1.6. エッジ―バックエンド間の接続とデータの送信

ICE Coreを利用することで、収集したセンサデータをバックエンドに送信するためのプロトコルや接続や送信の制御を意識することなく、デバイスやエッジサーバ内のデータの流れに注力する事が出来ます。

ICE Coreではエッジ―バックエンド間の通信のために下記機能を提供しています。

1.6.1. Destinationの管理

ICE Coreが通信する先の設定を管理します。

Destitnationの定義方法には下記3種類の方法を提供しています。

  • 設定ファイルに接続先の設定を記載し、Node-REDのフローからdestinationを選択する
  • ICE Coreのデフォルトの接続先を設定し、Node-REDのフローからdestinationを選択する
  • Node-REDのフロー定義の中で接続先を設定する
ICE Core独自のdestination設定を利用することで、データフローの定義と接続先の管理を分離する事が出来ます。
これにより、データフローに一切変更を加えることなく、destinationの設定ファイルを置き換えることで開発・評価環境向けの接続先と、本番環境向けの接続先を切り替えて利用する事が出来ます。

1.6.2. 複数プロトコルへの対応、SSL/TLS 通信

ICE Coreはバックエンドとの通信向けプロトコルとして MQTT/MQTTSやHTTP/HTTPSの通信をサポートしています。

1.6.3. MQTTの再接続待機 【OP-Addon】

Operability Add-onを利用すると、 ネットワーク切断後、復旧時にMQTTの接続要求が集中することを避けるため、指定範囲のランダム時間だけ再接続の試行開始を待機させる機能を利用することができます。 再接続試行の開始後は、一定間隔で再接続要求を行います。

設定方法については、Operability Add-onに関連する設定を参照してください。