4. タイムライン機能¶
タイムライン機能では、以下を行うことができます。
表示対象のNamespaceと表示期間の選択
指定した日時のクラスタ構成図表示
指定した日時間のクラスタ構成比較
クラスタ構成図のフィルター設定
クラスタ構成図上のPodのグループ表示種別変更
イベント一覧表示
リクエストトレース情報の表示
イベント発生前後のクラスタ構成比較
イベント一覧のフィルター設定
メトリクスの表示
カスタムリソースの表示
いずれもタイムライン画面から行います。タイムライン画面は、Workload Managerにログイン、または、メニュー領域より「タイムライン」を選択することで表示可能です。
なお、クラスタ構成図の表示やイベント一覧の表示を行う前には、タイムラインのNamespaceと表示期間を選択する必要があります。
4.1. 表示対象のNamespaceと表示期間の選択¶
画面上部にある「Namespace」欄をクリックし、"すべて"またはタイムラインを表示したいNamespaceを選択します。
タイムラインの表示期間として、「開始日」と「終了日」を入力します。入力欄をクリックするとカレンダーが表示されますので、カレンダーより日付を選択ください。
「選択」ボタンを押します。
「Namespace」欄に"すべて"を選択した場合、すべてのNodeとPodが表示されます。
「Namespace」欄にNamespace名を選択した場合、指定したNamespaceのリソース構造が表示されます。
なお、ConfigMap 「timeline-config」のキー「hidden_namespace」に指定することで、「Namespace」欄をクリックした際に表示される任意のNamespaceを非表示とすることができます。 Namespaceを非表示とする場合、下記のようにカンマ区切りで指定してください。
namespace1, namespace2
注釈
「hidden_namespace」への指定によりNamespaceを非表示にする場合、少なくとも1つ以上のNamespaceを表示するようにしてください。 すべてのNamespaceを非表示にすると、タイムライン画面の表示が不正になる可能性があります。
4.2. 指定した日時のクラスタ構成図表示¶
クラスタ構成図の上部に表示された日時選択バーを操作し、日時を指定します。 具体的には、バー上のいずれかの場所をクリックするか、
バー上の●部分をドラッグ&ドロップすることで、日時を指定します。
4.3. 指定した日時間のクラスタ構成比較¶
「比較」チェックボックスをチェックします。
クラスタ構成図の上部に表示された二つの日時選択バーを操作し、比較元・比較先の日時を指定します。 具体的には、バー上のいずれかの場所をクリックするか、
バー上の●部分をドラッグ&ドロップすることで、日時を指定します。
4.4. クラスタ構成図のフィルター設定¶
クラスタ構成図右上の「フィルター」ボタンを押します。
フィルター条件を入力するダイアログが表示されますので、条件を入力します。
「OK」ボタンを押します。
4.5. クラスタ構成図上のPodのグループ表示種別変更¶
クラスタ構成図左上の「Podのグループ表示種別」選択欄より、グループ表示種別を選択します。 Controller、Service、Node、PersistentVolumeが選択可能です。 例えば「Node」を選択すると、Nodeを囲む四角が緑からピンクに変わり、同じNodeに紐づいてるPodが白い四角でグルーピングされて表示されます。
4.6. イベント一覧表示¶
「イベント表示」チェックボックスをチェックします。
4.7. リクエストトレース情報の表示¶
ConfigMap 「jaeger-config」で、イベントの「関連リソース名」とJaegerの「サービス」を紐づける設定を行うことで、 イベントの詳細情報にリクエストトレースへのリンク情報を含めることができます。
マッピングを定義するConfigMap 「jaeger-config」のキー「jaeger_service_mapping」の定義例は下記になります。 ConfigMap 「jaeger-config」の詳細については、「リファレンス集」の「3.1.2. Jaeger連携に関する設定」、「3.2.3. Jaeger連携に関する設定」を参照してください。
{
"namespace1" : {"resource1" : "service1"},
"namespace2" : {"resource1" : "service2"},
}
また、次の手順で、タイムライン画面からリクエストトレース情報を表示します。
リクエストトレース情報を確認したいイベントをクリックします。
表示されているURLをクリックすると、Jaegerによるリクエストトレース画面が表示されます。
なお、上記のURLを表示するため、ConfigMap 「jaeger-config」のキー「jaeger_service_mapping」に次のように指定しています。
{
"nec-workload-manager" : {"workload-manager-1.*" : "jaeger-query"}
}
4.8. イベント発生前後のクラスタ構成比較¶
クラスタ構成を確認したいイベントをクリックします。
「クラスタ構成表示」ボタンを押します。
4.9. イベント一覧のフィルター設定¶
イベント一覧に表示された「フィルター」ボタンを押します。
フィルター条件を入力するダイアログが表示されますので、条件を入力します。
「OK」ボタンを押します。
注釈
テナント管理者ユーザの場合、ポリシー制御に関するメニューは表示されません。
4.10. メトリクスの表示¶
Grafanaの環境を構築し、ConfigMap 「metrics-config」で連携のための設定を行うことで、クラスタ構成図のNodeとPodの詳細情報にメトリクス表示のリンク情報を含めることができます。
Grafanaの環境構築は「構築ガイド」の「5. Grafanaの環境構築」を、ConfigMap 「metrics-config」の詳細については「リファレンス集」の「3.1.6. Grafana連携に関する設定」を参照してください。
次の手順で、タイムライン画面からメトリクスを表示します。
クラスタ構成図を表示します。
NodeもしくはPodをクリックし、詳細情報を表示します。
メトリクス表示のリンクをクリックすると、Grafanaによるダッシュボード画面が表示されます。
Nodeの場合、次のメトリクスを確認できます。
cpu使用率
メモリ使用率
ディスクI/O使用率
ネットワークI/O使用率
Podの場合、次のメトリクスを確認できます。
cpu使用率
cpu使用率(対limit指定)
メモリ使用率
メモリ使用率(対limit指定)
4.11. 高負荷状態のPod表示¶
NNodeのリソース(CPU使用率、メモリ使用率、ネットワーク使用量、ディスクI/O使用量)が逼迫している場合に、 該当のNodeにおける各リソース毎にもっとも高負荷なPodがハイライトで表示されます。
Nodeが高負荷状態になっている時刻のタイムラインを表示すると、高負荷なPodが赤色でハイライトされます。黄色のハイライトは、高負荷状態になっているNode上のPodであることを示しています。
Podをクリックすることで、該当時刻におけるメトリクス値がツールチップに表示されます。
ツールチップに表示されたNamespaceに移動することで、該当のPodに関するリソース構造を確認できます。
「イベント表示」にチェックを入れることで高負荷が発生したことを示すイベントが一覧で表示されます。「クラスタ構成表示」をクリックすることで該当時刻への移動が可能です。
高負荷状態のPod表示に関する設定項目は メトリクス分析の設定 を参照してください。
注釈
高負荷が発生したことを示すイベントは、Namespace欄を”すべて”を選択した場合のみ表示されます。
4.12. カスタムリソース表示¶
タイムライン機能のクラスタ構成図表示において、 OpenShiftの「CustomResource(以降CR)」と「CustomResourceDefinition(以降CRD)」が表示されます。
デフォルトでは非表示であるため、表示する場合は、 クラスタ構成図右上の「フィルター」ボタンを押下時に表示されるフィルター条件のダイアログボックスで 「CustomResource」「CustomResourceDefinition」のチェックをオンにして下さい。
CRをクリックすることで、下記のような情報がツールチップに表示されます。
CRDをクリックすることで、下記のような情報がツールチップに表示されます。
注釈
カスタムリソースのノードをクリック時に表示される詳細表示画面において、「Controlled by Operator」欄にはそのカスタムリソースを生成した Operator名が表示されますが、Operator名が表示される条件は下記の通りになります。
・そのカスタムリソースがOperatorHubからインストールされたOperatorによって制御されている、かつその制御しているOperatorの名前に「operator」が入っている。