SigmaSystemCenterで管理対象のマシンやその他のリソースを管理するためには、管理対象の各リソースの[リソース]ビューへの登録と管理対象マシンの[運用]ビューへの登録が必要です。また、仮想環境のマシンは、[仮想]ビューにも登録が必要です。
以下のとおり、各ビューへの登録の目的、手段は、それぞれ異なります。
[リソース]ビュー
[リソース]ビューでは、マシン、ストレージ装置、ネットワーク機器、ソフトウェアなどの各種リソースの登録、管理を行います。[運用]ビューのホストに割り当てる管理対象マシンは、新規作成する仮想マシンを除き、事前に[リソース]ビューに登録しておく必要があります。
[リソース]ビューへのリソースの登録は、DeploymentManagerやvCenter Serverなどの関連製品を利用したり、RegisterMachinevIO.batのような登録スクリプトを利用したりして行います。その方法は、システムの運用方法や利用環境によって異なります。 「1.2.1. [リソース]ビューと[仮想]ビューへの登録 - 概要」を参照してください。
[運用]ビュー
N+1リカバリやVM最適配置などのSigmaSystemCenterの主要な機能を利用するためには、[運用]ビューに管理対象マシンを登録する必要があります。[運用]ビューは、SigmaSystemCenterの利用の中心となるビューです。
[運用]ビューに管理対象マシンの登録を行う前に、グループ、モデル(省略可)、ホストの定義とプールの設定を行う必要があります。これらの定義は、管理対象マシンの運用方法や構築方法を指定する設定となります。
[運用]ビューへの管理対象マシンの登録は、作成済みのホストの定義に対して、マシンリソースとして登録されている[リソース]ビュー上の管理対象マシンを割り当てるリソース割り当て、マスタマシン登録、あるいは新規リソース割り当ての操作で行います。これらの操作を、稼動の操作とも呼びます。マスタマシン登録の場合は、操作実行時にホストの定義を作成することも可能です。
上記の稼動の操作を実行すると、管理対象マシン上で業務が利用できるようにするために、電源制御、ソフトウェア配布、ストレージ/ネットワーク制御などのさまざまなプロビジョニング処理が自動実行されます。
VMware(vCenter Server管理)環境、Hyper-Vクラスタ環境の場合は、サブシステムの設定を変更することで、[運用]ビューへの管理対象マシンの登録を自動で行うことが可能です。
ホスト定義へ割り当て後、連動してESMPRO/ServerManagerとSystemMonitor性能監視に管理対象マシンを自動登録することが可能です。
「1.2.13. [運用]ビューへの登録」を参照してください。
[仮想]ビュー
[仮想]ビューでは、VMwareやHyper-Vなどの仮想化基盤製品で管理されている管理対象マシンの操作を行うことができます。
[仮想]ビューの役割は、連携している仮想化基盤製品の情報閲覧・操作にあります。[仮想]ビュー上で管理対象マシンを表示するためには、以下の2つの方法があります。
仮想マネージャの種別がVMware vCenter Server/Hyper-V Clusterの場合、[管理]ビューで仮想化基盤製品のマネージャをサブシステムとして登録します。サブシステム登録が行われると、仮想化基盤製品のマネージャで管理されている管理対象マシンの情報は、収集の操作で取り込むことができるようになります。収集で取り込んだ管理対象マシンの情報は、[仮想]ビューで表示され操作できるようになります。
仮想マネージャの種別がKVM Management/VMware ESXi/Hyper-V Managementの場合、SigmaSystemCenterが仮想マネージャとして動作します。[仮想]ビュー上で[VMサーバ追加]を実行し、仮想マシンサーバを登録する必要があります。
次の図も参照してください。