すでにWebOTX Application Serverをインストール済みの環境にWebOTX Webサーバの追加を行うには、Windows版の場合、WebOTXの再インストールが必要になります。
UNIX版の場合、WebOTX Webサーバのパッケージを個別にインストールした後に、otxadmin create-domainコマンドを実行して、ドメインの再作成を行ってください。
個別インストールは、[ セットアップガイド > 2. インストール > 2.2. インストール > 2.2.2. HP-UX、Linux > 2.2.2.8. コマンドによる追加インストール ]を参照してください。
ドメインの再作成方法については、[ ドメイン構築・基本設定ガイド > 3. ドメイン > 3.2. ドメインの作成・削除 ] を参照してください。
統合運用管理ツール/コマンドで設定可能な定義情報と定義情報ファイル(httpd.conf/ssl.conf)を直接編集する必要がある定義情報については、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.3. HTTPサーバ > 1.3.2. WebOTX Webサーバ設定方法] を参照してください。
| バージョン | サービス名 |
|---|---|
|
2.4 |
WebOTX WebServer24 domain名 |
|
2.2 |
WebOTX WebServer22 domain名 |
WebOTX Webサーバのインストールを行うと次のサービスが自動的に登録されます。このサービスは、WebOTXのドメインの起動/停止と連動しているため、個別にサービスの起動属性等を変更する必要はありません。
なお、WebOTXのアンインストール時に上記サービスが削除されない場合があります。
この場合には、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドにより、サービスを削除してください。
WebOTX Webサーバ 2.4利用時
>sc.exe delete "WebOTX WebServer24 domain名"
WebOTX Webサーバ 2.2利用時
>sc.exe delete "WebOTX WebServer22 domain名"
error.logに対して、rotatelogs.exeによるローテーションを設定している場合、WebOTX Webサーバ起動時に生成されたerror.logファイルをWebOTX Webサーバ動作中に削除しないでください。このファイルを削除する場合は、WebOTX Webサーバを停止後に実行してください。
なお、WebOTX Webサーバ動作中にローテーションにより退避されたerror.logファイルであれば、WebOTX Webサーバ動作中の削除は可能です。
Windows版のWebOTX Webサーバでは、クライアントからの接続要求の受け付けに、accept() よりもよい性能を発揮する AcceptEx() 関数を使用していますが、環境 (ウィルススキャナ、VPNパッケージ、ネットワークドライバ、クライアントのブラウザ等) によっては、AcceptEx() 関数の適切な動作が妨げられ、Webサーバから応答ができなくなる場合があります。
エラーログに、次のような "AcceptEx failed" を含むメッセージが記録されていた場合は、定義情報ファイル (httpd.conf) に設定を追加して、AcceptEx() 関数を使用しないようにしてください。
(エラーログ出力例)
[Xxx Xxx xx xx:xx:xx xxxx] [error] (730038)An operation was attempted on something that is not a socket.: winnt_accept: AcceptEx failed. Attempting to recover.
WebOTX Webサーバ 2.4 利用時の設定内容
AcceptFilter http none AcceptFilter https none
WebOTX Webサーバ 2.2 利用時の設定内容
<IfModule mpm_winnt.c> ・・・ ・・・ Win32DisableAcceptEx </IfModule>
WebOTX Webサーバ 2.2 の場合、本設定を行うと、Webサーバ起動時、イベントログ (アプリケーションログ) に、次のメッセージがエラーとして記録される場合があります。
Disabled use of AcceptEx() WinSock2 API
これは、接続要求の受け付け方法に AcceptEx() を使用しない、つまり、Win32DisableAcceptEx の設定が有効になっているという意味であり、異常を示すものではありません。
UNIX版の場合、インストール時に「WebOTX 運用ユーザ」を利用する設定を行った場合、利用できるポート番号がOSによって制限されるため、1024以下のポート番号を利用することはできません。
WebOTX運用ユーザ利用時でも1024以下のポート番号を利用したい場合には、rootユーザで次のコマンドを実行し、ファイルの実行権限を変更する必要があります。
WebOTX Webサーバ 2.4利用時
>chmod +s /opt/WebOTX/WebServer24/bin/httpd
WebOTX Webサーバ 2.2利用時
>chmod +s /opt/WebOTX/WebServer22/bin/httpd
WebOTX Webサーバの起動時にwebotx_agent.logに「セグメンテーション違反です $HTTPD -f $CONFFILE -d $SERVERROOT -k $ARGV」のメッセージが出力された場合、次のOS側設定を確認してください。
1.localhostが名前解決できるようにしてください。
2./etc/hostsファイルに次の設定が無い場合は追加してください。
127.0.0.1 localhost