各種マシンに対する保守操作(ダンプ、LED点灯 / LED消灯)の詳細、および設定について、説明します。
本機能は、Out-of-Band Management経由で、物理マシンと仮想マシンサーバに対して実行することができます。また、仮想化基盤製品経由で、仮想マシンに対して実行することが可能です。
Out-of-Band Management
マシンに搭載されるBMCを利用するため、仮想マシンに対して実行することはできません。
本機能を利用するためには、管理対象マシンの管理LAN用ポートに管理LANを接続しておく必要があります。
その他、管理サーバから管理対象マシンのBMCに接続し制御するためのIPアドレス、アカウント、パスワードを、SigmaSystemCenterに設定しておく必要があります。
SigmaSystemCenterへのアカウントの設定方法の詳細は、「SigmaSystemCenter コンフィグレーションガイド」の「3.10. Out-of-Band (OOB) Managementを利用するための事前設定を行う」、および「4.10.6 [アカウント情報] タブを設定するには」を参照してください。
仮想マシン(仮想化基盤製品経由)
仮想マシンに対して実行することが可能です。VMware ESXi、Hyper-V(Windows Server 2012 R2以降)、KVMで利用できます。
LED点灯 / LED消灯の操作は実行できません。
[ダンプ]、[LED点灯] / [LED消灯]の操作は、[リソース]ビュー上で[保守操作を表示]の操作を実行し、各保守操作が表示されるようにすることで操作することができます。
[ダンプ]
管理サーバから、管理対象マシンのBMC経由、または仮想化基盤製品経由で、ダンプを実行します。
本機能について、取得するダンプやダンプ完了後の動作は、OSの設定に依存しているため、利用するためには事前にOSの設定が必要となります。
OSの設定については、「SigmaSystemCenter コンフィグレーションガイド」の「3.10.4. ダンプを有効にするには」を参照してください。
ダンプを実行すると、OSが停止します。運用グループのホスト設定に割り当てられているマシンに対して実行した場合、「サーバアクセス不能」などの障害として認識します。
運用中のマシンに対してダンプを実行する場合は、必要に応じてメンテナンスモードを設定し、予期しない障害検出からのポリシーアクションなどが動作しないよう注意してください。
sscコマンドでは、ssc maintenance machine dumpコマンドで実行することができます。
[LED点灯] / [LED消灯]
管理サーバから、管理対象マシンのBMC経由で、筐体LED (インジケーター) の点灯と消灯を実行します。
本機能は、管理対象マシンのハードウェアを直接保守する場合などに、対象のマシンが作業場所のどこにあるかを分かりやすくするために利用できます。
LED点灯により筐体LEDを点灯させた場合、自動的に消灯することはありません。
機種によっては、自動的に消灯する場合があります。永続的に点灯できない機種は、一定時間 (約4分30秒) でLEDが消灯します。
LEDを消灯するためには、SigmaSystemCenterからLED消灯を行う必要があります。
機種によっては、SigmaSystemCenterから点灯したLEDが、他の操作 (筐体のLEDスイッチ) で消灯できない場合があります。また、筐体のLEDスイッチで点灯したLEDは、SigmaSystemCenterから消灯することはできません。
sscコマンドでは、ssc maintenance machine ledon|ledoffコマンドで実行することができます。