テナントの作成

管理サーバーで、下記手順にしたがってセットアップを行います。

Nebula管理コンソールによるテナントの作成

  1. Webブラウザを起動します。

  2. http://<管理サーバーのIPアドレス>:8080/console/ へアクセスします。

  3. 管理画面にログインします。認証情報は、管理サーバの /root/EDM2/cap/release/authentication_vars.yml ファイルを参照してください。

    • メールアドレス:baas_email_admin の値
    • パスワード:baas_password_admin の値
  4. 画面上部の「管理」メニューから「管理者管理」を選択します。

  5. 「追加」ボタンを押下し、テナント管理者を追加します。

    以下を設定後、「保存」ボタンを押下します。本手順では、E-mail、名前を以下のように設定したとして説明します。

    • E-mail:edmadmin@example.com
    • 名前:edmadmin
    • システム管理者:チェックしない
    • パスワード:xxxxxxxx(パスワードは任意)
    • 次回ログイン時パスワード強制変更:チェックしない
  6. 画面上部の「管理」メニューから「テナント管理」を選択します。

  7. 「追加」ボタンを押下し、新規にテナントを追加します。 テナント名を入力した後、「保存」ボタンを押下します。本手順では、テナント名をNECとします。

    • テナント名:NEC
  8. 画面上部の「テナント」メニューから「NEC」を選択します。

  9. サイドナビゲーションから「管理者設定」を選択します。

  10. 「追加」ボタンを押下します。

    手順4.で追加した、テナント管理者を追加します。以下のように入力した後、「保存」ボタンを押下します。

    • E-mail:edmadmin@example.com
    • 「テナント管理者」のチェックボックスを選択
  11. サイドナビゲーションから「アプリケーション」を選択します。

  12. 「追加」ボタンを押下し、アプリケーションを追加します。

    以下のように入力した後、「保存」ボタンを押下します。

    • アプリ名:edmapp
  13. 「アプリケーション一覧」から作成したアプリ名を選択します。

    表示された以下の値をメモします。

    • テナントID
    • アプリケーションID
    • アプリケーションキー
    • マスターキー

作成したテナントをEDMへ登録する

  1. 以下のコマンドを実行します。

    # cd /root/EDM2/edm_manager/tools
    # tar -xvf Tenant-Add.tar
    # cd Tenant-Add
    
  2. 以下のコマンドを実行します。

    # vi hosts_inventory
    

    全行削除した上で、以下のとおり入力します。(IP アドレスで指定します。「localhost」やホスト名での指定はできません)

    [MBaaS]
    127.0.0.1 ansible_connection=local
    
    [PostgreSQL]
    127.0.0.1 ansible_connection=local
    
    [WebGUI]
    127.0.0.1 ansible_connection=local
    
  3. 以下のコマンドを実行します。

    # vi group_vars/all.yml
    

    設定項目について下記のように変更します。

    ※ 「アプリケーション一覧」でメモしたテナントID~マスタキーの情報を設定します。
    ※ WEBGUI_ROOT_DIRはWebサーバのドキュメントルートを指定します。
    ※ WEBGUI_ROOT_DIRは、Webサーバの実行ユーザ、グループに対して実行権、書き込み権、読み取り権限が必要です。
    ※ TOMCAT_USER、TOMCAT_GROUPはWebサーバの実行ユーザ、グループを指定します。
    
    NEBULA_TENANT_NAME: "NEC"
    NEBULA_TENANT_ID: "<edmapp のテナントID の値>"
    NEBULA_APP_ID: "<edmapp のアプリケーションID の値>"
    NEBULA_APP_KEY: "<edmapp のアプリケーションキー の値>"
    NEBULA_MASTER_KEY: "<edmapp のマスタキー の値>"
    NEBULA_BASE_URI: "http://<管理サーバーのIPアドレス>:8060/api/"
    WEBGUI_ROOT_DIR: "/etc/nginx/html"
    TOMCAT_USER: "nginx"
    TOMCAT_GROUP: "nginx"
    
  4. 以下のコマンドを実行します。

    # ansible-playbook -i hosts_inventory site.yml
    

    実行結果が「failed=0」となっていることを確認します。

  5. 以下のコマンドを実行します。

# cd /etc/nginx/
# ls -ld html

上記の実行結果で html ディレクトリのオーナーが nginx:nginx でない場合、以下を実行します。

# chown nginx:nginx html
# ls -ld html

上記の実行結果でオーナーが nginx:nginx になっていることを確認する。

テナント利用者を登録

本手順により EDM 画面操作者がウェブ画面へログインするためのユーザー名、パスワードを設定します。

  1. http://<管理サーバーのIPアドレスまたはホスト名>:8080/console/ にブラウザからアクセスします。

  2. 管理画面にログインできることを確認します。認証情報は、/root/EDM2/cap/release/authentication_vars.ymlファイルを参照してください。

    • メールアドレス:baas_email_admin の値
    • パスワード:baas_password_admin の値
  3. ブラウザ画面上部から テナント プルダウンを選択し、NEC を選択します。

  4. 画面左のナビゲーションから ユーザ を選択します。

  5. 画面右上の 追加 ボタンを押下し、ユーザー情報を入力後、保存 ボタンを押下します。

    ユーザ名:{任意のユーザ名を指定}
    E-mail:{ユーザ名}@nec.com
    属性情報:{空白}
    パスワード:{任意のパスワードを指定}
    パスワード(確認):{任意のパスワードを指定}
    パスワードの自動生成:チェックしない
    ユーザの追加を E-mail 宛に通知:チェックしない
    グループ:チェックしない
    
  6. EDM Manager サーバー上で以下のコマンドを実行し、ファイルダウンロード用ユーザのアカウントを登録します

    ※本手順は ファイル収集の認証設定 で「パスワード認証を行わない」設定を実施している場合は実施不要です。

    # cd /etc/nginx/
    # htpasswd ./.htpasswd {前項のユーザ作成で指定した E-mail}
    > {前項のユーザ作成で指定したパスワード}
    

CAPサーバの登録

  1. http://<管理サーバーのIPアドレス>:8080/console/ にブラウザからアクセスします。

  2. 管理画面にログインします。認証情報は、管理サーバの /root/EDM2/cap/release/authentication_vars.yml ファイルを参照してください。

    • メールアドレス:baas_email_admin の値
    • パスワード:baas_password_admin の値
  3. 画面上部の「テナント」メニューから「tenant1」を選択します。

  4. サイドナビゲーションから「アプリケーション」を選択します。

  5. 「アプリケーション一覧」の「tenant1-app01」をクリックし、以下の情報を確認します。

    • テナントID
    • アプリケーションID
    • アプリケーションキー
    • マスターキー
  6. 以下のコマンドを実行します。

    # cd /root/EDM2/edm_manager/tools
    # tar -xvf CapHost-Add.tar
    # cd CapHost-Add
    
  7. 以下のコマンドを実行します。

    # vi hosts_inventory
    

    全行削除した上で、以下のとおり入力します。(IP アドレスで指定します。「localhost」やホスト名での指定はできません)

    [all]
    127.0.0.1 ansible_connection=local
    
  8. 以下のコマンドを実行します。

    # vi group_vars/all.yml
    

    設定項目について下記のように変更します。CAP_HOST_NAME には IPアドレス を指定します。

    ※「アプリケーション一覧」でメモしたテナントID~マスタキーの情報を設定します。

    NEBULA_TENANT_ID: "<テナント作成時に確認したedmappのテナントID の値"
    CAP_TENANT_ID: "<tenant1-app01 テナントID の値>"
    CAP_APP_ID: "<tenant1-app01 アプリケーションID の値>"
    CAP_MASTER_KEY: "<tenant1-app01 マスタキー の値>"
    CAP_HOST_NAME: "<CAPサーバのIPアドレス>"
    
  9. 以下のコマンドを実行します。

    # ansible-playbook -i hosts_inventory site.yml
    

    実行結果が「failed=0」となっていることを確認します。

動作確認

  1. Webブラウザを起動します。

  2. http://<管理サーバーのIPアドレス>/<edmapp テナントIDの値>/ へアクセスします。

  3. 管理画面にログインします。認証情報は、管理サーバの /root/EDM2/edm_manager/tools/Tenant-Add/group_vars/all.yml ファイルを参照してください。

    • メールアドレス:NEBULA_EDMSYSTEM_USER_EMAIL の値
    • パスワード:NEBULA_EDMSYSTEM_USER_PASSWORD の値
  4. 下図のように、ダッシュボード画面が表示されることを確認します。

    EDMダッシュボード(製品版)