本節では、仮想マシンの負荷状況について、ゲストOS経由での負荷状況取得の設定の方法を説明します。
SSCでは、ゲストOS(Windows Server 2016)の負荷状況を取得するために、ゲストOSに直接アクセスして情報を取得します。仮想マシン上で動作しているゲストOSにアクセスするには、十分な権限を持ったアカウントがゲストOS上に準備されている必要があります。Windowsサーバから負荷状況を取得するためのアカウントとしてAdministratorを利用できますので、Administratorアカウントが有効であればWindowsサーバに対してアカウントの追加は不要です。(デフォルトでは、Administratorアカウントは有効です。)
また、ゲストOSの負荷状況を取得するためには、管理サーバからゲストOSへ通信できるように、ゲストOS上のWindowsファイアウォールの設定を変更する必要があります。
[VM-01]に、管理者権限を持つアカウントでログオンしてください。
ログオン後、Windowsの[スタート]メニューから、[Windows 管理ツール]→[セキュリティが強化された Windows ファイアウォール]をクリックします。左のツリーで[受信の規則]を選択し、以下の規則について接続を許可します。
ファイルとプリンターの共有(SMB 受信)
図 セキュリティが強化された Windows ファイアウォール
[VM-02]、[VM-03]、[VM-04]、[VM-05]、[VM-06]についても、同様の設定を行います。
SSCがWindowsサーバの負荷状況を取得するための設定を、[運用]ビュー(画面右上の[運用]をクリック)で行います。[運用]ビューを開いたら、ツリービューから設定対象の運用グループである[Datacenter_VM]をクリックします。仮想マシンの性能監視設定を行うには、[設定]メニューにある[プロパティ]をクリックして、グループの「プロパティ設定」画面を開き、[性能監視]タブに移動します。[性能監視]タブの各項目は、以下のように入力し[適用]をクリックします。
性能データ収集設定:チェックする
プロファイル名:[Builtin](For Report)VM Monitoring Profile[VM OS] (5min)
IPアドレス:"127.0.0.1"(変更しません)
ポート番号:"26200"(変更しません)
アカウント:"Administrator"
パスワード更新:チェックする
パスワード:WindowsサーバのAdministratorのパスワード
図 [Datacenter_VM]グループの[性能監視]タブ