WebOTX Manual V10.2 (第4版) 目次を表示 |
WebOTXで提供するリソースの一覧を以下に示します。なお個々のリソースについての詳細は [ リファレンス > MBean定義 ] を参照してください。
リソース | 説明 | ドット区切りの名前 |
---|---|---|
admin-object-resource | アドミンオブジェクトリソース | server.resources.admin-object-resource.<リソース名> |
connector-connection-pool | コネクションプール | server.resources.connector-connection-pool.<リソース名> |
connector-resource | コネクタリソース | server.resources.connector-resource.<リソース名> |
custom-resource | カスタムリソース | server.resources.custom-resource.<リソース名> |
external-jndi-resource | JNDIリソース | server.resources.external-jndi-resource.<リソース名> |
jdbc-datasource | JDBCデータソース。詳細については[ JDBCデータソース ]を参照してください。 | server.resources.jdbc-datasource.<リソース名> |
jms-connection-factory | JMSコネクションファクトリリソース | server.resources.jms-resource.jms-connection-factory.<リソース名> |
jms-logical-destination | JMS送信先リソース | server.resources.jms-resource.jms-logical-destination.<リソース名> |
jms-resource | JMSリソース | server.resources.jms-resource |
resource-adapter-config | リソースアダプタ | server.resources.resource-adapter-config.<リソース名> |
managed-executor-service | ManagedExecutorService | server.resources.managed-executor-service.<リソース名> |
managed-scheduled-executor-service | ManagedScheduledExecutorService | server.resources.managed-scheduled-executor-service.<リソース名> |
context-service | ContextService | server.resources.context-service.<リソース名> |
managed-thread-factory | ManagedThreadFactory | server.resources.managed-thread-factory.<リソース名> |
resources | リソースの親MO | server.resources |
JDBCデータソース登録の詳細については[ JDBCデータソース ]を参照してください。
コマンドでリソースを追加したり、削除したりすることが出来ます。なお各コマンドの詳細については[ リファレンス > コマンドリファレンス > コマンド ]を参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
add-resources | 指定されたXMLファイルへリソースを登録 |
create-connector-resource | 指定されたJNDI名でのリソースの登録 |
create-custom-resource | カスタムリソースの登録 |
create-javamail-resource | JavaMailリソースの登録 |
create-jdbc-datasource | JDBCデータソースの登録。詳細については[ JDBCデータソース ]を参照してください。 |
create-jms-resource | JMSリソースの登録 |
create-jndi-resource | JNDIリソースの登録 |
create-managed-executor-service | ManagedExecutorServiceの登録 |
create-managed-scheduled-executor-service | ManagedScheduledExecutorServiceの登録 |
create-context-service | ContextServiceの登録 |
create-managed-thread-factory | ManagedThreadFactoryの登録 |
delete-connector-resource | 指定のコネクタリソースの削除 |
delete-custom-resource | カスタムリソースの削除 |
delete-javamail-resource | JavaMailリソースの削除 |
delete-jdbc-datasource | JDBCデータソースの削除 |
delete-jms-resource | JMSリソースの削除 |
delete-jndi-resource | JNDIリソースの削除 |
delete-managed-executor-service | ManagedExecutorServiceの削除 |
delete-managed-scheduled-executor-service | ManagedScheduledExecutorServiceの削除 |
delete-context-service | ContextServiceの削除 |
delete-managed-thread-factory | ManagedThreadFactoryの削除 |
JDBCデータソースに関する運用操作法について説明します。なお、各属性の詳細については[ リファレンス > 設定 > JDBCデータソース > JDBCデータソース設定項目一覧 ]を参照してください。
JDBCデータソースの登録と削除、および項目の参照と設定の手順について説明します。
まず、[ 注意制限事項 > JDBCデータソース ]に記載されている内容をご確認ください。
あらかじめ、JDBCドライバをクラスパスに追加しておきます。詳細は、[ リファレンス > 設定 > JDBCデータソース > クラスパス設定 ]を参照してください。
otxadmin> create-jdbc-datasource --dataSourceType <JDBCドライバベンダが提供するインタフェースの種類> <JDBCデータソース名> |
otxadmin> list-jdbc-datasources |
次に、[ JDBCコネクションプールの管理 > 接続テスト ]によって、実際にデータベースと接続できるかどうかを確認してください。
統合運用管理ツールでの属性名 | 運用管理コマンドでの属性名(attribute-name) |
---|---|
JNDIサーバへの登録名 | jndiName |
データソースの種別 | dataSourceType |
JDBC仕様のメジャーバージョン | jdbcMajorVersion |
JTA連携有無 | useJTA |
JDBCデータソースについての説明 | description |
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 | dataSourceName |
ユーザ名 | userName |
パスワード | password |
サーバ名 | serverName |
ポート番号 | portNumber |
カスタマイズテンプレート | customizeTemplate |
エージェントプロセス上でロードするかどうかを指定 | use-jmx-agent |
全てのEJBプロセスグループで使用するかどうか | use-all-ejb-processgroups |
最小プールサイズ | minPoolSize |
最大プールサイズ | maxPoolSize |
初期プールサイズ | initialPoolSize |
無通信時間の上限 | maxIdleTime |
プロパティ置換までの待機時間 | propertyCycle |
コネクションの一括破棄可否 | resetAllConnectionsOnFailure |
初期接続の接続リトライ使用有無 | reconnectInitialPool |
空きコネクション取得時の待ち合わせ時間 | waitFreeConnTimeout |
ステートメントの最大プール数 | maxStatements |
ログインタイムアウト | loginTimeout |
接続リトライ回数 | connectRetryMax |
接続リトライ間隔 | connectRetryInterval |
自動コミットのデフォルト値 | defaultAutoCommit |
コネクション解放までの待ち合わせ時間 | shrinkDelayTime |
クエリタイムアウト | queryTimeout |
ソケットの読み取りタイムアウト | readTimeout |
JDBCドライバの独自プロパティ | driverVenderProperties |
トランザクション遮断レベル | transactionIsolationLevel |
コネクションのガベージコレクト機能の動作オプション | checkGarbageOption |
コネクションのガベージコレクト間隔 | checkGarbageInterval |
データベースサーバの状態監視オプション | checkServerOption |
データベースサーバの状態監視間隔 | checkServerInterval |
データベースサーバの状態監視コマンド | checkServerCommand |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか | useOneConnectionPerTransaction |
データベースクラスタの使用有無 | useDatabaseCluster |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 | useMultiUsersPerTransaction |
コネクションプールのクラスタ動作オプション | clusterPoolOption |
クラスタ対象のJDBCデータソース名リスト | clusterPoolNames |
障害時の再接続処理ポリシー | validAllClusterConnectionsOnFailure |
クラスタプールの重み | clusterPoolWeight |
SQLの最大ランキング数 | maxSqlRankingCount |
最大SQL文字列長 | maxSqlTraceLength |
ステートメントのラップ有無 | wrapStatement |
定義ファイルの格納ディレクトリ名 | iPXdaConfigDirectoryName |
動作環境定義ファイル名 | iPXdaConfigFileName |
トランザクション定義ファイル名 | iPXdaInvokeConfigFileName |
オプション定義ファイル名 | iPXdaOptionConfigFileName |
JTA連携有無[useJTA]をtrueにしてJDBCデータソースを登録すると、TransactionサービスのJDBCリソースが自動的に作成されます。 JTA連携有無[useJTA]をfalseに変更した場合は、[ ドメインの拡張機能 > Transactionサービス > リソースの運用操作 ]を参照してJDBCリソースの削除を行ってください。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で削除することもできます。
otxadmin> delete-jdbc-datasource <JDBCデータソース名> |
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で反映することもできます。
otxadmin> publish-jdbc-datasource <JDBCデータソース名> |
JDBCデータソースのテストやコネクションの接続および切断、有効化および無効化、SQLランキング情報の採取といったJDBCコネクションプールの管理操作について、説明します。
登録したJDBCデータソースが使用可能かどうかをテストする場合に利用します。
既に接続テストを実施済みで有効なJDBCコネクションがプールされている場合で、データベースサーバの状態監視オプション[checkServerOption]の設定を行っていない場合は、正しくテストが行われるように、[ JDBCコネクションの切断 ]を行ってから接続テストを行ってください。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]でテストすることもできます。
otxadmin> ping-jdbc-datasource <JDBCデータソース名> |
接続テストが異常終了する場合は、[ トラブルシューティング > 障害解析 > 機能別リンク > JDBCデータソース ]を参照して障害解析を行ってください。
指定した数のJDBCコネクションを接続します。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で接続することもできます。
otxadmin> connect-jdbc-datasource --jdbcConnections <コネクション数> <JDBCデータソース名> |
otxadmin> connect-all-jdbc-datasources --jdbcConnections <コネクション数> |
プールされているJDBCコネクションを切断します。
使用中のJDBCコネクションは、JDBCコネクションがクローズされた時、または、トランザクションが完了した時に切断されます。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で切断することもできます。
otxadmin> reset-jdbc-datasource <JDBCデータソース名> |
otxadmin> reset-all-jdbc-datasources |
JDBCデータソースを有効化します。
JDBCデータソースを有効化すると、JDBCデータソースからJDBCコネクションを払い出せるようになります。また、データベースサーバの定期監視は再開されます。さらに、クラスタ化されたJDBCデータソースでは、呼び出し先のリストに追加されます。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で有効化することもできます。
otxadmin> enable-jdbc-datasource --jdbcParentName <親のJDBCデータソース名> <有効化するJDBCデータソース名> |
JDBCデータソースを無効化します。
JDBCデータソースを無効化すると、JDBCデータソースからJDBCコネクションを払い出せなくなります(java.sql.SQLExceptionが発生します)。また、データベースサーバの定期監視は中断されます。さらに、クラスタ化されたJDBCデータソースでは、呼び出し先のリストから除外されます。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]で無効化することもできます。
otxadmin> disable-jdbc-datasource --jdbcParentName <親のJDBCデータソース名> <無効化するJDBCデータソース名> |
JDBCデータソースを利用して実行されたSQL命令の実行時間のランキング情報をログに出力します。
JDBCデータソースのモニタリングレベルがHIGHに変更されると、SQLのランキング情報や統計情報を採取するため、java.sql.StatementがWebOTXの実装クラスでラップされます。 その際、プール済みのJDBCコネクションが切断されたり、アプリケーションが使用中のjava.sql.StatementでSQLランキング情報を採取できないことがあります。 そうした状況を避けるためには、ステートメントのラップ有無[wrapStatement]にtrueを設定しておいてください。また、JDBC仕様のメジャーバージョン[jdbcMajorVersion]には、 JDBCドライバがサポートする正しいバージョンを指定してください。
「WebOTX管理ドメイン[<ホスト名>]」-「<ドメイン名>」-「リソース」-「JDBCデータソース」-「<JDBCデータソース名>」を選択し、右クリックあるいはメニューバーの[操作]でランキング数を出力することもできます。
otxadmin> set server.monitoring-service.module-monitoring-levels.jdbc-datasource=HIGH |
otxadmin> dump-jdbc-datasource --rankingCount <ランキング数> <JDBCデータソース名> |
otxadmin> dump-all-jdbc-datasources --rankingCount <ランキング数> |
2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO [woJDBC] JDBC DataSource(V8.20.00.71) Dump Information for jdbc/Oracle 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO ------------------------------------------------------------------------------ 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO rank | start time | execute time (ms) | command | trace id 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO ------------------------------------------------------------------------------ 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 1 2009/03/04 12:09:22.465 47 select 22231852 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 2 2009/03/04 12:11:16.924 4 select 23370325 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO JDBC DataSource(V8.20.00.71) Stack Information 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO trace id : 22231852 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO command : SELECT * FROM JDBC_TEST_TABLE 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO jp.co.nec.WebOTX.WODSStack: This statement executed at jp.co.nec.WebOTX.WOJDBCStatement.execute(WOJDBCStatement.java:80) at test.jdbc.JDBCTestEJB.testSelectExecute(JDBCTestEJB.java:100) at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method) : : 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO trace id : 23370325 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO command : SELECT * FROM JDBC_TEST_TABLE 2009/03/04 12:11:22.890|---: INFO jp.co.nec.WebOTX.WODSStack: This statement executed at jp.co.nec.WebOTX.WOJDBCStatement.execute(WOJDBCStatement.java:80) at test.jdbc.JDBCTestEJB.testSelectExecute(JDBCTestEJB.java:100) at sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method) : :
SQL命令の実行時間のランキング情報に加えて、JDBC Driverモジュールログレベルを次のレベルに設定すると、レベルに応じたJDBCドライバ関連のトレース情報がログに出力されます。ログレベルの設定方法については、[ ログ > WebOTXのログ > jdbc.log] を参照してください。
ログレベル | 説明 |
---|---|
INFO、CONFIG | ConnectionとDatabaseMetaDataのトレース情報とSQLExceptionのメッセージを出力します。 |
DEBUG | INFOレベルでの出力内容に加えて、Statement、PreparedStatement、CallableStatement、ResultSetのトレース情報を出力します。 |
DETAIL | DEBUGレベルでの出力内容に加えて、SQLExceptionのスタック情報を出力します。 |
TRACE | DETAILレベルでの出力内容に加えて、maxSqlTraceLengthのチェックを行わずに全ての文字列データを出力します。 |
OFF、WARN、ERROR | JDBCドライバのトレース情報を出力しません。 |
WebOTX でMySQL を利用するための方法について説明します。
次の設定に従って、JDBCデータソースを登録してください。 登録する方法は、[ JDBCデータソースの定義 > JDBCデータソースの登録 ] を参照してください。また、その他の設定内容については、[ JDBCデータソース > JDBCデータソース設定項目一覧 ] を参照してください。
属性名 | 属性値 |
---|---|
JNDIサーバへの登録名 |
登録するJDBC データソースの名前を設定します
設定例:jdbc/MySQL |
データソースの種別 | JDBC API |
JDBC仕様のメジャーバージョン | 3 |
JTA連携有無 | 必要に応じてチェックします |
JDBCデータソースについての説明 | 任意の文字列を設定します |
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 |
jdbc:mysql://ホスト名:ポート番号/データベース名
設定例:jdbc:mysql://localhost:3306/dbname |
ユーザ名 | データベースとの接続時に使用するユーザ名を指定します |
パスワード | データベースとの接続時に使用するパスワードを指定します |
プロパティ名 | プロパティ値 |
---|---|
jdbcDriverName | com.mysql.jdbc.Driver |
次に、[ JDBCコネクションプールの管理 > 接続テスト ]によって、実際にMySQL データベースと接続できるかどうかを確認してください。