SigmaSystemCenterの運用操作を実行したときに、SigmaSystemCenterが行うVLAN制御の動作について説明します。基本的なVLAN制御の動作については、「5.6.1. 物理スイッチに対するVLAN制御の基本動作」を参照してください。
以下の項目について説明します。
[リソース]ビューのVLAN一覧の画面上でVLAN追加/削除を行うことができます。
SigmaSystemCenterからVLANを追加したとき、既にスイッチ上にVLANが作成済みの場合はスイッチへの設定操作がスキップされ、SigmaSystemCenterに作成済みのVLANが登録されます。
ただし、既にVLANをポートに割り当て済みの場合は、割り当て済みのポートも指定する必要があります。
SigmaSystemCenterからVLANを削除したとき、割り当て済みのポートがある場合は同時に割り当て解除の制御も実行されます。
SigmaSystemCenterからVLANの削除を実行したとき、SigmaSystemCenterとNetvisorPro上の登録は削除されますが、スイッチ上でVLANの登録の削除は行われません。
プール上にある管理対象マシンを運用グループのホストへリソース割り当て操作を行うと、操作対象となった管理対象マシンに対して、ホストとして業務で利用できるように一連のプロビジョニング処理が行われます。このとき、VLAN制御もプロビジョニングの処理の1つとして実行されます。マスタマシン登録/スケールアウトも、リソース割り当てと同様のVLAN制御が実行されます。
VLAN制御では、リソース割り当てを行う管理対象マシンにつながっているスイッチのポートに対して、運用グループ設定で指定されたVLANを割り当てる処理が行われます。
制御対象となるスイッチ/マシンや制御内容については、事前に[運用]ビューや[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。下記の設定がない場合は、VLAN制御は実行されません。設定方法の詳細については、「5.6.2. 物理スイッチのVLAN制御を実行するために必要な設定について」を参照してください。
[運用]ビュー
管理対象マシンが接続する論理ネットワークとマシン側のNIC番号の組み合わせの指定
[リソース]ビュー
接続先の論理ネットワークの登録。使用するVLANの情報が必要
制御対象のスイッチの登録
管理対象マシンのNIC(番号)とスイッチのポートとの関連付けの設定
稼動中の運用グループのホストに対して割り当て解除操作を行うと、操作対象となった管理対象マシンに対して、業務から外すための一連のプロビジョニング処理が行われます。このとき、VLAN制御もプロビジョニングの処理の1つとして実行されます。スケールインも割り当て解除と同様のVLAN制御が実行されます。割り当て解除時、マシンを解体しないを選択した場合は、VLAN制御は実行されません。
VLAN制御では、割り当て解除する管理対象マシンにつながっているスイッチのポートに対して、運用グループ設定で指定されたVLANの割り当てを解除する処理が行われます。
制御対象となるスイッチ/マシンや制御内容については、事前に[運用]ビューや[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。下記の設定がない場合は、VLAN制御は実行されません。設定方法の詳細については、「5.6.2. 物理スイッチのVLAN制御を実行するために必要な設定について」を参照してください。
[運用]ビュー
管理対象マシンが接続する論理ネットワークとマシン側のNIC番号の組み合わせの指定
[リソース]ビュー
接続先の論理ネットワークの登録。使用するVLANの情報が必要
制御対象のスイッチの登録
管理対象マシンのNIC(番号)とスイッチのポートとの関連付けの設定
稼動中の運用グループのホストに対して置換操作を行うと、利用中の管理対象マシンから予備機としてプール上で待機している管理対象マシンに使用マシンリソースを切り替えるための一連のプロビジョニング処理が行われます。このとき、VLAN制御もプロビジョニングの処理の1つとして実行されます。
VLAN制御では、まず、利用中の管理対象マシンにつながっているスイッチのポートに対して、運用グループ設定で指定されたVLANの割り当てを解除する処理が行われます。次に、切り替え先となる管理対象マシンにつながっているスイッチのポートに対して、運用グループ設定で指定されたVLANを割り当てる処理が行われます。
制御対象となるスイッチ/マシンや制御内容については、事前に[運用]ビューや[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。設定方法の詳細については、「5.6.2. 物理スイッチのVLAN制御を実行するために必要な設定について」を参照してください。
[運用]ビュー
管理対象マシンが接続する論理ネットワークとマシン側のNIC番号の組み合わせの指定
[リソース]ビュー
接続先の論理ネットワークの登録。使用するVLANの情報が必要。
制御対象のスイッチの登録
管理対象マシンのNIC(番号)とスイッチのポートとの関連付けの設定(※置換元マシンと置換先マシンの両方に設定が必要となる。)
稼動中の運用グループのホストから別の運用グループのホストへ用途変更操作を行うと、操作対象となった管理対象マシンに対して、稼動する運用グループを変更するための一連のプロビジョニング処理が行われます。このとき、VLAN制御もプロビジョニングの処理の1つとして実行されます。
VLAN制御では、まず、処理対象の管理対象マシンにつながっているスイッチのポートに対して、移動元の運用グループ設定で指定されたVLANの割り当てを解除する処理が行われます。次に、同じポートに対して、移動先の運用グループ設定で指定されたVLANを割り当てる処理が行われます。
制御対象となるスイッチ/マシンや制御内容については、事前に[運用]ビューや[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。設定方法の詳細については、「5.6.2. 物理スイッチのVLAN制御を実行するために必要な設定について」を参照してください。
[運用]ビュー
管理対象マシンが接続する論理ネットワークとマシン側のNIC番号の組み合わせの指定
[リソース]ビュー
接続先の論理ネットワークの登録。使用するVLANの情報が必要。
制御対象のスイッチの登録
管理対象マシンのNIC(番号)とスイッチのポートとの関連付けの設定
[リソース]ビューのポート一覧の画面上で、指定のスイッチ上の指定のポートに対して指定VLANの割り当て/割り当て解除の操作を行います。(2)~(5)の操作は一連のプロビジョニングの処理の一部としてVLAN制御が実行されますが本操作ではVLAN制御のみが単独で行われます。(2)~(5)の操作での制御対象として設定されているスイッチ上のポートに対して、本操作を実行する場合は(2)~(5)の操作に影響がでるので注意してください。
制御対象となるスイッチについては、事前に[リソース]ビュー上で登録しておく必要があります。
論理ネットワークの設定上でVLANの定義を変更後に構成変更操作を行うと、処理対象の管理対象マシンに接続されたスイッチのポートに割り当てるVLANを定義に合わせて変更することができます。
構成変更操作では、VLAN以外にロードバランサやストレージの構成について個別に制御を実行することが可能です。物理スイッチのVLANの構成を変更するためには、構成変更操作の実行時に表示される処理の一覧の中から"VLAN制御"を選択する必要があります。
"VLAN制御"では、グループまたはモデルプロパティの[ネットワーク設定]タブに設定された物理スイッチを制御対象とします。グループとモデルプロパティの両方に物理スイッチの設定がある場合、モデルプロパティの設定が優先されます。
変更対象となるVLANの設定については、事前に[リソース]ビュー上で下記の設定をしておく必要があります。設定の変更がない場合は、構成変更の操作実行時にVLAN制御は実行されません。
[リソース]ビュー
接続先の論理ネットワークに登録するVLANの情報を変更する。