NEC


5.3. マシンのステータス

Webコンソールのマシン、ホスト一覧表示画面や詳細情報画面、sscコマンドの結果表示に、各管理対象のステータスが表示されます。

これらのステータスにより、マシンごとの稼動状態、障害の有無、電源のオン / オフやアクションの実行状況などを把握することができます。

SystemProvisioningが表示するステータスには、以下があります。

ステータス

状態

説明

備考

Webコンソール

sscコマンド

サマリステータス

(SummaryStatus)

マシンの管理状態やハードウェアステータス、実行ステータスの情報をまとめたステータスです。

マシンの管理状況やアクションの実行状態、ハードウェア障害の有無など、マシンの概略状況を確認することができます。

正常

Normal

障害が発生していない状態です。

  • 監視対象マシンの障害イベントが通報された場合に、ポリシーで設定された内容に従い、対象のマシンの状態を "故障"、もしくは "一部故障" とします。

  • "異常終了"、"故障"、または "一部故障" のそれぞれが発生している場合は、各状態が併記されます。

    (例: (異常終了、故障) (異常終了、一部故障))

    または、マシンが上記状態に加えてメンテナンス中の場合、メンテナンス中の状態はアイコンにて併記されます。

  • 運用グループのホスト一覧では、マシンが割り当てられていない場合、"定義のみ" と表示されます。

正常

(通知あり)

Ready

ハードウェアステータスに異常はセットされていませんが、個別ステータスに異常なステータスがある状態です。

故障

Error

障害が発生している状態です。

一部故障

Warning

一部の機能で障害が発生している状態です。

異常終了

Error

ポリシーによるアクション、またはWebコンソールからの操作 (マシンの起動・停止、構成変更など) が異常終了しています。

処理中

Execute

マシンに対する構成変更などの操作を実行している状態です。

メンテナンス中

Maintenance

マシンがメンテナンスモードに設定されている状態です。

また、マシンが仮想マシンサーバの場合で、連携製品からマシンがメンテナンスモードに設定されている状態です。

グループで稼動する準備段階として待機している、またはハードウェアの個別ステータスに異常なステータスがある状態です。

管理外

SystemProvisioningは、マシンとして認識していますが、管理対象にしていない状態です。

電源状態

(PowerStatus)

マシンの電源状態を確認することができます。

On

On

管理対象マシンの電源がオンの状態です。

(OSが起動途中の状態も含みます)

  • 管理対象マシンの電源がOnの状態でも、連携ソフトウェアから管理対象マシンの状態を取得できない場合は、Offと表示されます。

  • "サスペンド" の仮想マシンに対して移動や追加などの操作を行う場合、必ず事前に "サスペンド" をWebコンソールなどから、起動操作でレジュームしてください。

    仮想マシンの電源状態が "サスペンド" の場合、電源操作に失敗するため正常に動作しない場合があります。

Off

Off

管理対象マシンの電源がオフの状態です。

サスペンド

Suspend

管理対象マシンの電源が一時停止の状態です。

(仮想マシンの場合のみ表示されます。)

Running

Running

OSが正常に稼動している状態です。

(OSステータスがオンの状態です。)

sscコマンド "ssc show machine" (マシンの表示) では、オプション [-perf] 指定時に "PowerState" 欄に表示されます。

管理対象マシンの電源が不明の状態です。

稼動ステータス

(RunningStatus)

マシンの稼動状態を確認することができます。

"リソース割り当て" などの操作により、マシンが運用グループのホストに割り当てられて稼動したときに、稼動ステータスは "On" になります。

On

On

グループで稼動している状態です。

 

Off

Off

グループで稼動していない状態です。

OSステータス

(OperatingSystemStatus)

マシンにインストールされたOSの稼動状態を確認することができます。

On

On

OSが正常に稼動している状態です。

 

Off

Off

シャットダウンなどでOSが停止している状態です。

マシンのOSが不明の状態です。

ハードウェアステータス

(HardwareStatus)

マシンの障害の有無を確認することができます。

ESMPRO/ServerManagerや仮想マシン基盤から、SystemProvisioningに障害のイベントが通報された際に、ポリシーによりステータス設定のアクションが実行され、ハードウェアステータスが "故障"、または "一部故障" になります。

回復イベントが発生した場合、ポリシーのアクションにより、ハードウェアステータスが "正常" に戻ります。

また、Webコンソールから故障状態の解除を実行すると、"正常" 状態に戻すことができます。

状態の横に表示されている [状態詳細] をクリックすると、ハードウェアの個別ステータス一覧が表示されます。

正常

Ready

障害が発生していない状態です。

 

正常

(通知あり)

Ready

ハードウェアステータスには"故障"や"一部故障"はセットされていませんが、個別ステータスが"故障"、または"一部故障"になっている状態です。

故障

Faulted

障害が発生している状態です。

一部故障

Degraded

一部の機能で障害が発生している状態です。

ハードウェア状態を管理していない状態です。

Webコンソールの場合、ハードウェアの個別ステータスに異常なステータスがある場合も "-" で表示されます。

実行ステータス

(ExecuteStatus)

マシンのアクション実行状態を確認することができます。

アクションの実行結果が失敗の場合、"異常終了" が表示されます。

アクションが実行中の場合は、"処理中" が表示されます。

アクションが実行されていない場合は、"-" が表示されます。

また、アクションの実行結果が正常終了の場合も、"-" が表示されます。

処理中

InProcess

マシンに対する構成変更などの操作を実行している状態です。

 

異常終了

Abort

マシンに対する構成変更などの操作が異常終了した状態です。

Wait

構成変更は行われていない、または実行したアクションが正常に終了した状態です。

ポリシー状態

(PolicyStatus、EventPolicyStatus)

マシン上で発生したイベントに対応するポリシーアクションの実行可否を確認することができます。

マシンがグループでホストに割り当てられたときに "全て有効" の状態になります。"全て有効" のときは、ポリシーアクションは実行可能です。

ホストの割り当てが解除されたときに "全て無効" の状態になります。"全て無効" のときは、ポリシーアクションは実行されません。

グループで稼動中のマシンに対して電源状態がオフになる操作を行ったときに "部分有効" の状態になります。"部分有効" のときは、イベント区分がマシンアクセス不可能障害のイベントに対するアクションは実行されません。これは、マシンアクセス不可能障害イベントを検知して意図しない復旧処理が動作しないようにするためです。"部分有効" の状態は、マシンの電源がオンになった際に解除され、"すべて有効" の状態に戻ります。

全て有効

On

ポリシーアクションが実行可能な状態です。

(マシンが運用グループのホストに割り当てられている状態です。)

 

全て無効

Off

ポリシーアクションが実行不可な状態です。

(マシンが運用グループのホストに割り当てられていない状態です。)

部分有効

Partial

マシンアクセス不可能障害のイベントに対するポリシーアクションが実行されない状態です。

(マシンが運用グループのホストに割り当てられており、電源がオフの状態です。)

ポリシー状態を管理していない状態です。

メンテナンスステータス

(MaintenanceStatus)

マシンのメンテナンスモードの設定を確認することができます。

マシンの保守中に自動的に意図しないアクションがマシンに対して実行されないようにするためには、メンテナンスモードを利用します。

メンテナンスモードを有効にすることで、ポリシーアクションの実行を抑制したり、アクション実行時の自動選択の処理対象からマシンを除外したりすることができます。

On

On

マシンのメンテナンスモードが有効な状態です。

 

Off

Off

マシンのメンテナンスモードが無効な状態です。

管理状態

(ManagedStatus)

SystemProvisioningによるマシンの管理状態を確認することができます。

管理中

Managed

マシンが運用で利用できる状態です。

 

管理外

Discovered

SystemProvisioningはマシンとして認識していますが、管理対象としていない状態です。

管理中

(VM起動抑制)

Managed(VM startup restraint)

マシンが運用で利用できる状態ですが、マシン上で仮想マシンの起動操作が抑制された状態です。

管理外

(VM起動抑制)

Discovered(VM startup restraint)

管理対象としていない状態で、かつマシン上で仮想マシンの起動操作が抑制された状態です。

利用不可

Managed

マシンは管理中ですが、マシンを登録している製品側から登録しているマシン情報が取得できない状態です。