機能ごとの注意制限事項

1. WebOTX Webサーバ

1.1. 各OS共通の注意事項

1.1.1. WebOTX Webサーバの追加インストール

すでにWebOTX Application Serverをインストール済みの環境にWebOTX Webサーバの追加を行うには、WebOTX Webサーバを追加インストールした後に、otxadmin create-domainコマンドを実行して、ドメインの再作成を行ってください。また、必要に応じて、エクスポート/インポート機能により、既存の設定情報を移行してください。

WebOTX Webサーバの追加インストールについては、Windows版の場合は、[ インストールガイド (Windows) > 追加インストール ] を、Linux版の場合は、[ インストールガイド (Linux) > 追加インストール ] を、HP-XU版の場合は、[ インストールガイド (HP-UX) > 追加インストール ] を参照してください。
また、ドメインの再作成方法については、[ 構築・運用 > ドメインの構築 > ドメインの作成・削除 ] を、エクスポート/インポート機能については、[ 移行 > 移行機能リファレンス > エクスポート/インポート ] を参照してください。

1.1.2. 統合運用管理ツール/コマンドで設定可能な定義情報

統合運用管理ツール/コマンドで設定可能な定義情報と定義情報ファイル(httpd.conf/ssl.conf)を直接編集する必要がある定義情報については、[ 構築・運用 > 設定 > HTTPサーバ > WebOTX Webサーバ設定方法 ] を参照してください。

1.2. Windows 版の注意事項

1.2.1. サービス名

WebOTX Webサーバのインストールを行うと次のサービスが自動的に登録されます。このサービスは、WebOTXのドメインの起動/停止と連動しているため、個別にサービスの起動属性等を変更する必要はありません。

表2.2.1-1
バージョン サービス名

2.4

WebOTX AS V10.3 Web Server Service (domain名)

なお、WebOTXのアンインストール時に上記サービスが削除されない場合があります。
この場合には、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドにより、サービスを削除してください。

 >sc.exe delete "WebOTX AS 10.3 Web Server Service (domain名)"

1.2.2. error.logの手動移動

error.log に対して、rotatelogs.exe によるローテーションを設定している場合、WebOTX Webサーバ起動時に生成された error.log ファイルを WebOTX Webサーバ動作中に削除しないでください。このファイルを削除する場合は、WebOTX Webサーバを停止後に実行してください。
なお、WebOTX Webサーバ動作中にローテーションにより退避された error.log ファイルであれば、WebOTX Webサーバ動作中の削除は可能です。

1.2.3. WebOTX Webサーバが応答しなくなる事象

Windows版のWebOTX Webサーバではaccept()APIよりもよい性能を発揮するAcceptEx()関数を使用していますが、使用されている環境(ウィルススキャナ、VPNパッケージ、ネットワークドライバ、クライアントのブラウザ等)によりAcceptEx()関数の適切な動作が妨げられる場合があります。
エラーログに、次のような"AcceptEx failed"を含むエラーメッセージが出力される場合は、定義情報ファイル (httpd.conf) に設定を追加してAcceptEx()関数を使用しないようにする必要があります。

(エラーログ出力例 1)
[mpm_winnt:warn] [pid xxx:tid xxxx] (OS 64)指定されたネットワーク名は利用できません。  : AH00341: winnt_accept: Asynchronous AcceptEx failed.
(エラーログ出力例 2)
[Xxx Xxx xx xx:xx:xx xxxx] [error] (730038)An operation was attempted on something that is not a socket.: winnt_accept: AcceptEx failed. Attempting to recover.

定義情報ファイル (httpd.conf) に次の定義を追加して、WebOTX Webサーバを再起動してください。
   AcceptFilter http none
   AcceptFilter https none

1.3. UNIX版の注意事項

1.3.1. WebOTX運用ユーザ利用時のポート番号制限

UNIX版の場合、インストール時に「WebOTX 運用ユーザ」を利用する設定を行った場合、利用できるポート番号がOSによって制限されるため、1024以下のポート番号を利用することはできません。

WebOTX運用ユーザ利用時でも1024以下のポート番号を利用したい場合には、rootユーザで次のコマンドを実行し、ファイルの実行権限を変更する必要があります。

# chmod +s /opt/WebOTX/WebServer24/bin/httpd

また、WebOTX Webサーバの動作に必要なライブラリを検索できるよう、次のとおり、シンボリックリンクを作成してください。

1.3.2. Linux版での注意事項

WebOTX Webサーバの起動時にagent.logに「セグメンテーション違反です $HTTPD -f $CONFFILE -d $SERVERROOT -k $ARGV」のメッセージが出力された場合、次のOS側設定を確認してください。

1.localhostが名前解決できるようにしてください。
2./etc/hostsファイルに次の設定が無い場合は追加してください。

127.0.0.1 localhost