WebOTX Manual V10.4 (第4版) 目次を表示 |
4. V6.4の変更点 |
WebOTX V6.4の変更点について、その概要について説明します。
4.1. Webサーバ (Apache HTTP Serverベース) |
Apache HTTP Server 1.3.36/2.0.58 をバンドル
Apache HTTP Serverの最新バージョン Apache HTTP Server 1.3.36/2.0.58
をバンドルしています。
詳細については、次を参照してください。
・Apache HTTP Server
mod_ssl 2.8.27/2.0.58 をバンドル
上記 Apache HTTP Serverに対応したバージョンである mod_ssl 2.8.27(Apache 1.3.36用)/2.0.58(Apache 2.0.58用)をバンドルしています。
OpenSSL 0.9.8b をバンドル
OpenSSL ライブラリの最新バージョン OpenSSL 0.9.8b をバンドルしています。
4.2. 運用管理 |
ログファイルの出力先変更
WebOTX V6.4では一部のログファイルの出力先が変更とされています。以下に変更されたファイルと出力先を示します。
ログファイル名 | 出力先 |
---|---|
webotx_admin.log | agent/webotx_admin.log |
webotx_security.log | agent/webotx_security.log |
webotx_deploy.log | deploy/webotx_deploy.log |
webotx_ejbcont.log | ejbcontainer/webotx_ejbcont.log |
wojdbc.log | jdbc/wojdbc.log |
wojta.log | jdbc/wojta.log |
webotx_jndisp.log | jndi/webotx_jndisp.log |
webotx_ospi.log | ObjectBroker/webotx_ospi.log |
webotx_tpmmgr.log | tpsystem/webotx_tpmmgr.log |
webotx_ts.log | TS/webotx_ts.log |
webotx_uddi.log | uddi/webotx_uddi.log |
webotx_catalina.log | webcontainer/webotx_catalina.log |
webotx_container.log | webcontainer/webotx_container.log |
webotx_webc_message.log | webcontainer/webotx_webc_message.log |
webotx_webc_stat_vm.log | webcontainer/webotx_webc_stat_vm.log |
webotx_struts.log | webcontainer/webotx_struts.log |
webotx_webcont.log | webcontainer/webotx_webcont.log |
webotx_websv.log | WebServer/webotx_websv.log |
webservice.log | webservice/webservice.log |
wojms.log | wojms/wojms.log |
ログ定義ファイル変更
WebOTX V6ではWebOTX自身のログ出力にlog4jを使用しており、log4jのロガー定義ファイルであるlog4j.xmlを利用していましたが、
V6.4よりWebOTX自身のログ出力にはWebOTX独自のloggerを利用するように変更しました。
この変更により、log4j.xmlにはユーザ独自のログ定義のみを記述することが可能となりました。
ドメイン停止コマンドに強制停止オプションを追加
otxadmin stop-domain コマンドに --force オプションが追加されました。 WebOTXのエージェントプロセスが不正に終了した場合に、ObjectBrokerやJMSなど 運用管理エージェントが管理するプロセスが停止できなかったケースでも --force オプションを指定することで ドメインすべてのプロセスを停止することができます。
Javaプロセスのコマンド引数に識別用オプションを追加
OS上で動作するJavaアプリケーションはpsコマンドなどのコマンドから確認すると全てjavaプロセスとして表示されるため
WebOTXのJavaプロセスを識別することが難しいという問題がありました。
Java引数にシステムプロパティ(-Dfuncid、及び -Ddomain.name)が追加されたことで容易に識別できるようになりました。
Javaプロセス実行時のコマンド引数が変更された為、プロセス監視ソフトやpsコマンドの結果を利用している
スクリプトでは注意が必要です。
ドメイン起動時に実行されるバックアップの性能を改善
ドメイン起動時に実行されるバックアップの性能を改善しました。
4.3. TPモニタ |
継続した統計解析
WebOTXの自律運用機能である運用アシスタントは、稼動情報の統計を利用し各種解析を行いますが、前回ドメイン起動時以前の情報も継続利用して解析できるようになりました。これにより、より精度の高い自律運用が可能となります。
V6.3以前ではドメイン再起動すると、それまでの情報がクリアされていました。
イベントIDの変更
運用アシスタントに関する以下のメッセージのイベントIDが変更になりました。
OTX20120000 → OTX20120100
OTX20220000 → OTX20220100
OTX20110000 → OTX20110100
OTX20310000 → OTX20310100
稼動状態採取
V6.3以前では、オペレーション呼び出し可能になる前に「起動中(運用管理ツールでアイコン緑)」と表示されることがありましたが、V6.4ではオペレーション呼び出し可能になってから「起動中(運用管理ツールでアイコン緑)」と表示されるよう変更されました。
また、コンテナ状態や最終呼び出し時刻といった稼動情報が、運用管理ツール及びotxadminコマンドからリアルタイム参照できるようになりました。
コマンド使用方法の変更
UNIX環境でのコマンド(jnldisp、quewrt、woiorbind、woiorinfo、wojnledt、contps、jnlsave、woejedit、woiorgen、woiorunbind、woopjnledt、wotraceedit、wostack、woomdump)の使用方法が変わりました。
V6.4では、/opt/WebOTX/Trnsv/command配下のコマンドを実行します。(V6.3以前は、/opt/WebOTX/Trnsv/bin配下のコマンドを実行していました。)
コマンド実行の際に環境変数の設定は不要です。
モジュールの種類の表記と初期値の変更
プロセスグループ、モジュールの属性である「モジュールの種類」「WebOTXバージョン」の表記と順番を
変更しました。また、初期値を EJB 2.1 (J2EE) に変更しました。
アプリケーショングループの属性である「初期プロセス」における「利用言語」の表記と順番も変更しました。
また、VC++ 2005対応のため、「モジュールの種類」「利用言語」ともに VC++ 2005 が増えました。
モジュールの種類(プロセスグループ、モジュール)
EJB 2.1 (J2EE) (初期値)
CORBA Java
CORBA C++
CORBA VC++ 2005
CORBA VC++ .NET 2003
CORBA VC++ .NET 2002
COBOL (Micro Focus Server Express)
WebOTXバージョン
6
5
4
利用言語(初期プロセス)
Java
C++
VC++ 2005
VC++ .NET 2003
VC++ .NET 2002
既定値変更
「IIOPリスナの利用可能な同時接続クライアント数」の既定値を32から100に変更しました。
4.4. JMS |
カテゴリ別のログ出力
メッセージライフサイクルや、運用管理操作の履歴、といったカテゴリ別にログ出力する/しないを選択できるようにしました。
メッセージ一覧表示
統合運用管理ツールや、運用管理コマンド(otxadmin list-jmsdest-messages)で、送信先に滞留しているメッセージを一覧表示できるようにしました。
クライアントチューニング情報採取
クライアントで利用しているメモリサイズや、フロー制御の情報を採取できるようにしました。
4.A. 旧バージョンでの変更点 |
旧バージョンに関するものは、以下を参照してください。