4.6.2.2. TransactionServiceインタフェース

TransactionServiceインタフェースは、クライアント側で次のようなWebOTX Transaction Service固有の機能を行うためのインタフェースです。
サーバ側では、WOTSモジュールのTransactionServiceインタフェースを利用してください。

TransactionServiceクラスには次のメソッドがあります。

init トランザクションサービスの初期化
term トランザクションサービスの停止
__register クライアントで使用するデータベースの登録
__open クライアントで使用するデータベースの初期化
__close クライアントで使用するデータベースの終了
__svregister サーバで使用するデータベースの登録
__svopen サーバで使用するデータベースの初期化
__svclose サーバで使用するデータベースの終了
set_propagation_mode トランザクションコンテキストの伝播モードの設定

   
4.6.2.2.1. init

名称 init - トランザクションサービスの初期化
形式
 #include "otxscur.h"
(下位互換用、OTXSCurモジュールのみ) CORBA::Boolean TransactionService::init( CORBA::ORB_ptr orb, CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() ); CORBA::Boolean TransactionService::init( CORBA::ORB_ptr orb, int argc, char **argv, CORBA::Environment& env = Ob_default_environment() );
説明 トランザクションサービスの初期化を行い利用可能にします。
ORB初期化終了後、アプリケーションはプロセス内で一度呼び出す必要があります。リカバリサーバが動作していない場合、初期化は失敗します。また、アプリケーションの動作中にリカバリサーバが停止した場合、アプリケーションを再起動する必要があります。
戻り値 初期化に成功したかどうかを示すブーリアン値を返します。
エラー CORBA標準例外または次の例外がthrowされます。

OTXSCur::XADBException データベースの初期化に失敗しました。
関連項目 ありません。

   
4.6.2.2.2. term

名称 term - トランザクションサービスの停止
形式
 #include "otxscur.h"
void TransactionService::term();
説明 トランザクションサービスを停止します。トランザクションの終了を行うと、そのプロセスでのトランザクションの使用が不能になります。再度初期化を行うことはできませんのでプロセスを再起動する必要があります。コミット決定していない動作中のトランザクションは、すべてロールバックとなり自動的に消滅します。
戻り値 ありません。
エラー CORBA標準例外または次の例外がthrowされます。

OTXSCur::XADBException データベースの停止に失敗しました。
関連項目 ありません。

   
4.6.2.2.3. __register

名称 __register - クライアントで使用するデータベースの登録
形式
 #include "otxscur.h"
int TransactionService::__register( char *db_name );
説明 メソッドを呼び出したスレッド上で使用するデータベース名を登録します。
使用するデータベースをすべて登録した後、TransactionService::__openを呼び出すことにより該当するスレッド上でのデータベースの使用が可能になります。 このメソッドを呼び出していないスレッド上では、データベースを使用することはできません。このメソッドは主にクライアントトランザクションで使用します。
戻り値 正常に終了した場合は、WEBOTX_S_TX_OKを返します。異常終了した場合は以下の値を返します。

WEBOTX_S_TX_OK 正常終了
WEBOTX_S_TX_ERROR 一時的なエラー
WEBOTX_S_TX_FAIL 致命的なエラー
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.4. __open

名称 __open - クライアントで使用するデータベースの初期化
形式
 #include "otxscur.h"
int TransactionService::__open();
説明 メソッドを呼び出したスレッド上でデータベース処理の初期化を行います。
TransactionService::__svopenと異なり、メソッドが呼び出したスレッド上でのみデータベースを使用できます。
戻り値 正常に終了した場合は、WEBOTX_S_TX_OKを返します。異常終了した場合は以下の値を返します。

WEBOTX_S_TX_OK 正常終了
WEBOTX_S_TX_ERROR 一時的なエラー
WEBOTX_S_TX_FAIL 致命的なエラー
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.5. __close

名称 __close - クライアントで使用するデータベースの終了
形式
 #include "otxscur.h"
void TransactionService::__close();
説明 クライアント側のデータベース処理を終了します。
戻り値 ありません。
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.6. __svregister

名称 __svregister - サーバで使用するデータベースの登録
形式
 #include "otxscur.h"
int TransactionService::__svregister( char *db_name );
説明 サーバで使用するデータベース名を登録します。
使用するデータベースをすべて登録した後、TransactionService::__svopenを呼び出すことにより該当するサーバ上でのデータベースの使用が可能になります。 このメソッドは主にサーバトランザクションで使用します。
戻り値 正常に終了した場合は、WEBOTX_S_TX_OKを返します。異常終了した場合は以下の値を返します。

WEBOTX_S_TX_OK 正常終了
WEBOTX_S_TX_ERROR 一時的なエラー
WEBOTX_S_TX_FAIL 致命的なエラー
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.7. __svopen

名称 __svopen - サーバで使用するデータベースの初期化
形式
 #include "otxscur.h"
int TransactionService::__svopen();
説明 サーバ側で使用するデータベース処理の初期化を行います。
戻り値 正常に終了した場合は、WEBOTX_S_TX_OKを返します。異常終了した場合は以下の値を返します。

WEBOTX_S_TX_OK 正常終了
WEBOTX_S_TX_ERROR 一時的なエラー
WEBOTX_S_TX_FAIL 致命的なエラー
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.8. __svclose

名称 __svclose - サーバで使用するデータベースの終了
形式
 #include "otxscur.h"
void TransactionService::__svclose();
説明 サーバ側で使用するデータベース処理を終了します。
戻り値 ありません。
エラー ありません。
関連項目

   
4.6.2.2.9. set_propagation_mode

名称 set_propagation_mode - トランザクションコンテキストの伝播モードの設定
形式
 #include "otxscur.h"
void TransactionService::set_propagation_mode( int mode );
説明 暗黙的な伝播を行う際のトランザクションコンテキストの伝播モードを設定します。
モード(mode)には以下が設定できます。
WEBOTXS_USESTUB : スタブを利用してメソッドを呼び出す場合(デフォルト)
WEBOTXS_USEDII : DIIを利用してメソッドを呼び出す場合。VBクライアントからの呼び出しの場合もこれに該当。
戻り値 ありません。
エラー ありません。
関連項目 ありません。