WebOTX Manual V10.2 (第4版) 目次を表示 |
JDBCデータソースに関する設定について説明します。
JDBCデータソースのMO名は、「jdbc-datasource.datasource-name」です。datasource-nameは、"jdbc/"で始まるJDBCデータソースの定義名です。JNDIサーバへの登録名を兼ねます。
JDBC データソースの登録を行うと、JDBCデータソースの定義情報がdomain.xmlに登録され、同時に、JNDIサーバへの登録が行われます。また、管理コマンド等で設定変更を行った際には、 domain.xmlの変更とJNDIサーバへの再登録が行われます。 domain.xmlの設定をエディタ等で修正する場合、use-jmx-agentがfalse(既定値true)の 場合は、JNDIサーバへの再登録が行われないため、変更内容を動作に反映させることが できません。use-jmx-agentの詳細は、 「リソースのプロセス単位のロード設定(Standardの場合)」を ご確認ください。なお、domain.xml の編集はドメイン停止状態で実施してください。
コマンドで各項目を参照、設定する際は、「server.resources.jdbc-datasource.datasource-name」という名前を指定します。また、統合運用管理ツールでは、ドメイン ツリーの「admin[ホスト名]-ドメイン名-リソース-JDBCデータソース-datasource-name」を選択します。項目の設定方法については「各サービスの属性」を参照してください。
JDBCデータソースの属性やプロパティの値を変更した場合、JDBCデータソースへの設定変更内容の反映を行った際に、変更内容が動作に反映されます。または、アプリケーションで、JNDIサーバからJDBCデータソースを再取得した際に、変更内容を動作に反映することができます。
コネクションに関連する属性やプロパティ(dataSourceType や jdbcMajorVersion、dataSourceName、serverName、networkProtocol、portNumber、userName、password、loginTimeout、 jdbcDriverName、cursorMode、characterEncoding、maxStatements、useJTA、useOneConnectionPerTransaction、useDatabaseCluster、checkGarbageOption、clusterPoolOption、 jndiProviderUrl、wrapStatement、readTimeout、transactionIsolationLevel、driverVenderProperties)を変更する場合は、プロパティ置換までの待機時間(propertyCycle)が経過した後で、そのプールに存在するコネクション全てが消滅し、新しいコネクションが作成されます。
なお、JDBCデータソースでは、旧バージョンで提供していたdsadmコマンドも利用することができます。dsadmコマンドのリファレンスについては、「コマンド > JDBCデータソース > dsadm」を参照ください。
> dsadm bind property-file-name
> dsadm list
> dsadm rebind property-file-name
JDBCデータソースのMOを介して、次の項目を参照・設定することができます。
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
JNDIサーバへの登録名 [jndiName] |
JNDIサーバへの登録名です。 "jdbc/"で始まる名前を設定してください。この名前はJDBCデータソースの定義を一意に表す名前として使用されます。 |
なし |
データソースの種別 [dataSourceType] |
JDBCデータソースで使用する、JDBCドライバベンダ提供のインタフェースの種別を表わす文字列です。次のいずれかを設定します。 JDBCEX_Oracle バージョン8.1.7以降のOracleのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_Sybase バージョン12.5以降のSybase Adaptive Server EnterpriseのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_MSSqlServer バージョン2000以降のMicrosoft SQL ServerのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_DB2 バージョン8.1.4以降のDB2 Universal DatabaseのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_Cloudscape バージョン3.0.3以降のCloudscapeのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_SequeLink バージョン5.0以降のSequeLinkのJDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_PostgreSQL バージョン7.3.2以降のPostgreSQLの JDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBCEX_Derby バージョン10.2.2以降のApache Derbyの JDBC Optional Packageインタフェースを使用します。 JDBC java.sql.DriverManagerを介してJDBCのインタフェースを使用します。JDBCEXタイプでサポートされていないJDBCドライバを使用する場合に使用してください。 |
なし |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンです。 2か3か4を設定します。 |
4 |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンです。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
0 |
JTA連携有無 [useJTA] |
JTA(EJBのトランザクション)との連携有無を表わすブール値です。 マイクロサービスプロファイルを利用する場合は、この値は無視されてfalseの動作となります。 true JTAと連携します。 false JTAと連携しません。 |
true(マイクロサービスプロファイルでは有効になりません) |
JDBCデータソースについての説明 [description] |
JDBCデータソースについての説明です。 文字列の内容は自由です。例えば、プロパティの設定内容を判別するための記述を設定してください。 |
なし |
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
データベースサーバと接続するための文字列です。 dataSourceTypeの値に応じて、データベースとの接続文字列やデータベース名、またはデータソース名を設定します。 |
なし |
ユーザ名[userName] | データベースとの接続時に使用するユーザ名です。 アプリケーションへのJDBCコネクションの返却や、JDBCデータソースのテスト操作、および、データベースサーバの状態監視(checkServerOptionへのmonitor指定)が行われる場合に本設定が使用されます。 ただし、JDBCコネクションの取得メソッドでユーザ名を指定した場合、本設定は使用されません。 |
なし |
パスワード[password] | データベースとの接続時に使用するパスワードです。 アプリケーションへのJDBCコネクションの返却や、JDBCデータソースのテスト操作、および、データベースサーバの状態監視(checkServerOptionへのmonitor指定)が行われる場合に本設定が使用されます。ただし、JDBCコネクションの取得メソッドでパスワードを指定した場合、本設定は使用されません。 |
なし |
サーバ名 [serverName] |
データベースサーバ側のサーバ名(TCP/IPホスト名)です。 | なし |
ポート番号 [portNumber] |
データベースサーバ側のポート番号です。 dataSourceTypeの値に応じて初期値が設定されます。統合運用管理ツールでJDBCデータソースの登録を行う場合、データソースの種別[dataSourceType]を変更する度に、デフォルト値が設定されることに注意してください。 |
dataSourceType毎の設定を参照してください |
カスタマイズテンプレート [customizeTemplate] |
JDBCデータソースの複数の属性を一括してカスタマイズするためのオプションです。次の観点でJDBCデータソースの設定をカスタマイズします。ただし、プールサイズは、アプリケーションの動作スレッド数に応じて調整してください。
詳細は、「テンプレートによるカスタマイズの設定」を参照してください。
Performance 性能を向上させるためのカスタマイズを行います。 カスタマイズ対象の属性は次の通りです。 maxPoolSize(20)、minPoolSize(20)、initialPoolSize(5)、shrinkDelayTime(60)、waitFreeConnTimeout(20)、maxStatement(20) Reliability 信頼性を向上させるためのカスタマイズを行います。 カスタマイズ対象の属性は次の通りです。 connectRetryMax(1)、connectRetryInterval(10)、checkServerOption(monitor)、checkServerInterval(60)、checkServerCommand(connect)、queryTimeout(300)、readTimeout(315)、loginTimeout(15) PerformanceAndReliability 性能と信頼性を向上させるためのカスタマイズを行います。 PerformanceとReliabilityの両方の属性をカスタマイズします。 none カスタマイズなし。 |
none |
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
最小プールサイズ [minPoolSize] |
JDBCコネクションのプールサイズです。 設定された数までのJDBCコネクションが常時保持されます。0を設定した場合、プール管理を行いません。この値を越えて払い出されたコネクションは、shrinkDelayTimeで指定された時間が経過した後で、 コネクションをクローズした時、または、トランザクションが完了した時に解放されます。 |
4 |
最大プールサイズ [maxPoolSize] |
JDBCコネクションの最大プールサイズです。 maxPoolSizeを超えるJDBCコネクションの取得要求は失敗します。0を設定した場合、制限なしとなります。それ以外の場合は、minPoolSize以上の値を設定してください。 |
0 |
初期プールサイズ [initialPoolSize] |
プール作成時にプールされるJDBCコネクションの数です。 プール作成時とは、通常、ドメインやプロセスグループの起動時です。ただし、スタンドアロンのJavaアプリケーションなどからJDBCデータソースを利用する場合には、最初にgetConnectionメソッドを呼び出した時になります。 minPoolSize以下の値を設定してください。 |
0 |
無通信時間の上限 [maxIdleTime] |
JDBCコネクションが未使用状態のままプールされ続ける時間(単位:秒)です。 設定された時間が経過した未使用状態のJDBCコネクションは破棄されます。0を設定した場合、アイドル時間監視は行われません。 |
0 |
プロパティ置換までの待機時間 [propertyCycle] |
動作中のJDBCデータソースが使用するプロパティ値を強制的に変更するまでの待ち時間(単位:秒)です。 JNDIサーバからJDBCデータソースをlookupし直した場合、設定された時間が経過した後で新しい属性やプロパティが反映されます。0を設定した場合、待ち合わせは行われません。 |
0 |
コネクションの一括破棄可否 [resetAllConnectionsOnFailure] |
データベースの状態監視やJDBCドライバからのコネクション障害通知で障害が検出された際に、プール内の全てのJDBCコネクションを破棄するかどうかを表すブール値です。 | true |
初期接続の接続リトライ有無 [reconnectInitialPool] |
初期接続の接続リトライを行うかどうかを表わすブール値です。 データベースサーバの状態監視間隔 [checkServerInterval]で指定された値がリトライ間隔として使用されます。 |
true |
空きコネクション取得時の待ち合わせ時間 [waitFreeConnTimeout] |
最大プール数のJDBCコネクションが全て使用中の場合に、空きコネクションが取得できるまで待ち合わせる時間(単位:秒)です。 | 15 |
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
ステートメントの最大プール数です。 0を設定した場合、プール管理は行われません。設定可否はdataSourceType毎に異なります。 |
0 |
ログインタイムアウト [loginTimeout] |
JDBCコネクション接続時のタイムアウト値(単位:秒)です。 0を設定した場合、タイマ監視は行われません。 |
0 |
接続リトライ回数 [connectRetryMax] |
JDBCコネクションの取得に失敗した場合の、接続リトライ回数です。 0を設定した場合、リトライは行われません。 |
0 |
接続リトライ間隔 [connectRetryInterval] |
JDBCコネクションの取得に失敗した場合の、接続リトライ間隔(単位:秒)です。 | 10 |
自動コミットのデフォルト値 [defaultAutoCommit] |
JTA(EJB)のトランザクションを実行しない場合の、自動コミットのデフォルト値です。 JTA(EJB)のトランザクションを実行する場合、自動コミットは必ず自動的にfalseになります。 |
true |
コネクション解放までの待ち合わせ時間 [shrinkDelayTime] |
minPoolSizeを超えて払い出されたJDBCコネクションを解放するまでの待ち時間(単位:秒)です。 JDBCコネクションは、指定された時間が経過した後で、クローズした時、または、トランザクションが完了した時に解放されます。 |
15 |
クエリタイムアウト [queryTimeout] |
java.sql.Statementに指定するクエリのタイムアウト時間(単位:秒)です。 タイムアウト値は、java.sql.Statementを生成する際に設定されます。そのため、使用中のjava.sql.Statementには設定変更が反映されません。 |
0 |
ソケットの読み取りタイムアウト [readTimeout] |
ソケットの読み取りタイムアウト時間です。 このプロパティは、Oracle(10g R2以降)のJDBCドライバを利用する場合に有効となります。値が0の場合、タイムアウトは発生しません。 |
0 |
JDBCドライバの独自プロパティ [driverVenderProperties] |
JDBCドライバの独自プロパティの名前と値の組み合わせです。カンマ(,)区切りの文字列で指定します。コネクションプロパティの詳細については、各JDBCドライバのマニュアルを参照してください。
各JDBCドライバでのコネクションプロパティの設定は以下の通りです。 Oracle JDBC ドライバの場合 oracle.jdbc.pool.OracleDataSource クラスの setConnectionProperties メソッドの Properties パラメータにおける名前と値の組み合わせのプロパティとして指定します。 メソッドの詳細については、Oracle JDBC API リファレンス を参照してください。 Sybase JDBC ドライバの場合 com.sybase.jdbcx.SybDataSource クラスの setConnectionProperties メソッドの Properties パラメータにおける名前と値の組み合わせのプロパティとして指定します。 メソッドの詳細については、Sybase JDBC API リファレンス を参照してください。 データソース種別がJDBCの場合 DriverManager クラスの Connect メソッドの Properties パラメータにおける名前と値の組み合わせのプロパティとして指定します。 具体的な設定例は以下に示します。
|
なし |
トランザクション遮断レベル [transactionIsolationLevel] |
使用するトランザクション遮断レベルです。java.sql.Connectionで定義されたレベルに加えて、JDBCドライバベンダの独自レベルも指定できます。値が0の場合、トランザクション遮断レベルを設定しません。 | 0 |
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
コネクションのガベージコレクト機能の動作オプション [checkGarbageOption] |
JDBC
Connectionオブジェクトの、ガベージコレクト機能における動作オプションです。次のいずれかを設定します。 close ガベージコレクトの対象となったJDBCコネクションを切断します。 rollback ガベージコレクトの対象となったJDBCコネクションを切断します。また、自動コミットにfalseが指定された状態でローカルトランザクションを実行していた場合は、ロールバックを発行します。 debug rollbackが設定された時と同じ動作を行います。また、ガベージコレクトの対象となったJDBCコネクションがアプリケーションに払い出された際のスタックトレースを次のいずれかのログに出力します。 <WebOTXインストールディレクトリ>/domains/domain1/logs/jdbc/webotx_jdbc.log* <WebOTXインストールディレクトリ>/domains/domain1/logs/tpsystem/<アプリケーショングループ名>/<プロセスグループ名>/*.log* none この機能を無効にします。 自動コミットにtrue(デフォルト値)が設定された状態でローカルトランザクションを実行する場合や、JTA(EJB)のトランザクションを実行する場合、rollbackを指定する必要はありません。closeを指定してください。 その他の場合は、トランザクションが中途半端な状態でコミットされないようにするため、rollbackを指定してください。 |
none |
コネクションのガベージコレクト間隔 [checkGarbageInterval] |
java.lang.System.gc()を呼び出す間隔(単位:秒)です。 gc()を呼び出すことで、何処からも参照されていないConnectionオブジェクトがガベージコレクトの対象となるように促します。0が設定された場合、または、checkGarbageOptionの値がrollbackまたはdebugでない場合は、gc()を呼び出しません。 checkGarbageOptionで設定された動作の実行契機は、ガベージコレクタの実行契機次第ですので、即時性を保障できません。このため、コミットやロールバックの発行が漏れた際に、そのまま次のトランザクションが実行されてデータベース側のロック解除待ちとなり、長時間応答が返らない可能性があります。そうした障害を回避するためには、このパラメータを指定してください。ただし、System.gc()の呼び出しには、メモリの使用状況に応じてかなりの時間を要するため、少なくとも分単位の値を指定した上で、十分な評価を行ってください。 |
0 |
データベースサーバの状態監視オプション [checkServerOption] |
データベースサーバの状態監視オプションです。 JDBCデータソースでは、データベースサーバの状態監視コマンドを発行することでデータベースサーバの状態を確認し、無効となったJDBCコネクションを取り除きます。次のいずれかを設定します。 monitor 定期的にデータベースサーバの状態を確認します。 method JDBCコネクションを払い出す度に、データベースサーバの状態を確認します。 none この機能を無効にします。 |
none |
データベースサーバの状態監視間隔 [checkServerInterval] |
checkServerOptionにmonitorを指定した時の監視間隔(単位:秒)です。 | 180 |
データベースサーバの状態監視コマンド [checkServerCommand] |
データベースの状態監視のために使用するSQL命令です。SELECT命令など、ロックの競合が発生しないSQL命令を指定してください。 connectを指定すると、状態監視の度にJDBCコネクションが新規に接続されます。接続時に障害を検出するまでの間隔は、loginTimeoutで調整することができます。 なお、resetAllConnectionsOnFailureがfalseの場合やcheckServerOptionがmethodの場合は、connect の指定は有効になりません。その場合は、commitが実行されます。 connectを指定する場合、通信障害を引き起こす可能性があるため、checkServerIntervalの間隔を短くし過ぎないように注意してください。 |
commit |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
JTA(EJB)のトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうかを表わすブール値です。 設定可否はdataSourceType毎に異なります。JTAのトランザクションで、同一データベースに対する複数のJDBCコネクションを同時に利用する場合、trueを設定してください。 EJBからさらに別のEJBを呼び出す場合には、一部のトランザクション制御のシーケンスが省略され、性能が改善される可能性があります。 |
false |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
データベースのクラスタ構成サポート機能の使用有無を表わすブール値です。設定可否はdataSourceType毎に異なります。 | false |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
JTA(EJB)の同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを使用するかどうかを表わすブール値です。 | false |
コネクションプールのクラスタ動作オプション [clusterPoolOption] |
コネクションプールのクラスタ制御機能における動作オプションです。次のいずれかを設定します。 roundrobin アプリケーションからの要求時に、複数のコネクションプールからラウンドロビンにJDBCコネクションを払出します。 standby 通常、接続するデータベースサーバとのコネクションプール(稼動系)のほかに、別のデータベースサーバとのコネクションプール(待機系)を保持しておきます。 稼動系サーバの障害を検知した場合は、待機系のコネクションプールからJDBCコネクションを払い出します。 none この機能を無効にします。 |
none |
クラスタ対象のJDBCデータソース名リスト [clusterPoolNames] |
コネクションプールのクラスタ対象となるJDBCデータソース名のリストです。 クラスタ対象とするJDBCデータソース名を、カンマ区切りの文字列で指定します。この設定は、clusterPoolOptionが、none以外の場合に有効です。 |
なし |
障害時の再接続処理ポリシー [validAllClusterConnectionsOnFailure] |
クラスタ対象のコネクションプールが全て障害となった場合に、全てのプールに対して再接続リトライ処理を行うかどうかを表すブール値です。次のいずれかを設定します。 true 接続が成功するまで、全てのコネクションプールに対して再接続リトライ処理を行います。 false 1つのコネクションプールで再接続リトライ処理を行います。 この設定は、clusterPoolOptionが、none以外の場合に有効です。 |
false |
クラスタプールの重み [clusterPoolWeight] |
clusterPoolOptionがroundrobinの場合に、同じデータベースサーバを連続して呼び出す回数です。重みが高く設定されたJDBCデータソースの使用頻度が高くなり、そのデータソースのコネクションを優先的に払い出すことができます。 | 1 |
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
SQLの最大ランキング数 [maxSqlRankingCount] |
SQL性能のランキング情報をダンプする際に、ログに出力するランキングの数の上限です。 ランキング情報は、JDBCデータソースのモニタリングレベルとしてHIGHが設定されている場合に出力されます。 |
20 |
最大SQL文字列長 [maxSqlTraceLength] |
SQL性能のランキング情報をダンプする際に、ログに出力するSQL文字列のバイト数(単位:バイト)の上限です。 |
1024 |
ステートメントのラップ有無 [wrapStatement] |
java.sql.StatementをWebOTXの実装クラスでラップするかどうかを表すブール値です。 JDBCデータソースのモニタリングレベルがHIGHに変更されると、SQLのランキング情報や統計情報を採取するため、java.sql.Statement がWebOTXの実装クラスでラップされます。 その際、プール済みのJDBCコネクションが切断されたり、アプリケーションが使用中のjava.sql.StatementでSQLランキング情報を採取できないことがあります。 そうした状況を避けるためには、情報採取前にtrueを指定しておいてください。また、JDBC仕様のメジャーバージョン[jdbcMajorVersion]には、JDBCドライバがサポート する正しいバージョンを指定してください。 |
false |
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name
属性名 [attribute-name] |
説 明 | 既定値 |
---|---|---|
定義ファイルの格納ディレクトリ名 [iPXdaConfigDirectoryName] |
ACOS Access Toolkitが使用する定義ファイルの格納ディレクトリ名です。 JavaVM内で最初に使用された値が有効になります。このため、複数のJDBCデータソースを使用する際は、設定値を統一してください。 |
$INSTANCE_ROOT /config/iPXda |
動作環境定義ファイル名 [iPXdaConfigFileName] |
ACOS Access Toolkitが使用する動作環境定義ファイル名です。 JavaVM内で最初に使用された値が有効になります。このため、複数のJDBCデータソースを使用する際は、設定値を統一してください。 |
DataAccessEnvConfig.xml |
トランザクション定義ファイル名 [iPXdaInvokeConfigFileName] |
ACOS Access Toolkitが使用するトランザクション定義ファイル名です。 JavaVM内で最初に使用された値が有効になります。このため、複数のJDBCデータソースを使用する際は、設定値を統一してください。 |
DataAccessTrnsConfig.xml |
オプション定義ファイル名 [iPXdaOptionConfigFileName] |
ACOS Access Toolkitが使用するオプション定義ファイル名です。 JavaVM内で最初に使用された値が有効になります。このため、複数のJDBCデータソースを使用する際は、設定値を統一してください。 |
AAT.properties |
そのほかに、アプリケーションプロセスにおけるリソースのロード設定に関する属性があります。詳細は、「リソースのプロセス単位のロード設定(Standardの場合)」を参照してください。
Dottedname : server.resources.jdbc-datasource.datasource-name.property
プロパティ名 | 説 明 | 既定値 |
---|---|---|
jdbcDriverName | データソースタイプがJDBCの場合にロードされる、JDBCドライバのクラス名です。 | 自動設定 |
networkProtocol | データベースとの通信プロトコルを表わす文字列です。dataSourceTypeの値に応じて初期値が設定されます。 | dataSourceType毎の設定を参照してください |
useStaticPool | JDBCコネクションの共有範囲を表わすブール値です。 true 同一プロセス内のJDBCデータソース間でJDBCコネクションを共有します。 false JDBCデータソースのインスタンス間でJDBCコネクションを共有しません。 |
true |
cursorMode | データベースカーソルの利用有無を表わす文字列です。次のいずれかを設定します。
設定可否はdataSourceType毎に異なります。 cursor データベースカーソルを利用します。 direct データベースカーソルを利用しません。 |
cursor |
characterEncoding | 文字列引数を送信する際の変換方法を表わす文字列です。次のいずれかを設定します。
設定可否はdataSourceType毎に異なります。 Unicode Unicodeの文字列をそのまま送信します。 Default データベースのデフォルトのcharacter encodingに従って変換した文字列を送信します。 |
Default |
logLevel | JDBCデータソースがAPサーバプロセス外で動作する際のログ出力レベルです。次のいずれかを設定します。 info 動作に関する重要な情報を標準出力に出力します。 debug 動作に関する主な情報を標準出力に出力します。 trace トレース情報を標準出力に出力します。 test 全ての情報を標準出力に出力します。 none ログを全く出力しません。 |
info |
autoRecoveryOnOnePhaseCommit |
2フェーズコミットで、dataSourceTypeの値がJDBCであるコネクションに対するコミットが失敗した場合に、トランザクション全体を自動的にロールバックするかどうかを表わすブール値です。 コミットが失敗した場合の結果は、通常ロールバックされた状態になりますが、データベースサーバ側でのコミット処理完了後に通信障害が発生した場合など、稀にコミットされていることがあります。 対策としては、この設定にfalseを設定することで自動的にロールバックされないようにしておき、コミットの結果をJDBCドライバやデータベースが提供する運用操作や例外メッセージに従って確認した上で、 トランザクションを復旧してください。トランザクションの復旧操作については、「 構築・運用 >ドメインの拡張機能 > Transactionサービス」を参照してください。 true トランザクション全体を自動的にロールバックします。 false トランザクションの完了処理を保留します。 |
true |
jndiProviderUrl |
JNDIプロバイダのURLです。clusterPoolOptionがnone以外で、リモートのJNDIサーバと接続する場合に設定します。 例:corbaname://hostname1 |
なし |
asyncCloseOnFailure | 無応答障害など、復旧に時間がかかる障害発生時に、時間がかかるコネクションのクローズ処理を、アプリケーションの動作スレッドとは別のスレッドで非同期に行うかどうかのブール値です。 | true |
asyncCloseEnableTime | 復旧に時間がかかる障害とみなす時間(単位:秒)です。このプロパティは、asyncCloseOnFailureがtrueの場合に有効です。 この時間と、トランザクション制御やデータベースサーバの状態監視でかかった時間を比較して、復旧に時間がかかる障害かどうかを判断します。 | 60 |
Javaのシステムプロパティに、次の項目を設定することができます。JDBCデータソースのMOを介して設定する項目に優先する、プロセス内共通の設定となります。
参照および設定方法の詳細は、[ 構築・運用 >
ドメインの構築 > Java VMオプションの設定 >
ユーザ独自のJava VMオプションの追加方法]
を参照してください。
通常のログ出力内容の設定方法については、
[ 構築・運用 > ログ ]を参照してください。
プロパティ名 | 説 明 | 既定値 |
---|---|---|
wojdbc.Log | 設定内容は、logLevelプロパティと同様です。 | none |
wojdbc.CheckGarbageOption | 設定内容は、checkGarbageOptionと同様です。 | none |
wojdbc.CheckGarbageInterval | 設定内容は、checkGarbageIntervalと同様です。 | 0 |
wojdbc.CursorMode | 設定内容は、cursorModeプロパティと同様です。 | cursor |
wojdbc.CharacterEncoding | 設定内容は、characterEncodingプロパティと同様です。 | Default |
wojdbc.MaxIdleTime | 設定内容は、maxIdleTimeと同様です。 | 0 |
wojdbc.disableOracleUCP |
Oracle Universal Connection Pool(UCP)のクラスを検索する処理を無効にするかどうかのブール値です。
true Oracle UCPを使用しません。 false Oracle UCPのクラスがクラスパスに存在する場合、優先的に使用します。 |
false |
wojdbcdriver.Log |
JDBCデータソースがAPサーバプロセス外で動作する時、JDBCドライバAPIのトレース情報を採取する際のログ出力レベルです。次のいずれかを設定します。
info SQLExceptionのメッセージを出力する。また、例外を検出した際に、ConnectionとDatabaseMetaDataのトレース情報、キャッシュしておいたデータ更新にかかわるログを出力する。 debug infoレベルでの出力内容に加えて、Statement、PreparedStatement、CallableStatement、ResultSetのトレース情報を出力する。 また、正常時のConnectionとDatabaseMetaDataのトレース情報を出力する。 trace debugレベルでの出力内容に加えて、SQLExceptionのスタック情報を出力する。 test traceレベルでの出力内容に加えて、maxSqlTraceLengthのチェックを行わずに全ての文字列データを出力する。 none JDBCドライバAPIのトレース情報を全く出力しません。 |
none |
OracleのJDBCドライバのDataSourceインタフェースを使用する場合、dataSourceTypeに JDBCEX_Oracle を設定します。また、EJBのトランザクション(JTA)と連携するかどうかによって、次の内容を設定します。
属性名 [attribute-name] |
JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
次のようなデータベースとの接続文字列を設定します。"jdbc:oracle:thin:@host:1521:orcl" 記述内容の詳細については、Oracleのマニュアルをご確認ください。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンを設定します。 2か3か4を設定します。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンを設定します。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
←(同じです) |
サーバ名 [serverName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ポート番号 [portNumber] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
プールするステートメントの最大数を設定します。 | ←(同じです) |
JTA連携有無 [useJTA] |
trueを設定します。 | falseを設定します。 |
ソケットの読み取りタイムアウト [readTimeout] |
ソケットの読み取りタイムアウト時間を設定します。値が0の場合、タイムアウトは発生しません。 | ←(同じです) |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
Oracle RACを利用し、かつ、2フェーズコミットを行う場合にtrueを設定します。 | ---(設定しません) |
ACOS Access Toolkit関連の設定 [iPXdaConfigDirectoryName] [iPXdaConfigFileName] [iPXdaInvokeConfigFileName] [iPXdaOptionConfigFileName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
JTA(EJB)の同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
その他 | 必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
プロパティ名 | JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
databaseName | TransactionサービスのDB識別名を設定します。通常、設定する必要はありません。 | ---(設定しません) |
その他 | jdbcDriverNameとcursorMode、characterEncoding、networkProtocol、autoRecoveryOnOnePhaseCommit以外のプロパティを、必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
Microsoft SQL ServerのJDBCドライバのDataSourceインタフェースを使用する場合、dataSourceTypeに JDBCEX_MSSqlServer を設定します。また、EJBのトランザクション(JTA)と連携するかどうかによって、次の内容を設定します。
属性名 [attribute-name] |
JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
データベース名を設定します。 | ←(同じです) |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンを設定します。 2か3か4を設定します。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンを設定します。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
←(同じです) |
サーバ名 [serverName] |
データベースサーバ側のサーバ名(TCP/IPホスト名)を設定します。 | ←(同じです) |
ポート番号 [portNumber] |
データベースサーバ側のポート番号を設定します。 デフォルト値は1433です。 |
←(同じです) |
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
JTA連携有無 [useJTA] |
trueを設定します。 | falseを設定します。 |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ACOS Access Toolkit関連の設定 [iPXdaConfigDirectoryName] [iPXdaConfigFileName] [iPXdaInvokeConfigFileName] [iPXdaOptionConfigFileName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
JTA(EJB)の同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
その他 | 必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
プロパティ名 | JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
cursorMode | データベースカーソルの利用有無を設定します。 設定値はSelectMethodプロパティ値としてJDBCドライバに設定されます。 |
←(同じです) |
characterEncoding | 文字列引数を送信する際の変換方法を設定します。 設定値はUnicodeかどうかを表すブール値に変換され、SendStringParametersAsUnicodeプロパティ値としてJDBCドライバに設定されます。ただし、Microsoft SQL Server 2005のJDBCドライバを使用してJTA連携を行う場合、必ず、Unicodeとして処理が行われます。 |
←(同じです) |
databaseName | TransactionサービスのDB識別名を設定します。通常、設定する必要はありません。 | ---(設定しません) |
その他 | jdbcDriverNameとnetworkProtocol、autoRecoveryOnOnePhaseCommit以外のプロパティを、必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
PostgreSQLのJDBCドライバのDataSourceインタフェースを使用する場合、dataSourceTypeに JDBCEX_PostgreSQL を設定します。また、EJBのトランザクション(JTA)と連携するかどうかによって、次の内容を設定します。
属性名 [attribute-name] |
JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
データベース名を設定します。 | ←(同じです) |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンを設定します。 2か3か4を設定します。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンを設定します。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
←(同じです) |
サーバ名 [serverName] |
データベースサーバ側のサーバ名(TCP/IPホスト名)を設定します。 | ←(同じです) |
ポート番号 [portNumber] |
データベースサーバ側のポート番号を設定します。デフォルト値は5432です。 | ←(同じです) |
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
JTA連携有無 [useJTA] |
trueを設定します。 | falseを設定します。 |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
---(設定しません。必ず、trueとして処理が行われます) | ←(同じです) |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ACOS Access Toolkit関連の設定 [iPXdaConfigDirectoryName] [iPXdaConfigFileName] [iPXdaInvokeConfigFileName] [iPXdaOptionConfigFileName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
JTA(EJB)の同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
その他 | 必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
プロパティ名 | JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
databaseName | TransactionサービスのDB識別名を設定します。通常、設定する必要はありません。 | ---(設定しません) |
その他 | jdbcDriverNameとcursorMode、characterEncoding、networkProtocol、autoRecoveryOnOnePhaseCommit以外のプロパティを、必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
Apache DerbyのJDBCドライバのDataSourceインタフェースを使用する場合、dataSourceTypeに JDBCEX_Derby を設定します。また、EJBのトランザクション(JTA)と連携するかどうかによって、次の内容を設定します。
属性名 [attribute-name] |
JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
データベース名を設定します。 | ←(同じです) |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンを設定します。 2か3か4を設定します。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンを設定します。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
←(同じです) |
サーバ名 [serverName] |
データベースサーバ側のサーバ名(TCP/IPホスト名)を設定します。 | ←(同じです) |
ポート番号 [portNumber] |
データベースサーバ側のポート番号を設定します。デフォルト値は1527です。 | ←(同じです) |
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
JTA連携有無 [useJTA] |
trueを設定します。 | falseを設定します。 |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうかを設定します。 | ←(同じです) |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ACOS Access Toolkit関連の設定 [iPXdaConfigDirectoryName] [iPXdaConfigFileName] [iPXdaInvokeConfigFileName] [iPXdaOptionConfigFileName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
JTA(EJB)の同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを使用するかどうかを設定します。 | ---(設定しません) |
その他 | 必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
プロパティ名 | JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
databaseName | TransactionサービスのDB識別名を設定します。通常、設定する必要はありません。 | ---(設定しません) |
その他 | jdbcDriverNameとcursorMode、characterEncoding、networkProtocol、autoRecoveryOnOnePhaseCommit以外のプロパティを、必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
MySQLなど、そのほかのJDBCドライバを使用する場合、dataSourceTypeプロパティにJDBCを設定します。また、EJBのトランザクション(JTA)と連携するかどうかによって、次の内容を設定します。
属性名 [attribute-name] |
JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
JDBC URLまたはデータベース名、データソース名 [dataSourceName] |
例えば次のような、データベースとの接続文字列を設定します。"jdbc:oracle:thin:@host:1521:orcl" |
←(同じです) |
JDBC仕様のメジャーバージョン [jdbcMajorVersion] |
JDBC仕様のメジャーバージョンを設定します。 2か3か4を設定します。 |
←(同じです) |
JDBC仕様のマイナーバージョン [jdbcMinorVersion] |
JDBC仕様のマイナーバージョンを設定します。 JDBC仕様のバージョンが4.1の場合に1を設定します。 |
←(同じです) |
サーバ名 [serverName] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ポート番号 [portNumber] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
ステートメントの最大プール数 [maxStatements] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
JTA連携有無 [useJTA] |
trueを設定します。 | falseを設定します。 |
JTAのトランザクション毎に1つの物理コネクションを使用するかどうか [useOneConnectionPerTransaction] |
---(設定しません。必ず、trueとして処理が行われます) | ---(設定しません) |
データベースクラスタの使用有無 [useDatabaseCluster] |
---(設定しません) | ←(同じです) |
定義ファイルの格納ディレクトリ名 [iPXdaConfigDirectoryName] |
ACOS Access ToolkitのJDBCドライバを利用する場合に定義ファイルの格納ディレクトリ名を設定します。 | ←(同じです) |
動作環境定義ファイル名 [iPXdaConfigFileName] |
ACOS Access ToolkitのJDBCドライバを利用する場合に動作環境定義ファイル名を設定します。 | ←(同じです) |
トランザクション定義ファイル名 [iPXdaInvokeConfigFileName] |
ACOS Access ToolkitのJDBCドライバを利用する場合にトランザクション定義ファイル名を設定します。 | ←(同じです) |
オプション定義ファイル名 [iPXdaOptionConfigFileName] |
ACOS Access ToolkitのJDBCドライバを利用する場合にオプション定義ファイル名を設定します。 | ←(同じです) |
トランザクション毎の複数ユーザ使用有無 [useMultiUsersPerTransaction] |
---(設定しません。同一トランザクション内で、複数ユーザのJDBCコネクションを同時に使用することはできません。) | ---(設定しません) |
その他 | 必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
プロパティ名 | JTAと連携する場合の設定内容 | JTAと連携しない場合の設定内容 |
---|---|---|
jdbcDriverName | dataSourceNameの説明で例示した接続文字列を使用するJDBCドライバの名前は設定する必要がありません。それ以外のJDBCドライバを使用する場合には、JDBCドライバのクラス名を設定します。 | ←(同じです) |
autoRecoveryOnOnePhaseCommit | 2フェーズコミットを実行する場合に、必要に応じて設定します。 | ---(設定しません) |
その他 | cursorModeとcharacterEncoding、networkProtocol、databaseName以外のプロパティを、必要に応じて設定します。 | ←(同じです) |
JDBCデータソースを使用する場合は、使用するデータベースまたはJDBCドライバに応じて次の 表1.8.9-1 に記載のファイルをクラスパスに追加する必要があります。
クラスパスの設定方法については「 構築・運用 > ドメインの構築 > Java VMオプションの設定」を参照してください。ただし、Java11をご利用の場合は、Java11ご利用の場合のクラスパス設定についての内容をご確認ください。設定では、複数バージョンのクラスが混在しないように、必要なファイルだけをクラスパスに追加してください。
データベース または、 JDBCドライバ |
ファイル名 |
---|---|
Oracle | Oracle 19cまたは、Oracle 18cを使用する場合 ojdbc8.jar
($ORCLE_HOME/jdbc/libを参照)
Oracle 12cを使用する場合 ojdbc8.jarまたは、ojdbc7.jar
($ORCLE_HOME/jdbc/libを参照)
Oracle 11gを使用する場合 ojdbc6.jar orai18n.jar
($ORCLE_HOME/jlibを参照)
Oracle UCPを使用する場合は、次のjarをクラスパスに追加
ucp.jar ($ORCLE_HOME/ucp/libを参照)
ons.jar ($ORCLE_HOME/opmn/libを参照) |
Microsoft SQL Server | SQL Server JDBC Driver 4.2を使用する場合 sqljdbc42.jar
SQL Server JDBC Driver 3.0/4.0を使用する場合 sqljdbc4.jar
|
PostgreSQL | PostgreSQLバージョン8.1を使用する場合 postgresql-8.1-404.jdbc3.jar
PostgreSQLバージョン8.2を使用する場合 postgresql-8.2-506.jdbc3.jar
PostgreSQLバージョン8.3を使用する場合 postgresql-8.3-603.jdbc4.jar
PostgreSQLバージョン8.4を使用する場合 postgresql-8.4-701.jdbc4.jar
PostgreSQLバージョン9.2.4を使用する場合 postgresql-9.2-1004.jdbc41.jar
PostgreSQLバージョン9.3.5.1を使用する場合 postgresql-9.3-1103.jdbc41.jar
PostgreSQLバージョン9.4を使用する場合 postgresql-9.4-1202.jdbc4.jar
PostgreSQLバージョン9.6.2を使用する場合 postgresql-42.0.0.jar
PostgreSQLバージョン11.0を使用する場合 postgresql-42.2.5.jar
(jarファイル名は製品バージョン毎に異なります) |
Apache Derby | derbyclient.jar |
MariaDB |
MariaDB 10.0.24を使用する場合 mariadb-java-client-2.0.2.jar
MariaDB 10.3.8を使用する場合 mariadb-java-client-2.3.0.jar
|
Amazon Aurora | mysql-connector-java-5.1.42-bin.jar |
JDBCデータソースで使用するJDBCドライバの主なクラスは次の通りです。
データベース または、 JDBCドライバ |
クラス名 |
---|---|
Oracle | Oracle19c/Oracle18c/Oracle 12c/Oracle 11gを使用する場合 oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
(JTA連携ありの場合)
oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource (JTA連携なしの場合) oracle.jdbc.OracleDriver (データソースの種別がJDBCの場合) oracle.ucp.jdbc.PoolXADataSourceImpl (Oracle UCPを利用する場合) それ以外の場合 oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
(JTA連携ありの場合)
oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource (JTA連携なしの場合) oracle.jdbc.driver.OracleDriver (データソースの種別がJDBCの場合) |
Microsoft SQL Server | SQL Server 2014/SQL Server 2016を使用する場合
com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource
(JTA連携ありの場合)
com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerConnectionPoolDataSource (JTA連携なしの場合) com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver (データソースの種別がJDBCの場合) |
PostgreSQL | JDBCのメジャーバージョンが4.0以降の場合 org.postgresql.xa.PGXADataSource
(JTA連携ありの場合)
org.postgresql.ds.PGConnectionPoolDataSource (JTA連携なしの場合) org.postgresql.Driver (データソースの種別がJDBCの場合) JDBCのメジャーバージョンが3.0以前の場合 org.postgresql.xa.PGXADataSource
(JTA連携ありの場合)
org.postgresql.jdbc3.Jdbc3ConnectionPool (JTA連携なしの場合) org.postgresql.Driver (データソースの種別がJDBCの場合) JDBCのメジャーバージョンが2.0以前の場合 org.postgresql.xa.PGXADataSource
(JTA連携ありの場合)
org.postgresql.jdbc2.optional.ConnectionPool (JTA連携なしの場合) org.postgresql.Driver (データソースの種別がJDBCの場合) |
Apache Derby | JDBCのメジャーバージョンが4.0以降の場合 org.apache.derby.jdbc.ClientXADataSource40
(JTA連携ありの場合)
org.apache.derby.jdbc.ClientConnectionPoolDataSource40 (JTA連携なしの場合) org.apache.derby.jdbc.ClientDriver (データソースの種別がJDBCの場合) JDBCのメジャーバージョンが3.0以前の場合 org.apache.derby.jdbc.ClientXADataSource
(JTA連携ありの場合)
org.apache.derby.jdbc.ClientConnectionPoolDataSource (JTA連携なしの場合) org.apache.derby.jdbc.ClientDriver (データソースの種別がJDBCの場合) |
ACOS Access Toolkit | com.nec.jp.iPX.da.sql.DataAccessJDBCDriver (データソースの種別がJDBCの場合) |
MariaDB | org.mariadb.jdbc.MySQLDataSource (データソースの種別がJDBCの場合) |
Amazon Aurora | com.mysql.jdbc.jdbc2.optional.MysqlXADataSource (データソースの種別がJDBCの場合) |
Java9で拡張機能メカニズムが削除されたことにより、Java11以降をご利用の場合は、クラスパス設定の手段として「${INSTANCE_ROOT}/lib/extへの配置」はご利用いただけません。
クラスパスの設定「 構築・運用 > ドメインの構築 > Java VMオプションの設定」に記載の、「${INSTANCE_ROOT}/lib/extへの配置 」以外の方法でクラスパス設定を行ってください。
また、クラスパスに追加したJDBCドライバについて、${INSTANCE_ROOT}/config/server.policyにアクセス権の設定を行ってください。
{INSTANCE_ROOT}/libにojdbc8.jarを配置することでクラスパス設定
を行う場合であれば、{INSTANCE_ROOT}が「C:\WebOTX\domains\domain1」
の場合、ドメイン停止時に「C:\WebOTX\domains\domain1\config\server.policy」に次のようにポリシーを追加してください。
grant codeBase "file:C:/WebOTX/domains/domain1/lib/ojdbc8.jar" { permission java.security.AllPermission; };
{INSTANCE_ROOT}や、JDBCドライバのファイル名およびパスは、ご利用の環境に合わせて変更してください。
OracleのOCI JDBCドライバなど、タイプ2のJDBCドライバを利用する場合には、必要に応じて環境変数の設定作業を行う必要があります。UNIX版では、Javaからロードするnativeのライブラリファイルに適切なアクセス権が付与されていることをご確認ください。 また、EJBのトランザクション(JTA)と連携する場合には、必要に応じてデータベースサーバ側の設定を行う必要があります。詳細は、「 注意制限事項 > JDBCデータソース」を参照してください。
そのほか、EJBのトランザクション(JTA)と連携する場合には、次のインストールガイド中の
「インストール > インストール後の作業 > データベースを使用するための準備作業 (Java)」をご覧ください。