はじめに

本ドキュメントが対象とする作業の範囲

本書が対象とする作業は、CAPを用いたシステムを開発するために検討が必要な以下の範囲です。これらの範囲の作業を行うことでCAPが提供するデバイスデータの蓄積、デバイスデータの転送、デバイスデータの検索機能を活用したシステムが構築できます。

(1) デバイスタイプの設計

(2) 蓄積およびサービス連携設定

(3) デバイスアプリケーションの開発

(4) Webアプリケーションの開発

CAPを利用したシステム開発で行う各作業

それぞれの作業の概要は以下となります。

デバイスタイプの設計

CAPを利用する際には、デバイスタイプの設計が必要です。

デバイス検索機能を持つWebアプリケーションがクエリによる検索APIを利用する場合、CAPにデータを蓄積する場合、連携先の外部サービスににデータを転送する場合などの実現したいシステムに合わせ、必要となるデバイスタイプの洗い出しを行い、CAPに登録します。デバイスタイプの設計を行う際は事前に3.1の内容をご確認ください。デバイスタイプの詳細については3.2を参照してください。

データ蓄積・外部サービス連携の設定

CAPが受信したデータは蓄積機能を用いてMongoDB内に蓄積できます。また、転送機能を用いることで、CAPが受信したデータを連携先サービス(ソフトウェア)に転送することもできます。蓄積機能および転送機能が持つJSONの変換機能を用いることで、蓄積データを活用するソフトウェアや連携先サービスが期待する形にJSONのフォーマットを変更したうえで送信することができます。

デバイスアプリケーションの開発

CAPが公開するHTTP REST APIもしくはMQTT APIを利用することで、デバイスデータの送信とアクチュエーション指示の受信を行うデバイスアプリケーションが開発できます。

エッジデバイス上で動作するデバイスアプリケーションがセンサデバイスからデータを取得し、CAPに送信します。CAPから受信したアクチュエーション指示を受信し、センサデバイスの設定変更を行います。

Webアプリケーションの開発

CAPが公開するHTTP REST APIを利用し、デバイスの状態確認、デバイスデータの検索、アクチュエーション指示などのデバイス管理操作を行うWebアプリケーションが開発できます。