベースサーバの状態監視間隔 checkServerInterval
データベースサーバの状態監視コマンド checkServerCommand
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか useOneConnectionPerTransaction
データベースクラスタの使用有無 useDatabaseCluster
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 useMultiUsersPerTransaction
コネクションプールのクラスタ動作オプション clusterPoolOption
クラスタ対象のJDBCデータソース名リスト clusterPoolNames
障害時の再接続処理ポリシー validAllClusterConnectionsOnFailure
クラスタプールの重み clusterPoolWeight
SQLの最大ランキング数 maxSqlRankingCount
最大SQL文字列長 maxSqlTraceLength
ステートメントのラップ有無 wrapStatement
定義ファイルの格納ディレクトリ名 iPXdaConfigDirectoryName
動作環境定義ファイル名 iPXdaConfigFileName
トランザクション定義ファイル名 iPXdaInvokeConfigFileName
オプション定義ファイル名 iPXdaOptionConfigFileName


JTA連携有無[useJTA]をtrueにしてJDBCデータソースを登録すると、TransactionサービスのJDBCリソースが自動的に作成されます。 JTA連携有無[useJTA]をfalseに変更した場合は、[ 7. WebOTXの内部サービス > 7.4. Transactionサービス > 7.4.5. リソースの運用操作 ]を参照してJDBCリソースの削除を行ってください。


6.3.1.3. JDBCデータソースのプロパティ参照・設定

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. 「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. プロパティを参照する場合は、メニューから「プロパティ一覧の取得」を選択し、表示されるダイアログで「実行」ボタンをクリックします。
  3. プロパティを設定する場合は、メニューから「プロパティの設定」を選択し、表示されるダイアログで設定値を入力して「実行」ボタンをクリックします。

運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. プロパティに設定している値を参照するためには、getコマンドを実行します。

    例) 1つの項目(ログレベル)を参照する場合
    otxadmin> get server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.property.logLevel

    例) すべての項目を参照する場合
    otxadmin> get server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.property.*


  2. 属性の値を設定するためには、setコマンドを実行します。

    例) ログレベルを設定する場合
    otxadmin> set server.resources.jdbc-datasource.<JDBCデータソース名>.property.logLevel=<ログレベル>


6.3.1.4. JDBCデータソースの削除

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「JDBCデータソースの削除」を選択し、表示されるダイアログで「<JDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で削除することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースを削除するためには、delete-jdbc-datasource コマンドを実行します。
    otxadmin> delete-jdbc-datasource <JDBCデータソース名>
    delete-jdbc-datasource コマンドの詳細については、「運用管理コマンドリファレンスマニュアル」-「運用管理コマンド(otxadmin)」-「delete-jdbc-datasource」を参照してください。


旧互換用のコマンド(dsadm)からの操作
旧互換用のコマンド(dsadm)から削除することもできます。


6.3.1.5. JDBCデータソースへの設定変更内容の反映

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「設定変更内容の反映」を選択し、表示されるダイアログで「<JDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で反映することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースへの設定変更内容を反映するためには、publish-jdbc-datasource コマンドを実行します。
    otxadmin> publish-jdbc-datasource <JDBCデータソース名>
    publish-jdbc-datasource コマンドの詳細については、「運用管理コマンドリファレンスマニュアル」-「運用管理コマンド(otxadmin)」-「publish-jdbc-datasource」を参照してください。


6.3.2. JDBCコネクションプールの管理

JDBCデータソースのテストやコネクションの接続および切断、有効化および無効化、SQLランキング情報の採取といったJDBCコネクションプールの管理操作について、説明します。

6.3.2.1. 接続テスト

登録したJDBCデータソースが使用可能かどうかをテストする場合に利用します。

既に接続テストを実施済みで有効なJDBCコネクションがプールされている場合で、データベースサーバの状態監視オプション[checkServerOption]の設定を行っていない場合は、正しくテストが行われるように、[ 6.3.2.3. JDBCコネクションの切断 ]を行ってから接続テストを行ってください。

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「テスト」を選択し、表示されるダイアログで「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]でテストすることもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. 登録したJDBCデータソースをテストするためには、ping-jdbc-datasourceコマンドを実行します。
    otxadmin> ping-jdbc-datasource <JDBCデータソース名>
    コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「ping-jdbc-datasource」を参照してください。

接続テストが異常終了する場合は、[ トラブルシューティングガイド > 2. 障害解析 > 2.5. 機能別リンク > 2.5.4. JDBCデータソース ]を参照して障害解析を行ってください。


6.3.2.2. JDBCコネクションの接続

指定した数のJDBCコネクションを接続します。

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから、「JDBCデータソースにプールするコネクションの接続」あるいは「すべてのJDBCデータソースにプールするコネクションの接続」を選択します。
  3. 表示されるダイアログで「コネクション数」および「JDBCデータソースにプールするコネクションの接続」を選択した場合は「<JDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で接続することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCコネクションを接続するためには、connect-jdbc-datasource、または、connect-all-jdbc-datasourcesコマンドを実行します。
    otxadmin> connect-jdbc-datasource --jdbcConnections <コネクション数> <JDBCデータソース名>
    otxadmin> connect-all-jdbc-datasources --jdbcConnections <コネクション数>
    コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「connect-jdbc-datasource」、「connect-all-jdbc-datasources」を参照してください。

6.3.2.3. JDBCコネクションの切断

プールされているJDBCコネクションを切断します。

使用中のJDBCコネクションは、JDBCコネクションがクローズされた時、または、トランザクションが完了した時に切断されます。

統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「JDBCデータソースにプールされたコネクションの切断」あるいは「すべてのJDBCデータソースでプールされたコネクションの切断」を選択します。
  3. 「JDBCデータソースにプールされたコネクションの切断」を選択した場合は「<JDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で切断することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCコネクションを切断するためには、reset-jdbc-datasource、または、reset-all-jdbc-datasourcesコマンドを実行します。
    otxadmin> reset-jdbc-datasource <JDBCデータソース名>
    otxadmin> reset-all-jdbc-datasources
    コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「reset-jdbc-datasource」、「reset-all-jdbc-datasources」を参照してください。

6.3.2.4. JDBCデータソースの有効化

JDBCデータソースを有効化します。

JDBCデータソースを有効化すると、JDBCデータソースからJDBCコネクションを払い出せるようになります。また、データベースサーバの定期監視は再開されます。さらに、クラスタ化されたJDBCデータソースでは、呼び出し先のリストに追加されます。


統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「JDBCデータソースを有効化」を選択し、表示されるダイアログで「<JDBCデータソース名>」および「<親のJDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で有効化することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースを有効化するためには、enable-jdbc-datasourceコマンドを実行します。
    otxadmin> enable-jdbc-datasource --jdbcParentName <親のJDBCデータソース名> <有効化するJDBCデータソース名>
    enable-jdbc-datasource コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「enable-jdbc-datasource」を参照してください。

6.3.2.5. JDBCデータソースの無効化

JDBCデータソースを無効化します。

JDBCデータソースを無効化すると、JDBCデータソースからJDBCコネクションを払い出せなくなります(java.sql.SQLExceptionが発生します)。また、データベースサーバの定期監視は中断されます。さらに、クラスタ化されたJDBCデータソースでは、呼び出し先のリストから除外されます。


統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  2. メニューから「JDBCデータソースを無効化」を選択し、表示されるダイアログで「<JDBCデータソース名>」および「<親のJDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。 「<親のJDBCデータソース名>」には、無効化するJDBCデータソースをクラスタ対象のJDBCデータソース名リスト[clusterPoolNames]に指定して いるJDBCデータソースの名前を指定します。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で無効化することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースを無効化するためには、disable-jdbc-datasourceコマンドを実行します。
    otxadmin> disable-jdbc-datasource --jdbcParentName <親のJDBCデータソース名> <無効化するJDBCデータソース名>
    disable-jdbc-datasource コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「disable-jdbc-datasource」を参照してください。

6.3.2.6. SQLランキング情報の出力

JDBCデータソースを利用して実行されたSQL命令の実行時間のランキング情報をログに出力します。

JDBCデータソースのモニタリングレベルがHIGHに変更されると、SQLのランキング情報や統計情報を採取するため、java.sql.StatementがWebOTXの実装クラスでラップされます。 その際、プール済みのJDBCコネクションが切断されたり、アプリケーションが使用中のjava.sql.StatementでSQLランキング情報を採取できないことがあります。 そうした状況を避けるためには、ステートメントのラップ有無[wrapStatement]にtrueを設定しておいてください。また、JDBC仕様のメジャーバージョン[jdbcMajorVersion]には、 JDBCドライバがサポートする正しいバージョンを指定してください。


統合運用管理ツールからの操作
あらかじめ、統合運用管理ツールよりドメインと接続しておきます。

  1. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「アプリケーションサーバ」-「モニタリングサービス」-「モジュールモニタリングレベル」を選択し、 一般タブのJDBCデータソースのモニタリングレベルを「HIGH」にして更新ボタンをクリックします。
  2. ツリービューより、「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「JDBCデータソース」を選択し、右クリックするか、あるいは、メニューバーの[操作]を選択します。
  3. メニューから「SQLランキング情報の出力」あるいは「すべてのSQLランキング情報の出力」を選択します。
  4. 表示されるダイアログで「出力するランキング数」および「SQLランキング情報の出力」を選択した場合は「<JDBCデータソース名>」を指定して「実行」ボタンをクリックします。

「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]でランキング数を出力することもできます。


運用管理コマンド(otxadmin)からの操作
あらかじめ、otxadminコマンドを起動し、ドメインにログインしておきます。

  1. JDBCデータソースのモニタリングレベルをHIGHに設定します。
    otxadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jdbc-datasource=HIGH

  2. dump-jdbc-datasource、または、dump-all-jdbc-datasourcesコマンドを実行します。
    otxadmin> dump-jdbc-datasource --rankingCount <ランキング数> <JDBCデータソース名>
    otxadmin> dump-all-jdbc-datasources --rankingCount <ランキング数>
    コマンドの詳細については、運用管理コマンドリファレンスの「dump-jdbc-datasource」、「dump-all-jdbc-datasources」を参照してください。

ランキング情報の出力先および出力イメージ
ランキング情報の出力先は、${INSTANCE_ROOT}/logs/jdbc/webotx_jdbc.logか、WebOTX AS Standard/Enterpriseの${INSTANCE_ROOT}/logs/tpsystem/<アプリケーショングループ名>/<プロセスグループ名>/<プロセスグループ名>.<プロセスID>.logです。

ランキング情報の出力イメージは以下になります。

このランキング情報より、同じSQL命令を後から実行した方が速くなっていることがわかります。
また、trace idを付き合わせることにより、スタックトレースを特定することができます。

          
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  [woJDBC] JDBC DataSource(V8.20.00.71) Dump Information for jdbc/Oracle
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  ------------------------------------------------------------------------------
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO   rank | start time              | execute time (ms) | command | trace id
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  ------------------------------------------------------------------------------
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO      1   2009/03/04 12:09:22.465                   47   select    22231852
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO      2   2009/03/04 12:11:16.924                    4   select    23370325
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  JDBC DataSource(V8.20.00.71) Stack Information
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  trace id : 22231852
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  command  : SELECT * FROM JDBC_TEST_TABLE
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  
jp.co.nec.WebOTX.WODSStack: This statement executed
        at jp.co.nec.WebOTX.WOJDBCStatement.execute(WOJDBCStatement.java:80)
        at test.jdbc.JDBCTestEJB.testSelectExecute(JDBCTestEJB.java:100)
        at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method)
                     :
                     :

2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  trace id : 23370325
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  command  : SELECT * FROM JDBC_TEST_TABLE
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO  
jp.co.nec.WebOTX.WODSStack: This statement executed
        at jp.co.nec.WebOTX.WOJDBCStatement.execute(WOJDBCStatement.java:80)
        at test.jdbc.JDBCTestEJB.testSelectExecute(JDBCTestEJB.java:100)
        at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method)
                     :
                     :

SQL命令の実行時間のランキング情報に加えて、JDBC Driverモジュールログレベルを次のレベルに設定すると、レベルに応じたJDBCドライバ関連のトレース情報がログに出力されます。ログレベルの設定方法については、[ 8. ログ > 8.2.5. JDBC > 8.2.5.1. webotx_jdbc.log ] を参照してください。

表6.3.2.6-1
ログレベル 説明
INFO、CONFIG ConnectionとDatabaseMetaDataのトレース情報とSQLExceptionのメッセージを出力します。
DEBUG INFOレベルでの出力内容に加えて、Statement、PreparedStatement、CallableStatement、ResultSetのトレース情報を出力します。
DETAIL DEBUGレベルでの出力内容に加えて、SQLExceptionのスタック情報を出力します。
TRACE DETAILレベルでの出力内容に加えて、maxSqlTraceLengthのチェックを行わずに全ての文字列データを出力します。
OFF、WARN、ERROR JDBCドライバのトレース情報を出力しません。


6.3.3. WebOTXにおけるMySQLの設定方法

WebOTX でMySQL を利用するための方法について説明します。

6.3.3.1. JDBCドライバの準備

MySQL Connector/J の入手
MySQL のJDBC ドライバであるMySQL Connector/J を入手します。MySQL AB 社のウェブサイト(http://www.mysql.com) から、最新のMySQL Connector/J JDBC ドライバをダウンロードしてください。

ダウンロードが完了したら圧縮ファイルを展開してください。mysql-connector-java-5.x.x-beta-bin.jarがJDBC ドライバのJar ファイルです。
クラスパスの設定
次のディレクトリにJDBC ドライバのファイルを格納することにより、自動的にJDBC ドライバへのクラスパスが追加されます。設定を反映させるためにはドメインの再起動が必要です。

<INSTANCE_ROOT>/lib/ext

6.3.3.2. JDBCデータソースの設定

次の設定に従って、JDBCデータソースを登録してください。 登録する方法は、[ 6.3.1. JDBCデータソースの定義 > 6.3.1.1. JDBCデータソースの登録 ] を参照してください。また、その他の設定内容については、[ 1.8. JDBCデータソース > 1.8.2. JDBCデータソース設定項目一覧 ] を参照してください。

表6.3.3.2-1
属性名 属性値
JNDIサーバへの登録名 登録するJDBC データソースの名前を設定します
設定例:jdbc/MySQL
データソースの種別 JDBC API
JDBC仕様のメジャーバージョン 3
JTA連携有無 必要に応じてチェックします
JDBCデータソースについての説明 任意の文字列を設定します
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 jdbc:mysql://ホスト名:ポート番号/データベース名
設定例:jdbc:mysql://localhost:3306/dbname
ユーザ名 データベースとの接続時に使用するユーザ名を指定します
パスワード データベースとの接続時に使用するパスワードを指定します

表6.3.3.2-2
プロパティ名 プロパティ値
jdbcDriverName     com.mysql.jdbc.Driver    

次に、[ 6.3.2. JDBCコネクションプールの管理 > 6.3.2.1. 接続テスト ]によって、実際にMySQL データベースと接続できるかどうかを確認してください。