4.4.1.1. 共通オペレーション


名前

CORBA::ORB_init - ORBを初期化する

形式

機能説明

CORBA::ORB_initはクライアントおよびサーバの起動時に、ORBの初期化を行います。また、戻り値として、ORBインタフェースにアクセスするためのCORBA::ORB疑似オブジェクトを獲得します。以後、このオブジェクトを使って、ORBインタフェースを呼び出すことができます。

argc, argvにはプログラム起動時にmain関数に渡されたargcおよびargvをそのまま渡します。orb_identifierには"ObjectSpinner"を指定します。

戻り値

CORBA::ORB擬似オブジェクトが返ります。

エラー

CORBAシステム例外がthrowされます。


名前

CORBA::is_nil - nilオブジェクトの判定

形式

機能説明

CORBA::is_nilはobjで指定されたオブジェクトがnilオブジェクトかどうかを判定します。

戻り値

CORBA::Booleanが返ります。

1 : objがnilオブジェクトのとき

0 : objがnilオブジェクト以外のとき

エラー

例外情報がthrowされます。


名前

CORBA::release - 領域の解放

形式

機能説明

CORBA::releaseは関数内で動的に作成されたオブジェクトobjを解放します。

対象となるオブジェクトの型を次に示します。

_ptr型のout引数

_ptr型の返り値

戻り値

ありません。

エラー

例外情報がthrowされます。


名前

CORBA::add_ref - リファレンスカウントを増やす

形式

機能説明

バリュー型かnullどうかを意識せずにリファレンスカウント操作を行えます。

バリュー型valのリファレンスカウント値を1つ増します。

バリュー型がnullの場合は、何もしません。

戻り値

ありません。

エラー

例外情報がthrowされます。


名前

CORBA::remove_ref - リファレンスカウント値を減らす

形式

機能説明

バリュー型かnullどうかを意識せずにリファレンスカウント操作を行えます。

バリュー型valのリファレンスカウント値を1つ減らし、 減らした結果、リファレンスカウント値が0になれば、valをdeleteします。

バリュー型がnullの場合は、何もしません。

戻り値

ありません。

エラー

例外情報がthrowされます。