名称
     create-virtual-server - 名前付き仮想サーバーを作成します

形式
     create-virtual-server [ --user admin_user	]   [  --password
     admin_password ]  [ --host	host_name ]  [ --port port_number
     ]	[ --protocol=rmi|jmxmp ]  [ --passwordfile filename ]	[
     --encrypted=true|false  ]	 [  --terse=true|false	]   [  --
     echo=true|false  ]	  [  --interactive=true|false  ]   [   --
     secure=true|false	]  [ --legacy=true|false ]  [ --help ]	-
     -hosts hosts   [  --httplisteners	http-listeners	]   [  --
     networklisteners  network-listeners  ]  [ --defaultwebmodule
     default-web-module	]   [  --state={on|off}	 ]   [	--logfile
     log-file  ]  [ --property (name=value)[:name=value]* ]  [ --
     target target ]  virtual-server-id

説明
     create-virtual-serverサブコマンドは、名前付き仮想サーバー を
     作成します。仮想化を行うことで、複数のホスト・アドレス上でリ
     スニングしている単一のHTTPサーバー・プロセスによって、複数の
     URLドメインを処理できるようになります。アプリケーションを2つ
     の仮想サーバーで使用できる場合は、同じ物理リソース・プールを
     共有します。このサブコマンドは、リモート・モードでのみサポー
     トされています。

オプション
     -u	--user
	   ドメインの運用管理エージェントの管理ユーザ名。

	   既にotxadmin loginコマンドでログインしている場 合 は、
	   --userオプションの指定は不要です。

     -w	--password
	   ドメインの運用管理エージェントの管理ユーザのパ ス ワー
	   ド。

     -H	--host
	   ドメインの運用管理エージェントが起動しているマシン名。

     -p	--port
	   ドメインの運用管理エージェントのポート番号。既定 値 は
	   6212です。

     --protocol
	   ドメインの運用管理エージェントとの接続プロトコルを選択
	   します。指定できるプロトコルは、rmi、jmxmpです。既定値
	   はrmiです。

     -W	--passwordfile
	   ドメインの運用管理エージェントのパスワードを含むファイ
	   ル。

     --encrypted
	   ドメインの運用管理エージェントのパスワードに暗号化され
	   た パスワードを利用する場合に指定します。既定値はfalse
	   です。暗号化されたパスワードの生成にはencryptコマン ド
	   を 使 用してください。このオプションはpasswordfileオプ
	   ションが指定されている場合のみ有効です。

     -t	--terse
	   trueを指定すると、出力データがスクリプトによる処理のた
	   めの簡潔なデータとなります。既定値はfalseです。

     -e	--echo
	   trueを指定すると、標準出力でコマンドライン文が表示され
	   ます。既定値はfalseです。

     -I	--interactive
	   true(既定値)を指定すると、パスワードオプション入力用の
	   プロンプトを表示します。

     -s	--secure
	   trueを指定すると、ドメインの運用管理エージェントとの通
	   信にSSL/TLSを利用します。既定値はfalseです。

     --legacy
	   trueを指定すると、コマンドの接続先のサーバがV8か、V9か
	   確認します。確認後V8であれば旧互換動作を行い、V9であれ
	   ばV9の動作を行います。falseの場合は接続先のサーバを 確
	   認せずにV9の動作を行います。既定値はfalseです。

     --help
	   コマンドのヘルプを表示します。

     --hosts
	   現在の仮想サーバーを選択するためにホスト・リクエ ス ト
	   ・ヘッ ダー で 許可されている値のカンマ(,)区切りのリス
	   ト。同じ接続グループに対して構成された各仮想	サー バー
	   は、そのグループについて一意のホストを持つ必要がありま
	   す。

     --httplisteners
	   HTTPリスナーIDのカンマ(,)区切りのリスト。デフォルト の
	   仮想サーバー以外の仮想サーバーでのみ必須です。HTTPリス
	   ナーはネットワーク・リスナーに変換されます。この オ プ
	   ションは下位互換性のために保持されていますが、使用は推
	   奨されません。かわりに、--networklistenersを使用してく
	   ださい。--networklistenersを使用した場合、このオプショ
	   ンは無視されます。

     --networklisteners
	   ネットワーク・リスナーIDのカンマ(,)区切りのリスト。 デ
	   フォ	ル トの仮想サーバー以外の仮想サーバーでのみ必須で
	   す。

     --defaultwebmodule
	   デフォルトでこの仮想サーバーに関連付けられたスタンドア
	   ロンWebモジュール。

     --state
	   仮想サーバーがアクティブ(on)か非アクティブ(off、無効	)
	   か を 指定します。デフォルトはonです。非アクティブの場
	   合、仮想サーバーはリクエストを処理しません。

     --logfile
	   この仮想サーバーのログ・エントリが書き込まれるファイル
	   の名前。デフォルトではサーバー・ログです。アクセス・ロ
	   グが保存されるファイルおよびディレクトリは、サーバーの
	   実行に使用されるユーザー・アカウントにより書込み可能で
	   ある必要があります。

     --property
	   仮想サーバーを構成するための属性名と値のペア(オプ ショ
	   ン)。次のプロパティが使用可能です:

	   sso-max-inactive-seconds: クライアントが活動を停止後、
	   何秒後にユーザーのシングル・サインオンの記録を削除可能
	   にするかを指定します。シングル・サインオンは同一 仮 想
	   サーバー上の複数のアプリケーションに適用されるので、こ
	   れらのアプリケーションのいずれかにアクセスすることでシ
	   ン グ ル・サインオンの記録は有効なまま確保されます。デ
	   フォルト値は300秒(5分)です。値を大きくするとユーザーの
	   シングル・サインオンの永続性は長くなりますが、サーバー
	   上のメモリー消費量も増加します。

	   sso-reap-interval-seconds: 有効期限が切れたシ ン グ ル
	   ・サ	イ ンオンの記録の削除を行う間隔を秒単位で指定しま
	   す。デフォルト値は60です。

	   setCacheControl: Cache-Controlレスポンス・ディレクティ
	   ブのカンマ区切りリストを指定します。有効なディレクティ
	   ブ	     の	       リ	 ス	   ト	     は、
	   http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt(http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt)
	   にあるドキュメントの第14.9項を参照してください。

	   allowLinking: このプロパティの値がtrueの場合、この仮想
	   サー	バー 上	にデプロイされているすべてのWebアプリケー
	   ションに対し、シンボリック・リンクのリソースが提供され
	   ま す。個々のWebアプリケーションでこの設定をオーバーラ
	   イドするには、nec-web.xmlファイルのnec-web-app要素のプ
	   ロパティallowLinkingを使用します。

	       <nec-web-app>
		 <property name="allowLinking"
					 value="[true|false]"/>
	       </nec-web-app>

	   デフォルト値はtrueです。

	   accessLogWriteInterval: ログがディスクに書き込まれるま
	   での秒数を示します。アクセス・ログは、バッファがフルに
	   なるか、指定した時間が経過すると書き込まれます。値が0(
	   ゼ ロ)の場合、バッファがフルでなくても常に書き込まれま
	   す。つまり、サーバー・アクセスがあるたびに、ログ・メッ
	   セージはファイルに直接格納されます。

	   accessLogBufferSize:	アクセス・ログの呼出しが格納さ れ
	   るバッファのサイズをバイト単位で指定します。

	   allowRemoteAddress: リモート・クライアントのIPアドレス
	   を比較する、正規表現パターンのカンマ区切りリストです。
	   このプロパティが指定されている場合、リクエストを受け入
	   れるためにはリモート・アドレスが一致している必要があり
	   ます。このプロパティが指定されていない場合、リ モー ト
	   ・ア	ドレスがdenyRemoteAddressパターンと一致していない
	   限り、すべてのリクエストが受け入れられます。このプロパ
	   ティのデフォルト値はnullです。

	   denyRemoteAddress: リモート・クライアントのIPアドレ ス
	   を比較する、正規表現パターンのカンマ区切りリストです。
	   このプロパティが指定されている場合、リクエストを受け入
	   れるためにはリモート・アドレスが一致していない必要があ
	   ります。このプロパティが指定されていない場合、リクエス
	   トの受入れはallowRemoteAddressプロパティのみで制御され
	   ます。このプロパティのデフォルト値はnullです。

	   allowRemoteHost: リモート・クライアント の ホ ス ト 名
	   (java.net.Socket.getInetAddress().getHostName() で返さ
	   れる)を比較する、正規表現パターンのカンマ区切りリス ト
	   です。このプロパティが指定されている場合、リクエストを
	   受け入れるためにはリモート・ホスト名が一致している必要
	   が あ ります。このプロパティが指定されていない場合、リ
	   モート・ホスト名がdenyRemoteHostパターンと一致していな
	   い限り、すべてのリクエストが受け入れられます。このプロ
	   パティのデフォルト値はnullです。

	   denyRemoteHost: リモート・クライアン	ト の ホ ス ト 名
	   (java.net.Socket.getInetAddress().getHostName() で返さ
	   れる)を比較する、正規表現パターンのカンマ区切りリス ト
	   です。このプロパティが指定されている場合、リクエストを
	   受け入れるためにはリモート・ホスト名が一致していない必
	   要があります。このプロパティが指定されていない場合、リ
	   クエストの受入れはallowRemoteHostプロパティのみで制 御
	   されます。このプロパティのデフォルト値はnullです。

	   authRealm: auth-realmのname属性を指定します。これ は、
	   こ の 仮想サーバーにデプロイされているスタンドアロンの
	   Webアプリケーションについて、サーバー・インスタンス の
	   デフォルト・レルムをオーバーライドします。スタンドアロ

	   ンのWebアプリケーションのweb.xmlファイルに定義されてい
	   る レ ルムは、仮想サーバーのレルムをオーバーライドしま
	   す。

	   securePagesWithPragma: このプロパティをfalseに設定する
	   と、	こ の 仮想サーバー上のすべてのWebアプリケーション
	   で、SSLを使用したファイルのダウ ン ロー ド が Internet
	   Explorerで機能します。

	   alternatedocroot_n: 代替ドキュメント・ルート	(docroot)
	   を 指定します。ここで、nは正の整数で複数の指定が可能に
	   なります。代替docrootにより、Webアプリケーションは特定
	   の リソースに対するそれぞれのdocroot以外からのリクエス
	   トに対応できます。これは、それらのリクエストがWebア プ
	   リケーションの代替docrootのURIパターンの1つ(または複数
	   )に一致するかに基づきます。

	   リクエストが代替docrootのURIパターンと一致する場合、リ
	   ク エストのURI(Webアプリケーションのコンテキスト・ルー
	   トをマイナスしたもの)を代替docrootの物理的な位置( ディ
	   レ ク ト リ ) に付加することによって、リクエストを代替
	   docrootにマップします。リクエストが複数のURIパターンに
	   一 致 す る場合、代替docrootは次の優先順位で判断されま
	   す。

	   ・完全一致

	   ・最長パス一致

	   ・拡張一致

	   たとえば、次のプロパティは3つの代替docrootを指定 し ま
	   す。最初の代替docrootのURIパターンは完全一致を使用し、
	   2番目と3番目の代替docrootのURIパターンは拡張および最長
	   パス接頭辞一致をそれぞれ使用しています。

	       <property name="alternatedocroot_1"
		     value="from=/my.jpg dir=/srv/images/jpg"/>
	       <property name="alternatedocroot_2"
		     value="from=*.jpg dir=/srv/images/jpg"/>
	       <property name="alternatedocroot_3"
		     value="from=/jpg/*	dir=/src/images"/>

	   各代替docrootのvalueには2つのコンポーネントが あ り ま
	   す。最初のコンポーネントのfromは代替docrootのURIパター
	   ンを指定し、2番目のコンポーネントのdirは代替docroot の
	   物 理的な位置(ディレクトリ)を指定します。dirコンポーネ
	   ントにはスペースが許容されています。

	   このプロパティは、特定のWebアプリケーションに対して 設
	   定できます。

	   send-error_n: 仮想サーバー上にデプロイされているすべて
	   の Webアプリケーションで継承する、仮想サーバーのカスタ
	   ム・エラー・ページのマッピングを指定します。Webアプ リ
	   ケー	ションは、web.xmlデプロイメント記述子のこれらカス
	   タム・エラー・ページのマッピングをオーバーライドできま
	   す。	各send-error_nプロパティの値には3つのコンポーネン
	   トがあり、任意の順番で指定できます。

	   最初のコンポーネントのcodeは、レスポンスでカスタム・エ
	   ラー	・ペー ジ を返す必要がある3桁のHTTPレスポンス・ス
	   テータス・コードを指定します。

	   2番目のコンポーネントのpathは、カスタム・エラー ・ペー
	   ジの絶対、または相対ファイル・システム・パスを指定しま
	   す。相対ファイル・システム・パスは、	domain-dir/config
	   ディレクトリに相対的なものとして解釈されます。

	   3番目のコンポーネントのreasonはオプションで、返され る
	   理 由文字列のテキスト(UnauthorizedまたはForbidden)を指
	   定します。

	   例:
		 <property name="send-error_1" value="code=401
		       path=/myhost/401.html reason=MY-401-REASON"/>

	   この例のプロパティ定義では、/myhost/401.htmlの内 容 が
	   401 レスポンスで返されるとともに、HTTP/1.1 401 MY-401-
	   REASON が返されます。

	   redirect_n: 古いURLに対するリクエストを新しいURLに対す
	   るリクエストとして処理するように指定します。これらのプ
	   ロパティは、仮想サーバー上にデプロイされているすべての
	   Web アプリケーションで継承されます。各redirect_nプロパ
	   ティの値には2つのコンポーネントがあり、任意の順番で 指
	   定できます。

	   最初のコンポーネントのfromは、照合するリクエストされた
	   URIの接頭辞を指定します。

	   2番目のコンポーネントのurl-prefixはクライアントに返 す
	   新しいURL接頭辞を指定します。from接頭辞は、このURL接頭
	   辞で単純に置き換えられます。

	   例:
		 <property name="redirect_1"
		       value="from=/dummy url-prefix=http://etude"/>

	   valve_n: カスタム値の完全修飾クラス名を指定します。nは
	   正の整数で、複数の指定が可能です。

	   listener_n: カスタムCatalinaリスナーの完全修飾クラス名
	   を 指定します。nは正の整数で、複数の指定が可能です。リ
	   ス	    ナー       ・ク	  ラ	   ス	     は、
	   org.apache.catalina.ContainerListener    ま	  た   は
	   org.apache.catalina.LifecycleListenerインタフェース を
	   実装する必要があります。

	   docroot: サーバーのルート・ドキュメント・ディレクト リ
	   へ の絶対パス。非推奨。virtual-server属性のdocrootに置
	   き換えられました。

	   accesslog: サーバー・アクセス・ログへの絶対パス。非 推
	   奨。	virtual-server 属性のaccess-logに置き換えられまし
	   た。

	   accessLoggingEnabled: trueの場合、この仮想サーバーに対
	   す る ア ク セ ス ・ロギングが有効になります。非推奨。
	   virtual-server属性のaccess-logging-enabledに置き換えら
	   れました。

	   sso-enabled:	trueの場合、この仮想サーバー上の同じレ ル
	   ム で構成されたWebアプリケーションに対してシングル・サ
	   インオンが有効になります。非推奨。virtual-server属性の
	   sso-enabledに置き換えられました。

	   ssoCookieSecure: この仮想サーバーにデプロイされたWebア
	   プ リケーションに関連付けられた、JSESSIONIDSSOクッキー
	   のSecure属性を設定します。非推奨。virtual-server属性の
	   sso-cookie-secureに置き換えられました。

	   errorReportValve: この仮想サーバー上で、アプリケーショ
	   ンのデフォルトのエラー・ページを生成するカスタム値の完
	   全修飾クラス名を指定します。この仮想サーバーのデフォル
	   トのエラー・ページ・メカニズムを無効にするには、空の文
	   字列を指定します。

     --target
	   指定したターゲットにのみ仮想サーバーを作成します。有効
	   な値は次のとおりです:

	   server: デフォルトのサーバー・インスタンスに仮 想 サー
	   バーを作成します。この値がデフォルト値です。

	   configuration-name: 指定した構成の仮想サーバーを作成し
	   ます。

オペランド
     virtual-server-id
	   作成される仮想サーバーの一意のIDを識別します。このIDの
	   最初の文字に数字は使用できません。

使用例
     例1: create-virtual-serverの使用法

     otxadmin> create-virtual-server --hosts pigeon,localhost --property authRealm=ldap	sampleServer
     Command create-virtual-server executed successfully

     sampleServerという名前の仮想サーバーを作成します。

終了ステータス
     0	   コマンド実行成功

     1	   コマンド実行失敗

関連事項
 delete-virtual-server(1) list-virtual-servers(1) create-http-listener(1) create-network-listener(1) get(1) list(1) set(1)