4.4.7.4. 多重化するためのインタフェース |
本書では、HP-UXでMC/ServiceGuard(以下MC/SG)を利用する場合に特化したインタフェースについて説明します。これらはCORBA::ORBクラスのメソッドとして実装されています。
なお、実行時には設定を行う必要があります。
4.4.7.4.1. CORBA::ORBクラス |
__duplication_aware | 多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を取得する |
__duplication_aware(CORBA::Boolean) | 多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を設定する |
CORBA::ORB::__duplication_aware
- 多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を取得する
#include <orb.h> CORBA::Boolean CORBA::ORB::__duplication_aware( CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
MC/SGによって多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を取得します。
オブジェクトの動作状態が返ります。
1のときは論理ホスト上のオブジェクトとして動作しています。
0のときは物理ホスト上のオブジェクトとして動作しています。
CORBAシステム例外がthrowされます。
CORBA::ORB::__duplication_aware(CORBA::Boolean)
CORBA::ORB::__duplication_aware(CORBA::Boolean)
- 多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を設定する
#include <orb.h> void CORBA::ORB::__duplication_aware( CORBA::Boolean aware, CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
MC/SGによって多重化されたホスト上のオブジェクトの動作を設定します。
awareに1を設定した場合は、多重化された論理ホスト上のオブジェクトとして動作します。この設定を行った場合は、"LogicalHostName, LogicalIPAddress"の設定も行ってください。
詳細は、 [ リファレンス集 運用管理・設定編 > 1. コンフィグレーション(設定一覧) > 1.10. Object Broker > 1.10.1. Object Broker設定項目・設定方法 ] を参照して下さい。
awareに0を指定した場合、または、この関数を呼ばなかった場合は従来どおりの物理ホスト上のオブジェクトとして動作します。
ORBの初期化直後に行う必要があり、以後は変更してはいけません。
// sample CORBA::ORB_var orb = CORBA::ORB_init(argc, argv, "", env); orb->__duplication_aware(1, env);
ありません。
CORBAシステム例外がthrowされます。