SigmaSystemCenterでは、管理対象マシンに対して、主に死活監視、ハードウェア監視、性能監視などの監視を行うことが可能です。
SigmaSystemCenterにおける管理対象マシンに対する監視の内容は、対象となる管理対象マシンの種類や利用する製品やコンポーネントの違いにより、それぞれ異なります。
システムポリシー(マネージャ) のイベントについては、管理対象マシン以外の他のリソースに対しても監視が可能です。
また、デバイスに対してはSNMP TrapやESMPRO/ServerManagerによる監視が可能です。
本節では、以下について説明します。
物理マシンに対して、後述の表のように、死活監視、BMC死活監視、ハードウェア監視、性能監視、ローカルディスク監視が可能です。
監視を行うためには、まずポリシーの設定を行う必要があります。以下の標準ポリシーを利用して、ポリシーを作成することで、簡易にポリシーの設定を行うことが可能です。その他に、各監視のための設定が別途必要です。
標準ポリシー(物理マシン)
標準ポリシー(N+1)
また、BMC死活監視用には次の標準ポリシーを使用します。
標準ポリシー(稼働マシンBMC死活)
標準ポリシー(プールマシン)
監視の種類 | 監視内容 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|---|
死活監視 | 管理対象マシンの稼動状況、管理サーバと管理対象マシン間の接続監視 | 以下のいずれかを使用します。
管理対象マシンにESMPRO/ServerAgent、ServerAgent (SigmaSystemCenter用)、またはServerAgentServiceをインストールできる環境では、ESMPRO/ServerManagerの死活監視を使用してください。 | マシンアクセス不可能障害 | イベントログ出力/メール通報、N+1リカバリ(マシン置換) |
|
BMC死活監視 | 管理対象マシンのBMCのレスポンス | 以下を使用します。
| BMCアクセス不可能障害 | イベントログ出力/メール通報 |
|
ハードウェア監視 | 管理対象マシンのHW状態の監視 | 以下のいずれかを使用します。
| HW予兆:ファン/冷却装置異常、ファン/冷却装置異常(復旧不能)、HW予兆:電圧異常、電圧異常(復旧不能)、HW予兆:電源装置異常、HW予兆:冷却水漏れ、HW予兆:筺体温度異常、筺体温度異常(復旧不能)、CPU温度異常、CPU障害、CPU縮退障害、メモリ障害、メモリ縮退障害 | イベントログ出力/メール通報、予備マシンへの切り替え |
|
性能監視 | リソースや性能情報の監視 | SystemMonitor性能監視(SystemMonitorPerf) | CPU負荷障害、メモリ不足、マシン用カスタム通報/グループ用カスタム通報、性能情報と監視種類の組み合わせのイベント(ポリシーに追加の定義が必要) | イベントログ出力/メール通報 |
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ローカルディスク監視 | 管理対象マシン上のローカルディスクの状態監視 | ESMPRO/ServerManager (SystemMonitorEvent) | ハードディスク交換障害、ハードディスク復旧可能障害、ハードディスク復旧可能障害回復、ハードディスク障害 | イベントログ出力/メール通報 |
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仮想マシンサーバに対しては、死活監視、BMC死活監視、ハードウェア監視、性能監視が可能です。vCenterServerが利用可能な環境では、ストレージパス監視、ネットワークパス監視、vSAN監視が可能です。
管理対象の種類や利用する監視機能、運用の方法によって、設定方法が異なります。ポリシーの設定と監視機能別に設定が必要です。
◆ポリシーについて
標準ポリシーを利用して、ポリシーを作成することで、簡易にポリシーの設定を行うことが可能です。仮想マシンサーバの設定で使用する標準ポリシーは、基本的な標準ポリシーとオプション監視用の標準ポリシーの2つにわかれます。
基本的な標準ポリシーを1つ設定し、オプション監視用の標準ポリシーを必要に応じて複数設定します。
また、オプション監視用の標準ポリシーの設定順序は、次のように基本的な標準ポリシーの前になるように設定してください。オプション監視用の標準ポリシーと基本的な標準ポリシーの対象となるイベントが重複する場合、基本的な標準ポリシーが前にあるとイベントに対する処理が適切に行われない可能性があります。
vSAN障害用ポリシー
vSAN予兆障害用ポリシー
標準ポリシー(稼働マシンBMC死活)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ 予兆)
仮想マシンサーバ用の各標準ポリシーは以下のとおりです。
基本的な標準ポリシー
基本的な標準ポリシーでは、死活監視、ハードウェア監視、性能監視の一部について、設定されています。
各環境別に3種類の運用方法の標準ポリシーがあります。
VMware vCenter Server管理の環境用
標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ)
VMware vCenter Server Appliance(vCSA)を管理対象としている環境で、VM最適配置の負荷分散を行う場合に利用します。仮想マシンサーバダウン時の障害対応にはvSphere HAを利用してください。
標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ 予兆)
VMware vCenter Server Appliance(vCSA)を管理対象としている環境で、ハードウェア監視の障害予兆の障害時にVM退避、VM最適配置の負荷分散を行う場合に使用します。仮想マシンサーバダウン時の障害対応にはvSphere HAを利用してください。
標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ 省電力)
VMware vCenter Server Appliance(vCSA)を管理対象としている環境で、ハードウェア監視の障害予兆の障害時にVM退避、VM最適配置の負荷分散、省電力を行う場合に使用します。仮想マシンサーバダウン時の障害対応にはvSphere HAを利用してください。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ)
死活監視の障害時にVM退避、VM最適配置の負荷分散を行う場合に利用します。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ 予兆)
死活監視、ハードウェア監視の障害予兆の障害時にVM退避、VM最適配置の負荷分散を行う場合に使用します。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ 省電力)
死活監視、ハードウェア監視の障害予兆の障害時にVM退避、VM最適配置の負荷分散、省電力を行う場合に使用します。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ ステータス設定)
障害時にハードウェアステータスの変更のみを行います。[運用]ビューへの管理対象マシンの自動登録が有効な場合に、自動登録される運用グループの既定値として設定されます。
Hyper-Vクラスタ管理の環境用
以下のとおり、Hyper-V専用の標準ポリシーを使用します。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ Hyper-V)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ Hyper-V 予兆)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ Hyper-V 省電力)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ ステータス設定)
KVMの環境用
VMware vCenter Server管理用と同一の標準ポリシーを使用します。
以下の3つの標準ポリシーについては、ターゲットアクセス不可、ターゲットアクセス回復のポリシー規則を有効にする必要があります。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ 予兆)
標準ポリシー(仮想マシンサーバ 省電力)
以下の標準ポリシーについては、そのまま利用可能です。
標準ポリシー(仮想マシンサーバ ステータス設定)
スタンドアロンESXi環境用
標準ポリシー(仮想マシンサーバ スタンドアロン ESXi)
オプション監視用の標準ポリシー
BMC死活監視(「2.5.6. BMC死活監視」参照)
BMC死活監視用には次の標準ポリシーを使用します。
標準ポリシー(稼働マシンBMC死活)
標準ポリシー(プールマシン)
※予備マシン用の標準ポリシーは運用グループでは設定しません。環境設定の[死活監視]タブで設定します。
ストレージパス監視(「2.8.1. ストレージパス監視」参照)
基本的な監視に加え、ストレージパス監視を行う場合に使用します。VMware vCenter Server管理でのみ利用可能です。次の標準ポリシーがあります。
ストレージパス障害用ポリシー
vSAN監視(「2.8.4. vSAN環境の監視」参照)
VMware vCenter Server管理でのみ利用可能です。次の標準ポリシーがあります。
vSAN障害用ポリシー
vSAN監視を行う場合に設定します。下記の「vSAN予兆障害用ポリシー」を使用する場合も設定が必要です。
基本的な標準ポリシーと組み合わせて、次の順序で運用グループに設定します。他のオプション監視用の標準ポリシーは必要に応じて設定してください。
vSAN障害用ポリシー
標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ)
vCSA vSAN 予兆障害用ポリシー
基本的な標準ポリシーに「標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ 予兆)」、「標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ 省電力)」を使用し、vSAN監視を行う場合に設定します。上記の「vSAN障害用ポリシー」も合わせて設定する必要があります。
基本的な標準ポリシーと組み合わせて、次の順序で運用グループに設定します。他のオプション監視用の標準ポリシーは必要に応じて設定してください。なお、vCSA vSAN 予兆障害用ポリシーは、 VMware vCenter Server Appliance(vCSA)を管理対象としている環境で使用します。vCSAを管理対象としない環境の場合は、vSAN予兆障害用ポリシーを利用してください。標準ポリシーも、vCSAを管理対象としない環境としない環境用の標準ポリシーを使用してください。
vSAN障害用ポリシー
vCSA vSAN 予兆障害用ポリシー
標準ポリシー(vCSA 仮想マシンサーバ 予兆)
上記の標準ポリシー(仮想マシンサーバ 予兆)を使用した場合の詳細な動作について、「4.8.7. vCenterServer管理の場合のポリシー動作」を参照してください。
◆監視機能について
前述のポリシーで設定したイベントを検出できるように、各監視機能別に設定が、次の表のとおり、必要です。
監視の種類 | 監視内容 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|---|
死活監視 | 仮想マシンサーバの稼動状況、管理サーバと仮想マシンサーバ間の接続監視 | 以下のいずれかを使用します。各監視製品の説明より、利用の条件を確認してください。
| ターゲットアクセス不可(ESMPRO/ServerManagerと SystemProvisioningの死活監視の場合)、VMSアクセス不可(vCenter Server、 SystemProvisioningのスタンドアロンESXi専用監視の場合)、クラスタノード停止(Windows Server Failover Clusterの場合)、管理サーバ障害(Rescue VMの監視の場合) | イベントログ出力/メール通報、別仮想マシンサーバへの仮想マシンのFailover、予備マシンへの切り替え |
|
BMC死活監視 | 仮想マシンサーバのBMCのレスポンス | 以下を使用します。
| BMCアクセス不可能障害 | イベントログ出力/メール通報 |
|
ハードウェア監視 | 仮想マシンサーバのHW状態の監視 | 以下のいずれかを使用します。
| HW予兆:ファン/冷却装置異常、ファン/冷却装置異常(復旧不能)、HW予兆:電圧異常、電圧異常(復旧不能)、HW予兆:電源装置異常、HW予兆:冷却水漏れ、HW予兆:筺体温度異常、筺体温度異常(復旧不能)、CPU温度異常、CPU障害、CPU縮退障害、メモリ障害、メモリ縮退障害 | イベントログ出力/メール通報、別仮想マシンサーバへの仮想マシンの自動的な事前退避、予備マシンへの自動切り替え |
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性能監視 | VM最適配置における仮想マシンサーバの負荷状態の監視、収集性能データの閾値監視 | 以下の使用が可能です。VM最適配置機能を利用する場合は、SystemMonitor性能監視の使用が必要です。
| 高負荷検出(SysmonPerf)、低負荷検出(SysmonPerf)、性能情報と監視種類の組み合わせのイベント(ポリシーに追加の定義が必要) | イベントログ出力/メール通報、VM最適配置による自動負荷分散、自動VM集約、省電力 |
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ストレージパス監視 | 仮想マシンサーバとストレージ間の接続監視 | vCenter Server (VMwareProvider) | ストレージパス接続切断、ストレージパス冗長性低下、ストレージパス冗長性喪失 | イベントログ出力/メール通報、別仮想マシンサーバへの仮想マシンのFailoverによる自動的な業務復旧、予備マシンへの切り替え |
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vSAN監視 | vSAN環境の監視 | vCenter Server (VMwareProvider) | ハードディスク障害 | イベントログ出力/メール通報 |
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ネットワークパス監視 | 仮想マシンサーバと外部ネットワーク機器間の接続監視 | vCenter Server (VMwareProvider) | ネットワークパス接続切断、ネットワークパス冗長性低下 (それぞれポリシーに追加の定義が必要) | イベントログ出力/メール通報、別仮想マシンサーバへの仮想マシンのMigrateによる業務復旧 |
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リソースプール監視、VM最適配置の状況監視 | リソースプールの消費量監視、VM最適配置の状況監視 | SystemProvisioningのVM最適配置機能 (OptimizedPlacement) | リソースプール消費量 警告(致命的)通知、リソースプール消費量 警告通知、スケールアウト提案 | イベントログ出力/メール通報 |
|
仮想マシンに対しては、死活監視、性能監視が可能です。
監視を行うためには、まずポリシーの設定を行う必要があります。以下の標準ポリシーを利用すると、簡易にポリシーの設定を行うことが可能です。その他に、各監視のための設定が別途必要です。
標準ポリシー(仮想マシン)
監視の種類 | 監視内容 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|---|
死活監視 | 管理対象マシンの稼動状況、管理サーバと管理対象マシン間の接続監視 | 以下のいずれかを使用します。各監視製品の説明より、利用の条件を確認してください。
| マシンアクセス不可(vCenter Serverの場合)、ターゲットアクセス不可(SystemProvisioningの死活監視の場合)、マシンアクセス不可通知(Windows Server Failover Clusterの場合) | イベントログ出力/メール通報 |
|
性能監視 | 管理対象マシンの収集性能データの閾値監視 | 以下の使用が可能です。
| CPU高負荷、メモリ不足、性能情報と監視種類の組み合わせのイベント(ポリシーに追加の定義が必要)、マシン用カスタム通報/グループ用カスタム通報(ポリシーに追加の定義が必要) | イベントログ出力/メール通報 |
|
パブリッククラウドマシンに対しては、死活監視が可能です。
監視を行うためには、まずポリシーの設定を行う必要があります。以下の標準ポリシーを利用すると、簡易にポリシーの設定を行うことが可能です。
標準ポリシー(クラウドインスタンス)
監視の種類 | 監視内容 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|---|
死活監視 | 管理対象マシンの稼動状況の監視 | 以下を使用します。各監視製品の説明より、利用の条件を確認してください。
| マシンアクセス不可、マシン停止 | イベントログ出力/メール通報 |
|
iStorageについては、以下の標準ポリシーを利用して、ディスクアレイの監視を行うことができます。
ストレージポリシー(ストレージプール診断)
監視の種類 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|
SNMP Trapによる監視 |
| 物理ディスク障害 | デバイス診断 |
|
| デバイス予兆:縮退障害 | イベントログ出力/メール通報 |
ESMPRO/AutomaticRunningControllerが管理するUPSについては、以下の標準ポリシーを利用して、UPSの監視を行うことができます。
標準ポリシー (UPS)
監視の種類 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|
ESMPRO/AutomaticRunningControllerによる監視 |
| UPS停電 | 全VM・マシン停止 |
|
他のデバイスに対してはSNMP Trapによる監視、およびESMPRO/ServerManagerによる監視(死活監視)が可能です。
各監視方法を行うためには次の表に記載の設定が必要です。
また、イベント受信時にポリシーアクションの実行が必要な場合は、ポリシーの設定も行う必要があります。iStorage用の「ストレージポリシー(ストレージプール診断)」以外のデバイス用の標準ポリシーはないため、ポリシーは新規に作成する必要があります。
監視の種類 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|
SNMP Trapによる監視 |
| - (標準ポリシーなし) | イベントログ出力/メール通報 |
|
ESMPRO/ServerManagerによる監視 |
| マシンアクセス不可能障害 (標準ポリシーなし) | イベントログ出力/メール通報 |
|
システムポリシー(マネージャ)で定義されているイベントについては、管理対象マシン以外の他のリソースに対しても監視が可能です。
ただし、利用可能なポリシーアクションは通報やローカルスクリプト実行のようなイベント発生対象の特定ができなくても実行可能なものに限られるため、通知用途に限定されます。
監視の種類 | 監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 異常時の検出イベント (標準ポリシーのポリシー規則名) | イベント発生時のSSCの主な対応動作 | 監視の設定のポイント、備考 |
---|---|---|---|---|
次のとおりです。VMware (vCenterServer管理)の環境で利用します。
| データストア ディスク割り当て量不足、データストア ディスク割り当て量不足解消、データストア ディスク使用量不足、データストア ディスク使用量不足解消 | イベントログ出力/メール通報 |
| |
Windows Server Failover Clusterによる監視 | 次のとおりです。Hyper-Vクラスタの環境で利用します。
| ネットワーク障害、CSV Paused-Critica、CSVの空き容量不足、クラスタディスク障害、CSV 障害、CSV Paused-Critical解消、CSV 回復、CSV 縮退、CSVの空き容量不足解消、クラスタディスク回復、クラスタ回復、クラスタ停止、ネットワーク回復 | イベントログ出力/メール通報 |
|
既定でポリシー制御の対象となっていないイベントについても、専用のイベント定義ファイルの追加や変更で扱うようにすることが可能です。これにより、外部の製品の監視機能で検出されたイベントをSigmaSystemCenterのポリシー制御で利用することが可能となります。
ただし、イベント定義ファイルは受信するイベントの内部情報を使用して定義を行うため、取り扱うイベントについて十分に理解した上で作業を行う必要があります。また、対象のイベントはSigmaSystemCenterの標準イベントではないため、基本的に対象のイベントに関連する動作はSigmaSystemCenterの製品サポートの対象外となります。実機上で十分な確認の上、利用してください。
イベントを扱えるようにするためには、以下の作業が必要です。
イベント定義ファイルの追加や修正
定義方法については、「イベント定義ファイル(XML)編集手順」を参照してください。
イベントに対応するポリシー規則の追加
イベントの取得経路により、次の3つの方法があります。
監視に使用する製品/コンポーネント (通報元名) | 説明 |
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SystemProvisioningのSNMP Trap受信機能 (VendorSpecificSNMPTrap) | SystemProvisioningでSNMP Trapを受信する方法です。 ハードウェア監視のPETイベントについては、標準で定義されているため、追加で定義する必要はありません。 <SystemProvisioningのインストールディレクトリ>\conf\snmptrap下に任意のxmlファイルを作成します。 |
SystemProvisioningのCIM Indication受信機能 (Indication) | SystemProvisioningでCIM Indicationを受信する方法です。 <SystemProvisioningのインストールディレクトリ>\conf\indication下に任意のxmlファイルを作成します。 「6.8.2. CIM Indicationの受信」を参照してください。 |
ESMPRO/ServerManager (SystemMonitorEvent) | ESMPRO/ServerManagerで検出できるイベントを扱うための方法です。 死活監視やハードウェア監視などで標準で利用可能なイベントについては、追加で定義する必要はありません。 <SystemProvisioningのインストールディレクトリ>\conf下のEsmEvents.xmlにイベント定義を追加します。 |