サーバ起動時のICE Coreサービス起動性能

エッジサーバなどのヘッドレス環境でICE Coreを運用している状況で、サーバを再起動した際、 ICE Coreサービスの起動までに時間がかかる(1~10分)場合があります。

ヘッドレス環境ではOSの乱数生成機能(/dev/randam)が必要とするエントロピーが不足し、 サービスの起動を行うsystemdが使用する乱数の生成に時間がかかる場合があり、 これがICE Coreサービス起動に時間がかかる原因となっている可能性があります。

実際にエントロピーが不足しているかどうかは以下のコマンドで確認できます。

cat /proc/sys/kernel/random/entropy_avail

これで表示される数値が1000未満ならエントロピーが不足していると考えられます。

お使いのサーバにハードウェア乱数生成器(RNG)が搭載されている場合、rng-toolsパッケージをインストールしてください。 これによってRNGが生成する乱数が/dev/randomのエントロピーとなり、乱数生成速度が改善され、起動性能が向上します。

RNGが搭載されていないか、あるいはrng-toolsパッケージをインストールしても改善されない場合、 havegedパッケージをインストールしてください。 havegedはソフトウェアで乱数を生成することで同様に乱数生成速度を改善し、起動性能を向上します。