管理対象マシンが仮想マシンサーバでブートコンフィグ運用でない場合、仮想マネージャを利用して、[リソース]ビューと[仮想ビュー]への登録を行います。
また、[リソース]ビューに登録後に、マスタマシン登録で、[運用]ビューへの登録を行う必要があります。「1.2.13. [運用]ビューへの登録」を参照してください。
仮想マネージャは、仮想環境の管理の主体となる製品やコンポーネントです。次のように、管理の主体が外部にあるか内部にあるかの違いで2種類に分けることができます。管理対象マシンの登録方法も異なります。
仮想化基盤製品のマネージャ
SigmaSystemCenterは 仮想化基盤製品のマネージャと連携して、仮想環境の管理を行います。本方式で利用するためには、[管理]ビュー/[サブシステム]にて、仮想化基盤製品のマネージャをサブシステムとして登録しておく必要があります。
仮想化基盤製品のマネージャ上で対象の仮想マシンサーバを登録後、[収集]の操作を実行してSigmaSystemCenterに情報を取り込みます。[収集]の操作により、仮想化基盤製品上に存在する仮想マシンサーバおよび配下の仮想マシンが[仮想]ビューと[リソース]ビューに登録されます。
また、[サブシステム]の設定で[マシンを運用グループへ自動登録する]をチェックすると、[運用]ビューへの登録も自動で行うことが可能になります。[運用]ビューへの自動登録が有効な場合、[運用]ビュー上の運用グループやホスト定義の作成は自動で行われます。なお、NEC HCS Consoleの画面からvCenter Serverの登録を行った場合、[マシンを運用グループへ自動登録する]のチェックはデフォルトでオンになります。「1.2.20. [運用]ビューへの管理対象マシンの自動登録機能について」を参照してください。
本方式では、以下の種別の仮想マネージャがあります。
VMware vCenter Server
VMwareの仮想環境を管理する場合は、通常、後述のVMware ESXiではなく、vCenter Serverを利用します。利用するためには、サブシステムとしてVMware vCenter Serverを登録する必要があります。vCenter Serverは複数のマネージャを登録することが可能です。
Hyper-V Cluster
Hyper-Vの仮想環境を管理する場合は、通常、後述のHyper-V Managementではなく、Hyper-V Clusterを利用します。利用するためには、サブシステムとしてHyper-V Clusterを登録する必要があります。Hyper-V Clusterは複数のマネージャを登録することが可能です。
Citrix XenServer Pool Master
XenServerの仮想環境を管理する場合は、XenServer Pool Masterを使用します。XenServer Pool Masterを複数のマネージャを登録することが可能です。
本仮想マネージャについては、[マシンを運用グループへ自動登録する]をチェックをオンにすることはできません。
SigmaSystemCenter
仮想化基盤製品のマネージャが利用できない環境では、SigmaSystemCenterをマネージャとして使用します。
本方式で利用するためには、[仮想]ビュー上で各仮想マネージャによる管理を有効にしておく必要があります。
[仮想]ビュー上で[VMサーバ追加]の操作を行うことにより、対象の仮想マシンサーバを登録します。
対象の仮想マシンサーバおよび配下の仮想マシンが[仮想]ビューと[リソース]ビューに登録されます。
本指定方法の場合は、[マシンを運用グループへ自動登録する]をチェックをオンにすることはできません。
本方式では、以下の種別の仮想マネージャがあります。
KVM Management
KVMの仮想環境を管理する場合に使用します。[仮想]ビュー上で[KVMを管理する]を実行することにより、管理を有効化できます。
VMware ESXi
vCenter Serverが利用できない環境にて、VMware ESXiを単独のホストとして管理する場合に使用します。本環境はスタンドアロンESXi環境とも呼びます。vCenter Serverを利用する機能を使用できません。[仮想]ビュー上で[ESXiを管理する]を実行することにより、管理を有効化できます。
Hyper-V Management
Hyper-V Clusterを利用できない環境で、Hyper-Vのホストを単独のホストとして管理する場合に使用します。Hyper-V Clusterを利用する機能を使用できません。[仮想]ビュー上で[Hyper-Vを管理する]を実行することにより、管理を有効化できます。
登録対象の仮想マシンサーバは、事前に各仮想化基盤製品のOSがインストールされていて、構築済みである必要があります。登録を行う際、仮想マシンサーバは起動し、仮想マネージャと通信できる状態になっている必要があります。
仮想マネージャに仮想マシンサーバの登録を行うとき、IPアドレスやFQDN名など登録対象の仮想マシンサーバのOSに接続するための情報が必要となります。管理対象マシンのマシン名、UUID、MACアドレス、WWNなどのその他の情報は、仮想マシンサーバ上のOSから自動的に取得されて登録されます。
仮想マシンサーバプロビジョニングの対象となる未構築の管理対象マシンについては、仮想マネージャに登録することはできないため、物理マシンと同様の方法で登録する必要があります。「1.2.2. [リソース]ビューへの登録 - 物理マシン(ブートコンフィグ(vIO) 運用でない場合)」を参照してください。
なお、[リソース]ビューへの自動登録先は[リソース]ビューのマシン直下です。[リソース]ビューのグループ配下に登録が必要な場合は、自動でマシン登録が行われた後に任意のグループに管理対象マシンを移動してください。
また、DeploymentManagerに登録が必要な場合は、PXEブートによる自動登録か手動登録の方法で別途登録が必要です。
ブートコンフィグ(vIO) 運用でない場合の仮想マシンサーバの登録イメージは次のとおりです。