1.5. バックエンドへのデバイス、エッジのメタデータ登録

エッジサーバ上でICEが扱うICE Core、デバイス、Device Adapter、Edge Applicationに関する情報を収集し、ICE Backendに送信します。

1.5.1. エッジID (edge_id)

ICEを利用する上で個々のICE Coreやエッジを識別するためのIDがエッジIDです。

ICEによって構成するIoTシステムの中で一意な文字列である必要があります。このIDはICE Coreを稼働させるエッジサーバの製造番号などを利用してICE Coreに対して事前設定する必要があります。

ICE Coreに設定されたエッジIDは、ICE Coreの設定情報とともにICE Backendに送信されます。

1.5.2. オブジェクトID (object_id)

ICE Coreが扱うデバイス、Device Adapter、Edge Applicationはそれぞれ「オブジェクト」として情報を管理しています。

ここのオブジェクトはオブジェクトID(object_id)によって識別し、そのIDはICE Coreが一意なIDを割り振ります。

オブジェクトはedge_id, object_id の組合せによって、IoTシステム内の中で一意に識別され、このedge_idとobject_idを指定することで対象のオブジェクトに対するデータ参照や制御を行う事が出来ます。

1.5.3. ICE Core の設定

ICE Coreの設定(core_config.json)がICE Coreの起動時と設定に従ったランダムなタイミングでICE Backendに情報が送信されます。

このデータがハートビートのように定期的に送信されるので、エッジサーバのおおよその稼働状況を把握できます。

1.5.4. Device Adapter のプロファイル

Device Adapter自身に対する設定等のプロファイル情報等のメタデータを収集します。

1.5.5. デバイス のプロファイル

DeviceAdapterによってセンサデータを収集するデバイスのプロファイル情報等のメタデータを収集します。 DeviceAdapterでデバイスを管理する場合は、DeviceAdapterにより自動でメタデータが収集されます。

1.5.5.1. Node-REDノードと接続するデバイスのメタデータ登録

ice device adapterを利用することで、Device Adapterを介さずNode-REDノードと直接接続するデバイスのメタデータをICEで管理することが可能となります。

Device Adapterとice device inice device outを組み合わせてデバイスを接続する場合、メタデータ登録はDevice Adapterで行います。

1.5.5.1.1. ユースケース

register

任意の入力ノードと接続するデバイスのメタデータを登録するためには、入力ノードとice device adapterを結線します。 ice device adapterがDevice Adapterの役割を果たし、入力ノードと接続するデバイスのメタデータ登録を行います。
また、デバイスから取得したデータをice device adapterを介して送信することで、データタイプ(data_type)等のプロパティを補完することができます。 ice device adapterの使い方については、ice device adapterを参照してください。

ice device inを入力ノードとして、Device Adapterとデバイスが接続するケースでは、ice device adapterを使用する必要はありません。

1.5.6. Edge Application のプロファイル

Edge Applicationに対する設定等のプロファイル情報等のメタデータを収集します。

1.5.7. エッジサーバのコンテキスト

ICE Coreに設定したコンテキスト情報を収集します。

このコンテキストにエッジサーバが配置された場所・所在地の情報や用途などの情報を埋め込んでおくことで、edge_idと他の情報との紐付が可能になります。