Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureのクラウド環境上のEC2インスタンス、仮想マシン(管理対象マシン)に対して、SystemMonitor性能監視で監視を行う場合の構成上の注意事項について説明します。
SystemMonitor性能監視のWindows/Linuxの管理対象マシンの性能データ収集は、管理対象マシンにリモートで接続して行うため、管理サーバからネットワーク経由で管理対象マシンに接続できる環境を用意する必要があります。
パブリッククラウド環境上の管理対象マシンと別ネットワーク上にSystemMonitor性能監視の管理サーバがある場合、後述のように性能データ収集ができない場合が考えられますので注意してください。
以下のとおり、SystemMonitor性能監視のWindowsの管理対象マシンの収集ではTCP 445のポートを利用します。TCP 445のポートへのアクセスは、接続にインターネットを経由する場合接続が途中でブロックされ、アクセスが不可になることが考えられます。
Windowsの管理対象マシンに対する性能データ収集では、ファイル共有のプロトコルを利用します。接続にTCP 445のポートを利用します。
Linuxの管理対象マシンに対する性能データ収集では、SSHのプロトコルを利用します。接続にTCP 22のポートを利用します。
そのため、次の図のように、オンプレミス環境上のSigmaSystemCenterの管理サーバから、パブリッククラウド環境上の管理対象マシンを管理する構成の場合、SystemMonitor性能監視を利用するためにはVPNや専用線を使用してオンプレミスとクラウドのネットワークを接続する構成にする必要があります。
また、パブリッククラウドのネットワーク上でSystemMonitor性能監視で使用するプロトコルが利用できるに設定を変更する必要があります。
例えば、Amazon Web Servicesの場合、EC2インスタンス(管理対象マシン)、またはAmazon Web Servicesのネットワークでアクセスコントロールを実施される場合、SystemMonitor性能監視で使用するプロトコルが利用できるようにアクセスコントロールを構成してください。