connectivity checker

connectivity_checker はICE Coreとバックエンドサーバとの接続性を検証するコマンドラインツールです。 このツールの出力メッセージとトラブルシューティングガイドを組み合わせることで、ICE Coreがバックエンドサーバとつながらない場合の確認箇所を絞り込むことができます。

このツールはICE Coreと以下のバックエンドサーバとの通信の検証をサポートします。

  • CONNEXIVE Application Platform V2とのデータ通信(HTTP、MQTT)、ファイルアップロード、ファイルダウンロード
  • CONNEXIVE Application Platform V2 (V1接続互換設定)とのデータ通信、ファイルアップロード、ファイルダウンロード

場所

connectivity_checker コマンドは${ICE_HOME}/bin配下にあります。
※ ${ICE_HOME} はICE Coreのインストールディレクトリを表します。

書式

connectivity_checker connect [--dest <destName>] [--verbose] [--traceTls]
connectivity_checker download --url <url> --downloadDir <dir> [--verbose] [--traceTls]
connectivity_checker upload --url <url> --uploadFile <file> [--uploadMethod <httpMethod>] [--verbose] [--traceTls]
connectivity_checker --help

サブコマンド

  • connect
    ICE Coreとバックエンドサーバのデータ通信の接続性を検証します。
    destオプションでcloud_config.jsonで定義したdestinationから選択して検証ができます。
    destオプションでcloud_config.jsonで定義していないdestinationを指定するとエラーになります。

  • download
    ICE Coreとバックエンドサーバのファイルダウンロード通信の接続性を検証します。
    urlオプションでダウンロードするファイルのURLを、downloadDirオプションでダウンロードしたファイルの配置先ディレクトリを指定します。
    urlオプションでファイルが存在しないURLを指定したり、downloadDirオプションで利用可能なディレクトリを指定しない場合はエラーになります。

  • upload
    ICE Coreとバックエンドサーバのファイルアップロード通信の接続性を検証します。
    urlオプションでアップロード先のURLを、uploadFileオプションでアップロードするファイルのファイルパスを指定します。
    urlオプションでアップロード可能でないURLを指定したり、uploadFileオプションで利用可能なファイルを指定しない場合はエラーになります。

オプション

オプションは必ず'-''--'で始めます。また、一部を除いて複数指定が可能です。

  • -d, --dest
    バックエンドサーバへのデータ通信の接続性検証で検証するdestinationを指定します。
    connectサブコマンドでのみ有効なオプションです。
    既定値は "default" です。
  • -U, --url
    ファイルダウンロード・アップロード通信の接続性の検証時に、ファイルダウンロード元/ファイルアップロード先のURLを指定します。
    downloadまたはuploadサブコマンドでは必須です。
  • -D, --downloadDir
    ダウンロードしたファイルの格納先となるディレクトリパスを指定します。
    downloadサブコマンドでは必須です。
  • -F, --uploadFile
    アップロード対象ファイルのファイルパスを指定します。
    uploadサブコマンドでは必須です。
  • -M,--uploadMethod
    ファイルアップロード通信の接続性検証で使用するHTTPメソッドを指定します。
    uploadサブコマンドでのみ有効なオプションです。
    既定値は POST です。
  • -v, --verbose
    詳細情報を出力します。
    既定値は 指定なし です。
  • t, --traceTls
    TLSコネクションの検証時に詳細情報を出力します。
    既定値は 指定なし です。
  • --help
    オプションの説明を出力します。
    既定値は 指定なし です。

戻り値

エラーコード 実行結果
0 正常終了
1 異常終了
2 設定値・引数が不正
3 ファイルIOエラー

使用例

  • バックエンドサーバのデータ通信の接続性を検証する
# "default" destinationの接続性を検証
$ sudo connectivity_checker connect
  • ファイルダウンロード通信の接続性を検証する
# ファイルサーバ上のファイルをダウンロードし、/tmpに配置
$ sudo connectivity_checker download --url http://192.168.1.1:80/download/data --downloadDir /tmp
  • ファイルアップロード通信の接続性を検証する
# /tmp/dataにあるファイルをファイルサーバにアップロード
$ sudo connectivity_checker upload --url http://192.168.1.1:80/upload/ --uploadFile /tmp/data

ツールの実行のトラブルシュート

ツールの実行に失敗した場合、以下のエラーメッセージが出力されます。
出力されたメッセージに対応する対処列の記載に従って、コマンドを見直してください。

メッセージ 意味 対処
Argument -D or --downloadDir is required ツールの実行時に必須の引数が指定されていません 必須の引数を指定してツールを実行してください
Argument -F or --uploadFile is required ツールの実行時に必須の引数が指定されていません 必須の引数を指定してツールを実行してください
Argument -U or --url is required ツールの実行時に必須の引数が指定されていません 必須の引数を指定してツールを実行してください
Invalid subcommand [%s] %s は無効なサブコマンドです。 ツール実行時のサブコマンドの指定を見直してください。
Invalid protocol [%s] at url-option-value (-U or --url) 引数でURLの値が指定されていないか、無効なプロトコルが指定されています。 引数でURLの値を指定しているか、指定している場合は値が正しいかを確認してください。