VM配置情報機能とは、仮想マシンに対して仮想マシンサーバ上の配置を記録する機能です。
この情報は、任意のタイミングで仮想マシンに適用し、配置を変更することができます。
配置情報は、仮想マシンのホストと仮想マシンサーバのホストに対する関係として設定します。
このため、仮想マシンを作成しなおした場合や、障害などで仮想マシンサーバを交換した場合にも、設定は維持されます。
仮想マシンサーバの指定は、ホスト名を利用して設定します。
このため、ホスト名を変更した場合には、配置情報を見直す必要があることに注意してください。
配置情報は、仮想マシングループ下のホストのタグに設定されます。
配置情報を表すタグは"@pl:"から始まります。
このタグを手動で編集/削除した場合には、配置情報の設定に影響があるので注意してください。
配置情報の追加はコマンドから行ってください。
手動では設定しないようにしてください。手動で設定した場合、正常に動作しない可能性があります。
また、配置情報は1台の仮想マシンに対して複数設定することができます。
個々の配置情報は名前(キーワード)を持ち、この名前を指定することで、操作対象となる配置情報を選択できます。
配置情報名(キーワード)に設定できる文字列については、以下のとおりです。
文字列長 : 32文字以下
使用できる文字 : 半角英数字(A-Z,a-z,1-9)、アンダーバー(_)、ハイフン(-)
VM配置情報の設定数については、以下の条件を満たす必要があります。
1つの仮想マシングループに対し、配置情報名は20個以下
1つの仮想マシングループに対し、配置情報の総数は5000個以下
この制限を超える設定を行った場合、VM配置情報の適用操作の動作に影響が出る可能性があります。
VM配置情報機能はssc vmopコマンドを利用して操作します。
各操作は、仮想マシングループ、もしくは、仮想マシンモデル単位で行います(個々の仮想マシンを指定して操作することも可能です)。
ただし、配置情報の適用操作に限り、仮想マシンサーバグループ、もしくは、仮想マシンサーバモデルを対象にすることが可能です。
この場合、対象となる仮想マシンは、該当グループ/モデルの仮想マシンサーバに所属している全仮想マシンとなります。
なお、配置情報の適用操作については、以下のポリシーアクションからも実施することが可能です。
VMS操作/ VM配置情報を適用する
グループ操作/ VM配置情報を適用する
ssc vmopコマンドについては、「ssc コマンドリファレンス」の「3.4. 配置制約」を参照してください。