動的起動インタフェース
(DII: Dynamic Invocation Interface)


 
4.4.1.8. CORBA::Requestクラス


名前

CORBA::Request::target - ターゲットオブジェクトリファレンスを得る

形式

機能説明

リクエストのターゲットオブジェクトのオブジェクトリファレンスを返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

ターゲットのオブジェクトリファレンスを返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

注意

戻り値を変更したり、削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::operation - オペレーション名を得る

形式

機能説明

リクエストのオペレーション名を返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

オペレーション名文字列を返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

注意

戻り値を変更したり、削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::arguments - 引数リストを得る

形式

機能説明

リクエストの引数リストを返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

引数リストをCORBA::NVList_ptr型で返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

引き数リストを表すインタフェース

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::result - リクエストの戻り値を得る

形式

機能説明

リクエストの戻り値を返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

リクエストの戻り値をCORBA::NamedValue_ptr型で返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

引き数リストを表すインタフェース

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::exceptions - 例外リストを得る

形式

機能説明

リクエストの例外リストを返します。 CORBA::ExceptionListは例外リストを操作するクラスです。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

例外リストをCORBA::ExceptionList_ptr型で返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::contexts - コンテキストリストを得る

形式

機能説明

リクエストのコンテキストリストを返します。CORBA::ContextListはコンテキストの操作を行うクラスです。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

コンテキストリストをCORBA::ContextList_ptr型で返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::env - Environmentを得る

形式

機能説明

リクエストのEnvironmentを返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

リクエストのEnvironmentをCORBA::Environment_ptr型で返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::ctx(CORBA::Context_ptr)

- コンテキストオブジェクトを設定する

形式

機能説明

リクエストにコンテキストctxを設定します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

ありません。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::ctx


名前

CORBA::Request::ctx - コンテキストオブジェクトを得る

形式

機能説明

リクエストに設定されたコンテキストを返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

コンテキストオブジェクトが返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::ctx(CORBA::Context_ptr)

注意

戻り値を削除してはいけません。


名前

CORBA::Request::invoke - オペレーションを実行する

形式

機能説明

リクエストを送信して、応答を待ちます。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

CORBA::Status型でオペレーションの成否が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::__is_deferred


名前

CORBA::Request::send_oneway - 応答を要求しないリクエストを送信する

形式

機能説明

応答を要求しないリクエストを送信します。このリクエストを受信したサーバは返事を返しません。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

CORBA::Status型でオペレーションの成否が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::__is_oneway,

CORBA::Request::__is_deferred

注意

onewayオペレーションではサーバに要求を送信しおわった後に発生したエラーを知ることはできません。


名前

CORBA::Request::send_deferred - 応答を要求するリクエストを送信する

形式

機能説明

応答を要求するリクエストを送信します。オペレーションの結果はget_responseにより受信することができます。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

CORBA::Status型でオペレーションの成否が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::get_response,

CORBA::Request::poll_response,

CORBA::Request::__is_oneway,

CORBA::Request::__is_deferred


名前

CORBA::Request::get_response - 応答を受信する

形式

機能説明

send_deferredにより送信したオペレーションの結果を受信します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

CORBA::Status型でオペレーションの成否が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::send_deferred


名前

CORBA::Request::poll_response - 応答の到着を確認する

形式

機能説明

send_deferredにより送信したオペレーションの結果が受信できる状態であるかどうかを確認します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

受信待ちをせずに応答が受信できる状態のとき1が返ります。

受信待ちが発生する場合は0が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

関連項目

CORBA::Request::send_deferred

注意

自動起動サーバの場合などLocationForwardメッセージを受信した場合であっても1が返ります。この場合get_responseを呼び出すと転送先のサーバプロセスが応答を返すまで返ってきません。


名前

CORBA::Request::_duplicate - リクエストの論理的コピーを作る

形式

機能説明

引数reqの論理的コピーを作ります。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

引数reqの論理的コピーが返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::_nil - nilリクエストを返す

形式

機能説明

nilリクエストを返します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

nilリクエストが返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::add_in_arg - IN引数を追加する

形式

機能説明

リクエストにIN引数を追加します。実際の引数は戻り値のCORBA::Any&型を使って設定します。引数設定関数は引数の順番どおりに呼び出さなければなりません。Object Brokerではname付きの形式でも、無しの形式でも結果は同じです。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

引数値設定用のCORBA::Any&が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::add_inout_arg - INOUT引数を追加する

形式

機能説明

リクエストにINOUT引数を追加します。実際の引数は戻り値のCORBA::Any&型を使って設定します。引数設定関数は引数の順番どおりに呼び出さなければなりません。Object Brokerではname付きの形式でも、無しの形式でも結果は同じです。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

引数値設定用のCORBA::Any&が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::add_out_arg - OUT引数を追加する

形式

機能説明

リクエストにOUT引数を追加します。実際の引数は戻り値のCORBA::Any&型を使って設定します。引数設定関数は引数の順番どおりに呼び出さなければなりません。Object Brokerではname付きの形式でも、無しの形式でも結果は同じです。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

引数型情報設定および引数値取り出し用のCORBA::Any&が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::set_return_type - 戻り値の型情報を設定する

形式

機能説明

リクエストに戻り値の型情報を設定します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

ありません。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::return_value - 戻り値を得る

形式

機能説明

応答受信後のリクエストから戻り値を取り出します。

envは、関数を呼び出した後、例外の有無を調べるために指定します(オプション)。

戻り値

戻り値取り出し用のCORBA::Any&が返ります。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。


名前

CORBA::Request::__is_oneway - send_onewayで送られたかどうかを知る

形式

機能説明

フックの中で、リクエストがsend_onewayで送られたかどうかを知ります。

戻り値

send_onewayで送られたとき0以外の値が返ります。

invokeあるいはsend_deferredで送られたときは0が返ります。

エラー

起こりません。

関連項目

CORBA::Request::send_oneway,

CORBA::Request::send_deferred,

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 ] > フック

注意

この関数はフックの中でのみ正しい値を返します。


名前

CORBA::Request::__is_deferred - send_deferredまたはinvokeで送られたかどうかを知る

形式

機能説明

フックの中でリクエストがsend_deferredまたはinvokeで送られたかどうかを知ります。

戻り値

send_deferredまたはinvokeで送られたとき0以外の値が返ります。

send_onewayで送られたときは0が返ります。

エラー

起こりません。

関連項目

CORBA::Request::send_oneway,

CORBA::Request::send_deferred,

CORBA::Request::invoke,

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 > フック]

注意

この関数はフックの中でのみ正しい値を返します。


名前

CORBA::Request::__is_call - 送信を実行するかどうかを知る

形式

機能説明

フックの中でリクエストがサーバに送信されるかどうかを知ります。

戻り値

送信されるとき0以外の値が返ります。

送信されないとき0が返ります。

エラー

起こりません。

関連項目

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 > フック]

注意

この関数はフックの中でのみ正しい値を返します。


名前

CORBA::Request::__not_call - 送信を実行しないことを指定する

形式

機能説明

リクエストをサーバに送信せずに処理を終了させます。この関数はフック関数内で使用します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。

関連項目

CORBA::Request::__reply,

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 > フック]

注意

この関数はフックの中でのみ使用可能です。


名前

CORBA::Request::__will_call - 送信を実行することを指定する

形式

機能説明

リクエストをサーバに送信するよう指定します。この関数はフック関数内で使用します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。

関連項目

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 > フック]

注意

この関数はフックの中でのみ使用可能です。


名前

CORBA::Request::__reply - 擬似応答メッセージ設定用参照を得る

形式

機能説明

__not_callでサーバに送信せずに処理を終了する場合に、応答メッセージをあたかも受信したかのように処理を継続するために用います。この関数はフック内で使用します。

戻り値

擬似戻りメッセージ設定用Ob_MesBuf&型データが返ります。

エラー

起こりません。

関連項目

CORBA::Request::__not_call,

エンコード/デコード,

[ アプリケーション開発ガイド(CORBA) > 1. CORBA アプリケーション > 1.2. プログラミング・開発ガイド > 1.2.2. Object Broker > 1.2.2.6. Object Broker C++の機能 > フック]

注意

この関数はフックの中でのみ使用可能です。