Exception


 
4.4.1.19. CORBA::Exceptionクラス
 
4.4.1.20. CORBA::SystemExceptionクラス
 
4.4.1.xx. CORBA::SystemExceptionに関連した関数
 
4.4.1.21. CORBA::UserExceptionクラス
 
4.4.1.22. CORBA::UnknownUserExceptionクラス


名前

CORBA::Exception::Exception(const CORBA::Exception&)

- コピーコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::Exceptionのインスタンスを生成し、xのメンバ変数が保持している値をコピーします。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::Exception::~Exception - デストラクタ

形式

機能説明

CORBA::Exceptionのインスタンスを削除します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::Exception::operator=(const CORBA::Exception&) - 代入オペレータ

形式

機能説明

右辺のメンバ変数が保持している値をメンバ変数に代入し、自分自身への参照を返します。

戻り値

自分自身への参照を返します。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::Exception::_raise - 自分自身をthrowする

形式

機能説明

個々の例外のインスタンスが、自分自身をthrowするためのvirtual関数です。
個々の例外では、下記のとおりオーバーライドします。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::Exception::_dump - 例外情報のファイルへの書き出し

形式

機能説明

例外情報をfpで指定したファイルに書き出します。ユーザ例外の場合、例外情報の書き出しは以下の形式で行われます。

本関数は仮想関数です。インスタンスの実体がCORBA::SystemException型のときの出力形式については、CORBA::SystemException::_dumpを参照してください。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。

関連項目

CORBA::SystemException::_dump


名前

CORBA::Exception::__name - 例外クラス名を得る

形式

機能説明

自分自身が保持している例外クラス名を返します。たとえば、CORBA::Exceptionの派生クラスであるCORBA::UNKNOWNであれば"CORBA::UNKNOWN"という文字列が返ります。

戻り値

例外クラス名を返します。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::Exception::__id - 例外のリポジトリIDを得る

形式

機能説明

自分自身のリポジトリIDを文字列として返します。たとえば、CORBA::Exceptionの派生クラスであるCORBA::UNKNOWNであれば"IDL:CORBA/UNKNOWN:1.0"という文字列が返ります。

戻り値

自分自身のリポジトリIDを返します。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::SystemException - デフォルトコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスを生成します。マイナーコードには0が設定されます。また、例外発生状況を表すフラグにはCORBA::COMPLETED_NOが設定されます。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::SystemException(const CORBA::SystemException&)

- コピーコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスを生成し、xのメンバ変数が保持している値をコピーします。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::SystemException(CORBA::ULong, CORBA::CompletionStatus)

- 初期化を行うコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスを生成し、minor, statusの値で初期化します。

minorは例外のマイナーコードです。マイナーコードについての詳しい説明は「例外のマイナーコード一覧」を参照してください。

statusは例外が発生した状況を表すフラグです。フラグの種類については「CORBA::CompletionStatusの種類」を参照してください。

実際にインスタンスを生成するときは、 CORBA::SystemExceptionの派生クラス のインスタンスを生成します。以下にサーバ側のメソッドがCORBA::BAD_PARAM例外を返すときの例を示します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::~SystemException - デストラクタ

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスを削除します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::operator=(const CORBA::SystemException&)

- 代入オペレータ

形式

機能説明

右辺のメンバ変数が保持している値をメンバ変数に代入し自分自身への参照を返します。

戻り値

自分自身への参照を返します。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::minor - マイナーコードを取得する

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスが保持しているマイナーコードを返します。マイナーコードはCORBA::ULong型です。

マイナーコードについての詳しい説明は「例外のマイナーコード一覧」を参照してください。

戻り値

マイナーコードが返ります。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::minor(CORBA::ULong) - マイナーコードを設定する

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスにマイナーコードvalを設定します。

マイナーコードについての詳しい説明は「例外のマイナーコード一覧」を参照してください。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::completed - 例外発生状況を取得する

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスから、例外が発生したときの状況を表すフラグを取得します。

CORBA::CompletionStatusが返す値は「CORBA::CompletionStatusの種類」を参照してください。

戻り値

例外が発生したときの状況を表すフラグが返ります。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::completed(CORBA::CompletionStatus)

- 例外発生状況を設定する

形式

機能説明

CORBA::SystemExceptionのインスタンスに、例外が発生したときの状況を表すフラグvalを設定します。

valに指定する値は「CORBA::CompletionStatusの種類」を参照してください。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::_narrow - 派生クラスに変換する

形式

機能説明

CORBA::Exception型からCORBA::SystemException型への変換を試みます。変換に成功したときはpをCORBA::SystemException型に変換したポインタが返ります。そうでなければヌル・ポインタが返ります。

変換に成功するかどうかを調べることにより、CORBA標準例外かユーザ例外かを判断することができます。

CORBA::SystemException型への_narrowオペレーションに成功した場合、その派生クラスの_narrowオペレーションを呼び出すことにより、より詳細な判定をすることができます。

戻り値

CORBA::SystemException型のポインタが返ります。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::SystemException::_dump - 例外情報のファイルへの書き出し

形式

機能説明

例外情報をfpで指定したファイルに書き出します。例外情報の書き出しは以下の形式で行われます。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UserException::UserException - デフォルトコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::UserExceptionのインスタンスを生成します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UserException::UserException(const CORBA::UserException&)

- コピーコンストラクタ

形式

機能説明

CORBA::UserExceptionのインスタンスを生成し、xのメンバ変数が保持している値をコピーします。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UserException::~UserException - デストラクタ

形式

機能説明

CORBA::UserExceptionのインスタンスを削除します。

戻り値

ありません。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UserException::operator=(const CORBA::UserException&) - 代入オペレータ

形式

機能説明

自分自身への参照を返します。

IDLコンパイラが自動生成するCORBA::UserExceptionの派生クラスでは、右辺のメンバ変数が保持している値をメンバ変数に代入してから自分自身への参照を返します。

戻り値

自分自身への参照を返します。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UserException::_narrow - 派生クラスに変換する

形式

機能説明

CORBA::Exception型からCORBA::UserException型への変換を試みます。変換に成功したときはpをCORBA::UserException型に変換したポインタが返ります。そうでなければヌル・ポインタが返ります。

変換に成功するかどうかを調べることにより、CORBA標準例外かユーザ例外かを判断することができます。

CORBA::UserException型への_narrowオペレーションに成功した場合、その派生クラスの_narrowオペレーションを呼び出すことにより、より詳細な判定をすることができます。

戻り値

CORBA::UserException型のポインタが返ります。

エラー

起こりません。


名前

CORBA::UnknownUserException::exception - 不明なユーザ例外の情報を取り出す

形式

機能説明

コンパイル時に不明だったユーザ例外をCORBA::Any型で返します。返されたanyを解析することで実際の例外情報を取り出すことができます。

戻り値

例外情報がCORBA::Any型で返されます。

エラー

起こりません。

関連項目

Any, TypeCode


名前

CORBA::UnknownUserException::_narrow - 派生クラスに変換する

形式

機能説明

CORBA::Exception型からCORBA::UnknownUserException型への変換を試みます。変換に成功したときはpをCORBA::UnknownUserException型に変換したポインタが返ります。そうでなければヌル・ポインタが返ります。

変換に成功するかどうかを調べることにより、CORBA::UnknownUserException例外かどうかを判断することができます。

戻り値

CORBA::UnknownUserException型のポインタが返ります。

エラー

起こりません。



名前

Ob_SysExcepReason - 例外の詳細を得る

形式

機能説明

minorに相当する例外情報の詳細を文字列で返します。返す文字列のフォーマットは以下のとおりです。

以下に使用例を示します。

戻り値

minorがマイナーコードの範囲内のときは、例外情報の詳細を表す文字列へのポインタが返ります。それ以外のときは、空文字列("")が返ります。

エラー

起こりません。

注意

戻り値が指している領域を解放してはいけません。