2. WebOTX Webサーバ

2.1. 各OS共通の注意事項

2.1.1. WebOTX Webサーバの追加インストール

すでにWebOTX Application Serverをインストール済みの環境にWebOTX Webサーバの追加を行うには、Windows版の場合、WebOTXの再インストールが必要になります。

UNIX版の場合、WebOTX Webサーバのパッケージを個別にインストールした後に、otxadmin create-domainコマンドを実行して、ドメインの再作成を行ってください。

2.1.2. 統合運用管理ツール/コマンドで設定可能な定義情報

統合運用管理ツール/コマンドで設定可能な定義情報と定義情報ファイル(httpd.conf/ssl.conf)を直接編集する必要がある定義情報については、[ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.3. HTTPサーバ > 1.3.2. WebOTX Webサーバ設定方法] を参照してください。

2.2. Windows 版の注意事項

2.2.1. サービス名

表2.2.1-1
バージョン サービス名

2.4

WebOTX WebServer24 domain名

WebOTX Webサーバのインストールを行うと次のサービスが自動的に登録されます。このサービスは、WebOTXのドメインの起動/停止と連動しているため、個別にサービスの起動属性等を変更する必要はありません。
なお、WebOTXのアンインストール時に上記サービスが削除されない場合があります。
この場合には、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドにより、サービスを削除してください。

 >sc.exe delete "WebOTX WebServer24 domain名"

2.2.2. error.logの手動移動

error.logに対して、rotatelogs.exeによるローテーションを設定している場合、WebOTX Webサーバ起動時に生成されたerror.logファイルをWebOTX Webサーバ動作中に削除しないでください。このファイルを削除する場合は、WebOTX Webサーバを停止後に実行してください。
なお、WebOTX Webサーバ動作中にローテーションにより退避されたerror.logファイルであれば、WebOTX Webサーバ動作中の削除は可能です。

2.2.3. WebOTX Webサーバが応答しなくなる事象

Windows版のWebOTX Webサーバではaccept()APIよりもよい性能を発揮するAcceptEx()関数を使用していますが、使用されている環境(ウィルススキャナ、VPNパッケージ、ネットワークドライバ、クライアントのブラウザ等)によりAcceptEx()関数の適切な動作が妨げられる場合があります。
エラーログに、次のような"AcceptEx failed"を含むエラーメッセージが出力される場合は、定義情報ファイル (httpd.conf) に設定を追加してAcceptEx()関数を使用しないようにする必要があります。

(エラーログ出力例)
[Xxx Xxx xx xx:xx:xx xxxx] [error] (730038)An operation was attempted on something that is not a socket.: winnt_accept: AcceptEx failed. Attempting to recover.

定義情報ファイル (httpd.conf) に次の定義を追加して、WebOTX Webサーバを再起動してください。
   AcceptFilter http none
   AcceptFilter https none