VM最適配置機能には、以下の動作が含まれます。
機能 | ポリシーアクション | コマンド |
---|---|---|
負荷分散 | VMS操作/ VMSロードバランス | |
省電力 | VMS操作/ VMSパワーセーブ(省電力) | |
VM退避 | VMS操作/ 稼動中のVMを移動 VMS操作/ 全VMを移動 | ssc evacuate host ssc evacuate machine |
これらの動作を行うにあたり、移動先の仮想マシンサーバ、および対象の仮想マシンは、以下の条件を満たしている必要があります。
移動先候補の仮想マシンサーバ
移動元仮想マシンサーバと同じグループ、および、モデルに割り当てられている。
移動元仮想マシンサーバがグループに直接割り当てられている場合、同じグループに所属し、モデルに割り当てられていない仮想マシンサーバ。
移動対象となる仮想マシンが所属しているデータストアにアクセスすることができる。
ただし、sscコマンドによるVM退避操作時、移動方法に"Move"を指定した場合はこの条件は除外されます。
ハードウェアステータスが "故障" / "一部故障" 状態ではない。
停止していない、もしくは起動処理中ではない。
ただし、負荷分散/VM退避の場合、現在起動中の仮想マシンサーバのみで問題が解決できない場合には、停止している仮想マシンサーバを起動して使用、もしくは起動処理中の仮想マシンサーバを、起動完了後に使用します(*1)。
他の操作が行われていない (起動処理を除きます)。
キャパシティに空きがある。
メモリに空きがある。
ただし、VM退避時にはこの条件が除外されます。
メンテナンスモードでない(「2.3.4. メンテナンスモードについて」参照)。
非常用ホストに設定されていない(開封済みの非常用ホストは除きます)。
ただし、VM退避時において、非常用ホストが設定されている仮想マシンサーバが存在する場合には、非常用ホストのみが利用されます。
また、開封済みの非常用ホストは利用されません。
詳細については、「4.7.20. 非常用ホスト」を確認してください。
管理状態がVM起動抑制でない。
移動対象仮想マシン
起動中である。
ただし、ssc evacuateコマンドを-allオプションを指定して実行した場合、またはポリシーにおいて "VMS操作 / 全VM移動" のアクションを実行した場合、この条件は除外されます。
メンテナンスモードでない。
他の操作が行われていない。
管理状態が "管理中" である。
Hold制約"が設定されていない。
なお、Webコンソールに表示される電源状態は、実際の電源状態と異なる場合がありますが、仮想マシンおよび仮想マシンサーバの起動状態は、各操作の実行時の実際のマシンの状態が確認されます。Webコンソール上に表示される電源状態は確認されません。
たとえば、Webコンソール上に表示される電源状態が "On" の場合でも、実際にマシンが停止している場合は、停止と判断されます。
ただし、VM退避時は、Webコンソール上に表示される電源状態が確認されます。この場合、Webコンソール上で "On" ならば、ONとみなされます。"Off" の場合は、実際のマシンの状態で判断されます。
仮想マシンの移動先となる仮想マシンサーバには、仮想マシンの仮想ディスクを格納しているデータストア(RDMの場合は、対象となるLUN)がすべて接続されている必要があります。
このとき、仮想ディスクの接続状態や、仮想マシンサーバのデータストア、RDMの情報はSigmaSystemCenterが認識している情報を利用します。
そのため、SigmaSystemCenter外で仮想マシンの作成や、ディスク関連の操作などを行った場合、収集を実行してこれらの情報を認識させる必要があります。
*1 : 負荷分散の場合、起動操作に対して依存先を有する仮想マシンサーバは起動できません。VM退避操作の場合、起動状態の仮想マシンの移動先が、現在起動状態にある仮想マシンサーバ内で解決できない場合、依存先の有無に関わらず起動対象となります。
省電力機能において、対象となる仮想マシンサーバは、以下の条件を満たしている必要があります。条件を満たしていない仮想マシンサーバは、省電力機能による移動/停止操作の対象とはなりません。
仮想マシンサーバ上で、下記記載条件を満たす、電源On状態の仮想マシンが存在しない。
管理状態が"管理中"でない
Hold制約を有する
EQ/Pinの複合制約を有する
メンテナンスモードである
停止した場合でも、動作に影響がない。
Hyper-Vクラスタ環境の場合、クラスタの代表でない
他のホストから依存先に設定されていない。
非常用ホストに指定されていない(開封済みの非常用ホストは対象外)。