構成パラメータ設定は、仮想化基盤製品ごとに固有の設定を仮想マシンのデバイスに反映させるための設定で、設定対象の項目を示すパラメータ名とそのパラメータの値の組み合わせで設定します。
構成パラメータ設定は、マシンプロファイルやVM作成/VM編集などの指定だけでなく、テンプレートに設定することも可能です。
テンプレートに設定した場合は、設定を行ったテンプレートを使用するときに、マシンプロファイルなどのデフォルトの設定として使用されます。
なお、データストアの構成パラメータ設定については、「6.3.8. データストア」の「(4)データストアの構成パラメータ設定について」を参照してください。
構成パラメータ設定以外の項目も含めた利用の概要については、「4.3. 仮想マシンに割り当てるデバイスのカスタマイズ」を参照してください。
以下の説明を行います。
構成パラメータ設定の設定・利用方法は、設定タイミングにより大きく次の2つにわかれます。
事前定義による方法
マシンプロファイルなどの設定に事前に定義しておき、新規リソース割り当てや再構成など仮想マシンに対する操作を実行するときに定義しておいた設定を使用します。
仮想マシンに対する操作時に指定する方法
VM編集など仮想マシンに対する操作を実行するとき、オプションとして構成パラメータ設定を指定します。
2つの設定・利用方法別の操作詳細は次のとおりです。
◆事前定義による方法
構成パラメータ設定は、事前定義として、グループ/モデル/ホストのマシンプロファイル、テンプレートの設定で指定することが可能です。
また、サブシステムに構成パラメータの既定値を設定することができます。ホスト、グループ、モデル、テンプレートのいずれにも設定がない場合、サブシステム設定での既定値が使用されます。
sscコマンドの場合は、ssc customproperty addコマンドでマシンプロファイルやテンプレートに設定することができます。ssc set profileコマンド、ssc create templateコマンドなどマシンプロファイルやテンプレートの設定を行うコマンドで構成パラメータ設定を直接指定することはできませんので注意してください。
構成パラメータ設定がマシンプロファイル、テンプレート、サブシステムで複数箇所で設定が行われている場合、以下の優先度で設定が使用されます。
ホスト設定の[マシンプロファイル]タブ
モデルプロパティ設定の[マシンプロファイル]タブ
グループプロパティ設定の[マシンプロファイル]タブ
テンプレート編集
サブシステム
構成パラメータの設定がされたマシンプロファイルなどの定義を反映することが可能な操作は次のとおりです。
新規リソース割り当て、[ポータル]ビューのVM作成、スケールアウト
マスタマシン登録(インポートの指定時のみ、ネットワーク関連の設定はインポートでないときも可能)
リソース割り当て
再構成
ssc create machineコマンド
ssc assign machineコマンド
ssc reconfigure machineコマンド
◆仮想マシンに対する操作時に指定する方法
次の操作時に構成パラメータ設定を指定することが可能です。
VM編集
VM作成(テンプレート指定なし)
VMインポート
ssc update vmpropertyコマンド
ssc vm createコマンド
なお、構成パラメータ vm.vidsk:storage-policy のディスク単位の指定については、ssc update vmpropertyコマンドの-systemdiskproperty、-extdiskpropertyオプションでのみ可能です。他の操作で行うことはできません。
以下の表の設定が可能です。
パラメータを指定しない場合の各パラメータの既定値は、ゲストOSにより異なる場合があります。
各パラメータの詳細については、VMwareのマニュアルも参照してください。
パラメータ | 値 |
---|---|
vm:storage-policy | 仮想マシンおよび仮想ディスクに適用するストレージポリシーの名前を指定します。適用するストレージポリシーは、事前に、vCenter Serverで作成し登録しておく必要があります。 存在しない名前を指定した場合、エラーが発生し、「(1)設定・利用方法」の操作が異常終了します。 ストレージポリシーの適用は、指定の作成先データストアがストレージポリシーの要件を満たしている/満たしていないに関わらず行われますので、注意してください。そのため、操作実行の際、ストレージポリシーの要件を満たすデータストアを指定するように利用してください。 本パラメータを指定しない場合は、システムディスクの設定しているvm.vdisk:storage-policy の値、システムディスクに設定がない場合はvSphere 側でデータストアに設定している既定のストレージポリシーが適用されます。
本パラメータ以外に仮想ディスクのみに設定を適用するvm.vdisk:storage-policyのパラメータもあります。両方の指定がある場合は仮想ディスクの設定についてはvm.vdisk:storage-policyの指定が優先されます。仮想マシンを構成するファイルは仮想ディスク以外にも存在しますが、仮想ディスク以外のファイルに適用するストレージポリシーを適用するには本パラメータでの指定が必要です。
なお、ストレージポリシーは、VMwareの機能でストレージの可用性、パフォーマンス等の要件をポリシーで管理するための仕組みが提供されています。 詳細については、VMwareのマニュアル「vSphereのストレージについて」などを参照してください。 |
vm.hw.firmware (*4) | 仮想マシンのファームウェアを指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にないファームウェアが入力された場合、エラーが発生します。
構築後の仮想マシンに対して、ファームウェアを変更すると、インストールされているゲストOSを起動できなくなる場合がありますので、注意してください。 |
vm.hw.version | 仮想マシンのバージョンを整数値で入力します。
OSがインストールされていない状態の仮想マシンを作成する場合のみ設定が反映されます。それ以外の方式で仮想マシンを作成する場合や、既存の仮想マシンに変更を加える場合は、設定は無視されます。 (*3) |
vm.vcpu.cores-per-socket (*4) | 仮想マシンのソケットあたりのコア数を整数値で入力します。 |
vm.vdisk:storage-policy | 仮想ディスクに適用するストレージポリシーの名前を指定します。vm:storage-policy の指定より優先されます。 個々の仮想ディスク別のストレージポリシー適用の指定は、ssc update vmproperty コマンドの-systemdiskproperty、-extdiskpropertyオプションでのみ、実行可能です。マシンプロファイルやWebコンソールからは指定できません。 vm:storage-policyの説明も参照してください。 |
vm.vdisk.device:zeroed | 仮想マシンのディスクに対して、初期化の方式を指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にない方式が入力された場合、その設定は無視されます。
新規作成するThickタイプのディスクに対してのみ設定が反映されます。異なるタイプのディスクを作成する場合や、既存のディスクに対しては、設定は無視されます。 |
vm.vnic.device#selector (*1) | ネットワークの設定で設定されたNICに対して、NICのタイプを指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にないタイプが入力された場合、エラーが発生します。
なお、以下の操作において、既存の仮想マシンに設定されている既存のNICに対するNICのタイプを指定しても、その指定は無視され既存NICのタイプは変更されません。
|
vm.vscsi.device#selector (*2)
| 仮想マシンのSCSIコントローラに対して、デバイスのタイプを指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にないタイプが入力された場合、エラーが発生します。
なお、既存のSCSIコントローラに対しては、そのコントローラにデバイスが一切接続されていない場合のみ設定が反映されます。デバイスが接続されている場合は、設定は無視されます。 |
vm.vscsi.device:share#selector (*2)(*4) | 仮想マシンのSCSIコントローラに対して、SCSIバスの共有の方式を指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にない方式が入力された場合、その設定は無視されます。
|
vm.vusb | 作成する仮想マシンに対してUSBコントローラを追加するかどうかを指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にない方式が入力された場合、エラーが発生します。
本指定は、OSがインストールされていない状態の仮想マシンを作成する場合のみ設定が反映されます。それ以外の方式で仮想マシンを作成する場合や、既存の仮想マシンに変更を加える場合は、設定は無視されます。 (*3) |
vm.vusb.device | 作成する仮想マシンに対して追加するUSBコントローラの種類を指定します。
以下から選択して入力してください。下記の選択肢中にない方式が入力された場合、エラーが発生します。
本指定は、OSがインストールされていない状態の仮想マシンを作成する場合のみ設定が反映されます。それ以外の方式で仮想マシンを作成する場合や、既存の仮想マシンに変更を加える場合は、設定は無視されます。 (*3) |
*1: selector の部分には、NIC番号を整数値で指定します。#selectorは、省略可能です。省略した場合は、そのパラメータに対応する値がすべてのNICに適用されます。#selector有りのパラメータと無しのパラメータが混在する場合は、selector番目のNICには#selector有りのパラメータに対応する値が適用されます。
*2 : selector の部分には、SCSIコントローラのバス番号を整数値で指定します。#selectorは、省略可能です。省略した場合は、そのパラメータに対応する値がすべてのSCSIコントローラに適用されます。#selector有りのパラメータと無しのパラメータが混在する場合は、バス番号がselectorのSCSIコントローラには#selector有りのパラメータに対応する値が適用されます。
*3: 以下の操作で有効です。
新規リソース割り当て([OSを手動でインストールする]の指定を行う場合)
新規リソース割り当て([仮想マシンをインポートする]の指定を行う場合)
VMwareのvm.hw.version、vm.vusb,vm.vusb.deviceの指定の場合は、無効です。
VM作成([テンプレート]の指定がない場合)
VMインポート
VMwareのvm.hw.version、vm.vusb,vm.vusb.deviceの指定の場合は、無効です。
既に作成済みの仮想マシンの構成を変更したり、テンプレートを利用して仮想マシンを作成する以下の操作では、指定は無視されます。
新規リソース割り当て([OSを手動でインストールする]と[仮想マシンをインポートする]以外の指定を行う場合)
リソース割り当て
VM作成([テンプレート]を指定する場合)
VM編集
再構成
*4: 電源ONの仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行うことはできません。対象の仮想マシンを電源OFFした後に、変更操作を行ってください。
電源ONの仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行う場合、以下のように動作します。
変更操作のジョブはエラー終了します。ジョブがエラー終了した場合、指定の変更内容はすべて反映されません。
以下の表の設定が可能です。
パラメータを指定しない場合の各パラメータの既定値は、ゲストOSや仮想マシンの世代により異なる場合があります。
各パラメータの詳細については、Hyper-Vのマニュアルも参照してください。
パラメータ | 値 |
---|---|
vm.hw.boot.first (電源ON時変更不可 *3) (※)Generation 1の仮想マシンにのみ有効
| Generation 1の仮想マシンに対して、Boot起動順位が1番目のデバイスを指定します。
上記以外の指定の場合は、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるCDが設定されます。
|
vm.hw.boot.first.g2 (サスペンド時変更不可 *3) (※)Generation 2の仮想マシンにのみ有効
| Generation 2の仮想マシンに対して、Boot起動順位が1番目のデバイスを指定します。本指定はGeneration 2の仮想マシンの指定のため、別途、vm.hw.firmwareについてefiの指定が必要です。
上記以外の指定の場合は、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるdiskが設定されます。 仮想マシンに複数のネットワークアダプターがある場合は先頭のネットワークアダプターがBoot起動順位が1番目のデバイスとなります。
ヒント:
Generation 2の仮想マシンに対して、DeploymentManagerを使用してバックアップ・リストアを行う場合は、vnicを指定してください。 DeploymentManagerのバックアップ・リストアを行うために対象の仮想マシンがPXEブートできるようにする必要があります。そのためには、Boot起動順位が1番目のデバイスがネットワーク アダプターとなるようにvnicの指定が必要がです。
|
vm.hw.firmware (※)Windows Server 2012 R2以降で利用可能 | 仮想マシンの世代を指定します。以下の指定が可能です。既定値はbiosです。
OSがインストールされていない状態の仮想マシンを作成する場合のみ設定が反映されます。それ以外の方式で仮想マシンを作成する場合や、既存の仮想マシンに変更を加える場合は、設定は無視されます。 (*2) |
vm.mem.buffer (サスペンド時変更不可 *3) (※)ダイナミックメモリ(動的メモリ)が有効な仮想マシンにのみ有効 | 動的メモリのメモリバッファーとして予約しておくべきメモリの割合を整数値で設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ハードウェア]->[メモリ]->[動的メモリ]->[メモリバッファー] の設定に該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
入力範囲: 5から2000までの数値
指定が範囲外の場合は、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値である20が設定されます。
|
vm.services.guestinterface (サスペンド時変更不可 *3) (※)Windows Server 2012 R2以降で利用可能 | 仮想マシンの統合サービスの[ゲストサービス]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[ゲストサービス]の設定に該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [ゲストサービス]の設定では、仮想マシンサーバ(Hyper-V ホスト)と仮想マシンとの間で双方向のファイル コピーの可否を設定します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。
|
vm.services.heartbeat (サスペンド時変更不可 *3) | 仮想マシンの統合サービスの[ハートビート]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[ハートビート]の設定に該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [ハートビート]の設定では、Hyper-V ハートビート サービスにより、仮想マシン上のオペレーティング システムの動作情報を通知するかどうかを設定します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるtrueとして扱われます。 |
vm.services.kvpexchange (サスペンド時変更不可 *3) | 仮想マシンの統合サービスの[データ交換]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[データ交換]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [データ交換]の設定では、Hyper-V データ交換サービスによる仮想マシンと仮想マシンサーバ(Hyper-V ホスト)との間の情報共有の機能を動作させるかどうかを設定します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるtrueとして扱われます。 |
vm.services.shutdown (サスペンド時変更不可 *3) | 仮想マシンの統合サービスの[オペレーティングシステムのシャットダウン]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[オペレーティングシステムのシャットダウン]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [オペレーティングシステムのシャットダウン]の設定では、仮想マシンに対するシャットダウン操作を仮想マシン上のOSを使用して行うかどうかを設定します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるtrueとして扱われます。
|
vm.services.timesync (サスペンド時変更不可 *3) | 仮想マシンの統合サービスの[時刻の同期]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[時刻の同期]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [時刻の同期]の設定では、仮想マシンのシステム クロックを仮想マシンサーバのシステム クロックに同期します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるtrueとして扱われます。 |
vm.services.vss (サスペンド時変更不可 *3) | 仮想マシンの統合サービスの[バックアップ(ボリュームチェックポイント)]の設定を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[管理]->[統合サービス]->[バックアップ(ボリュームチェックポイント)]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。 [バックアップ(ボリュームチェックポイント)]の設定では、仮想マシン上のアプリケーションとデータをバックアップすることをボリューム シャドウ コピー サービスに許可するかどうかを設定します。
以下の設定値があります。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるtrueとして扱われます。 |
vm.shutdown.action (電源ON時変更不可 *3) | 仮想マシンサーバの起動時に、仮想マシンサーバ配下の仮想マシンに対して、どのような操作を実行するかを指定します。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるsaveが設定されます。
|
vm.startup.action | 仮想マシンサーバの起動時に、仮想マシンサーバ配下の仮想マシンに対して、どのような操作を実行するかを指定します。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、以下のように環境によりHyper-Vの既定値が設定されます。
|
vm.startup.delaytime | 仮想マシンの自動起動待ち時間を整数値(秒)で指定します。 指定可能な範囲:0以上9桁以下の数字
上記の範囲外の指定の場合、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、0の指定で扱われます。
|
vm.vcpu.compatibility (電源ON時変更不可 *3) | 仮想マシンサーバのプロセッサの互換性を考慮して移動を行うかどうかを設定します。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、指定はfalseとして扱われます。 |
vm.vcpu.numa.maxnode (電源ON時変更不可 *3) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンに適用する仮想NUMAトポロジの設定の1つを行います。
1つのソケットで使用できるNUMAノードの最大数を整数値で指定します。 指定可能な範囲:1から64の数値
指定が範囲外の場合は、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、仮想マシンサーバごとに自動で決められる既定値が設定されます。
|
vm.vcpu.numa.maxprocessor (電源ON時変更不可 *3) (※)Windows Server 2012以降で利用可能
| 仮想マシンに適用する仮想NUMAトポロジの設定の1つを行います。
1つの仮想NUMAノードで使用できるプロセッサの最大数を整数値で指定します。 指定可能な範囲:1から64の数値
指定が範囲外の場合は、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、仮想マシンサーバごとに自動で決められる既定値が設定されます。
|
vm.vcpu.numa.maxmemory (電源ON時変更不可 *3) (※)Windows Server 2012以降で利用可能
| 仮想マシンに適用する仮想NUMAトポロジの設定の1つを行います。
1つの仮想NUMAノードで使用できるメモリの最大容量を整数値で入力します。 入力範囲:
指定が範囲外の場合は、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、仮想マシンサーバごとに自動で決められる既定値が設定されます。
|
vm.vcpu.resourceprotection (サスペンド時変更不可 *3) (※)Windows Server 2016以降で利用可能 | 仮想マシンが仮想マシンサーバのプロセッサ リソースを過剰に消費しないように、回避するためのホスト リソース保護機能を有効にするかどうかを設定します。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 ホスト リソース保護の設定変更は、実行中の仮想マシンの場合は、仮想マシンの再起動後に有効になります。 |
vm.vnic.device:dhcp#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンのNICに対して、[DHCPガードを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[DHCPガードを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 |
vm.vnic.device:iov#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 (※)レガシ ネットワーク アダプターの場合は変更不可 | 仮想マシンのNICに対して、[SR-IOVを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[ハードウェアアクセラレータ]->[SR-IOVを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値である0が設定されます。 |
vm.vnic.device:ipsec#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 (※)レガシ ネットワーク アダプターの場合は変更不可 | 仮想マシンのNICに対して、IPsecタスクオフロードに関して、[IPsecタスクオフロードを有効にする]を有効にするかどうか、また、[最大数]を設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[ハードウェアアクセラレータ]->[IPsecタスクオフロード]下の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値である512が設定されます。 |
vm.vnic.device:monitor#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンのNICに対して、ポートミラーリングの設定[ミラーリングモード]を設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[ミラーリングモード]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値である0が設定されます。 |
vm.vnic.device:naming#selector (*1) (※)Windows Server 2016以降で利用可能 (※)Generation 2の仮想マシンにのみ有効 (※)レガシ ネットワーク アダプターの場合は変更不可 | 仮想マシンのNICに対して、[デバイスの名前付けを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[デバイスの名前付けを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2016の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 |
vm.vnic.device:protected#selector (*1) (※)Windows Server 2012 R2以降で利用可能
| ネットワークの設定で設定されたNICに対して、ネットワークを保護するかどうかを指定します。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。空VM作成などテンプレートを指定しない仮想マシン作成で設定値が無視される場合、保護されているネットワークの扱いとなります。
本設定はHyper-Vクラスタ環境で使用される設定です。 Hyper-Vのクラスターが、仮想マシンのネットワーク保護の指定があるNICについて、ネットワーク接続の監視を行い、問題を検出した場合はネットワーク接続を復元するために別の仮想マシンサーバへ移動を行います。
|
vm.vnic.device:router#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンのNICに対して、[ルーターアドバタイズガードを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[ルーターアドバタイズガードを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 |
vm.vnic.device:spoofing#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンのNICに対して、MACアドレスの設定[MACアドレスのスプ―フィングを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[MACアドレスのスプ―フィングを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 |
vm.vnic.device:teaming#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 | 仮想マシンのNICに対して、NICチーミングの設定[このネットワークアダプターがゲストオペレーティングシステムのチームに参加できるようにする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[高度な機能]->[このネットワークアダプターがゲストオペレーティングシステムのチームに参加できるようにする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値であるfalseが設定されます。 |
vm.vnic.device:vmq#selector (*1) (※)Windows Server 2012以降で利用可能 (※)レガシ ネットワーク アダプターの場合は変更不可 | 仮想マシンのNICに対して、[仮想マシンキューを有効にする]を有効にするかどうかを設定します。 本パラメータは、Hyper-Vマネージャ上では、仮想マシンの[設定]->[ネットワークアダプター]->[ハードウェアアクセラレータ]->[仮想マシンキューを有効にする]の設定が該当します(Windows Server 2012 R2の場合)。
上記以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。設定値が無視される場合、Hyper-Vの既定値である100が設定されます。 |
vm.vnic.legacy (電源ON時変更不可 *3) (※)Generation 1の仮想マシンにのみ有効 | 仮想マシンのNICについて、レガシ ネットワーク アダプターの指定を行うかどうかを指定します。 接続先の仮想スイッチはvm.vnic.legacy:connectionで指定する必要があります。
注:
下記の"1"以外の文字列が指定された場合、本設定は無視されます。
仮想マシンごとに指定可能なレガシ ネットワーク アダプターの数は1つのみです。1番目の位置に複数のNICを追加しないようにしてください。
Generation 1の仮想マシンにおいて、通常のNICではPXEブートが不可ですが、レガシ ネットワーク アダプターでは可能です。PXEの利用が必要な機能利用時は、本設定でレガシ ネットワーク アダプターの指定を行ってください。ただし、レガシ ネットワーク アダプターは低速なため、業務に影響が出る可能性がありますので注意してください。 なお、Generation 2の仮想マシンでは通常のNICでブートが可能です。 |
vm.vnic.legacy:connection (電源ON時変更不可 *3) (※)Generation 1の仮想マシンにのみ有効 (※)vm.vnic.legacy設定が必要 | レガシ ネットワーク アダプターの接続先のポートグループの名前を指定します。 vm.vnic.legacyの指定により、1番目の位置のNICがレガシ ネットワーク アダプターで作成されるように指定しておく必要があります。
設定後に、VM 編集/再構成などの操作を行い、指定のポートグループ名の仮想スイッチに接続する必要があります。 ポートグループ名以外の文字列を指定した場合、本指定は無視されます。 |
*1: selector の部分には、NIC番号を整数値で指定します。#selectorは、省略可能です。省略した場合は、そのパラメータに対応する値がすべてのNICに適用されます。#selector有りのパラメータと無しのパラメータが混在する場合は、selector番目のNICには#selector有りのパラメータに対応する値が適用されます。
*2: 以下の操作で有効です。
新規リソース割り当て([OSを手動でインストールする]の指定を行う場合)
新規リソース割り当て([仮想マシンをインポートする]の指定を行う場合)
VM作成([テンプレート]の指定がない場合)
VMインポート
既に作成済みの仮想マシンの構成を変更したり、テンプレートを利用して仮想マシンを作成する以下の操作では、指定は無視されます。
新規リソース割り当て([OSを手動でインストールする]と[仮想マシンをインポートする]以外の指定を行う場合)
リソース割り当て
VM作成([テンプレート]を指定する場合)
VM編集
再構成
*3: 記載の電源状態の仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行うことはできません。対象の仮想マシンを電源OFF、または、記載の電源状態以外の状態にした後に、変更操作を行ってください。
記載の電源状態の仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行う場合、以下のように動作します。
変更不可のパラメータの変更のみスキップされ、変更操作のジョブの処理は続行されます。パラメータの変更不可の情報は、ジョブの警告として運用ログに表示されます。
以下の表の設定が可能です。
パラメータ | 値 |
---|---|
vm.vcpu.cores-per-socket (*1) | 仮想マシンのソケットあたりのコア数を整数値で入力します。 |
*1: 電源ONの仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行うことはできません。対象の仮想マシンを電源OFFした後に変更操作を行ってください。
電源ONの仮想マシンに対して、本パラメータの変更を行う場合、以下のように動作します。
変更操作のジョブはエラー終了します。ジョブがエラー終了した場合、操作時に指定の変更内容の一部が反映されている場合があります。
データストアのタグに設定するストレージポリシーの構成パラメータについて、以下の表で説明します。
以下の方法でタグ、ストレージポリシー、データストアを関連付けることにより、仮想マシン/仮想ディスク作成時に任意のストレージポリシーに適合するデータストアを選択する際、タグで指定することができます。
データストア編集やssc tag createコマンドで追加されたタグに対して、ssc customproperty add tag -kind datastoreコマンドで下表の構成パラメータを設定します。ssc tag createコマンドでタグを作成した場合は、構成パラメータ設定後にssc collect tagコマンドでvCenter Serverから適合するデータストアを収集し関連付けておく必要があります(データストア編集での手動設定でも可能)。
パラメータ | 値 |
---|---|
vm.vdisk:storage-policy | 仮想ディスクに適用するストレージポリシーの名前を指定します。「(2)設定項目(VMware)」 の vm.vdisk:storage-policy の説明も参照してください。 |