コンテキストの名前のリストを管理するための擬似オブジェクトインタフェースです。

コンテキストの名前のリストを管理するためのクラスです。

動的起動インタフェース(DII)でコンテキストを渡すときに使用します。

コンテキストリストのインスタンスは、CORBA::ORB::create_context_list関数で作成します。リクエストが保持しているコンテキストリストは、CORBA::Request::contexts関数で取り出せます。

count	コンテキストリストの長さを得る
add	コンテキストリストにコンテキスト名を追加する
add_consume	コンテキストリストにコンテキスト名を追加する
item	コンテキストリストの指定した位置にあるコンテキスト名を得る
remove	コンテキストリストから指定した位置のコンテキスト名を削除する

関連項目

CORBA::ORB::create_context_list,

CORBA::Request::contexts,

CORBA::Contextインタフェース

名前

CORBA::ContextList::count - コンテキストリストの長さを得る

形式

#include <orb.h>

CORBA::ULong CORBA::ContextList::count(
	CORBA::Environment& env = Ob_default_environment()
);

機能説明

コンテキストリストの長さを返します。

戻り値

コンテキストリストの長さを返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

名前

CORBA::ContextList::add - コンテキストリストにコンテキスト名を追加する

形式

#include <orb.h>

void CORBA::ContextList::add(
	const char* ctxt,
	CORBA::Environment& env = Ob_default_environment()
);

機能説明

コンテキストリストにコンテキスト名ctxtを追加します。

戻り値

ありません。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

名前

CORBA::ContextList::add_consume - コンテキストリストにコンテキスト名を追加する

形式

#include <orb.h>

void CORBA::ContextList::add_consume(
	char* ctxt,
	CORBA::Environment& env = Ob_default_environment()
);

機能説明

コンテキストリストにコンテキスト名ctxtを追加します。ctxtはコンテキストが削除されるときに、同時に削除されます。

戻り値

ありません。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

名前

CORBA::ContextList::item - コンテキストリストの指定した位置のコンテキスト名を得る

形式

#include <orb.h>

const char* CORBA::ContextList::item(
	CORBA::ULong index,
	CORBA::Environment& env = Ob_default_environment()
);

機能説明

コンテキストリストのindex番目のコンテキスト名を返します。コンテキストリストの先頭は0です。

indexには0から[コンテキストリストの長さ-1]までの値を指定します。

戻り値

コンテキストリストのindex番目のコンテキスト名を返します。

エラー

CORBA標準例外がthrowされます。

名前

CORBA::ContextList::remove - コンテキストリストから指定した位置のコンテキスト名を削除する

形式

#include <orb.h>

CORBA::Status CORBA::ContextList::remove(
	CORBA::ULong index,
	CORBA::Environment& env = Ob_default_environment()
);

機能説明

index番目のコンテキスト名をコンテキストリストから削除します。コンテキストリストの先頭は0です。

indexには0から[コンテキストリストの長さ-1]までの値を指定します。

戻り値

削除に成功した場合はCORBA::Status_Successを返します。失敗した場合はCORBA::Status_Failedを返します。

エラー

戻り値にCORBA::Status_Failedが返ります。また、CORBA標準例外がthrowされます。