SigmaSystemCenterの電源制御は、Webコンソール、および、コマンドで行うことができます。
Webコンソール、および、コマンドで実行可能な電源制御操作の一覧について、「1.8.2. 電源制御操作一覧」で説明します。電源制御操作を行ったときの、管理対象マシンの種類別の、上記分類の利用可否、および、複数利用可能な場合の優先度についても1.8.2で説明します。
SigmaSystemCenterの電源制御では、管理対象マシンの電源制御を行うことが可能な外部製品、外部サービス、マシンのハードウェア機能、および、SigmaSystemCenterの内部機能を利用して実現しています。電源制御の方法は、大きく以下のように分類できます。
DPM経由の電源制御
管理対象マシンに搭載されるWake On LANの機能を利用します。
管理対象マシン上のOSのシャットダウン・再起動機能を利用します。DPMクライアント経由で制御します。
BMC経由の電源制御
管理対象マシンに搭載されるBMCにより提供される機能を利用します。
仮想化基盤製品経由の電源制御
仮想化基盤製品により提供される機能を利用します。
パブリッククラウド基盤経由の電源制御
パブリッククラウド基盤により提供される機能を利用します。
電源制御を行う対象の管理対象マシンの種類や制御時の状況によって、SigmaSystemCenterは上記を選択して制御を行います。上記分類別の動作の詳細については、「1.8.1. 電源制御で利用する製品、およびコンポーネント」で説明します。
また、単体の電源制御操作だけでなく、以下のような複数の制御を組み合わせた制御を簡単な操作で行うことが可能です。
マシンシャットダウンやマシン起動の操作で、仮想化基盤製品のクラスタ上で動作するすべての仮想マシンサーバや仮想マシンを1操作でシャットダウンや起動することができます。
SigmaSystemCenterでは、複数のマシンに対して電源制御操作を行う場合に実行順序を制御したり、必要に応じて他のマシンの電源制御操作を自動的に実行したりすることができます。複数のマシンに対して電源制御操作を行った場合の動作や各電源制御操作における動作の詳細な流れについては、「1.8.3. 電源制御のシーケンス」で説明します。
vSphere 環境または Hyper-V 環境の仮想マシンに対して、起動、再起動時にゲストOS上の任意のサービスの起動を待ち合わせる制御を簡易な設定で可能です。「1.8.6. 起動、再起動時のサービス起動の待ち合わせ制御」を参照してください。