仮想マシンを他の仮想マシンサーバに退避させます。
[構文]
ssc evacuate machine SourceName [DestinationName] [-all] [-migration] [-move] [-failover] [-q] [-s] [-ignorerule] [-reboot]
[引数/オプション]
SourceName (必須) | 移動元の仮想マシンサーバ、または移動する仮想マシンのパスを指定します。 ・ [運用] ビュー : operation:/Category1/Group1/Model1/VMServer1 ・ [仮想] ビュー : virtual:/Manager1/DataCenter1/VMServer1 ・ ビュータイプ (virtual:/) は、省略可能です。 ビュータイプの指定がない場合 (Manager1/DataCenter1/VMServer1) は、[仮想] ビューのパスとして扱われます。 仮想マシンサーバを指定した場合は、その仮想マシンサーバ上に存在する電源オン状態の仮想マシンを移動します。 (-allを指定した場合は、電源オフ状態のものを含むすべての仮想マシンを移動します。) 仮想マシンを指定した場合は、VM移動 (Failover) を行います。 パスの指定については、「1.7. Path、および GroupPath指定について」を参照してください。 |
[DestinationName] | 移動先の仮想マシンサーバのパスを指定します。 ・ [運用] ビュー : operation:/Category1/Group1/Model1/VMServer1 ・ [仮想] ビュー : virtual:/Manager1/DataCenter1/VMServer1 ・ ビュータイプ (virtual:/) は、省略可能です。 ビュータイプの指定がない場合 (Manager1/DataCenter1/VMServer1) は、[仮想] ビューのパスとして扱われます。 省略した場合は、自動で仮想マシンサーバが選択されます。 (SourceNameに仮想マシンを指定した場合、省略することはできません。) パスの指定については、「1.7. Path、および GroupPath指定について」を参照してください。 |
[-all] | 仮想マシンサーバ上のすべての仮想マシン (電源オフ状態のものを含む) を移動します。 省略した場合は、電源オン状態の仮想マシンのみ移動します。 (SourceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-migration] | 仮想マシンの移動に、Migrationを使用する場合に指定します。 (SouceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-move] | 仮想マシンの移動に、Moveを使用する場合に指定します。 (SouceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-failover] | 仮想マシンの移動に、Failoverを使用する場合に指定します。 (SouceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-q] | 仮想マシンを、サスペンド後に移動 (Quick Migration) する場合に指定します。 移動後はレジュームされます。 省略した場合は、Migrationにより仮想マシンを移動します。 (SourceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-s] | -moveオプションを指定した場合に、Moveの代わりに、Storage Migrationを使用して仮想マシンを移動します。 (SouceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[-ignorerule] | 配置制約を無視して移動する場合に指定します。 省略した場合は、配置制約に反する移動は、実行することはできません。 (SourceNameに仮想マシンを指定した場合のみ、有効です。) |
[-reboot] | 移動対象の仮想マシンに対し、依存元となるマシンを再起動する場合に指定します。 省略した場合は、依存元の再起動を行いません。 (SourceNameに仮想マシンサーバを指定した場合のみ、有効です。) |
[注]
SourceNameに仮想マシンサーバを指定し、-moveオプションを指定しなかった場合、共有データストア上にない電源オン状態の仮想マシンは移動されません。-moveオプションを指定した場合、および電源オフ状態の仮想マシンは、共有データストア上にない場合においても移動されます。(仮想ディスクが他のデータストアに移動されます。)
SourceNameに仮想マシンを指定した場合、共有データストア上にない仮想マシンのVM移動 (Failover) は、実行することはできません。
SourceNameにXenServer Pool Masterの仮想マシンサーバを指定し、その仮想マシンサーバがダウンしている場合、同じプール配下でキャパシティの最も大きな仮想マシンサーバが新しいPool Masterに切り替わります。
SourceNameに仮想マシンサーバを指定した場合、移動対象の仮想マシンや移動先の仮想マシンサーバは、VM最適配置機能により決定されます (DestinationNameを指定した場合は、指定した仮想マシンサーバが移動先となります。)。VM最適配置機能の移動条件や配置制約によって、仮想マシンを移動できない場合があります。詳細は、「SigmaSystemCenterリファレンスガイド」の「4.7.3. VM 退避」、および「4.7.4. VM最適配置の条件」を参照してください。
SourceNameに仮想マシンサーバを指定し、いずれの移動方法も指定しなかった場合、Migration、Failoverを指定したものとして扱います。
[構文例]
>ssc evacuate machine virtual:/VC-01/DC-001/VMServer-001/VM-001
virtual:/VC-01/DC-001/VMServer-002
>ssc evacuate machine operations:/Group-VM001/Model-VM01/VM-002
operations:/Group-VMServer001/Model-VMServer01/VMServer-002
>ssc evacuate machine virtual:/VC-01/DC-001/VMServer-003 -all
>ssc evacuate machine virtual:/VC-01/DC-001/VMServer-001/VM-001 -q
>ssc evacuate machine virtual:/VC-01/DC-001/VMServer-001/VM-001 -migration -failover